1. ジャンパー
スピード感ある映像は引き込まれるものがあるが、何とも中身の無いストーリー。結局主人公には最後まで何も精神的成長が見られない。母親、ヒロイン、そして肝心の敵との関係性の描き方もとにかく薄っぺらい。まさにアイディア一発、それだけの映画。 [地上波(吹替)] 3点(2011-03-28 00:00:02) |
2. シベリア超特急
あらびき団レベル。合掌。 [DVD(邦画)] 0点(2011-02-10 15:54:35)(良:2票) |
3. JSA
社会派の小難しい映画と思いきや、内容は全くもってヒューマニズム溢れる切なさたっぷりのドラマだった。38度線問題に疎くとも、問題なく観れると思う。 リアリティに欠ける部分は確かにあるものの、この作品で訴えたいメッセージはハッキリと打ち出されているし、南、北どちら寄りでもないフラットな目線で描いているからこそ、より登場人物の人間性に深く感情移入させられる。 個人的にソン・ガンホ、シン・ハギュンの演技が良かったように思う。 イ・ヨンエに関しては、演じるソフィーというキャラクターがまさにリアリティに欠けるキャラクターであるからか、何だか浮いている感じがした。 まだ駆け出しの頃に、こんなに見ごたえある作品を作ってしまうパク・チャヌク監督の才能にとりあえず脱帽。 より緻密な作りが見えてくるので、2回鑑賞することをオススメ。 [DVD(字幕)] 8点(2011-02-03 18:12:29)(良:1票) |
4. しんぼる
これは酷い。「大日本人」が結構好きだっただけに・・ 松ちゃんが真面目に作って真面目にスベってる。 笑えるシーンは幾つかあるが、それを打ち消す程につまらない、蛇足としか思えないシーンがダラダラと続く。 思ったより平均点が高くて驚き。 松ちゃんは大好きだが、いくら妥協してもこれは評価できない。 [DVD(邦画)] 1点(2010-10-09 00:55:01) |
5. JAWS/ジョーズ
動物(怪物?)パニック映画の先駆けであり、現在に至ってもこのジャンルにおいて本作ほどの完成度を誇る作品は少ない。欲を言えば少し長尺。余分に思えるシーンが無いでもない。 然しながら、シンプルなテーマの中で緊張感を持続させる演出の上手さは、今も古さを全く感じさせない素晴らしい出来。VFXなんて使わなくたって、良い監督が撮り、最高の音楽と脚本があれば、十分恐ろしい作品は作れるという良い手本だろう。 この手のジャンルムービーとして、ほぼ完璧に近い作品だと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2010-10-04 20:08:13) |
6. 新・猿の惑星
設定の無理矢理感には多少目を瞑らなければならないものの、前作より確実に面白く、見応えがあった。 ヒト対猿の戦闘シーンを排除し、よりドラマ性を高めた事が成功の要因であると思う。 コーネリアス、ジーラの人間性(猿性?)がきっちり描かれるから、2人に充分感情移入出来るし、その分ラストで受ける衝撃も大きいものになる。 「続」を見て「新」を見ていない人は絶対損だ、と言い切れるほど、本作は本当に良く出来ている。 7.5点献上。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-22 19:57:39)(良:2票) |
7. 情婦
ラストが凄いという前情報があったにもかかわらず、本作のラストにはまんまと驚かされた。自分なりにかなり捻った読みをしたつもりだったが、全く及ばず。 中盤までは意外と普通の展開なので名作を疑ってしまったが 終盤に全てがある。 これほどネタバレ絶対厳禁な映画も無い。とにかく凄まじい完成度の脚本。 締めの台詞もバッチリ決まっており、文句のつけようが無い映画・・・・と言いたいところだが、この誤解を生みそうな邦題は何とかならないものか・・・。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-10 23:52:57) |
8. ジャッキー・ブラウン
相変わらずブラックミュージックの使い方が凄くカッコイイ。ただ物語自体は中盤かなり間延びしていた。ムダに長いシーンも、タランティーノ特有のウイットに富んだ喋りで楽しめるかというと、この作品に関してはそうでもない。 終盤の緊迫感、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・フォスター、そしてなにより終始ショボいデ・ニーロは凄く良かった。 タランティーノ作品にはどうしても刺激を求めてしまう。本作は特別悪い点も見当たらないが、少し地味な印象は否めない。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-05 09:16:38) |
