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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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21.  続・新悪名
ひょんなことから靴磨きの少女になつかれてしまった朝吉親分。さらには木賃宿で知り合った旅一座の興行にまつわる金銭トラブルに巻き込まれてしまい。という訳で本作、任侠モノなのやら、人情モノなのやら。要するにその両方、という訳ですな。少女のエピソードの方がややハンパな終わり方で、ハッピーエンドと呼んでいいのかどうか、何しろ母親がミヤコ蝶々なもんで、オハナシをどう持っていこうが、こんな母親では少女の将来が案じられてしまって仕方がない(笑)。その心配な母親を演じる蝶々さん、やっぱりいかにも芝居の人、という感じで、映画では何となく浮いてしまう面はあるのだけど、溌剌たる田宮二郎とのやり取りはもう見事なもの、ぜひこの二人の漫才も見てみたくなります。そして何と言っても本作のMVPは、時に憎々しく、時に卑屈に悪役を演じきった遠藤辰雄(太津朗)ですね。ラストの大立ち回りでは、長廻しのシーンも多い中、息も絶え絶えボロボロメッタメッタに勝新にヤラレてみせるその姿。もうはっきり言って感涙モノです。いや、悪役だからホントは同情されてちゃいけないんでしょうけどね、でもホレボレしちゃうのです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-24 16:26:37)
22.  ソイレント・グリーン
その昔、トータル・リコールという映画があって、曲がりなりにも秘密諜報員の活躍を描くのに、なんで主演がシュワやねん(顔が作り物っぽいので特撮に使いやすい、ってのはあったかも)、と思っちゃう訳ですが、この映画の主人公をC・ヘストンが(それも『黒い罠』なんかのヘストンではなく、あくまでマッチョなヘストンが)演じてるのに通じるものがありますね。殺人事件の捜査から、やがて巨大企業の真相に迫る刑事の役だけど、ヒーローどころか、見るからに労働者風で、何とも頼りない。そんなこともあって、超絶的に地味なSF作品に仕上がってるんですけれども、その一事が万事、洗練されていないところが、まさに本作の持ち味。実際、このキタナらしさ、閉塞感、人間だけが有り余っている世界観。未来を言い当てる可能性がもっとも高いSF作品のようにも思えます。そして、真相を暴く事が必ずしも幸せではないこと、何も解決する訳ではないこと。もはやすでに、すべてにおいて取り返しがつかず、すべてが狂ってしまっているのだから。という絶望感。とは言え、まあ、やっぱり地味な作品なんですけれども(笑)、
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-12 17:42:36)(良:1票)
23.  ゾンビキング <OV>
だいたい、自分で自分のことを“キング”だなんて言うヤツは、お山の大将と相場が決まってます。ましてやゾンビキング。しかも弱過ぎるしなあ。ゾンビとプロレス、と聞けばそれなりにワクワクするけれど(嘘ですワクワクなんかしませんけど、一応そういうことにしておきます)、実際はプロレスなんかそっちのけ、ゾンビがおこした殺人事件がどーのこーのと、ミステリ仕立てのような、そうでないような。そりゃまあ、ゾンビ映画だ、むしろ人を殺してナンボだと思うのだけど・・・。という、理屈もヘッタクレも無い割には理屈っぽいオハナシを、凝ってるのかヘタクソなのか判然としない、解かりにくい演出でもって、殆ど難解とも言える作品に仕上げてます。主人公がプロレスラーで、襲い来るゾンビ達をプロレスばりに次々に投げ飛ばすシーンだけが、唯一の救いでしょう(どんな救いやねん)。でもやっぱし、映画として見てもイマイチなら、プロレスとして見てもショボいよなあ。あと、この作品のためにロメロが一体何秒の時間を割いたのか知らんが、権威付けのつもりかやたらロメロの名前を出すその志の低さは、アカンと思うで。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2012-11-04 11:51:33)(良:1票)
