21. 17/セブンティーン
青春ものは嫌いじゃないけど、この作品は最後までピンと来なかった。 レンフロの整った顔が印象に残ったくらい。 [ビデオ(吹替)] 4点(2014-03-26 22:55:52) |
22. 戦国自衛隊
角川映画全盛期の豪華キャストが目を引くものの今観ると、ちゃちな生首、わざとらしいアクション、違和感のある挿入歌や臭い演出など古臭さを感じさせる突っ込みどころは幾つもある。 やっぱり半村良の原作のほうがずっといいけど、時間的な制約から省略されて設定が弱くなったのは仕方のない面も。 細かいことにすべて目をつぶればそれなりには楽しめる。 [DVD(邦画)] 4点(2014-03-01 15:20:28) |
23. 世界の中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 長澤まさみの絶頂期ともいえる魅力だけでなんとか成立している感じで、ストーリーはいたって凡庸。 白血病で好きな人と死に別れるというのも使い古された筋だ。 まるで童貞のロマンティックな妄想青春物語みたいで、その青臭さに気恥ずかしくなる。 二人で賭けたウォークマンゲット競争のために深夜ラジオに投稿したウソ話が、白血病で死ぬ現実と偶然カブるなんて…。 二人と律子との関係も偶然性が気になる。 ストーリーを盛り上げるのに偶然は必要だとは思うが、度が過ぎるとウソ臭さが先に立ってしまう。 昭和のテイストでノスタルジーは刺激されるがそれ以上のものはなく、柴崎コウもあまり活かされていなかった。 [DVD(邦画)] 4点(2013-06-23 23:11:48) |
24. セルビアン・フィルム
《ネタバレ》 パゾリーニ監督が撮ったような、タブー満載のエログロ&残虐性の高い映画。でも、こちらのほうがもっと悪趣味で救いがない。元ポルノ男優が築いた家庭の幸せを、これでもかというくらい完膚なきまでにグチャグチャに壊す。 米サイトの「一度見たら二度と見る気になれない不穏なホラー映画」17作のうちの一つ。この手のセレクトでは、最高に面白い映画、感動的な映画も当然見たいが、最低の面白くない映画、吐き気がする映画のような類も、どんなものかと見たくなる。ゲテモノ見たさというやつか。見てどうなるわけでなく、こんなものかと気が済んで、それで終わりになるのだけれど。 快楽殺人だけでなく、幼児や子供のレイプまで入っているので、嫌悪感、不快感を催すのも無理はない。ただ、リアルにこんなことがあれば戦慄するが、制作者のあざとい意図を感じて所詮は作り物感が先行するので、作品世界には入りこまずに俯瞰で眺めている感覚。なので、超刺激的な内容なのにインパクトはなかった。つまらないので、二度見る気にはなれない。 [インターネット(字幕)] 3点(2015-05-25 23:18:01) |
25. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 スローライフの権化のような田舎の爺様が、バイクのスピードレースで夢を叶える意外性。 ただ、ストーリーはのんびりと緩い。 マイルールで突き進む厄介なおじいさん。 悪気が全然ないだけに余計に始末に終えない。 おじいさんより、優しく接している周りの人がいい。 ルールを柔軟に運営するのはいいけど、安全性や公平性を軽んじるとトラブルになることもある。 事故もなく記録を更新できて、結果オーライではあったけど。 [DVD(吹替)] 3点(2015-03-29 23:46:56)(良:1票) |
26. 世界の涯てに(1996)
《ネタバレ》 白血病の女性がある男に出会って最後の恋に落ちて――。 恋する相手のどんでん返しはあったものの、大まかにいえば難病ものによくあるベタな設定。 映像やストーリーがロマンチックな女性向けか。 [ビデオ(邦画)] 3点(2014-03-18 20:44:18) |
27. 贅沢な骨
《ネタバレ》 不感症のホテトル嬢ミヤコと親友のサキコ、それにミヤコの客の新谷が加わっての奇妙な共同生活。 つぐみがしっかり濡れ場を演じているのに、ホテトル嬢役の麻生久美子が出し惜しみして中途半端な濡れ場しか演じていないのは興ざめ。 ミヤコは新谷と関係を持ちながら、新谷にサキコを抱いてくれと頼む。 新谷がサキコと仲良くなっていくるとミヤコがヤキモチを焼くが、その対象はサキコだったというちょっと複雑な三角関係。 サキコが自分のことを汚いと思い込むのは、その理由に説得力がない。 ずいぶん屈折しているので三人の誰にも共感できず、自分とは縁遠い作品に感じさせる。 ノドに刺さった鰻の骨、影踏み、ミキサーに入れられた三匹の金魚、バレエを踊る少女…。 こういうメタファーを多用して解釈を観客に委ねて投げっぱなしにする映画は、文学青年が自己陶酔しているような気取りを感じてしまう。 [ビデオ(邦画)] 3点(2013-06-11 00:18:48) |
