1. ストーリー・オブ・ラブ
《ネタバレ》 一時所有していました。これはロブライナーの絶頂期といえるのでは。もう最高のコメディです。笑いっぱなしで、最後の「チャオファン」のところで必ず泣いてしまう。憎いねえロブライナー。超リアルなのに品があり、ジョーク全開。脚本よし。男3人、女3人のお食事会、面白いですね。「ベッドに6人いる」っていうのも斬新だ。そうだったのか。ロブライナー本人もいつもながら味のある役どころ。とにかく悪い人が出てこないのがいいね。これを見ると、ブルースってうまいなあ、と思いますね。こういう男の人、困るけど、いいよね。ピュアだ。ぜひ「チャオファン」の場面も撮っていただきたかったものだ。ロブライナーがんばってまたこんなの作ってください。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-20 20:43:44) |
2. スターゲイト
《ネタバレ》 すばらしい。エメリッヒは天才と認めましょう。自分の頭の中にしかないプロダクツを、映画につくって見せてくれるなんて。ありがとう。スターウォーズよりよっぽど面白いと本気で思う。 カートラッセルよい。どっからどうみても軍人。しびれる。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-08 23:08:08)(笑:1票) |
3. 推定無罪
《ネタバレ》 シドニー・ポラックの追悼放送。 しかしオチ割れの状況で見直してみると、妻の態度がソラ恐ろしいこの作品。法廷ものとしては、個人ベスト10に入れていい。 私はキャロラインを単なる悪女として切り捨てることができない。キャロラインはもしかすると究極のフェミニストといえるかもしれないと思う。 その理由を説明すると、まずキャロラインはおそらく20代後半~30前半の年齢。その若さですでに6年半前に卵管結索手術を受けている。 避妊手術を受けた理由は間違いなく、望まない妊娠により中絶手術を余儀なくされ、完全な自衛手段に打って出たということ。未婚の女性が避妊手術を受けるということは、「私は結婚していませんが、セックスはしますから」と宣言したに等しい。キャロラインの場合は「目的」のためにセックスを濫用するつもりでいたからこそ、合理的に考えて手術に踏み切った。なんたる思い切った女性だろう。とても真似はできぬ。 さてその「目的」は、多くの男性と同じように「ポストを伴った権力」のゲットであった。キャロラインの権力に対する執着ぶりはちょっと異常なほどに強い。私は冗談抜きに彼女の最終目標は女性大統領だったのではないかと思っている。 彼女の方法は「正攻法では得られぬポストの奪取のために権力を持った男と寝る」で、次に「まわりの男がポストを得たことに嫉妬して足を引っ張るので、黙らせるためにその男とも適当に寝ておく」というちょっとすごいことになり「適当に寝ておいたまわりの男の中から、次の権力者になりそうな有望株が居たらそいつをプッシュして自分も引き上げてもらう」というものだった。罵られても差し支えないような小物は無視して寝ていない。 キャロラインの計画では、これで問題はないはずだった。 キャロラインは道徳観念がゼロなのではなく、「利用していいのは権力をもった男性と犯罪者だけ」という内なるルールを守っていた。 けれど、「グロウ アップ」していなかったラスティのせいで、前途洋々たるキャロラインの人生は突然終わった。一撃必死の矢は予想外の方向から飛んできた。皮肉なことに、「女の足は女が引っ張る」ことに。 ただ、グレタ・スカッキは微妙に違うかなあ、と思う。キャロラインはセクシーなだけではなかったという気がする。私の嫌いなハリソン・フォードが、色ボケストーカー中年を好演(キモいという意味で)。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-06-15 16:02:09) |
4. スターシップ・トゥルーパーズ
《ネタバレ》 昔見たときは、やけに感動に乏しいSFとしか思ってなかった。そして現在。やばい。非常にやばい映画じゃないか。原作の事は知らないが、ベトナム戦争への皮肉てんこもり。「死んだ虫だけがいい虫だ」「先に攻めたのは地球らしい」「虫じゃなく人類が未来永劫支配する」って。虫をベトコン、人類や地球をアメリカに置きかえればまんまだ。 この主人公のジョニーてのは、青2才で、家が金持ちで、頭カラッポでフットボールに燃えて、女にやたら弱くて、どう見てもアメリカそのものとしか思えない。きっと「アメリカ」という国を人で現したらこんなふうだろう。そのジョニーが、民主主義が死んだ社会で軍に入隊して(しかも女目当て)さしたる思想もなく「とにかく死ぬまで戦うのじゃ。そこに人類を脅かすものがある限り」て、間単に思いこむし。んで何の疑問もなくバカ全開でノリノリだし。バーホーベンにはアメリカがそう見えているわけね。Bメロ的なテーマとして「女のほうが一枚上手だよね」てのがあると思ったが、現れた怪物はなんと女性器そのものだし。それいじめるし。ああバーホーベンたら。とにかく最初から最後までものすごく金のかかったジョークだ。キャスパーとデニースなんてお人形感のある(人間ぽくない)2人をチョイスしてさ。映像は終始美麗。 [DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 00:16:42)(良:2票) |
