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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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21.  ウルトラ I LOVE YOU! 《ネタバレ》 
『しあわせの隠れ場所』でのアカデミー主演女優賞と、この映画でのラジー賞ワースト主演女優賞のダブル受賞という快挙(?)を成し遂げたサンドラですが、確かにこの映画でのサンドラは酷いです。ファッションセンス最悪だし、いいトシをして本当にバカみたいな役で。ただし、元々そういう最悪なキャラの映画として作られている訳でねぇ。クロスワード職人で、ヘンなファッションで身を固め、延々と得意気にウンチクを喋り続ける嫌われ者な上に、ストーカーと化したサンドラが周囲を翻弄する様は、コメディと言うよりもホラー映画みたいな状態で、ギャー!なるほどこりゃ最悪だわ、って感じで。だけど、その最悪を完全にラストまで通す事ができない、あるいはそこからめちゃくちゃ魅力的なヒロインにまで高められない中途半端さが、この映画の難点なのかなぁ、と。最終的にはちょっとイイ話程度に収まってしまうんですよね。本来は最悪な状態から、ステキなヒロインに昇華させたかったんだと思うのですが、個性を大事に、ってテーマの前ではステキ方向への変化にも限界があって。むしろストーカーサンドラがラストまで延々と無自覚に恐怖を提供し続けるブラックな映画の方がイイ感じになってたと思うんですが、サンドラがプロデュースもしているという事で、フェミニズムが大前提として存在している感じで、それはさすがに無理かな。だけど、こんな判り易い、もう是非ともラジー賞をくださいな、って言ってそうなモノに賞をあげちゃうなんてセンスないなぁ。
[DVD(字幕)] 5点(2011-06-02 21:07:42)
22.  宇宙からのメッセージ 《ネタバレ》 
当時リアルタイムで見ていたら、どう思ったか判ったモンじゃありませんが、今となっては逆にかなり楽しめるステキな作品。「『スター・ウォーズ』を東映&深作監督でやろうとしたら、時代劇とやくざ映画とJACのエキスが大量に混入してカオスになっちゃいました」っていう、「そりゃそうでしょうよ!」と楽しくツッコめる作品です。リアベの実がそこら辺の連中をてっとり早くテキトーに選んだみたいなお手軽な脚本とか、宇宙カンカン帽や宇宙ちゃぶ台や宇宙関西人の味わいとか、そこだけは映画史から抹殺した方がいいんじゃないかってくらいの宇宙ホタルのシーンとか、チバちゃんやタンバや成田三樹夫の定番ポジションっぷりとか、お姫様まで血が騒いだのかクライマックスで大暴れとか、あれこれ計画したワリに最後は勢いだけで勝利とか、色々とお楽しみツッコミポイントに溢れております。私と違ってまだ汚れていないキレイな瞳には悪夢に映るかもしれませんけど・・・。でも、操演を駆使したミニチュア特撮はなかなかに素晴らしくて、ラストのガバナス戦艦が炎上しながら落ちてくる画などは特撮屋の気概を感じさせてくれました。ミニチュア特撮部分に関しては神格化されてる本家の方も実はショボい画が多かったりしますしね。リアベの実が映されるたびに流れるテーマ曲とスターデストロイヤーを意識し過ぎなガバナス戦艦の底面ゴーッっていうのがクドいのが難点ですが、今となっては貴重な東映オールスター超大作っぷりを堪能させて頂きました。ありがとう、iTunes Store(コレ、近くのレンタルDVD屋に置いてなくて)。でも、せっかくHDの方をダウンロードしたのに画質荒いぞ。
[インターネット(字幕)] 7点(2010-11-17 15:34:09)
23.  宇宙ショーへようこそ 《ネタバレ》 
惜しい! クライマックスであまりにありきたりな娯楽アニメ映画インフレ見せ場クドクドパターンなってしまって。多元的に描くから物語が集中してゆかないし、間延びしてるし、その上、真実も心情もことごとくセリフで説明しちゃうし。あの歌姫はあの程度の扱いで良かったの? で、あとはお見事。二度と来ない夏休みの貴重なひとときを描いた秀作。友達と過ごす大切な時間、無限の希望に向かって開かれた未来。大人には深い郷愁を伴ってしみじみと心に染みてくる映画です。五人の子供達が魅力的な個性(デザインも)を与えられて、みんなが織り成すひとつひとつのエピソードが楽しく。そして子供達それぞれが一歩成長してゆく、その、壁を乗り越えてゆく過程がとても真面目に描かれていて感動的です。それに対比するカタチで象徴されてゆくポチのエピソードも切なく。だからこそ、それまでの魅力が隠れてしまうクライマックスがねぇ・・・。もっともラストで魅力は戻ってきますし、そんな欠点はあっても充分に見る価値がある映画でした。そう、神奈川のシネコンまで越境して見に行っただけの価値は充分に。こっちだと夜遅く一回とかになってて・・・
