4. 砂の器
《ネタバレ》 非常に評価が高い事と来年のドラマ化の話を聞いてようやっと見ることにしたのですが、なるほど、これはホントに心と涙腺にクる作品ですね。クライマックスでの加藤剛の表情と回想がシンクロして胸に突き刺さります。これを今の状況でドラマ化しようとする関係者の度胸は買いますが、まぁ・・・いろんな意味であの時とは「違いすぎる」んで、これを超えるのは難しいでしょうね。あと、何度か話題として出ている殺人の動機ですが、和賀英良は三木謙一巡査の育ててもらおうとした「恩」と父親・千代吉とを別れさせた「恨み」との相反した感情を持っていたとすればどうでしょう。恩義を感じていただけならばずっと三木巡査の所にいた筈なのに結局のところ彼から離れた事がそれを暗示しているような気がします。 9点(2003-12-09 11:16:23) |