1. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 誰のためでもない、自分のために必死になる。それが生命力のエネルギー源となっていた彼女。誰も地球で待ってないし、助かる見込みもないし、神様も当てにならない。この映画の脚本は、大抵の映画でありがちな感動への布石をあえて潰すことで、ヒロインの単純な「生への欲求」を引き立たせる事に成功している。監督があえて背水の陣を選んだかのように見える。そう、ヒロインも背水の陣で知恵を絞り頑張っていた。監督のマインドがヒロインに投影されている。 きっと、監督も誰のためでもなく、自分のために必死になりこの映画を作ったのだろう。 [DVD(字幕)] 8点(2014-05-31 00:12:55) |
2. 戦火の馬
《ネタバレ》 めちゃくちゃ泣いた。馬で泣くことがあるなんて、思ってもみなかった。配役が良かった。映像も良かった。音楽も良かった。エイリアンとか出てこなくても、いい作品が作れるスピルバーグを再評価した。よくありがちな戦争映画ではなく、馬にフォーカスを定めた、戦争のアナザーストーリー。そして、短編小説が繋がって行く感覚。ドラゴンクエスト4みたい。こういう観点で作られると、戦争自体に奥行きを感じることができる。エクセレント! [映画館(字幕)] 10点(2012-03-09 20:20:02) |
3. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
《ネタバレ》 米海軍の「やる気」が凄い。その気力だけで最後まで走り抜いたと言ってもいい。エイリアン侵略系の映画というよりも、戦争映画だ。エイリアンの代わりに他国が攻めてきても、アメリカはこんだけ優秀な兵士がいるんだよ、逆境にも挫けない力があるから決して負けないよ、って豪語している。まぁいつもの事だけど。仮説→実行のプロセスを繰り返し、次々と困難を克服する様子は、本人達の力量というよりも、神の御加護にしか見えないけどね。。。映像は、昨今のSF系作品と比べても大差はない。エンターテイメント性は、人間ドラマを休みなく見せ続けることで、感情に響かせてくる。でも映画史に残るような作品ではない。 [映画館(字幕)] 5点(2011-09-23 18:25:44) |
4. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 自分の後ろの方に歩いていたと思っていた千尋が、いつの間にか自分の前の方で颯爽と歩いていました。千尋の成長っぷりが見事です。唯一無二で強烈な個性、理屈がぶっ飛んだストーリーがとにかく好きです。何度見てるか分かりませんが、見る度に世界に浸ってしまいます。そしてエンディング曲でいつも泣けてしまいます。何で泣いてるのか自分でも分からないんです。寂しい?悲しい?安堵感?不思議な映画です。 [DVD(邦画)] 9点(2010-07-23 20:23:13)(良:1票) |
5. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 いくつか似た時代背景の映画を見ましたが、どれも共通して言えるのは、悪い映画じゃないけど、いたたまれない気持ちになるので高評価を付けることができません。ピアニストが主役ですが、最後の方でピアニストとしての設定が活かされてくるだけでした。終盤、逃げに逃げ延び、サバイバル生活が始まるのですが、その演技力は凄かったです。途中生き別れた親兄弟は、最後までどうなったかわかりませんが、それを描いていないということは、助からなかったんでしょうか・・・。そう思うと、切ないです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-07 15:50:20) |
6. セルラー
《ネタバレ》 まるで海外ドラマのような、ありえない展開が面白くスピード感のある映画でした。携帯電話がキーとなっていて、現代的なサスペンスです。ダメダメな若者が、やっぱりダメなんだけど頑張って人質を助けようとしている必死さが伝わってきます。徐々に賢くなっていって「俺だってやるときゃやるんだぜ!」って言わんばかりです。最後、元カノとはどうなったのかが気になります。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-27 16:27:31) |
