1. 重力ピエロ
伊坂作品は好きだけれど、この原作はあまりしっくりこなかった。遺伝子うんぬんとレイプの問題、それと放火のミステリーを絡めるのはすこし強引な感じがしたからだ。けれど映画を見てすこし印象が変わったのは、小日向さんの演技によるものが大きい気がします。「自分で、考えろ」そして見たい世界のために自分が行動する、といういわば革命家的な伊坂作品のメッセージを、静かでやさしい父親が体現しているからかもしれません。あと完全に「元・ブス」を演じた吉高ちゃんは凄い。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-12 13:04:37) |
2. ジャージの二人
まず好みからいうと、好きです、こういう映画。予告を見て、ゆるさを売り物にしたような姑息さがあるのかなあと心配したけれど、そうでもなかった。簡単にいってしまえば夏を山荘ですごす父と息子のスローなくらし、みたいなことなのだろうが、そこに言い表せないこまごまとしたこと、心のゆれみたいなものがちゃんと描かれていました。ちょっとした違和感であったり、喜びであったり、不安であったり・・ふつうに暮らしていて、感じていても見過ごしそうなこと。妻との微妙な感じが、せりふに頼りすぎることなしにうまく表現されていて、せつない気分になりました。「なんか、こぉ~」いい感じの映画です。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-09-07 14:49:10) |
3. 幸せのレシピ
料理が大きなテーマになっているのに、作り手側の料理への情熱や知識というものが感じられず。とても薄っぺらいですね。もとネタ「マーサの幸せレシピ」で充分でしょう。リメイクの意味がないのでマイナスさせていただきます。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-11 17:09:12) |
4. シュガー&スパイス 風味絶佳
《ネタバレ》 好みのタイプは?と聞かれて「優しい人」と答える人が多いのを不思議だなあと思っている。だから、「優しいだけじゃダメ」って、そんなに映画のテーマとして重要?と思ってしまった。しかし、人生で初めて出会う、身をひきさかれるような失恋・・・死ぬほど悲しくても、エリカ様はそこまで辛くない、っていう不公平かつ理不尽な現実・・・・はなかなか良く描かれていた。終始オーバー気味な夏木マリが安っぽくしているような気がする。 [地上波(邦画)] 5点(2008-03-05 12:50:39) |
5. シービスケット
傷を持ち、完璧ではない馬主、調教師、騎手、そして馬。それが出会い、奇跡が生まれる。だからこそ人の心を打つ。馬でも、例えばスポーツ選手でも、スーパースターには強いだけじゃない何かがあって、そんな実話ならではの迫力に負けました。そして時代背景として興味深かったのは、大恐慌ってバブル崩壊なんてなまやさしいものじゃない状況で、未来が今よりも良くなると少しでも思えなくなったら、人は希望を持って生きてけない・・・そんな中で生まれたスターがシービスケット。「時代」の大きな流れみたいなものを考えさせられました。みなさんおっしゃるように編集はかなり気にはなりましたが、レースシーンの迫力、馬の美しさに時間を忘れてしまいました。ただ、レッドの両親がどうなったのか、あと、あの借りた20ドル?何に使ったのか気になる。原作未読ですので解った方いたら教えてください。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-23 17:53:23) |
6. 死ぬまでにしたい10のこと
自分だったら何を優先順位にするだろう。不倫してみたいっていうのは、わかる気もするなあ。女として終わりたいっていうか。でも、経済的なことを除いたら、とっても幸せな女性を描いているんではないかと思うのです。心から愛する夫がいて子供がいて友達がいて。「女の幸せは家庭」だけとは思いませんが…いろんな商品を宣伝するCMとか、ダイエットとか、日頃多くのひとが踊らされている情報は、こんなにつまらないことなんだよ…そんなメッセージを感じました。気になったのは、余命いくばくもないことを家族に隠されて死なれたらツライだろうなあ、ということです。 6点(2004-11-24 22:06:28) |
7. 少林サッカー
サッカーは大好きなんですが、ツボにはまりませんでした。 きたない。 3点(2004-01-23 19:31:52) |
8. シェフとギャルソン、リストランテの夜
イタリアから移民した兄弟が経営するイタリアン・レストランのお話。経営の苦しいレストランを盛りたてようと有名な歌手を呼んだディナーの計画を立てるが…。音楽にあわせてイタリアの伝統料理が次々と出されるところがいい雰囲気。サントラを買って今でも愛聴してるので個人的に思い入れの深い作品です。ヨーロッパ映画やイタリア料理の好きな人にはオススメ。 7点(2004-01-22 12:03:08) |
9. しあわせ(1998)
クロード・ルルーシュ監督作品の中ではあまり知られていないようですが、おすすめ!です。誰か見てみて~。元バレリーナのヒロインを演じるのは、ホントにオペラ座かなんかのプリマドンナで(ビデオのパッケージに書いてあった記憶ですが)、ふつうの身のこなしなんかもハッとするぐらいきれい。映画の完成度が上がっていると思います。ネタばれになるので詳しく書けないけど、白くまやアイスホッケー選手なんかをビデオで撮りに行くところが、ちょっとおかしくて、同時にじわっとさせます。 原題の意味は「偶然と必然」らしい。なんで「しあわせ」なんてつけたのかな。 9点(2004-01-02 15:26:26) |
10. シザーハンズ
《ネタバレ》 いい人が(あたかもストーリーを盛り上げるためのように)みすみす不幸になっていくって映画、見てられないんです。完成度はあると思うのですが。 4点(2003-12-25 19:57:21) |
11. ショコラ(2000)
いちばん記憶に残っているのは、チリペッパーの入ったホットチョコレート!どんな味するんだろ。飲んでみた~い。 おとぎ話しのようで、ちゃんとオトナな映画で好きです。 8点(2003-12-25 19:30:22) |
12. シェルタリング・スカイ
映画館を出てしばらくしてからじわっと涙が出てきました。感動とか悲しいとかじゃないんだけど、「人生ってっこんなもの」って感じがせつない映画。個人的に砂漠の出てくる映画って好きなんですが「砂漠モノ」のなかでもこの映画の映像はピカイチですね。はずかしながら、本作品ではじめてヴィットリオ・ストラーロの名前を知ったんですが、映像というものを前より意識して映画を見るきっかけになった映画なので10点つけました。でも映画館の映像の印象が強すぎてビデオであまり見直す勇気がないんです。 10点(2003-12-24 18:02:07) |