28. 千年の恋 ひかる源氏物語
《ネタバレ》 舞台が似合うような演出なので、舞台を映像で見たときに感じる物足りなさがある。 キャスト、衣装、セットは豪華なのに、ストーリーがダイジェスト的で味気なく退屈。 源氏物語の筋を知らないと楽しめないし、知っていたら知っていたで随所でイメージが違ってくるかも。 宝塚じゃないんだから、光源氏はやっぱり男が演じないと。 歌う松田聖子の浮きっぷりも半端なかった。 ファンタジー色を加えるとこうなるのか。 [地上波(邦画)] 3点(2013-01-19 23:08:51) |
29. 成熟
《ネタバレ》 デビュー作の瑞々しいヌードで話題になった関根恵子だが、本作ではそういうシーンはない。 あくまで純愛青春ものに仕上がっている。 庄内弁や庄内の風景など地方色を生かした叙情は豊か。 ただ、設定やストーリーがさすがに時代を感じさせて、今みると相当古臭い。 水産高校と農業高校というライバル校にいる男女が、あらぬウワサを立てられて東京へ駆け落ちしようとする。 でも、二人とも故郷の海や田んぼから離れられられずに――。 後半からは陳腐な展開にダレてしまった。 ラストもコントになりそうなほどの青春臭さで、なんだか気恥ずかしくなってくる。 [ビデオ(邦画)] 3点(2013-01-16 22:08:20) |
30. 戦争と一人の女
《ネタバレ》 主演女優の棒読み状態がすごく気になる。 坂口安吾原作で台詞が小説風なこともあるのだろうが、江口のりこは他の作品だとこんな風ではないので、感情のない女の演出だろうか。 それにしても違和感があり、狙いとしてもハズしている。 濡れ場はあっても少しもエロくなく、演技の下手なブサイクにしか見えず、江口の良さがまったく感じられない。 戦争で片腕となった帰還兵・大平が起こす強姦連続殺人。 その男に強姦され首を絞められて初めて感じる主人公。 そんなものに共感も何もできたもんじゃない。 死に瀕したときに生の本能に目覚めるということかもしれないが、見方によってはチンケなAVドラマ並の展開にシラけてしまう。 こんなのは原作にはないことだし、それどころか大平という強姦魔キャラさえいない。 映画化するにあたり付け加えたなりのメリットがあればいいのだが、狙いが奏功したとは思えなかった。 大平が日本軍や天皇のことを取り上げて釈明するのが、自分の異常性欲快楽殺人を正当化するように見えて反吐が出る。 よくあることだが、犯罪者が罪の意識もなく家庭環境や社会のせいに責任転嫁するのと同じような嫌悪感。 戦争を風刺しているようだが、反戦メッセージがその嫌悪感に邪魔されて響いてこない。 これが初長編監督作品だからなのか、演出、脚本、キャストなど、すべてしっくりこず迷走している印象。 [DVD(邦画)] 2点(2014-10-10 00:24:17) |
31. 1999年の夏休み
宝塚系で少女が少年を演じ、その少年たちの間の同性愛が描かれるのだが、こういう世界は生理的に受け付けない。 作品の出来不出来というより、好みの問題。 [ビデオ(邦画)] 2点(2013-01-18 23:20:44) |
32. 全身と小指
《ネタバレ》 デリヘルオーナーの純が記憶障害を起こした原因は妹との近親相姦。 全体に重いトーンで、どことなくインディーズ臭の漂うような映画。 意味のよくわからない自己完結型ストーリーを見せられているようで、こういうのは苦手。 兄妹がどうしてそういう関係になったのかが伝わってこない。 純が姉とラーメンを食べているとき急に泣き出すとか、感情の動きにもついていけない。 脚本が雑で丁寧な伏線もなく、そこに至るまでのスムーズな流れができていないので、唐突な印象になってしまう。 だから、映像では何やら喚いたり泣いたり盛り上がってても、見ているこちらは置いてきぼりをくらったような状態。 登場人物に奇妙な人が多くて、誰一人として共感できず。 主演二人は熱演だったんだけど、脚本と演出がまったく肌に合わなかった。 ラスト、小指を切り取られた純の「思い出したよ!」の絶叫も心には響かず、あまり思い出したくない作品となった。 [DVD(邦画)] 2点(2013-01-04 00:19:10) |