24.  組織
主演はロバート・デュヴァル、アクション映画のヒーローにしては、颯爽とした身のこなしがある訳でなし、精悍な顔立ちがある訳でなし、そもそも髪がある訳で無し。しかしこのヒーローらしからぬ彼が主役を演じることで、通常のヒーロー像に収まらない存在感、いわば「このヒト、何しでかすやら予想できない」という、独特の雰囲気があります。刑務所から出た彼は、謎の組織に襲われ、逆にその組織に闘いを挑んでいく、というオハナシですが、これがどんな組織で、なぜ彼を狙うのか、なんてコトはもうどうでもよくて、映画の中では一応説明されるけど、形だけの説明であって中身は無いに等しい。そもそもこの主人公が、そんなコトを気にしている気配が無いのだから。ただただ、このクセのある主人公を含めた男女3人組が、組織に立ち向かっていく姿が描かれるんですね。そこには逡巡も恐れもなく、すべてが刹那的。ワイルドでドライ。3人組の中に女性がひとり混じることによってわずかにウェットな部分が生じるのだけれど、それとてむしろ、作品全体のドライさを際立たせる役割に過ぎないかのような。とにかくシブい映画なのです。
[DVD(字幕)] 9点(2012-06-09 17:35:24)
25.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
コメディタッチとは言え、『ショーン・オブ・ザ・デッド』みたいなヌルい作品とは違って、結構しっかりしたゾンビ映画。ただ、ゾンビに立ち向かう人間どもの方が、妙な人たちばかりなもんで、独特のオモシロさが生まれます。深刻ぶらないところがイイですね、そもそもゾンビ映画なんてものは、「ゾンビのいる日常」を描く映画なんですから(本作のラストも、そういう「日常」へと帰っていく)。時々カメラが引いて客観的になる瞬間の冷静さ、つい笑っちゃいます。しかし素朴に楽しんでいると裏をかかれる。主人公が姉妹と出会って早々、「妹がゾンビに噛まれたらしい」なーんてセリフが入ると、「つまんないな、こんな説明ゼリフ入れたら『姉の方は噛まれてないのでゾンビ化する心配なし』と保証するようなもの、サスペンス半減やんか」とつい思っちゃうところだけど、その直後、そんな感想を見透かすかのようにドンデン返しが待っている訳で。心憎い。で、クライマックスは遊園地を舞台にゾンビとの賑やかな死闘、こりゃもうお祭りですね。そういや昔(高校生の頃)、深夜放送で、遊園地でゾンビと戦う映画(多分イタリア映画)を観たけど、あれはなんていう作品だっけか。あれはヒドかった。でもあれもやっぱり楽しかった。
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-14 23:52:09)(良:1票)
26.  その男ヴァン・ダム
その男●●。この●●に入るべき名前が“ヴァン・ダム”で本当にいいんだろうか。ちょっとシャレになってないんじゃないだろうか。大きなお世話です。でも心配。冒頭の長廻し、普通なら肉体派の身体能力の見せどころ、それを逆に、「ああキツイ」とオチをつける。本当にキツそう。もっともこの作品、ヴァン・ダムがヴァン・ダム役で出ているとは言え、時間が行ったり来たり、視点が代わり、場合によっては顛末まで差し替わってしまう、そういう作り込んだ構成が、フィクションであることを念押ししています。しかし完全なフィクションとも言え無さそうなトホホなところが、この作品の魅力でもある訳ですが。ただ、構成を作り込んだ割に、撮り方はちょっと雑なのでは? 長廻しが、単なる「あのスター、ヴァン・ダムなんだから、うまく演技するでしょ、まかせとこ」みたいな。前半は結構笑って観てられたんですけど、後半、ズルズル行ってしまった感が。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-25 18:49:02)
27.  続・忍びの者
