1. セブン
観ている観客に不愉快さ、怒り、不条理さを抱かせる犯人、自ら死ぬことにより人間の持つ七つの大罪を完結し、贖罪する、殉教者として神に召される。とんでもないサイコ犯罪であるが完璧である。 ラスト30分位からのパトカーの中での二人の対決シーン、セリフのやり取り、一言一言に観ているこちらの感情まで揺さぶられる演技はすばらしく、改めてケビンスペイシーの演技には恐れ入った。 10点(2003-05-11 22:47:25) |
2. 戦艦ポチョムキン
モンタージュという技法自体は遅かれ早かれ誰かが確立したんだろうが、それを活かしきる細かなショットのコマ割り、構図が実に絶妙である。一杯のスープから始まる暴動、一発の銃弾から始まる惨劇、一隻で艦隊に立ち向かう緊張感、ここに込められるダイナミックな動きやその映像から伝わるエネルギーは強烈である。革命思想とはためく赤旗からプロパガンダと切って捨ててしまう事は到底出来ない映画である。 9点(2005-01-27 23:06:34) |
3. 世界の中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 美少女が白血病で死ぬなら赤いシリーズじゃないのなんて事思いつつ、多少泣いてもいいかなと思って観に行ったんですが、泣かせのトラップに引っかかりまくり、涙のジェットコースタームービーでした。これは男の方が泣ける映画なのではと思いましたよ。私は大沢”朔太郎”の言葉にやられましたよ。淡くまぶしい大切な恋も痛くツライ重たい恋も忘れてしまう訳無いじゃないですか。みんな心の底に沈めて気が付かないフリしてるだけ、どこかで引きずりながら生きてるからオリも溜まるんだよ。大沢”朔太郎”の亜紀への想いは心の中でワインの如く熟成されているのに、テープの中の亜紀はストレートでフレッシュなままで戸惑い、苦悩する。長い時間と婚約者がいてやっと整理のつく事かもしれない。死に行く亜紀に何も出来ない無力感を味わった朔太郎だが、死んだ人間に対して何か出来るのは生きている人間だけなのだ。地球の中心って生きている人間の数だけあるんだなんて感激してしまった。ただ婚約者のビッコ、カラミ方や行動などに不自然さが拭えない。あと散骨シーンはどの映画で出てきても「ビック・リボウスキ」を思い出して笑ってしまう。一緒に観に行ったXイチネエちゃんの新婚旅行先はオーストラリア、エアーズロックで、離婚理由はダンナさんがある病気を隠していたからなんですよ、このオンナに愛をさけぶヤツはいないと確信した。 9点(2004-05-11 23:09:20) |
4. 千利休 本覺坊遺文
利休の死の真相を探るというミステリー仕立てで予想以上に引き込まれ、戦国の茶人の心根にちょっぴり触れるとともに、茶の湯の心にちょっぴり興味を抱きました。三船や錦之介も茶で天下人と渡りあう利休や信長の弟の有楽斎ならばこれ位の迫力無きゃダメかなと思わされてしまう、さすがです。 9点(2004-03-15 23:51:51) |
5. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
たぶん若い頃に観ていたらミュージカルシーンまであり、きっとそれほど好きでは無かったでしょう。ミュージカルと笑いのバランスがどちらもクド過ぎず、私にはちょうど良い塩梅でとても心地よく見ることが出来ました。これ以上アレン臭がキツくなるととたんに嫌いになりそうなんで絶妙ですな。 8点(2004-05-03 23:27:44) |
6. 成功争ひ
職にあぶれたチャーリーが人の特ダネを横取りしてスッタモンダを繰り返すドタバタ喜劇。ラストは真剣にドキドキしちゃいました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-04 19:51:49) |
7. 青春の蹉跌
この70年代の薫りがたまんなくイイんですけどねえ。野心に燃え、学生運動もアメフトも捨て、司法試験を目指す学生が中絶を勧め、やがて殺人者となる矛盾。全ては上手くいく筈だったのだが、思うように行かない人生。若さゆえの浅はかさ、焦燥感がいい感じです。ただ桃井かおりはチョッと違うよなあ、秋吉久美子なんかの方が似合った気がします。 7点(2005-03-28 23:55:38) |
8. 千年女優
なかなか邦画愛が詰まった映画で良かったです。最後の一言も無ければ無いでスマートだろうけどあってもまあいいんじゃないの。話し上手な老人との会話って確かに相手の世界に引き込まれ、話しもアッチコッチに良く飛ぶんだけど、それをキレイなファンタジックなラブストーリーにしたらこんな風になるのかな。 7点(2004-10-19 21:28:14) |
9. 戦場のメリークリスマス
YMOフリークでしたから当然、教授目当てで見たわけですが、所詮素人ばかりなので音楽にばかり気がいってしまった。そんな中でたけしの演技が際立ち、ラストのセリフとたけしの笑顔のみが必要以上に染み込んだ。エンドロールで隣を見ると友人2人が泣いている。自分も泣こうと努力したがムリでした。 7点(2003-09-27 15:30:54) |
10. ゼイリブ
発想がすばらしく大変面白かった。この監督の映画の中では一番好きな作品です。 7点(2003-08-24 15:10:45) |
11. 生徒諸君!
