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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
初代「ゴジラ」の素晴らしい音楽と咆哮が“そのまま”響き渡るシンプル・イズ・ベストな黒一色のオープニング。 世界よ、これがゴジラだ…と自信を持って言えるのは、上映からしばらく経って“ヤツ”が真の姿を見せた時である。 それまでは能天気な人々の言葉が大量に吐き出され続け、下から映されるペンの山、画面を覆いつくす夥しい文字、押し寄せ川を上る船、道路を埋め尽くす車、飛び散る瓦礫、一枚一枚揺れ落ちる屋根瓦、振り回される人、人、人の群がその瞬間まで徐々に緊張を積み重ねていく。 石原さとみの人をイラつかせる喋り方と微妙な発音も(ry 画面の黒さも怖さを引き立てる中々のもの。  初代「ゴジラ」が怪獣という「個」とそれに立ち向かう人間の「個」の激突だったのに対し、本作は岡本喜八「日本のいちばん長い日」の如く一つの出来事をめぐり「組織」が混乱し立ち向かう。 会議で高みの見物をし、行動を起こす者の意見は軽くあしらわれ、対策が後手後手に回り続ける苛立ちが、画面の向こうで人々が災厄に見舞われる中で募っていく。喋る人間の言葉やそれを紹介する字幕・説明文も高速で過ぎ去っていく。 この辺の件を見るだけで、庵野たちが喜八の傑作のリメイクを撮るべきだったと思わざる負えない。極端なクローズ・アップが多様されるのはかなりうっとおしかったけど。  一隻の小型艇が海面を漂い、そこに乗り込んだ人々の視点ごと吹き飛ばすように巨大な水飛沫が出現する。 紅く染まる水面、“ヤツ”は気づくと背びれを突き出しながら川を上り、また気づくと地中を這い市街地を粉砕しながら前進を続ける。「キングコング」のように激しくのたうち、眼をギョギョロ動かし、苦しそうに叫び、血を流しながら。 観客は突然現れた得体の知れない存在に「誰だお前っ!?」と会議室の面々と共に困惑し、侮り、警戒を続ける。 ソイツが突然“進化”するように起き上がり、眼を小さく鋭くして立ちはだかるのである。動き続けた物体が急に止まる…次に何をしでかすか解らない恐怖と緊張が画面に奔る。  接近する武装ヘリの一団との睨み合い、、引き金を引く指の動き、警笛は列車の接近を告げるのではなく攻撃を躊躇う“理由”が路上を通過することを予告するため。 そして気づくとまた“ヤツ”は消え、海から黒い姿になって再度現れる!初代「ゴジラ」のように徐々に、ゆっくり確実に進んで来る巨大な体躯、自由自在にうねり市街地を横切り蠢く尻尾が語り掛ける得体の知れない恐怖。  口を引き裂かんばかりに顎を開き、コンクリート・ジャングルの底を走るように吐き出される泥のような爆炎、それが光の束、線となって放たれ戦闘機を切り裂きビル群を薙ぎ払い焼き払う瞬間の戦慄! 今まで喋り続けた人々を、暗闇から静かに迫り来る不気味な戦闘機を沈黙させるような圧倒的絶望。コレだ!コイツだ!一切合切何もかも破壊する恐ろしき災厄の化身!ヤツこそが「ゴジラ」だ!!!!!炎に包まれる東京を背に君臨する後ろ姿がもう最高にたまらない。怖いんだけど物凄くカッコイイ。   ゴジラはどんどん熱を上げていくのに対し、人間側は感情的になるのを押し殺すように冷静に仕事を続ける様子が描写される。一滴の汗を流すことさえ許されないほどだ。 拳をあげて怒りを発する者をなだめるように、激高しそうな者に冷たいペットボトルを突き付けるだけでその姿勢が伝わって来る。万の言葉に勝る瓦礫の中に消えた人々への鎮魂、生きている者に向けた首(こうべ)をたれる礼、祈り。 どんな状況でも闘う者たちは飯を喰らい、水を飲み、食事で出たゴミをまとめ、洗ってないシャツを取り換え、資料を整理してひたすら勝機を探ることをやめない。 政治家は政治をし、記者はネタの取引をし、自衛隊は前線で抵抗し続ける。自衛隊は伝統行事のさだめから逃げられないのである。 