1. セブン
《ネタバレ》 ものすごい期待をして観ました。死体描写などの映像美はリアルで素晴らしいものがありました。ストーリーも単なる犯人の追跡劇だけにとどまらず、宗教的な絡みもあり、深層心理に染み入る感じでした。でも犯人はポッと出てきた感じが強かったなぁ。しかも思考は常に先々を行って完全に一本食わされてるし。最初に犯人は刑事を殺すチャンスがあったにも関わらずそうしなかったわけだから、最後まで試されてたという印象が強いです。最後刑事の自虐と葛藤の末の行動も、すべて計画通りであったのなら、まさに完全犯罪成立ですね。犯人には失うものが何もないわけですから…。これだけ犯人のインパクトが後からジワジワ来る映画も珍しいです。 7点(2004-06-01 23:07:45) |
2. ゼイリブ
《ネタバレ》 取っ組み合いのシーンが無意味に長いんですけど。ガタイかなりいいなと思って見てたら本物のレスラーだったんですね。クールな表情は印象に残りました。しかし情け容赦なく殺しすぎでしたね。サングラスを発見して周りがおかしいと感じただけで、あそこまでヒーロー気取りで人が変わってしまうもんなんですね。あの女の人はエイリアンだったのに普通の人間に見えたんだろう…?? 4点(2004-02-14 00:36:58) |
3. 戦場のメリークリスマス
どいつとどいつがつながってるのか、という人物の相関関係は、1度見ただけでは分からなかったけど、たけしの鬼畜の演技とかから日本軍が戦場で残してきたものの雰囲気は伝わってきた。一番印象的なのは、セリアズの回想シーンかな。長い間祖国を離れたので弟を夢にまで見る気持ちも分かるが、あまりにもデビッド・ボウイが少年役には無理があるほど老けてたので違った意味で印象に残った。にしても女性が1人も出てこない映画って珍しいのでは。教授の演技はまあこんなもんとして、眉毛や鼻筋とか戦争中なのにきれいにメイクされていた…かなり違和感を感じてしまった。音楽がすばらしいのでこの点数でもいい方。 2点(2003-12-26 23:00:31) |
4. セブン・イヤーズ・イン・チベット
《ネタバレ》 際立ったキャラがいないせいか、派手さはなく、非常に淡々としてた。たまにはこういう作品もいい。あまりお金がかかってないのかな、荘厳さは映像の中からあまり感じられかったのは残念。でも実話を元にした作品で、はじめはつんつんしてたハインリヒ・ハラー(ブラッド・ピット)がチベットで様々な経験をすることで何かを悟り、まだ見ぬ息子への愛情を深くする過程は印象的。相手側の文化を知り、受け入れることこそ素晴らしい…ダライ・ラマさんいいことおっしゃいます。私もチベットに行って煩悩を捨て去りたいもんだよ。チベットが中国の自治体であることは知ってたけど、そうなる過程で100万人も殺される中国軍の進駐が行われていたなんて知らなかった。勉強になりました。 5点(2003-12-26 01:26:57) |
5. 千と千尋の神隠し
ファンタジーとしては面白かった。子供の純粋な心というテーマで見れば他の宮崎アニメと大差なかったように思う。他のキャラクターの個性が強すぎたため、千尋が逆に浮き立ったとも思う。 6点(2003-10-30 12:45:16) |
6. 戦場のピアニスト
恐くてドロドロしているという友人の評価だったが、ユダヤ人とバレるのを恐れて無言のまま姿をくらましつづけるシュピルマンの姿こそが恐怖感、虚無感を生んでいたと思う。廃墟でドイツ兵に見つかった時、なぜそこにピアノがあるのか、それもまた運命。憔悴しきった姿、やつれた指でピアノを弾く姿は助かりたいとすがる思いより、ここで死ねたら本望だと思ったかもしれない。それだけ感情の詰まった演奏であった。ここが一番の見せ場でしょう。 7点(2003-10-15 01:53:42) |