1. それでも夜は明ける
《ネタバレ》 しっかり骨太な作り。とは言え、想像以上でも以下でもない無難な印象。いままで作られてきた奴隷や差別をテーマにしてきた映画たちと比べて特別優れてるとは思わないな。 激しい虐待のシーンは「ジャンゴ」がやりすぎた(犬に食わしたり、殺しあわせたり、灼熱地獄だったり)から、本作の表現だと、そこまで激しさを感じられなかった。 とは言え、吊るされたままずーっと放置されてるシーンはかなりヘビーだった。永遠とも感じられるような恐ろしいシーンですよ、あれは。何事もなく、周りの時間は動いていくってのがまた…。 映画的盛り上がりも弱い。もっと壮絶な逃亡劇があるのかと思ったら、あっさりと終わりすぎて、物足りなさすぎる。 後日談の、誘拐した白人たちを訴えたエピソードはかなり興味深くて、なぜその部分を本編で描いてくれないんだと。 ポール・ダノ良かった。今後クズ役ばかりきそう。 [映画館(字幕)] 6点(2014-03-22 18:27:31)(良:1票) |
2. その街のこども 劇場版
《ネタバレ》 確かに胸をしめつけられるような力はあるんだが、冷静に映画として観るとヒジョーに地味。冒頭の飲み屋での一触即発の緊張感が持続してれば、もっと良かったかも。森山未來のイジケ顔にはキュンとさせられた。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-15 16:32:42)(良:1票) |
3. ソルト
《ネタバレ》 想像を超える無茶苦茶な展開と、やりたい放題なアンジーが楽しかった。音を消すために人の身体にくっつけて、弾を貫通させて銃を撃つシーンとか、イカす。 イブリンソルトって必殺技っぽい名前だね。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-04 11:35:24) |
4. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 流石フィンチャーさん!というキレ味抜群な編集とカメラワークが素晴らしい。ナインインチネイルズのトレントさんが関わっているというだけあって、音楽も良い。使い方も巧い。そして、テンポが良い上、ユーモアたっぷりな会話の嵐。それが巧く絡み合って、120分ダダダダっとあっという間に終わっちゃう。 文句なしに一流の作品だと思う。 主人公のマーク君も、根暗でオタクっぽさがむんむんで、人との接し方がヘタクソな感じが出ているので、ちょっとくらいゲスい行動があっても何だか許せてしまう。 ただ、あんまり鑑賞後に「映画を観た!!」って感じにならない。 もちろん、映画としての完成度は一流なんだけど、ドラマ性が弱い。 人間よりFacebookに焦点をあてているし、感動のドラマでもないし、事実をもとにしているって事は重々承知だが、それでも、やはりクライマックスの盛り上がりくらいは欲しいとは思った。 もっとも、起伏なく一直線で仕上げたのも「あえて」なのだろうとは思う。 感動の押し売り映画より余程良いし、Facebookの「クールさ」を表すためなのかもしれない。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-30 11:12:15)(良:1票) |
5. ソラニン
《ネタバレ》 元バンドマンの僕ですが、好きになれない映画だ。 『たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする きっと 悪い種が芽を出して もう さよならなんだ』ってフレーズが嫌い。ゆるい幸せが続くことの何が悪いのだ。 不幸せが続いてる人の身になれや! あと、俺だったらアイドルのバックバンドでも喜んでやるけどなー。 アイドルミュージックを一方的に悪とするスタンスもどうなんだろ。 種田くんみたいな頭固い子嫌いだわ。 宮崎あおいの下手な唄は個人的には良かったと思うが、それは宮崎あおいが可愛いかったからに他ならない気がする。歌唱力はあれでいいとしても、熱やパフォーマンスでもっと頑張れる余地はあったと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-11 15:32:55)(良:2票) |