9. 重力ピエロ
原作を読んだうえで鑑賞したのですが、俳優陣の演技に引き込まれ、終わりを知っているにもかかわらず、思いのほか楽しむ事が出来ました。 特に渡部篤郎の演技が素晴らしかったと思います。 原作を読み、心配だったのは、春の台詞が哲学者の引用が多いので、文字として読む分には問題ないのですが、これを実際口に出して喋るとなると相当クサくなってしまうのでは・・ということ。春役の岡田くんはハマっていたと思いますが、やはりその点だけはどうも安っぽくなっちゃいましたね。 端折るところは巧く端折って、映画として、心地よいリズムが感じられました。 設定も色々と変えてあって、だからこそ原作既読の自分も楽しめたのだし、「映画化」した意味は充分にあったと思います。 原作、伊坂幸太郎の独特の浮遊感を感じられる文体と違い、映画版の雰囲気は重めなので、別ものとして2つとも楽しむ価値はあります。 減点要素を挙げるとすれば、夏子さんの中途半端な使い方が凄く気になりました。原作ではもっと活躍してくれます。 [DVD(邦画)] 7点(2010-06-07 08:18:41)(良:2票) |
10. シャルロット・フォー・エヴァー
とことん堕ちる人間を描きたかったのだろうが、危険な愛もただチークダンスして終わるくらいじゃ、ただの親父のオナニー映画ですね。 タブーすぎて映像化は出来ないだろうけど、「親子の愛が行くとこまでいっちゃった」的なほのめかしは描けたはず。 この手の映画はそのくらい堕とすなら堕ちてもらわないと。 この映画はシャルロットの可愛さ以外何にも見所が無い。 デブ娼婦、男色家、レズビアン、ゲロ(笑)など、不快極まりない要素をせっかく盛り込んでいるのに、メインテーマの近親愛が中途半端じゃデカダンな雰囲気に浸ることも出来ず。色んな意味で気持ち悪さだけが残る映画でした。 [DVD(字幕)] 1点(2010-04-05 16:07:02) |
11. 静かなる決闘
後半の力強い展開は黒澤映画ならでは。 三船の演技は素晴らしいのだが、妙な美徳を押し付けられている気がするからか、どうも感情移入出来ない。 むしろ峰岸看護婦の心の成長の描き方もとても素晴らしく、主役よりずっと人間らしい彼女に深く感情移入出来た。 小ネタですが、タバコの火を譲り合うシーンがとても好きです。 [DVD(邦画)] 6点(2010-02-21 22:54:45) |
12. 自虐の詩
《ネタバレ》 原作未読。素直に楽しめ、感動出来た。 減点ポイント・・・ ・東北出身の僕にとって、訛りが不自然すぎて気になった ・イサオが何故マトリックスwからあんなにひどい男になってしまったのか、その過程の説明が無かったこと ・エンドロール後のシーン、映像で終わらせれば美しかったものを、取って付けたような語りで締めるのはどうか この3点以外はテンポも良く、何より中谷美紀の演技が素晴らしい。 後半の回想シーンあたりからグッと感情移入させられる。 感涙ポイントは・・・やはり熊本さんでしょう。 [DVD(邦画)] 8点(2009-11-15 10:46:06) |
13. 地獄の黙示録 特別完全版
戦争が生んだ様々な「狂気」を描きたいのは分かるが、何だか表現が薄く散漫で、結局何も胸に響くものが無かった。キルゴアとドアーズに2点。 [DVD(字幕)] 2点(2009-07-09 08:18:33) |
14. 親切なクムジャさん
《ネタバレ》 ひとつの映画としてより、復讐3部作のひとつとして観賞した方がより楽しめる部分もあるが、逆に前作の「オールド・ボーイ」があまりに傑作だったため、どうしてもそれと比べてしまう。 決して悪い作品ではなく、独特の陰湿な雰囲気、タチの悪いジョークもあり、充分楽しめるのだが。。 決して分かりにくい難解な映画ではない。 悪役(チェ・ミンシク)の出番を少なくしていたのは意図的な演出なのだろうが、彼の演技の素晴らしさを考えると、もう少し彼が出演するシーンが多い方が緊迫感溢れる映画になったのではないだろうか。 イ・ヨンエの演技は素晴らしく、クムジャの精神の壊れぶり、悲しみが伝わってきた。 ペクを埋め復讐を達成した後に見せる、苦しいような悲しいような笑顔。この映画全てを象徴するような素晴らしいシーンではないだろうか。 クムジャが犬の彼を引きずる夢のシーンもとても印象的。 パク・チャヌク色はバッチリ出ている。しかし、映画の面白さは期待を上回るものではなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-30 23:01:31) |
