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1.  砂の器
「ゼロの焦点」以来の松本清張の、今は栄華の人の悲惨な過去をめぐって起こってしまう殺人事件もの。もちろん刑事(探偵役)がそれを探っていくうちにそれが浮き彫りになっていくという松本清張ならずとものお決まりミステリーの定番展開。それも結構強引な展開。正直、昭和の時代にライ病の父が息子とお遍路さんの格好で放浪の乞食旅に出るって、時代錯誤で済まされぬ大ファンタジーすぎゃあしませんかね???(←ここ受容できるか否かはこの映画の是非の分かれ目だと思う)元田舎の駐在さんが伊勢参りの際に偶然、映画館でそのかつて育てようとまでしたその乞食の子の成長した姿を見て、その子だと気づくのも出来杉クン。しかもその子、名前変えてるのにやでー。「宿命」って曲も芸術というより、それこそまんま映画音楽みたいだし、鑑賞者に自動良心的解釈装置でも頭についてないと受け入れがたい。「砂の器」ってタイトルもよく分からない。大体松本清張はタイトルのセンスあまり良くないと思うけど、この映画の内容ならタイトルは「宿命」でいいんんじゃないの。もっとも本当にこの映画で描いているのが「宿命」だったのかどうかは知らんけど、「宿命」って言葉にこの作品のテーマを託しているのは確かなんだから。でもこのオオゲサな音楽がお涙頂戴の力技になっているのは確かで、単純に感動するミステリー映画が見たいって人にはお勧めできるかも。
[DVD(邦画)] 7点(2016-10-05 21:00:51)
2.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
映像アクションの麻酔効果はグッドとしても、多くの方が指摘しているようにアナキンの闇落ち過程の説得力のなさはちょっとシラけた。「ベイダーになる前のアナキンはメッチャカッコよく!!」という方向性が、すでに出来上がっていた悪の象徴ベイダーというキャラとの折り合いをつけれなくさせてしまった感じ。スターウォーズは叙事詩であって人間性の深い問題ということには関わりはない作品なんだろうけど、アナキンの変質は全6作を通じてもっとも大きなターニングポイントだから、もう少しきっちり作りこんで欲しかった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-25 11:48:34)
3.  300 <スリーハンドレッド>
天候に恵まれなかった映画
[地上波(吹替)] 5点(2010-05-09 22:58:48)(笑:1票)
4.  醜聞(1950) 《ネタバレ》 
最後の裁判が成立する過程ムチャクチャ飛躍しすぎ。多分、相手の百戦錬磨の弁護士が潔く「成立を認めます!」と言うところを描きたかったんだろうが、ちょっと無理ありでそこがマイナスになっていると思う。惜しい。実に惜しい。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-05 01:17:57)
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