さて今回、五右衛門伝説にリミックスされるのは、こりゃ“アラモの砦”ですね。あと、家康の暗躍が絡んでくるあたりは社会派映画のノリもありますが。とは言え、あの長大で弛緩した『華麗なる一族』あたりの社会派作品とはやっぱり異なり、あくまで緊密な構成の中で展開されるアクションが見どころですね。物語も盛り沢山なら、演出も高密度。そして前作に負けじと、今回もかなり豪快な戦闘シーンが展開されます。忍者稼業からは足を洗い、親子3人仲良く暮らす五右衛門一家、しかしその幸せは長くは続かなかった・・・と言う訳で、息子の敵討ちに燃える五右衛門と、本能寺の変などの史実がうまく絡み合い、スリリングな作品となっております。いや、まあ、相変わらず主演は雷蔵でいいのか、というギモンはあるのですが(キレイ過ぎるんですね。あまり狂気というものが感じられない)。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-17 08:40:07)
28.  その土曜日、7時58分 《ネタバレ》 
それにしてもフィリップ・シーモア・ホフマン。顔デカイよなあ。デカ過ぎ。まあそれは置いといて。ある陰惨な事件の顛末を、独特の構成(自在な時間軸、複数の視点)で描いたサスペンス映画ですね。視点と時間をズラせつつ進行していく映画の流れは、ちょっと、音楽における「フーガ」の様式を思い起こさせますが、それよりも私はこの映画を「あみだくじ映画」と呼びたいですね。しかも当たり無し、すべてハズレのあみだくじ。物語の進行に伴って、いくらポキポキと折れ曲がり、いくら進むラインを変えようとも、最後はハズレ、すなわち、やりきれない結末にたどりつくことが避けられない。悲観的運命論。この「どうにもならなさ」加減。力作です。
[DVD(字幕)] 9点(2011-08-06 10:36:12)
29.  続・黄金の七人/レインボー作戦
正直、さすがにこれはアホ過ぎるとは思いますが。どんな小道具にでもとりあえず「アンテナ」をとり付けておけば、SFチックな「ハイテクマシーン」に見えるでショ、という、この上なくチープな発想。今回も大掛かりな“強奪作戦”が展開されるのだけど、これらアホアホな小道具に頼り切りで、作戦自体は殆どアタマを使っている形跡がみられません、どうしちゃったんだ、教授。風刺っぽい味わいも無くは無いけど、現代のおとぎ話と呼ぶにはいまひとつ。・・・ただ、ねえ。やっぱり憎めないのよね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-23 16:21:18)
30.  続・さすらいの一匹狼
偶然出会った古い友人から二束三文で牛を購入し、ホクホク顔のジュリアーノ・ジェンマ。しかし町に到着した彼を待ち受けていたのは、「これは盗まれた俺の牛だ」という非難の声。「いや、確かに買った牛だ」「何を言うこの盗人め」と押し問答の末、銃を抜く騒ぎとなり、彼はその男を撃ち殺してしまう。「牛泥棒の上に、人殺しまでしやがって」と、彼を追いつめリンチにかけようとする町の人々、ジェンマは間一髪抜け出して、「必ず無実を証明してやる」との言葉を残し、牛を売った男の行方を追う・・・映画のあらすじのようですが、さにあらず、ここまでが前置きです。ここでタイトルです。いやあ、濃いですねえ。例によって例のごとく、タイトル明けには、さっそく本題がズレ始めるのですが、心配ご無用、ちゃんと登場人物の枠内に収まるように、物語は都合よく収束していきますから。そんな感じで、「無実を晴らすも何も、牛を盗まれた人を殺しちゃったのは事実でしょうに」「だいたいそんな怪しい牛を買うヤツが悪い」など、“自己責任”ブームの昨今、ジェンマの味方をして映画を見てくれるヒトもあんまりいなくなっちゃったかも知れませんが、いずれにせよ、この“町の人々によるリンチ”ってのが、本作の面白いところですね。盗んだ牛を売った悪人、その悪人を必死で追いかける主人公、さらに主人公がある女性を救出するエピソードもあり、このあたりは「復讐劇」の要素なんですけれど、映画の背景を覆う“町の人々のリンチ”は、それとは一線を画し、もっと無目的で無表情で無軌道な圧力、なんですね。主人公の味方をしてくれる脇役の存在が、かえってそのリンチの不気味さ、コワさをよく出していると思います。クライマックス、大勢を相手に銃撃戦を繰り広げるジェンマ(オマエはランボーか)、このツキヌケぶりは必見です。・・・まあどっちみちマカロニ(しかも所詮はジェンマ主演)なんですけど、何とかホメてみました。はい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-31 22:38:53)