15. シド・アンド・ナンシー
見事にシドを演じたゲイリー・オールドマンに尽きる映画だと思う。 シド・ヴィシャス役を演じること自体無謀なように思えるが、実際のゲイリーの演技は本当に素晴らしく、見事にハマっている。凄い。 ただ、この映画を観て思ったことはやはり事実を元にした映画で、面白い作品を作るということは相当難しいということ。 ドラッグ、アルコール中毒の恐ろしさをリアルに描いていたが、やはりストーリー展開に驚かされることは無く、むしろ淡々と進んで終わってしまう。 ただ逆に無理に面白い作品を作ろうとして脚色を強めてしまうと、史実と異なるということで、ファンからブーイングが来ることも確実だし・・・・・難しいですね。 映画としては楽しめなかったが、主演2人の素晴らしすぎる演技に5点献上。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-21 02:40:19) |
16. 死霊の盆踊り
誰もが「クソ映画」というもんだから、「クソ映画ハードル」を自分なりにかなり上げて観賞。だがこの映画はそんなものラクラクと超え、宇宙の彼方まで突き抜けていました。 自分という人間のちっぽけさを痛感した。 この映画の前では我々の映画評論、いや言語表現すら、あまりに無力だ。 [DVD(字幕)] 0点(2009-05-22 14:09:15) |
17. 12人の優しい日本人
オリジナルとどうしても比べてしまう・・。 この映画とリアルな陪審員制度を比べるのは無意味。 これはあくまでコメディ映画だと思う。 どうせ笑わせるんならもっとバカやってほしかったかも。 ちょっと中途半端感が否めませんでした。 [DVD(邦画)] 4点(2009-05-22 13:56:09) |
18. 七人の侍
侍7人全員のキャラが立っており、不要な登場人物がいない。 百姓たちも、悲しい面だけでなく、捻じ曲がった根性など、ちゃんと人間の汚い部分も描いていて、素晴らしい。 3時間以上のかなり長い作品だが、テンポの良さ、意表を付く展開、登場人物全員に感情移入できるほどの、役者陣の名演技。 3時間が全くダレずに観賞できた。 三船、志村喬はもちろんだが、久蔵の何よりかっこ良さ!これぞ侍 という感じでした。 リアリティと、エンターテイメントのバランスが絶妙な、最高に楽しめる一本。 [DVD(邦画)] 10点(2009-03-23 03:17:51) |
19. シークレット・サンシャイン
「オアシス」を手掛けたイ・チャンドン監督らしい、とにかく救いの無い、胸が締め付けられるような重苦しい映画。 チョン・ドヨンの演技がとても素晴らしく、悲しみが痛いほど深く伝わってくる。 素朴で不器用な独身男を演じるソン・ガンホの存在が、唯一差し込んでくる光を表しているのかもしれない。 人間の精神が壊れていく様を、チョン・ドヨンは鬼気迫る演技で表現していた。 神を信じている時の心が満たされている表情と、神に裏切られたと思い知った時の表情がまるで別人のよう。 映像の美しさもこの映画の虚無感を引き立たせていると思った。 心に傷を持たない街の人々はキリスト教信者たちを冷笑し、一方信者達は一心に神を信じることでとても幸せそうに生きている。 この対比もリアルだった。 ただ、あまりに救いが無い。実話を元にした映画では無いのだから、いくらなんでももう少し救いが欲しかったかも。 ラストシーンの受け取り方によって評価が大きく分かれる映画でしょう。 僕は途中までは満点に近い映画だと思って観ていた。 もしかしたら、満点の人もいるかもしれないし、0点の人もいるかもしれない。 イ・チャンドン監督らしい賛否分かれる挑戦的な映画だと思った。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-05 06:46:39) |
20. 十二人の怒れる男(1957)
もう皆さん仰る通り名画中の名画です! [DVD(字幕)] 9点(2009-02-22 02:48:56) |