1. ソウ3
《ネタバレ》 私は1作目のレビューで「殺人鬼を制作サイドが神格化すべきではない」旨のレビューを書きました。2作目では不思議とその辺のところが抑えられていていたのですが、残念ながら3作目で一気に爆発してしまったようです・・・。どうやら制作サイドはどうしてもこの「ジグソウ」を神格化したいらしい・・・。いや、そうしたいのであればこそ、制作サイドは殺人鬼側を讃えるような演出は厳に慎むべきなのだ。中立的な立場で描いてこそ、客観性は増すものなのです(羊たちの沈黙やセブンがそうであるように)。本編で、刑事が言った台詞「お前はジグソウなんかじゃない!」には呆れました。これって、ジグソウに少なからず敬意を持つ人間しか発しない言葉ですよね?ましてや、親子共々の被害者である刑事がこんな言葉を発するなんて、どう考えても無理があるでしょう。でも、何だかんだ言って結局「3」まで観てしまっている自分はある意味、制作サイドの術中にハマっているのかもしれませんが、さすがに「4」の鑑賞については考えますね・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2008-02-26 01:02:51)(良:1票) |
2. 続・少林寺三十六房
前作を子供の頃に100回以上は見ていて、今はDVDも持ってる「三十六房ファン」としては・・・正直がっかりです。前作が傑作なだけに、後はやりづらいというのはよくわかります。同じコンセプトで作ったら「焼き直し」とか「マンネリ」とか言われちゃうでしょうからね。でもこれはちょっと・・・・・。前作を観ていない人は100%観ることはないでしょうけど、未見の人は期待せずに見ましょう。 [DVD(字幕)] 3点(2006-09-03 03:03:21) |
3. 続・猿の惑星
子供の頃に観たときは衝撃的だったけど、大人になってから観ると結構作りが雑というか、粗い部分が多いなあって感じました。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-09-03 02:37:11) |
4. ソウ2
前作に引き続き、瀕死の老人の一方的な価値観の押しつけ感は否めませんが、えこひいきや犯人に対する賞賛は少なく感じられ、不思議と前作よりも印象は良いです。あらかじめ前作を観ておくことが必須条件ではありますが、逆に言えば前作を観たことのある方々には必見の作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2006-06-18 02:28:16)(良:1票) |
5. ソウ
《ネタバレ》 密室・監禁系のサスペンス。設定は最高。展開も良い。ただ、「ジグソウ」の描き方が気に入らない。それはこの人物を、作品中で(製作者側が)神格化してしまっているから。たぶん「羊たちの沈黙」のレクター博士のような存在を目指したんだろうが、その人物をどう評価するかは観客(視聴者)が判断するものであって、製作者側がそれをやるべきではない。「羊たちの沈黙」や「セブン」は、異常者(犯罪者)を徹底的に残忍に描きながらも、決して肩入れなどせずに客観的に描いたからこそ、ある意味で魅力的な存在になったんだと思う。「ジグソウ」には何の悲哀も感じないし、製作者側が用意した王様の椅子に座って好き放題やっているという印象しかない。最後のセリフ「ゲームオーバーだ」が何よりもそれを表している。色々批判してしまったが、この点さえよければ満点だったという惜しい映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-07 22:34:18) |