1. スチームボーイ STEAM BOY
スケールのでかい親子ゲンカを2時間見せられた。期待がかなり大きかっただけにものすごくガッカリした。悲しい。声担当の役者さんたちや迫力のある映像、科学と人間の幸せの関係等良いところもあったけど、あまりにもストーリーが無さ過ぎる。宮崎作品のできそこないとすら呼べない。 3点(2004-07-25 04:03:59) |
2. スリング・ブレイド
序盤から漠然と芽生えるイヤな予感がそのまま的中してしまう、哀しくて鬱な映画だった。しかしこの映画の背景にあるのは、現実の辛さから逃れるためにアルコールに逃げる横暴な中年男と、夫を亡くした寂しさからそのチンピラにひっかかり、依存するダメ未亡人。自分が生きるため、親のために我慢せざるを得ない不幸な優しい子供。現在の日本でも続出している児童虐待のメカニズムが鋭くえぐり出されている。カールの行動は純粋すぎるがゆえの極端なものではあるけれど、「ダメなやつは絶対に変わらない」という厳しい見方の現れであり、かなりの確率で正しいと思った。置かれた立場に合わせて器用に人格を変えられる人間などこの世に存在しないのだから。 10点(2004-06-14 13:26:46) |
3. スキャナーズ
頭ボーンだけの色モノ映画かとなめてかかってたら、意外と深くてびびった。薬害問題まで絡むとは。プルプルするサイキックバトルシーンは耳鳴りのような音に救われている。あれがなければ相当変。 7点(2004-04-07 17:31:32) |
4. スター・ウォーズ
主役の影が薄くて脇役に魅力がたっぷり、という人気が出るツボをきっちり押さえている。有名すぎて敬遠していたけれど、シンプルでとても楽しかった。しかし文化が違うとはいえ、あの腰の入ってない手先だけのチャンバラはちょっと情けなかった。あれでOK出すなよ、とつっこみたくなった。 8点(2004-03-29 02:41:34) |
5. スカーフェイス
《ネタバレ》 感情的で上昇志向が強くて心の狭い成り上がり者が、順調に破滅していく話。効果音の使い方にB級の匂いがしたのは多分デ・パルマ監督の嗜好なのでしょう。妹への病的な執着、ボスの女への横恋慕等女を絡めたエピソードもじっくり楽しめた。ラストの死に様はもはや芸術。 7点(2004-03-29 02:25:44) |
6. スモーク(1995)
男の繊細な面に焦点を当てた傑作。これと言った大きな事件も起きず、淡々と流れる日常生活。その中で生まれる、男たちの細やかな部分の感情の揺れ。一つ一つのエピソードがいいのはもちろん、作品全体に流れる空気に身をゆだねたい。 8点(2004-03-21 23:23:33) |
7. ストレイト・ストーリー
見る前のイメージをまるで覆さない映画。それでも節々のエピソードに深みは結構あった。進み方はゆるい方だけど、その割りには退屈しない。途中出てくる鹿を轢く女には、「俺はデヴィッド・リンチだ」という主張を感じた。 8点(2004-03-06 04:33:56) |
8. 素晴らしき哉、人生!(1946)
力技で泣かされた感じ。作風は嫌いじゃないはずなんだけど、どうも主人公の芝居がイヤだった。一本調子で飾ったしゃべり方を延々と続けられてうんざり。それでも、現在の自分に絶望しかけた時には、こんな自分でもまんざら捨てたもんじゃないと思わせてくれる良い作品。 8点(2004-02-27 21:40:28) |
9. スコルピオンの恋まじない
いつもケンカばかりしてる2人が・・・という一億回くらい繰り返されてるようなパターン。読めるオチ、催眠術というベタベタなネタ。それでもちっとも飽きずに楽しく見られた。ありあわせの食材で抜群にうまい料理を作ってしまう名料理人のような監督だな、と思いました。 7点(2004-02-15 01:01:37) |
10. スティング
結構スレスレのところで計画が進行していき、久々にドキドキしながら映画を見た。有名なラストは期待していたほどの驚きでは無かったですが、「あー、そういうことか」とうなってしまいました。こういう脚本を書く人の頭の中はどういう作りになっているのだろう。観客の存在を意識しまくったアイキャッチのはさみ方や、やけに軽快な音楽も洒落てて良かった。 8点(2004-02-10 01:33:55) |