1. 続・激突!/カージャック
《ネタバレ》 下手したらスピルバーグの最高傑作かもしれない。養育権が無いと見なされたゴールディ・ホーン演ずる主人公。里親に出された息子を取り返すため、刑期を勤めていた夫を脱走させ夫婦で息子を追う。人質の警官と心を通わせて行くはこの映画の見所のひとつで、過去のスピルバーグ演出で一番と言っても良いだろう。前編を通しての退廃的な雰囲気、そして悲運の結末、まさにアメリカンニューシネマ。世界最強(狂)のフィルムメーカーの芸域の幅を見せ付けるには十分な映画と言える。 [DVD(吹替)] 8点(2006-02-05 23:43:19)(良:1票) |
2. ソナチネ(1993)
《ネタバレ》 北野映画史上ナンバーワンの誉れ高い今作。手打ち寸前と言われた沖縄ヤクザの抗争に助ける形で参加する事になった村上組。親分の勅礼から嫌々ながらも沖縄に向かう一行だが、そこには激しい抗争の姿があった。たけし映画において重要なファクターを占めるのは、バイオレンスとユーモアの2点。この映画に関して言えば、その2点は完璧に満たされている。繰り返される無機質な暴力と人間紙相撲や舎弟同士のユーモラスなやりとり。これに沖縄の元風景が重なる。この映画を北野映画の登竜門兼マスターピースとします! [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-11 15:56:32) |
3. その男、凶暴につき
あの今にも狂いだしそうなビートのマッドアクトが素晴らしい。白竜と対等するその様 は、もはや道の人同士にしかみえない。この絵の説得力はもちろん、淡々とした雰囲気がたまらん。フリードキンの『LA大捜査線』を参考にしたというが、あの渇いた感じはとても似ている。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-08 00:08:46)(良:1票) |
4. ソウ2
《ネタバレ》 アイデア勝負で素晴らしい快作に仕上げた『SAW』の続編という事で、正直期待はしていなかった。なぜならば前作で犯人は分かっているし、何よりもソリッドシチュエーションスリラーとして前作は完全に出来すぎていたからだ。それに今回、監禁メンバーの増員(2人→8人)などがあり、ただのトラップのインフレになると予想していた。まさに悪いパターンの続編であると確信していたのだが、その心配は必要無かったようだ。まず物語は、ジグソウのデスマスクトラップにかかった情報屋のシーンから始まる。首にトラバサミが付いたこのトラップは前作の改良版といった感じで、己の目に埋め込まれた鍵でなければ仕掛けは取れない仕組みになっている。早速ジグソウの鬼設定が見られるのだ。ジグソウの良い(タチの悪い)所は、どんな過酷な設定でも一つはチャンスがあるところで、少なからず多少の救いが存在する。まさに生への執着心こそが、ジグソウ攻略への希望なのだ。そんな生への執着心を問うような様々なトラップが登場し、中でも注射の海は悪質を通り越して関心すらしてしまった。SAWシリーズのベストトラップに挙げたいと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2005-11-07 02:46:47)(良:1票) |
5. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
クリント・イーストウッドは言わずもがなだが、リー・ヴァン・クリーフのカッコ良さが天井知らず。イーストウッドとクリーフの呉越同舟かと思わせて、二人に芽生える友情。めちゃくちゃ男前な映画。 [DVD(字幕)] 7点(2005-09-25 18:37:07)(良:1票) |
6. ソウ
前評判では「CUBE」「セブン」と比較されていたので超超超×100期待して見に行ったのですが、正直思った程ではなかったかな。確かに個々の設定とかは面白いんだけど、全体的に巧くまとまり過ぎている感があるかな(贅沢を言うようだけど)。監督はダリオ・アルジェントとデビット・リンチを意識したらしいけど、それならもっと壊しても良かったんじゃないかなあ~。物語全部の説明と辻褄を合わせに行ってるのも丁寧でいいんだけど、妙にこなれている感じに初々しさが無いのも事実。でも普通に面白いです。今後の期待も込めてということで。 7点(2004-11-02 02:08:17) |