アメリカも手段を選ばず、ドイツは一言で快諾して協力してくれる。流石元同盟国!  観客を励ますように高らかに響き渡る鷺巣詩郎「ヱヴァンゲリヲン」の音楽、折り紙が導くヒント、過去の悲劇を繰り返さないために、たとえ放射能で埋め尽くされようがマスクをつけ踏みとどまり立ち向かう! 動くはずの無いビルが、本来人を運ぶための列車が生き物のように敵に襲い掛かる頼もしさは何なのだろう。“切り札”をブチ込む様子もあえて見せず効いているのか?いないのか?と思わせ安心させない演出がバツグンだ。  次のゴジラvs人間を期待させるかのような締めくくり、伊福部の旋律に始まり伊福部の旋律に終わる物語。
[映画館(邦画)] 9点(2016-08-11 23:00:40)(良:2票)
2.  死霊館 《ネタバレ》 
「SAW(ソウ)」はあまり好きじゃないけど、この「死霊館」は別格、もう大好きスンゲー面白い。 ブッチぎりでジェームズ・ワンの最高傑作っす。 悪魔祓い(エクソシスト)を題材にした作品といえばウィリアム・フリードキンの「エクソシスト」があるが、ワンのこの映画はそれを遥かに上品にして、本当に怖いほど面白くした傑作だ。 まず「資料館」を「死霊が巣喰う館」的な感じにかけた邦題が気に入った! アメリカの有名な超常現象研究家であるエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が「実際に体験」したという出来事をベースに造り上げられた本作。 何処まで本当か解らないが、全編リアリティと緊張感のある演出が素晴らしい。 ファーストシーンの不気味な人形のクローズアップ、夫婦が怪奇現象を解決する場面から物語は始まる。 妻は霊感があり霊の姿がハッキリ見えるという。霊との戦いで命を削る妻、それを献身的に支える夫も様々な研究に通じる。 今回描かれるエピソードは、その中で最も凶悪な事件だったらしい。 郊外の古い館で起こる様々な怪奇現象、ポルターガイスト、徐々にエスカレートし命をおびやかす恐怖。 “警告”が“虐殺”になるまで恐怖をどんどん練り上げていく。 一斉に落ちる額と一瞬聞こえる子供の笑い声、閉じたり開いたりするドア、ドア、ドアの恐怖。 「ナウい」とか言っている場合じゃねえ。 「タンスにゴン」はちょっと可愛い。 目隠しのかくれんぼとかマジで怖ええよ。母親が階段から脚を滑らせて落ちんじゃないかと怖かったよ。 しかしホラー映画の階段て何でこんなに怖いのだろうか。 「疲れて初夜は無理?」 子供5人も生んどいてまだまだですか、凄い体力。そのパワーを利用されようとは恐ろしい。 UVライトが照らし出す足跡、“落ちる”瞬間は霊の仕業か単なる老朽化か解らない。 でもせめてマスクくらいしようぜ奥さん・・・。 ペンダントに触れただけでその家族にまで攻撃を加える怖さ。魔女怖すぎ。 ラストバトルもスリルの連続でメチャクチャ面白かった。最高。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-05 04:08:01)
3.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
「夕陽のガンマン」といったマカロニウエスタン、「ワイルドバンチ」といったアメリカン・ニューシネマが西部劇をブッ殺し、「許されざる者」がトドメをさしてくれて(褒め殺し)既に20年以上が過ぎ去った。  タランティーノによるこの「ジャンゴ」は古き良き西部劇を“死姦”するに足りえる傑作なのか。改めて再確認したいと思う。  傑作「イングロリアス・バスターズ」同様、冒頭からこの映画はブチかます! 前半60分のスピーディーなブッ殺しまくりは爽快だ。だが、後半80分は我慢の先の爆発を待つ内容となっている。  セルジオ・コルブッチの「ジャンゴ」を思い出すOP、居並ぶ漆黒の男たちが荒野を引き回される。OPが終わり、夕陽が沈むと共に復讐劇の幕が上がる。  