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1.  セッション
「この演奏が好き」という場合、ミュージシャンの人柄や人生とは関係なく「演奏自体が良い」というのが聴く人の本音だと思います。そこが絵画や小説のようにある程度作者の人間観と共鳴する部分を持つ芸術と音楽の違いでしょう。だから「究極の良い演奏」を追求するには奏者の日常生活や感情を切って捨てて音楽そのものに全身全霊のめり込む必要がある、というのがフレッチャーの思想なのではないかと思います。音と譜を極限まで追求して指揮する者と演奏する者の時空が完全に共有されて初めて満足のゆく演奏に至るという考えなのでしょう。フレッチャーの悪い点は「こいつは行ける」と見込んだ相手をとことん追いつめて潰してしまう所です。主人公のアンドリューも追いつめられながらも必死に反発して答えようとして遂に壊れてしまいます。多くのカリスマ的ジャズミュージシャンが薬などに溺れて短命であるのはそういった純粋さから来るものかも知れません。米国のジャズ奏者は即興部分を徹底的に練習してから演奏する(もはや即興とはいえない)と言われていますが、一見自由に演奏しているように見えるジャズもそういった厳しさがあるから素晴らしい演奏に繫がるのだろうと思います。仕事への情熱や厳しさを改めて見直してみるという気持ちにさせる映画でもあります。その点音色が複雑な管や弦でなくあえてドラムスを主題とした事で訴えかける内容が解りやすくなったと思います。しかし最後の演奏は周りのミュージシャンも含めて鬼気迫る名演と思いました。
[DVD(吹替)] 8点(2016-06-07 00:44:11)
2.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
キャスリン・ビグロー監督は「反米だ」と映画界を追放されない程度に「アメリカは酷い事するね」という映画を作るのに長けていると感じます。この映画もCIAの女性捜査官の活躍を描きながらアメリカがやっているナチス顔負けの拷問や、911から数年でアルカイダやビンラディン追求に国家として興味がなくなった事、ビンラディン殺害ミッションも国益にはならず、成り行きで行った事など実に正直に描いていると思いました。「本当にビンラディン?」という問題も死体が誰であれこれは彼だと言わざるを得ない状況に至っていたことをよく描いていました。国益(米国を豊かにする)のためにこれだけ酷い事をして、今やシリアではアルカイダが参加する反政府組織を米国は支援、政府機関は一部閉鎖、国家予算が足りなくて債務危機まで叫ばれている状態。テロとの戦争で誰が得をしたのかを米国民が問い直すには良い映画だと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-10-15 13:17:01)(良:1票)
3.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
アメリカの軍人達は本当はこういう戦争をしたいんだよ!という本音を語った作品。つまり「アメリカの国土と国民を守るため」に、海兵隊の不屈の魂で命を掛けて戦う、という夢を描いたもの。普通のアメリカ人にはどこにあるかさえ知らない土地で戦争の遂行目的も戦う相手も解らないまま国民の実生活と関係ない戦争させられているのが現実。戦争で得をしているのは軍産複合体だけというのが解ってしまったアメリカでは、こういう夢の戦争映画しか作れないということでしょうか。Cイーストウッドは硫黄島二部作でアメリカと日本の兵士にとっての戦う意味を皮肉をこめて「旗」と「手紙」に象徴させましたが、この映画ではまさに「家族への手紙」をさりげなくシナリオに入れることで戦う意味を表していました。そんなメッセージを感じながら、力の入った演技とシーンにこの点数で。
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-16 15:39:07)
4.  セブン・イヤーズ・イン・チベット 《ネタバレ》 
何か物足りない淡々とした映画だな、という印象です。映画としては、文明国を離れた非日常的な生活、しかもヒマラヤの絶景と密教的な異文化の中で過ごしたことを物語るだけで十分面白さはあるのかも知れません。しかし描きたい中心がチベット文化なのか、若き日のダライラマなのか、中国のチベット侵略なのかがはっきりしない所が長尺な映画の割に何か物足りなさを感じてしまう所以なのだと思います。若き日のダライラマを描いた時点で当然中共のチベット侵略が映画の焦点として描かれない訳にはいかないのですが、描き方が肩透かし的で、中共軍によるチベット人の虐殺もダライラマの夢に出てくるだけ、チャムドの戦いもちょっとした砲撃でチベット軍は雲散霧消、指導者ンガワン・ジクメの降伏勧告があっさり描かれているだけです。この中国のチベット侵略はハラーを交えた物語の一部として映画で描くには、実はあまりに複雑で長期に及んでいるから簡単には描けなかった、というのが監督の本音ではないかと思われます。49年の中共成立、50年のチベット攻略宣言、51年の17条協定の強要、56年からのチベット動乱58年ラサ暴動とダライラマ亡命など実際には10年以上かかってじわじわとチベットの独立(自律的政権の消失)が行われてきた訳ですし、中国も当初は香港的一国二制度を西蔵といわれる地域には認めていた経緯などもあって、監督としては「まあこんなもんだろう」という感覚でチベット侵略を描かざるを得なかったのだと推測します。チベット併合の是非はともかく描かれた中国としては「許せない」という気持ちも多少理解できます。ただ他にチベット問題を取り上げたメジャーな映画がない現状では十分この点数の価値ありと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-30 14:16:34)
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