1. その街のこども 劇場版
《ネタバレ》 前半はつまらなくて見るのをやめようかと思ったくらい。 森山未來と佐藤江梨子の二人のシーンが大半。 こういうのは役者によほどの力がないと持たないものだけれど、佐藤江梨子には荷が重かったように感じた。 [DVD(邦画)] 3点(2019-12-23 23:40:51) |
2. ソルト
《ネタバレ》 子供からのスパイ養成、二重スパイ、陰謀、裏切り、二転三転するストーリー。 スパイものとしてはスタンダードな要素がしっかり入っているものの、何か物足りない。 アンジー好きなら。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-26 08:30:46) |
3. ソウォン/願い
《ネタバレ》 韓国映画は本当にあざとい。日本ならちょっと恥ずかしくて避けるようなことも、照れもなくやりきってしまう。やりすぎだと引くこともあるのだが、そのド直球に魅せられることも。よくヤツ裂きにしたくなるような人非人が出てくるが、ここではいたいけな子供を陵辱する暴行犯。人工肛門をつけなければならないほどの傷を負い、心にもトラウマを負う我が子を見て、親のやりきれない心痛が伝わってくる。 子役の演技にも感心させられる。日本でもてはやされる芦田愛菜クラスが韓国映画やドラマには何人もいて、下手な子役は見かけない。特別な訓練でもあるのかと不思議に思うほど。ぬいぐるみを被って奮闘する親とか、犯人に殴りかかろうとする親を止める子供とか、あざとさ満載の作りなのだが、子役がすごいので見入ってしまう。 この映画の元になったナヨン事件は、外国のニュースではあったがあまりにも非道でショッキングな事件だったために覚えている。実際の事件はいくつかの点で映画とは異なっているが、幼女をターゲットにした人間の仕業とは思えない凶悪犯罪という点は同じ。被害者の少女が重傷を負ったのは、実際には犯人が証拠隠滅のために自分の精子を吸い取ろうと清掃用のラバーカップを使って大腸を吸い出して水で洗ったため。あまりにも生々しく陰惨な描写になるため、ここはさすがに変えたのだろう。 酒に酔っての心神耗弱で12年の刑に減刑されたのは映画と同じ。証拠隠滅を図っておいて何が心神耗弱だと怒りを覚えるが、仮に酩酊状態であったとしても、酒を飲めばそうなる可能性があるのは初めからわかっていること。酔っていたことは何の言い訳にもならない。酒の過ちとして犯罪さえも大目にみるのは悪しき風潮で、そんなものに手心を加える必要はない。この犯人の場合、過去に何度も性犯罪で捕まっているのだから、なおさら情状酌量の余地などない。 少年法もそうだが、凶悪な犯罪者に甘く、被害者に寄り添わない法律に反吐が出る。犯人が被害者の親に報復を臭わせるような言葉を吐いたのは、徹底的に悪人に描くための脚色だろうけれど。被害者の親なら犯人を拷問死させたくなる。でも、復讐や憎悪は何も生まない。この映画の親子のように自分たちが幸せになることだけを考えたほうがいい――なんてことは頭ではわかっていても、できるものじゃないような。やっぱり死をもって償わせたくなる。法が味方してくれないのなら、自分でと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-28 00:36:55) |
4. そして父になる
《ネタバレ》 キャスティングがすばらしく、福山雅治、リリー・フランキー、尾野真千子、真木よう子の四人ともキャラが立っている。野々宮家と斎木家の価値観と子供への接し方が対照的で、時にヒリヒリとした緊張感を生むのがたまらない。子供だったらやっぱり斎木家のほうが楽しそう。赤ちゃんをわざと取り違えた看護師は、償いようのない酷いことをしたものだが、現実にはこういう人は証拠を固められて逃げられなくならない限りは絶対に罪を告白しないと思うけど。そこはすごく嘘っぽく、都合のいい展開だと感じた。でも、監督や役者がいいこともあって、この状況をどう打開するのだろうかとストーリーの中にドップリ引きこまれる。おもしろかったけど、ラストでこの先どうなるかを観客に委ねる映画は基本的に好みじゃないので、終わり方が中途半端で物足りない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-18 00:10:58) |