「SCAR FACE(疵男)」ジャンゴの心に深々と刻まれた過去。奴隷として飼い殺しにされてきた、妻を奪われた。 彼に復讐の機会を与えるシュルツとの出会い。  奴隷主に巨大な“歯”を掲げて現れる一頭の馬車。薄暗い森の中、セリフによって緊張を高め、闇夜を照らす“一瞬”の破壊力! ハワード・ホークスの「赤い河」の、「リオ・ブラボー」における市街地での、セルジオ・レオーネの「続・夕陽のガンマン」における様々な一瞬がタランティーノの映画にも生きている。 ライフルは奴隷を連れまわすため、ランプを吊るすため、ジャンゴの顔を観客に映すため、仇を狙撃をするため。布を脱ぎ捨てるのは奴隷から“人間”になるために。  小高い丘からの視点でD.W.グリフィスの映画(「國民の創生」とか)を一瞬思い出した人もいるのではないだろうか。 町の人にはデリンジャーで“御挨拶”! 注いだビールの泡をヘラでカットし、師弟の関係を結ぶ乾杯。たった2人にビビッて重武装・多人数で取り囲む保安官たち。それを話し合いのみで切り抜けてしまう!タランティーノのセリフによる駆け引きも抜群。  思わぬところで出会う復讐の相手。歩みを速め、怒りをため、決闘に挑むような“宣戦布告”。動揺してもたつく相手の銃を踏み払い、ムチで滅多打ち!白いケシ畑を真っ赤に染める狙撃。  高らかなBGMと共に登場したKKKに爆笑、歯の“詰め物”には御用心、パニックを起こすのは頭をいぶり出して狙い撃つため。あれだけ殺っといて“無抵抗”を示されてもなあ…w こんな感じにシュルツたちはのらりくらりと逃げまくる。 鞍に刻まれる“D”の文字、新聞記事で文字の勉強、荒原、雪原、水面に見る幻、射撃訓練と寒さに慣れるための実戦、雪だるまと血だるま、親父が外道だと知らない子供が一番可哀想。  ここまでフルスピードで突き進んできたが、後半から登場する奴隷主カルヴィンとの闘いは長いしんどい辛かった。 暖炉の前で組み合うガチムチのオッサンたちの息苦しさが伝わってくるし、金槌を提供するシーンの戦慄、オマケにみんなオールバックでまぎらわしい。 そんな中でも存在感を発揮するディカプリオの演技の凄さ。流石に何回もクローズアップされるディカプリオの顔には笑ったが。 白人や同じ黒人からも白眼視される事に耐え、目の前でリンチされる同胞を助けられない事に耐え、サングラスの奥に復讐に燃える瞳を隠す。撃鉄と手が語る葛藤。 鉄の牢獄から出された者との思わぬ再会。失神するほどのショックと感動。タランティーノの映画でおっぱいを見れた事が嬉しいやら悲しいやら(おいコラ)。  豪勢な夕食シーンの何たる退屈さ。あのシーンの10分は絶対にいらない。 「イングロリアス・バスターズ」と違って、我慢ピラミッドを重ねるだけで終わるからタチが悪い。主にカルヴィンの脅しが(あの瞬間にだけ張り詰める緊張、頭蓋骨をノコで“剥がす”シーンの狂気)。  そのたまりにたまった鬱憤をシュルツが命がけで晴らしてくれます。密室での籠城戦とガンファイト!!敵の銃を奪って撃ちまくり、遺体は死後も“壁”としての役割を与えられる。  普通の映画ならここで終わるのだが、タランティーノの場合残り30分+してまで“二段構え”をブチかましたかったらしい。真の敵とのラストバトルを!  シュルツから受け継がれた交渉術、文字通りの大・爆・発! タランティーノwwwwあwwwんwwwたwwwっwwwてwww人wwwはwww  “処刑台”に向かう黒い影の不気味さ、女を迎えにきた影の安心感。この対比。 タバコは着火装置。カルヴィンが奴隷をいたぶるのに吸っていたタバコを、ジャンゴは裏切者を吹き飛ばすために使う。  結論:00年代の西部劇じゃ一番面白い(あとはケリー・ライヒャルトの「ミークズ・カットオフ」。「3時10分、決断の時」も好きだ)。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-15 16:57:27)