ナッキー&マール、一人二役でキョンキョンの魅力満載、特にナッキーははまり役。 6点(2004-01-10 21:32:34) |
12. 善人の条件
ジェームス三木の選挙を扱ったコメディ、公開当時と選挙制度が変わったところで、相も変わらず選挙違反はありますから古臭さなど感じることなく楽しめるコメディです。 6点(2004-01-08 01:09:30) |
13. 青春かけおち篇
原作から入ってるんで若干イメージと違ったりしますが、風間&大竹ってつかこうへいに一番マッチしてる気がする。 6点(2003-11-18 15:19:44) |
14. 切腹
竹光の切腹シーンのインパクトがすごいです。実戦剣法のインパクトもすごい。弱くてもかっこいい殺陣がいいです。常識を打ち破ろうとしている事を現すシーンも随所に見られるがやりすぎはダメです。もったいない。 6点(2003-11-16 19:05:01) |
15. 戦国自衛隊
自衛官は専守防衛である、歴史を変えてしまう不安から、戦闘への積極参加を拒むのだが、やるかやられるかの時代の中で、なまの殺し合いから覚醒し、この時代に生きる決意をする。がそれは歴史の大きな流れとの戦いとなる。彼等は戦に負けたのではなく歴史に消されたのである。 6点(2003-09-27 15:23:16) |
16. セレブリティ
男ってのは本当に馬鹿ですねえ。いくつになっても変われないんですよ。馬鹿は死ななきゃ直らない。わたしもHELPと誰かに助けを求めたい。 6点(2003-08-28 16:26:52) |
17. セッション9
十分怖さはありましたが、ラストが強引に終わらせてしまってる気がします。あそこからどう盛り上がるんだと謎解きにも興味が湧いてきたのに終わってしまったのはもったいない。 6点(2003-08-24 16:53:21) |
18. セックスと嘘とビデオテープ
お互いにコンプレックスを抱く姉妹、妹と不倫している夫、性的不能のビデオマニアの夫の友人、たった4人の人間関係ながらそれぞれの心の中をビデオを介して覗き見る。それは知られたくないもの、知りたくないものを赤裸々に映し出す。ただ締めがあまり好みではないので実に勿体無い。 6点(2003-08-24 15:29:15) |
19. 青春の夢いまいづこ
本当に彼女の事が好きならもっと早く会いに行ってやんないとダメだよね。社長くん自身本当に繁ちゃん自身を愛しているのかが疑問だし、社長になって1年も2年も経ってるんだったら公私の区別もちゃんとつけられるようにならないとこの会社も先が思いやられる。社長の友情パンチに社長自身が変わり、仲間達も目覚めしっかり具申できるようになれば立派な会社になれるかも。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-02-16 20:16:51) |
20. 1999年の夏休み
少女漫画+宝塚って感じ。ベリーショートの深津っちゃん。 5点(2003-10-27 18:27:18) |