5. スクリーム(1996)
《ネタバレ》 ウェスクレイブンの出世作。確かに画期的であった。「ハロウィーン」とか「13日の金曜日」とか、さんざんスリラーずれした人々にも、ずれを逆手にとって充分楽しめるように作られている。 あの白いかぶりもの、いつ見てもこわいですね。「叫び」のパクリに見えるけど。それでネーブキャンベルだけど。美人なのか。「YES」と言えないような、でも「ブス」とも言いきれないこの微妙さ。決定的なことは、私に言わせると「首の短さ」であーる。女優さんは、たとえ日本人であっても首が長くなくてはならないのじゃ。よって、ネーブキャンベルの今後は暗い。見た目を売りにする職業の人には厳しくさせていただく。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-23 23:35:29) |
6. ストーム・オブ・ザ・センチュリー
《ネタバレ》 キングのプロデュース作品の中では良い出来だと思います。ストーリーもよいし。けっこう好きです。TVだけど。キングは「村」もの好きだよね。ハッピーエンドでないところもよい。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 16:38:53) |
7. 素顔のままで
近年ではボンド映画のために「脂肪吸引」までしたというデミだが、この時はスーパーボディでありました。次から次へ悩殺衣装で現れる(得に最後の白いヒラヒラがよい)デミの、そのお姿を見ているだけで、本当に「眼福」と思ったものです約10年前。10年たっても悩殺ボディが記憶に残っているだけで、大したものだと思います。ちなみに私は女ですから念のため。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-09 20:44:37)(笑:1票) |
8. スリーサム
《ネタバレ》 これはですね。25歳までに見れば違った感想を持ったかもしれません。 「オールドボーイ」などの強烈なやつは、若いうちに見ないほうがいいけれど、こういう「坊ちゃん嬢ちゃん」の話は、今の私にとって訴えるものがないし。しかも似たような青春の思い出があるわけでも無いし。単に男2人女1人の3人組で究極の(?)3Pへ持っていくまでの話でしょ。そんでどいつもこいつも他人と見ればセックスしたくてムラムラしている発情期。…「腹は減っているがそのこってりしたステーキは出さないでもらいたい」というところでした。何が一番ダメかって、自分が男だったとしてもララ・フリン・ボイルにはこれっぽっちもそそられないであろうこと。(化粧がケバい。薄い唇に真っ赤な口紅。首が短い。下品。肌が汚い。)これは見る人を選ぶ映画だなあ。ボールドウィンの髪型が可愛かった。 [DVD(字幕)] 5点(2006-07-29 16:39:00) |
9. スペシャリスト(1994)
これに対してはとくに何もないのだけど、ひとつ強烈に印象に残っているのが、酔っ払ったシャロンがタバコを手に持ったまま車から降りてきて、しかも千鳥足で泥酔一歩手前のまっすぐ歩けない状態。(もちろんお衣装は露出過多)そんで「もうなにがどーでもいいのあたし」てな雰囲気で家までフラフラ歩ってくるところ。 きれいな人がやると、こんな状態でも絵になるよねーほんとに。またそのフラジャイルな感じが(今にも駆け寄って肩を貸したくなる)うまいねー。女優さんはこうでなくっちゃ。(シャロンについて語るといつもこうなるけど) [DVD(字幕)] 5点(2006-07-17 23:37:39)(良:1票) |
10. スリー・リバーズ
《ネタバレ》 火サスのような後味だがそれでもハリウッド映画なんだな。 カーアクションはちょっとすごいけど、それはそれ、という感じで終わってしまう。 なんといっても脚本がダメ。 サラ・ジェシカ・パーカーがハミ乳ミニドレスというハダカ同然の衣装でいきなり色気を出して迫ってくるところ、あまりの不自然さにプロの脚本とは思えない気がする。何をどうすればあの状況から迫る女が発生する?バツ一子持ち女があまりにもわかりやすいハミ乳ドレスで? 2人でさんざんシケこんだあと、お約束の「女の裏切り」を持ってくるところも、作り手の頭の中が「火サス状態」であることの証拠だなあ。「どうだ、驚いただろ?」とうれしそうに聞かれても、「火サス的には常道を踏んでいる」としか感想を述べようも無い。 帰ってきた怪しい弟をウロウロさせて注意を引かせておいて、犯人が死んだはずの男、というのはズルだし私は感心しない。この場合は犯人を当てられなかったから脚本が優れているというものでもない。 唯一の収穫はパーカーのハミ乳ではなくブルース・ウィリスの短パン姿であると私は断言する。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-06-10 14:59:02) |