4.  シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム 《ネタバレ》 
前作よりは躍進。 野性的なシャーロック・ホームズと新婚を丸ごと潰される可愛そうなワトソンのデコボココンビが駆け抜ける「シャドウ ゲーム」。  冒頭から元カノと接するようにアイリーンと再会&ヘビーな野郎共との殴り合い、石棺が頑丈で良かったねというギャグシーン、コサック兵との壮大な鬼ごっこが楽しい。  互いに二手、三手先の組合を“構築”してから一瞬の戦いを引き立てる演出も悪くない。  あんな冷たい水に思いっきり叩きこまれただけで心臓マヒを起こしそうだが、本作のメアリーはモースタン大佐譲りの武闘派?でタフで頭も中々キレて伊達に軍医の嫁じゃなかった。でもアイリーンや占い師と比べると余計に美人という顔はしていない。原作はワトソンが無条件降伏するほどの美人だったというのに・・・。  ラッセル・クロウが演技が物凄く上手いジョン・ウェイン(顔立ちと存在感が似ていると思っただけです)に見えてきた俺は末期かも知れない。兄貴も隠れ格闘キャラだったりして(「シンデレラマン」のボクサー)。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 14:58:32)
5.  ジャージー・ボーイズ 《ネタバレ》 
再見。 最初この映画を見た時は「イーストウッドの新作だ!」というだけで熱狂的に迎え入れていたが、今見返すと今作と「アメリカン・スナイパー」ほど退屈なイーストウッドの映画もないだろう。 これ以前の作品群と比べると照明にしてもストーリーにしても、何か毒が足りない。闇の中をもがくような恐怖と面白味をそれほど感じられないのだ。 それでもところどころの演出は流石イーストウッドと言ったところか。   イーストウッドはこの作品以前にも「バード」や「ブロンコ・ビリー」「ピアノ・ブルース」といった音楽愛に溢れた作品を幾つか撮ってきた。  この「ジャージー・ボーイズ」もその一つになるだろう。 四季(フォー・シーズンズ)を通して彼等の生き様を謳い上げたミュージカルの舞台を、歌をエネルギーにして伸し上っていく伝記映画にしてしまった。  同じく四季を通して描かれた「アマルコルド」も、ミュージカルから愉快なコメディ映画になった事を思い出す人もいるのではないだろうか。  この映画も、喧嘩や暗闇は多いがそれを吹き払うように歌って歌いまくり、照明も街の灯も彼等を照らすように明るい。ボーリング場のネオンも彼らに素敵な名前を送るために輝く。  舞台と同じように一人一人、四季に応じて御丁寧に自己紹介。 喧嘩も徒手空拳もセッションのうち、彼らが歌うのは警官の注意を仲間に向けさせないため、気になる彼女を笑顔にするため、老夫婦の眼に涙を与えるため、娘を安心させるため、二人のカップルの情事を祝うため、仲間たちを、みんなに笑顔を届けるため。 それは小さなバーで一人、二人の観客のために歌っている時も、ステージの大観衆の前で歌っている時も変わらない。  何度もブタ箱にブチ込まれようがめげない、ギャングだろうが警官だろうが屈しない!  久々にイーストウッドの平和で心温まる映画を見たかも知れない。 なーに、せいぜいショーウィンドウに突っ込んだり車内で脳天ブチまけたり食器や書類をブン投げるだけさ。 ビルを下から上へ撮り、そこに集うライバルたちを強調して彼等と歌で競い合う・・・そんな事を期待して胸を膨らませた瞬間が俺にもありました。 おっぱいを強調したジェーン・ラッセルみたいな女とも 口 づ け 一 つ で結・婚・式!  ドッキリ大成功?よーしフザけんなブッ殺す。  イーストウッドも若返って一瞬だけ登場(「ローハイド」~)!
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-07 05:28:03)
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