1. すばらしき世界
《ネタバレ》 主演の役所広司の存在感がさすが。 西川美和監督らしいリアリティーのある描写。 ただ、ドラマティックな展開もなく、終わり方が突然で消化不良。 西川作品なら「ゆれる」「ディア・ドクター」等のほうがずっと面白かった。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-25 17:50:03) |
2. スウィート17モンスター
《ネタバレ》 変わった子で友達はいないけど本当は良いヤツなら好感も持てるのだけれど、この主人公は自己中で思いやりがなく人を振り回すばかり。 それなのに自分だけが悲劇のヒロインと思い込むような女だから、疎まれるのは当たり前で、まったく好きになれない。 主人公自身も自分のことが好きじゃなくて変わりたかったと告白しているけれど、そんなに簡単に変われるはずがない。 兄貴の気持ちを聞いただけで、やけに素直に変わってしまったけれど、その程度で変われるのならとっくに変わっていたはず。 これだけ共感性の低い女が生まれ変わるには、もっとインパクトのある出来事か、それなりの年月がないと腑に落ちない。 安易なストーリーで感動もできないけれど、先生の意外と良い人キャラは好感が持てた。 [DVD(吹替)] 3点(2020-12-31 00:36:39) |
3. スプラッシュ
人魚と恋するファンタジーだが、内容的には短い童話か絵本で読んだほうがいい。 これを2時間近い映画に引き伸ばしても、内容が薄く感じる。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-03 18:15:35) |
4. スキマスキ
《ネタバレ》 スキマが好きな主人公が向かいの部屋の女を覗いていたら、逆に盗撮されていたというラブコメ。 佐々木心音は全然美人ではないがフェロモンはある。でも、ストーリーはたわいなくて印象が薄い。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-07-19 20:00:20) |
5. スリー・ビルボード
《ネタバレ》 ヒロインが嫌味で無表情な年増おばさん、準主役が差別主義の暴力警官。 主人公を好きになって作品も好きになれるタイプなのだが、本作は二人とも大嫌いなキャラなのに、作品としては好きになったのはすごく珍しい。 娘をレイプして殺した犯人が未だにつかまらず、それも自分が娘に投げた言葉のせいで事件につながったとなれば、あんな風に攻撃的になってしまうのもわかる気がする。 触れた者が火傷するような激しい姿の内には、どうしようもない悲しみと自分への怒りが満ちている。 二人は結局あの後どうしたのだろうか、余韻を残すラスト。 フランシス・マクドーマンドがこれ以上ないほどに役にハマってる。 [DVD(吹替)] 7点(2019-07-03 21:32:17) |
6. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
《ネタバレ》 幽霊が出てきてポイント制だの何だのと昭和の古い漫画的な設定を説明された時点で完全に醒めてしまった。 三谷作品は結構好きなのだが、リアリティがなさすぎてこれは一番つまらなかった。 笑えないコメディはつらい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-06-29 23:36:00) |
7. スラップ・ショット
《ネタバレ》 メガネの乱暴者ハンソン三兄弟はユニークだった。 そうしたキャラも含めて、アイスホッケーを舞台にした少年マンガのよう。 最後の試合だからラフプレーを封印しようとの提案に、チームの全員が同意したのが謎。 後半はラフプレーの評判を聞いて駆けつけたスカウト達が来ているのを知って元のラフプレーに戻ったけど、前半一方的に殴られながらもハンソン兄弟でさえ我慢しているのに無理がある。 でも、マンガ的コメディだから細かいところに引っかからずに笑い飛ばすのがいいようだ。 「明日に向って撃て」「スティング」のジョージ・ロイ・ヒルとポール・ニューマンのタッグなので期待値が高くなりすぎた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-16 23:32:52) |
8. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 謎として伏せられたまま話が進む部分が多く、ビショップとミュアーの関係を説明するための回想シーンが多いので、なかなかストーリーに入り込めない。 ミュアーがビルの中であれこれ策を練って暗躍しているだけなので、スパイ映画としては動きが少ないのも物足りない。 ディナー作戦という名前でビショップはミュアーが助けてくれたことを悟るラストはオシャレだが、集中して見ていないとその前フリに気づかないので意味がわからなくなる。 一番印象に残ったのは、レッドフォードがブラピほど若かった頃の映像と思い比べてずいぶん年を取ったなと。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-11-29 23:09:43) |
