1. スピード(1994)
短髪でガムを噛んで颯爽と登場したキアヌに、プロとして余裕綽々のカッコ良さと逞しさを感じたもので、このオープニングのスリリングな展開で、本作はサスペンス・アクションとして上々の滑り出しを見せる。工事中で寸断された高速道路をバスが飛び越えるシーンや、空港の滑走路をぐるぐる廻るというシーンには案外、迫力や緊迫感がないものの、公衆電話のダイヤルに映る炎の演出や、飛行場での大爆発が乗客の乗ったバスのガラスに映るシーンなどの細やかな描写に、これが初監督とは思えないほど熟練した腕の冴えを見せたヤン・デ・ボンだが、結局この作品を超えるものは未だに創られていない。 9点(2002-03-01 00:01:39) |
2. スモーク(1995)
タバコ屋の主人を取巻く人々の様々なエピソードを、人情小噺風に綴っていく。そのしみじみとした情感がなんとも魅力的であり、さらに劇中語られる盲目のお婆さんとのエピソードが、エンドロールのバックに具体的な映像として表現されるという構成も実に面白い!W・ハートの煙草の吸い方一つとっても、妙に印象が残るような不思議な作品に仕上がっている。 8点(2001-02-24 23:08:27) |
3. スチュアート・リトル
スチュアートの表情やしぐさ毛並みのリアル感など、実に愛すべきキャラクターの誕生です。(はやばやと続編が決まったとか!)もう一人(匹)のスノーベルを中心とした猫チャンたちも、見事な芸をみせてくれる。ジーナ・デイビスってこういう作品にも全く違和感のない女優さんで、ほんとうに凄いと思います。スタッフの中にN・シャマランやJ・ダイクストラというビッグネームもあり、実に贅沢な作品であります。 8点(2000-10-08 16:20:13) |
4. スターシップ・トゥルーパーズ
この監督ってやたらスキャンダラスで過激な作品がお好きのようです。それだけに好き嫌いがはっきりしていて、特に支持する人からはカルト的人気があるみたい。だから公開時期、やたら高い評価を得ていたのにはビックリしたもんです。 5点(2000-10-02 11:33:58) |
5. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
“星間戦争”と言うからには、もっと宇宙空間での一大バトルを見せてくれなきゃ。思いつきとしか思えないポッドレースに力いれすぎ!全体的にみれば旧作を見せられている感じで、ルーカスの宇宙観やイマジネーションは20年前とちっとも進歩がない。 6点(2000-06-01 15:47:13) |
6. スリー・キングス
ちょっと風変わりな戦争アクションーそれだけじゃない 戦争の矛盾や弱者の悲しみもきっちり描ききって、ラストは感動もの。 8点(2000-04-14 23:01:15) |
7. ストレイト・ストーリー
この映画で「八月の鯨」のことを考えていました。ノミネートだけで終わったR・ファーンズワースはもはや演技を超えている。アカデミー賞“程度”では失礼だろう。 9点(2000-04-09 23:57:51) |