5. そこのみにて光輝く
《ネタバレ》 けだるく鬱屈した演出と漂う閉塞感。 こういうカビ臭い日本映画特有の湿度の高い暗さが苦手。 ラストの光を浴びた二人を描くために、それまでの前フリが重くて長い。 重苦しい内容をそのまま重苦しい演出で描くのがどうも肌に合わない。 テーマが重いなら、もっとドライに軽さも出しながら演出してくれたほうが切なさが増す。 菅田将暉は憎めないし、高橋和也の下衆キャラも立っていたけど、メインとなる綾野剛と池脇千鶴の二人には惹きつけられなかった。 原作の1980年代の設定を、映画では現代に置き換えているようだが、介護を取り巻く状況など、設定に少し無理が生じているようにも思えて違和感を感じるところも。 この監督の作品は初めて見たが、どうも相性が悪そうな気がする。 この作品は映画祭でも高評価を得ているのだが…。 調べてみると、呉美保は大林監督の元で学んだらしい。 大林監督は世間的な評価とは最も食い違った苦手な監督の一人なので、やっぱりそういうことなのかもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-11 02:24:18)(良:1票) |
6. それでも夜は明ける
《ネタバレ》 しっかりと丁寧に作りこまれた映画だけれど、心を揺り動かされるまではいかない。 たぶんそれは、予想の範疇に収まってしまう展開だからだろう。 奴隷制度がテーマの似たような物語は何度か見てきたので。 冒頭の回想シーンは、初見の黒人の区別がつかないこともあってわかりにくい。 もう一度見返したら何のシーンだったかようやく理解できるが、見返さないならかえって混乱するだろう。 時折挿入される回想シーンによって、拉致されるまでの生活がうかがえるが、家族で買い物するシーンも意味がわかりにくい。 見終わってから振り返ってみると、黒人の中にも階層があり、主人公も他の黒人奴隷のことを気にかけていなかったということを表したかったシーンなのだろう。 でも、セリフが足りないせいで妙に謎めいたシーンに見えて、主人公に声をかけようとした黒人奴隷が、その後の展開に関わってくるのかとか何か他に重要な意味があるのかと深読みしてしまった。 登場人物に自分さえ助かればいいという心情が随所に見え隠れするが、時代も時代で、実話ならそれが本音で仕方のないところか。 [DVD(吹替)] 6点(2014-11-25 19:58:55)(良:1票) |
7. ゾンビアス
巨大寄生虫、ゴキブリ、ウンコまみれのゾンビ、おならやゲロのオンパレード。 とにかく下品で汚らしくて不快。 悪趣味の極みで、下ネタ好きの学生が悪ノリして作ったかのようで笑えない。 スカトロ系がダメな人は見てはいけない。 男子小学生たちに見せれば、間違いなく大盛り上がりしそうだけど。 出演者、特にフルヌードになった女優が気の毒で、脱ぎ損としか思えない。 天才テレビ君の人気子役だったのに、どこでどう間違ってこの選択になったのか。 主演ということでこの役を受けたのだろうが、中村有沙にとって黒歴史となるかも。 こんな文字通りのクソ映画より、この女優がこの作品に出演した葛藤を映画化したほうが遥かに良作になりそう。 もし、身内やファンだったら、この監督と事務所に殺意が芽生えるのでは? 作品としては0点だが、中村有紗に+1点。 今後の活動が気になる。 ナナ隊員の黒歴史を持つ松嶋菜々子くらい強かにビッグになってほしい。 [インターネット(字幕)] 1点(2014-10-09 20:11:49)(良:1票) |