7. ゼイリブ
《ネタバレ》 なぜ電波塔を破壊したら、侵略者たちは姿をくらませらませられなくなったのか不明でした。でも、サングラス越しに侵略者かどうかを見分けられる、その設定だけで十分!随所で気色悪い侵略者の顔が白黒のカットで入るのがツボです。中盤のシーンで、仲間割れ的な殴り合い(むしろプロレス)はやたら長尺でしつこく、ちょっと面白かった。話の終わり方もちょっとひねっていて、これも良い。まさかのあの女性はあっち側だなんて・・・ [DVD(字幕)] 7点(2009-09-24 18:07:40) |
8. 切腹
《ネタバレ》 かなりストイックな映画です。間を大切にしていて緊張感がとてもあるんだけどそれが強すぎて集中力が切れてしまいます。前半は見ててかなり眠くなってしまったけど後半、昔話をし始めてから徐々に見入ってきました。この時代の話し方は独特なので何言ってるのか分からない点が多々あり、ストーリーを完全に把握できなかったけど、何となく面白かったですw 2回目の感想→立場上のプライドよりも、人としての思いやりが大切ではないだろうか。例え人を騙す行為だったとしても、その動機を考慮して、弁明に耳を傾ける余地があってもいいのではないか。行き過ぎた正義は、もはや悪なのではないか。そんな問題提議を感じた。貧乏と不幸は隣り合わせです。それは昔も今も変わりません。 [DVD(邦画)] 6点(2009-05-29 16:44:47) |
9. セブン
《ネタバレ》 土砂降りの雨のシーンが多い。だけど、この映画の雰囲気は逆に干乾びていて、とても乾燥しています。そして、ズブズブズブ・・・って効果音が空耳で聞こえてきそうな、堕ちていく感覚があります。救いが無く、見る者にしこりを残す映画。要するに、病んでる映画。ブラッド・ピットはかなりオイシイ役回りを掴んだな、と思います。ケヴィン・スペイシーは、見る映画で全然違う印象になってて、幅の広さを感じます。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-21 18:23:06)(良:1票) |
10. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 プライドが高く卑屈で嘘つきで酒飲みで女好きで過去の栄光にすがった情けない中年男性に、同情なんてできません。やさしさも思いやりも感じません。あるのは気が向いた時にちょっとした自己満足の範囲で行う他人への関わりだけ。勝手に自殺すればいいのに。他人を巻き込むな。「フゥアァッ」っていうフランクの大きな声が耳障り。障害があるからといってどんな破天荒をしても免除されると思い上がってるのが痛々しい。「本当はいい人だから」ってフランクを引き取ったおばさんは言っていますが、、、人は誰だって本当はいい人ですから。 [DVD(字幕)] 4点(2009-02-14 00:54:48) |
11. センチネル
難しかったけど、小説でじっくり読んでも楽しめそうで、なかなかに興味深い脚本でした。ミステリアスだし悪くないです。とにかくラストのインパクトが、見てるこっちはもうどうしようもないっていうかお手上げといった感じ。「新鮮な食べ物は、味付けせずにそのままで食べるのが一番美味しいんです」ということを非人道的な観点で表しちゃってます。ある意味無敵。自分が制作側に居たら、ここまでする勇気は到底ありません。ただこの画を見たときに、心の中の闇の部分であっぱれ!と賞賛しちゃってた自分がいましたがそんなことは誰にも公言できませんな・・・ 7点(2004-04-22 21:23:38) |
12. 戦争のはらわた
ありがちと言えばありがちな展開。でも他の戦争映画とは違った異色さを放っています。カット割りが早く流れが面白いんだけど淡々とした映像になっていて若干眠気を誘います。つまらなくは無いのですがそう大して面白くもありませんでした。 5点(2004-04-11 17:43:23) |
13. セブン・イヤーズ・イン・チベット
決して雰囲気は悪くないのですが、面白くないです。味気なさすぎて退屈極まりないです。ブラッドピットの猿顔も演技もますます嫌いになりました。 3点(2004-01-12 19:48:13) |