9. スターシップ・トゥルーパーズ3
《ネタバレ》 シリーズ2作目で盛大に路線からズッコケた感があったが、1作目の主人公リコが今回復帰したこともあって外れた路線を修正している。 パワードスーツ装着のためのバイオスキャンでの男女の隊員の全裸での軽い会話も、シリーズ1の雰囲気を感じさせる。 1作目は軍隊とナショナリズムへの痛烈な皮肉がこめられていたが、3作目では宗教がテーマに大きく絡んでいるようだ。 バグの宗教に地球連邦総司令官が取りこまれたが、人類の危機をパワードスーツを操ったリコが救い英雄となる。 映画製作の年代的にパワードスーツはてっきりガンダムのモビルスーツのパクリかと思ったが、モビルスーツの元ネタがこのパワードスーツだったと。 SF小説には疎いので、原作の「宇宙の戦士」が1959年に既に刊行されていたとは知らなかった。 ただ、もう1作目のような突き抜けたインパクトはない。 シリーズものによくあることだが、2と3は不要で1だけで良かった印象。 [インターネット(吹替)] 4点(2018-03-25 19:52:35)(良:1票) |
10. スターシップ・トゥルーパーズ2
《ネタバレ》 前作とは監督もメンバーもすっかり変わってまったくの別物に。 前作は巨大バグの軍団と戦うSFアクションものだったが、今作はパラサイトもののホラーになっている。 パラサイトに取り付かれた金髪美女の裸や血生臭い殺戮シーンは前作にもあったエログロ要素だが、馬鹿っぽいほどに突き抜けたアイロニーはどこにも見られず、陰鬱で単純なよくあるB級ホラーになってしまった。 前作はB級テイストの面白さもあったけど、その良いところがすべて抜け落ちた印象。 [インターネット(吹替)] 3点(2018-03-25 00:57:15) |
11. スカーレットレター(2004)
《ネタバレ》 これがイ・ウンジュの遺作というのがなんとも切ない。 [DVD(吹替)] 3点(2017-08-28 20:09:56) |
12. スケアクロウ
何度か見ると味の出てきそうな渋いロードムービー。 好みではなかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-02-26 08:51:05) |
13. スパニッシュ・アパートメント
《ネタバレ》 エラスムスが何のことかわからなかったが、EUの留学奨励制度とわかって納得。 シェアハウスでの青春の一ページ。骨太のストーリーがあるわけではないが、雰囲気は楽しめる。こういうのに憧れてた時期もあったなぁ。 空気の読めない人間との同居はストレスが溜まりそう。仲の良い友達同士の旅行でも、何泊かするうちにちょっとしたことでイラっとすることも出てくるのに。 国籍も性格も違って、まさにごちゃ混ぜ。バラバラにも見えた皆が、ウェンディの浮気を必死で隠そうと団結。ゲイを装って姉の危機をしのいだ弟がお疲れ様。でも、シェアハウスにこんな美男美女が集まることは現実ではなさそうだけど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-01 21:37:46)(良:1票) |
14. スナッチ
《ネタバレ》 とてもテンポがよくてファンキーなクライムコメディ。84カラットの巨大ダイヤを巡ってのドタバタ劇。 マフィア流の残酷な殺しもしているのでシリアスにもできる話なのだが、とにかくノリが良くてあっけらかんとしているので悲壮感や暗さはない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-18 23:53:50) |
15. スイートプールサイド
《ネタバレ》 太田が純情を通り過ぎて怖すぎる。恍惚とした表情で女の子の毛を自分の肌に擦りつけたり食べたりしている姿は、気持ち悪いことこの上なし。毛に対する執着や妄想が、フェチを超えて変態の領域。ドン引きしてしまうが、仕舞いには笑えてくる。 女子が自分の毛を男子に剃らせるなんてありえない。だけど、それをやってのけるめちゃくちゃ強引なストーリー。変態童貞少年の願望や妄想を映画にしたような感じ。競泳水着の女の子の毛を剃るシーンはマニアックの極み。女の子への妄想を大自然に例えながらの演出がおもしろかった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-09-02 22:38:18) |
16. スリーピング ビューティー/禁断の悦び