31.  続・荒野の1ドル銀貨
とりあえずマカロニウェスタらしい要素をフンダンにとり込んで、復讐、リンチ、銃撃戦と、見どころたっぷりです。その分、物語の方は何だか要領を得ません、まあ、欲張り過ぎですね。間欠的に発生する銃撃戦を、あまり深くは考えずに「まあきっとここは撃ちあう場面なんでしょう」と軽く受け流し、そのカッチョ良さに浸りましょう。え、カッチョ良いと言っても主演は所詮、ジュリアーノ・ジェンマなんでしょ、だって? はい。カッコモンゴメリー・ウッドカッコ閉じです。例によって例のごとく「結局この主人公は強いのか弱いのかどっちなんだろう」と思わせる、そこがミソですね。敵のヒゲオヤジと、味方のメガネオヤジ(大村崑と大泉滉を足した感じ。どこの国にもいるんだね、こんな人)が、なかなかいい味。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-08 16:45:13)
32.  続・荒野の用心棒
いいですね~ジャンゴ。棺桶を引きずって歩く不吉な姿のヒーロー。棺桶の中には「死」そのものが。ラストの墓場での決闘がこれまた良くって、ジャンゴはもはやほぼすべてを失っている。ガトリング砲も手放した、棺桶も奪った黄金も沼の底、手はリンチで破壊され銃も握れない。絶望的。しかも敵を倒したからと言って何が得られるでもない。しかし彼は決然と死地へ赴く。最後はいかにも、すべてが無に帰し土へと帰る、という感じで、何とも虚無的な世界観に、シビレます。  ・・・ところで、オヤジが気持ちよさそうに弾いているバイオリン。何だか駒が付いていないように見えるんですけれどね~。一種の特殊奏法ですかね。
[DVD(字幕)] 9点(2010-10-02 03:59:10)
33.  それいけ!アンパンマン とべ!とべ!ちびごん
40分しかない上に、歌で引き延ばしを図っており(そのシーンも、アニメーションの動きとしてはテレビ版並みあるいはそれ以下で、ちっとも面白くない)、非常に薄味の作品でした。ちびごん(これがまた変な顔)が登場して適度にガンバって見せて、おしまい。むしろ見どころは、ホラーマンがイイ人として登場する点ですかね。あと、あん/しょく/カレーのトリプルパンチは、敵を倒すばかりではなく、味方を応援するためにも使えるのか、と。これは大きな発見。ええい、どうでもいいっての。
[DVD(邦画)] 4点(2009-11-26 02:15:33)
34.  それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲
ばいきんまんが七変化して(そんなに多くは無いが)アンパンマンたちに襲いかかる! と言っても、攻撃のツメが甘過ぎて、頼りなさ過ぎ。観ててイライラします。観てるこちらとしては、アンパンマンをギタギタにやっつけて欲しいわけですから。巨大グモに変身したばいきんまん、糸吐き攻撃だあっ、って、クモのくせに? 口から糸を吐くなんて、オマエはモスラか。カレーパンマンの再三にわたるカレー吐き攻撃。オマエはグレート・カブキか。じゃなくて、その、目を狙う攻撃はやめなさいっての。倫理上、問題アリ。というわけで、教育上よろしくない映画だと思います、ハイ。しかし、映画の中から我々に話しかけてくる、観客参加型ってのは、某クロサワ映画を思い起こさせますな。 
[DVD(邦画)] 5点(2009-11-03 15:49:28)
35.  それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険
恐竜を主人公にしておけばお子様は喜ぶだろう、みたいな安直さが感じられてヤだなあ。そもそも、このノッシーってのが、可愛らしさを狙ったんだろうけど、むしろ不気味な容貌。恐竜好きならむしろ怒ります、ハイ。コヤツがいくら頑張って見せてくれても、気分が乗らんのよ。いやまあ、別に、アンパンマンとばききんまんのマンネリ化した至当の方がオモシロいのかと聞かれれば、コメントしづらいけど。それにしても、アンパンマンも、ばいきんまんも、「恐竜」と聞くと何故あんなに不自然にビビるのか。この作品はもしや“ジュラシック・パーク”への便乗企画なのか?