[映画館(邦画)] 8点(2010-07-22 17:27:11)(良:1票)
24.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 
オーソドックスなモンスター映画。モンスターものとしての新鮮な面白さみたいなのは皆無ね。「モンスター映画のユニバーサル」のアイディンティティを維持するための存在みたいな感じ。ホラーゆえに怖がらせようとする演出が散りばめてありますが、大音響で突然バーン!ってのは古典的、私の苦手なグロ描写(腕がもげたり首飛んだり)が多いのは今日的ですか。呪われた家族という設定の元で繰り広げられる父と子の愛憎の物語はヘンに風呂敷を広げ過ぎていなくて、映画そのものの尺もタイトな感じで作られていて良かったです。ただ、私、これをデジタル上映で見てしまったんですね。『アバター』みたいな極彩色映画ならば問題ないんですが、この映画は闇を主体としたモノトーンの映画、デジタルだと白が浮いて、黒が潰れてしまうので、画的にのっぺりしてしまって、こういう色彩設計の映画には不向きなんですわ。この映画に漂う美術の妙味がかなりスポイルされてしまっていただろう事を考えると、映画館で見たにも関わらず、ちゃんとした評価なんだろうかなぁ?という疑問が湧いてしまったりもして。やかましい音響が抑えられていて、もう少し深みのあるフィルム映写ならば評価ももう少し変わっていたかもしれません。映画を見る環境って大事です。
[映画館(字幕)] 6点(2010-04-30 13:35:21)
25.  噂のモーガン夫妻 《ネタバレ》 
「夫の浮気で離婚の危機に直面したニューヨーカーな夫婦が犯罪を目撃し、保護のために二人セットでワイオミングの片田舎に身を隠すハメになる」。夫がヒュー・グラント、妻がサラ・ジェシカ・パーカー。はい、頭の中に浮かんだ映画、もうそのまんまです。何から何まで見えちゃうの。お互いの秘書が出てきた瞬間、ああ、この二人も最後には・・・都会もんが田舎暮らしに最初は馴染めなくて、でも田舎の人達と接してゆくうちに・・・どうせクライマックスでサスペンス展開になって、そしてああなってこうなって・・・。そして、おそらくそれで正解なんでしょう。ヒュー・グラントのベタなラブコメディが見たいな、って人をそこそこ満足させて。それ以上でも以下でもなくて。もう少し突っ込んだドラマが見たい気もします。1+1=2って公式のようなセオリーで組み立てられた男女間の恋愛物語は、人生の先輩としての保安官夫婦の存在まで含めて、あまりに当たり前のようで、もっと特異な苦難と試練を与えちゃどうかね?とは思います。でも、勇敢に闘ったり愛に殉じたりするヒュー・グラントを見たがる人はいないでしょうしね。欠点と言えば、セカンドユニットが撮った風景映像以外はビスタサイズをシネスコに無理にトリミングしたみたいな、全編頭づまりの見づらい構図ばっかりだった事くらい。ビスタで撮ればいいのにね。ともあれ、ベタをベタとして割り切れば楽しめる映画でした。
[映画館(字幕)] 6点(2010-03-16 13:59:16)
26.  牛の鈴音 《ネタバレ》 
ドキュメンタリーにしては、あからさまに作為が見えまくっているのが難点。肝心な鈴音を始め、環境音の多くが明らかに後付けだったり、細かいカット割を駆使して「意味」を作り出していたり。だけど、この夫婦と牛の三角関係は、生きるための戦いをくっきりと浮かび上がらせ、心に迫ってくるものがあります。長年障害を抱え、今は寝たきりな要介護度5の私の父も、生への執着は激しいものがありますが、老いるという事、死と向かい合うという事、これがどれほど過酷なものなのかを、今の自分の現実と重ね合わせながら映画に触れておりました。文句ばっかりなお婆さんの心情(基本的にお婆さんのグチで映画が進行してゆくという)が、私に近いかもしれません。牛と共に生き、牛に救われ、牛のために働き、そして牛を失ってしまうお爺さん。苛酷で厳しい生。ですが、そこに根源的な生命の逞しさがあり、老齢化社会や自然環境の破壊云々の問題よりも、むしろ人の営みを肯定的に捉えた映画に思えました。
[映画館(字幕)] 7点(2009-12-29 15:23:45)
27.  宇宙戦艦ヤマト 復活篇 《ネタバレ》 
26年前、『完結編70mm版』公開初日、パンテオン前で西崎氏にパンフの表紙にサインをして貰った私は「70mmのヤマト、ずっと待ち焦がれてました」と言うと、西崎氏は「色々とあってね、なかなか大変なのよ」って。その後も本当に、色々あった『ヤマト』と西崎氏ではあります。さて、復活したヤマトは良くも悪くもヤマトのまんま。設定上の疑問点は山程あります。ガミラス&イスカンダルから始まって、彗星帝国やらガルマンガミラス、ボラー連邦やらアクエリアスやら、全部スルーしてた星間国家連合は何をやってたの?とか、地球の移民受け入れをしたアマールは、なんで銀河の力関係の説明を地球側に一切しなかった、また地球側も調査しなかったの?とか。