《ネタバレ》 女子大生がお金のために始めた風俗のバイト。その内容が、睡眠薬を飲んでただ眠っている間に、客の老人が挿入以外は好きにしていいというもの。老人たちのプレイがなかなかマニアック。 何を描きたかったのか、さっぱりわからない。親友のバードマンの存在もよくわからない。アートぶったシュールな作りが鼻につく。エミリー・ブラウニングのスレンダーなヌードだけ。他に何も残らない。 [DVD(吹替)] 2点(2015-08-30 01:55:34) |
17. スライディング・ドア
《ネタバレ》 ドアが閉まりかけた電車に滑り込みセーフか、アウトか。よくある状況だが、その些細なことから大きく人生が変わってしまう。 電車に乗って家に戻って浮気現場に出くわしたヘレンAと、乗り損ねて浮気を知らずに進行するヘレンB。ストーリー自体はよくある話なのだが、パラレルワールドを一つの世界にうまく表現していて感心する。ジェームスと結ばれたヘレンBのほうは死んでしまったが、ジェームスとはまだ何も起きていないヘレンAのほうは生きているというのも意外性があってユニークだった。 そのヘレンAがヘレンBの遺志を継ぐように、ジェームスとの恋を予感させるラストがオシャレ。そのため、一方ではヘレンの死でバッドエンディングになっているにも関わらず、明るいイメージの締めくくりに。 グウィネス・バルトロウも魅力的でよかった。ただ、相手役にクセがあり、ラブストーリーにイケメンを求める女性にはウケが悪いかも。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-27 20:24:24)(良:1票) |
18. スキャンダル 愛の罠
《ネタバレ》 昔捨てた女と16年ぶりに再会してまた関係を持とうとしたら、薬を盛られて監禁されたバカな男のお話。ベッドに縛られた男が、最初はSMプレイかと余裕があったのに、女の狂気を感じてからは顔色が変わってくる。男にとってはただの遊びだったが、女は男を想い続けていた悲劇。男への復讐心と愛憎にとりつかれた女(ラウラ)と、母に張り合って男を取り合う娘との軋轢も加わって。 中身はグダグダで、母と娘の葛藤や、娘が男を誘惑する動機も伝わってこない。イタリアのセックスシンボルだったラウラ・アントネッリも、この頃になるとさすがに年齢を感じさせる。娘役のクリスティナ・マルシラックの若くキレイな肢体が、余計にそれを感じさせる。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-27 00:25:03) |
19. 捨てがたき人々
《ネタバレ》 人間の捨てがたい欲望、業を描いた秋山ジョージの世界。SEXしか頭になくて何の努力もせずに職も続かず、人生を投げやりに生きているどうしようもない男。顔にアザのある京子と出会って、クズのような人生にも微妙に変化が。といっても、人間そうそう簡単に変われるものでもなく、京子の叔母(美保純)と関係を持ったり、京子も自身がハマっている新興宗教関係の男と浮気してたりで、ドロドロの爛れた人間模様。 「結局人間っちさ、他人ば愛せとか人のためとか言うばってん、とどのつまり自分が食う、セックスする、金ば欲しいちことから逃げられんとさ」叔母の言葉の通りの人間ばかりが出てきて、利己的な欲望をむき出した姿をさらけだす。 ラストで勇介が苦悩して泣いている姿にも「なに泣いてんだ、コイツ」と冷ややかな目で見てしまう。こんな親父の子供に生まれたら、グレるか我慢しながら冷淡に復讐の機会を狙うかしそう。悩むのは勝手だが、ダメな自分に酔ってるようで気持ち悪い。だいたい何で生まれてきたのかとか、いい年した子持ちの親父が悩むことか。そんなものは思春期に悩む類の話だろうに、甘ったれるなよとしか思わない。力を持たない子供に酔って怒りをぶつけて怪我をさせる最低な大人。こういうヤツは泣いて後悔してもまた同じことをやるのが目に見える。女の場合はそんな男を選んだ責任がないとも言えないが、子供は親を選べないのでかわいそう。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-18 00:05:43) |
20. 西瓜
《ネタバレ》 水不足の台湾を舞台に、西瓜を抱えた不思議ちゃんとAV男優の奇妙な恋。シュールすぎて付いていけず。それに、セリフがほとんどないので状況が把握しづらい。男が女にAV男優をしていることを隠している設定のようだが、それもわかりにくかった。ただでさえ苦手なミュージカルシーンがシュールで、しかも随所に挟んでくる。 好きになった男がAV撮影している場面をいたたまれない表情で見つめる西瓜女。わめく女の口にいきなり男がぶちこんだラストだけは、究極の変態プレイのようでちょっと面白かった。 [DVD(字幕)] 3点(2015-05-12 22:17:55) |