[DVD(邦画)] 5点(2009-10-19 23:18:11)
36.  それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ
ちょっと同性愛的な内容(?)にドギマギしてしまう本作。悪に染まったロールパンナがアンパンマンの前に立ちふさがる。カッチョいいよね。でも、悪が伝染したしょくぱんまんの、その極悪顔には、さらにさらに萌えてしまいます。本当に凶悪な顔なんだ、これが。というわけで、波乱万丈と言えば波乱万丈、いつも通りと言えばいつも通りな展開で、なかなか楽しめてしまいます、はい。 それにしても、バイキンなんていう菌はいなくて、たまたま人間に害があるバクテリアをそう呼んでるだけであって、バクテリアはバクエリアで一生懸命生きているんじゃなかろうか。こうもバイキンを悪者扱いして駆逐しようとする作品を観てると、そんなことをつい思っちゃったりする訳ですが。この映画のラストはまさに、バクテリアの大量虐殺ですね(笑)。
[DVD(邦画)] 7点(2009-09-17 00:12:08)
37.  それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ
こういう作品であまりケタケタ喜んで褒めちぎるのは、製作側の思うツボのようなもんで、「あーどうせボクのような単細胞人間をターゲットにしてるんだろー」と思っちゃうんだけど。そうなんだけど、でも、とりあえず大抵は一通り観れば納得するウチの子が、珍しく観終わった直後に「もういっかい見たい」と言ってたくらいだから、ウン、この際、褒めておこうかと。まあ、とりあえずストレートに説教臭いオハナシなんですけれども、何しろ、クライマックスがですねえ。あ、言うのやめとこ。とにかく、そこまでやるか、と。しかも、ここでバックに流れるのは、男性合唱による荘重この上無いアンパンマンマーチ! この男性合唱が想起させるは、ブラームスの『アルト・ラプソディ』か、ショスタコーヴィチの『バビ・ヤール』か、はたまた中島みゆきの『世情』か。映画で言えば、『テンタクルズ』の巨大ダコとシャチの死闘、ですかね。でまあ、そのシブシブにシブい男性合唱に対して、画面は“アンパンマン”ですから。これはもう、まさに、甘いだけのアンパンじゃないんだぜ。というわけで。
[DVD(邦画)] 8点(2009-07-28 22:57:19)
38.  それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に
全編これ、ブラック大魔王との死闘が描かれた、手にバイキン握る、じゃなかった、手に汗握る作品。ブラック大魔王は、その巨体もさることながら、臭そうな息を吐きかけることにより、あらゆるものを石に変えてしまう、という、圧倒的な強さ。しかし、こういうやたら強いヤツというのは、えてしてショーもない弱点があり、非常にあっけなくヤラレてしまうもの。実際、まあ、見かけ倒しで「大男、総身に知恵が回りかね」。こんな大魔王との戦いに、映画の殆どの時間をとられ、ストーリーに膨らみがないのが残念なところ。岡リナ姫とか社員王子とか、存在感乏しいこと極まりなし。ばいきんまんも脇役に甘んじてて、物足りなーい。ところで、本作ではしつこいほど「てのひらを太陽に」を聞かされますが、いや、やっぱりいい歌だなあ。いずみたくは天才だ。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-09 17:53:25)
39.  續・姿三四郎
へなちょこボクシングや、へんてこカラテとの、異種格闘技戦の火花を散らし、ますます妖怪映画(?)への道を突き進む三四郎シリーズ。冒頭の不良外人とのやりとりなど、細かいカットによるコミカルな演出がなかなか楽しかったりします。特に、新弟子の左文字が入門後、徐々に上達していくのを表現する場面での、見事なまでの手抜き、いや違った簡潔さ、これにはつい笑ってしまいました。クライマックスの雪山での死闘、なんでわざわざこんな場所で戦うのか、と言えば、それは「クロサワ映画だから」としか答えようがないのですが、今作の場合、敵役のカラテが、できそこないのカンフーみたいにぎこちなく、観ようによっては「あー、極寒下のロケが過酷過ぎて、体がかじかんでこんなにギクシャクしてるんだなー」とも思えてしまうのですが(笑)。三四郎シリーズ、この先もっと続編が作られてたら、どこまで“壊れて”いったことか、気になりますね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-11-24 07:28:15)(笑:1票)
40.  それいけ!アンパンマン ルビーの願い
不自然なまでにワガママなルビーちゃんが改心するまでを描く、ワカリやすくも説教くさい内容。もちろんアドベンチャー映画として楽しめますし(まあ、「アンパンマン」ですから…)、クライマックスではばいきんまんとの死闘が描かれます(もう一息、ばいきんまんには活躍して欲しかった気も)。最後の“ルビーちゃんの願い”には、つい「えーっ!」と言ってしまいました。それが何かは、観てのお楽しみ。ところで本作、ルビーちゃんの声を工藤静香が演ってるのですが…かなり上手い!びっくり。
[DVD(邦画)] 6点(2008-11-09 08:35:15)
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