SUSに至っては一体いつから謀ってたのよ? でもまあ、んなこたぁヤマトを長らく愛して、長らくなんだかんだ言いながらもヤマトを見捨てられなかった自分にとっちゃ些細な事。「フライホイール接続、点火、ヤマト発進!」、戦闘機出撃シーンに流れる『新コスモタイガー』のメロディ、「エネルギー充電120%、対ショック対閃光防御」、そういう変わらなさにいちいち涙だーだー流してヤマト魂を甦らせてるこちらは、ダメさ加減まで含めて包容するヤマト愛みたいなモンで包まれていて。美雪の言葉に、ヤマトの亡霊に囚われているのは、古代も製作陣もファンも同じだと思いつつも、その「新作ヤマト」の映像に抗い難いものを感じ続けました。一貫して母なる地球にこだわり続けるヤマト、最後、不滅の第三艦橋の球体内部で眠る真帆は、そのオーバーラップされる星々と共に星=地球=故郷=胎内の象徴なのかな?と捉えたのですが、どうでしょ?(あれ、ただ死んでるだけ、だったらガッカリですが) 今の時代には通用しないかもしれません。だけど、ここに至るまでを決して否定したくないですし、個人的にはその復活を歓迎し、喜んでいます。
[映画館(邦画)] 7点(2009-12-12 23:34:01)
28.  ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ 《ネタバレ》 
この監督の映画は80年代当時でも古臭く感じられてあまり好きでなかったりしたのですが、今、こうもきっちり普遍的な邦画の作りを見せられると、映画を取り巻く世界と自分の物の見方は随分と変容したのだなぁと感じます。安易に時代を追うよりも、真面目にきっちり作られた映画の方が安心して身を委ねられます。ここではカメラや美術、照明がガチッ!とプロの仕事を用意して、あとはもう役者の実力、役者同士の演技のぶつかり合い、戦い。結果は松たか子の一人勝ち。男に振り回されているようでありながら、実際に描かれるのは女の強さ、したたかさであって、当然彼女が優位に立つポジションであるにしても、他を圧倒する演技で存在感を示します。浅野と広末の二人だけのシーンのおぼつかなさ、拙さがあまりに残念に思えてしまう程に。広末がビジュアルだけで松に比肩する存在感を全く示せなかった、ゆえに松の内面の炎を強烈に光らせきれなかった恨みが残りますし、浅野や堤の毎度の延長線上の演技は、もっと他に適任者はいなかったのか?という疑問も残ります(一方、妻夫木の朴訥さは好感を抱きましたし、伊武と室井は見事にハマっております)。だけど、松の圧倒的勝利としてのバトルを見たという点では、これは痛快な映画と言えるでしょう。原作に上手く肉付けした脚本(私的にはもっとさちはカラリとドライであっていいとは思うのですが)を含め、スタッフが完璧な土俵を用意し、役者が勝負する映画として、その戦いを存分に堪能しました。
[映画館(邦画)] 9点(2009-11-01 21:30:18)(良:2票)
29.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 
ドラマと現実とマンガ。どうにもこれが上手い事ハーモニーになってないように感じてしまうんですよね。ミュータントっていう存在が軽々と現実を超越してしまっているがゆえに、そこに下手に現実的な事柄を絡めてくると(ノルマンディとかベトナム戦争とかスリーマイル島とか)、妙にザラザラとした違和感を抱いてしまい。そして、特殊な能力を持つ者達のドラマが、やたら普通だったりすると、これまた違和感を抱いてしまい。映像に統一感がないのも気になりました(飛行機ショットのマンガっぽさとヘリコプターショットのリアルさと、同じ飛行シーンでもまるっきり別物で、あれでは別の次元の別映画ですわ)。マンガ、あるいはマンガ的なるものの実写映画化がいかに難しい事かを、映画を見ながら考えてしまう私なのでした。原作物であるがゆえ、シリーズ物であるがゆえ、前日譚であるがゆえの煮え切らない展開を、そういうもんだと受け入れられるようなファンではないので、見終わってもモヤモヤ。つーか、もうお前アメコミもの見るなよ!ともう一人の私がツッコミ入れてます。でも、東西を問わず原作物、シリーズ物、リメイク物で溢れてる映画界、さすがにそんなんばっかだとツラいわ。
[映画館(字幕)] 5点(2009-09-14 18:21:06)
30.  ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ! 《ネタバレ》 
以降のシリーズのスタイルを決定付けた作品ですね。じっくり始まり怒涛のクライマックスに向って加速してゆく、その短編の中に収められた情報量、エンターテイメント精神は尋常じゃありません。無表情な(カワイイ)顔をして悪事を働くペンギンのキャラが立ちまくっていて、シンプルな粘土細工だってのに映画史に名を残すような名悪役。対するグルミットも、一切喋らないのですが、不穏な同居者からクライマックスの『大列車強盗』なスピード感溢れる対決まで、ほんの短い時間、少ないカットでよくもまあここまで雄弁なキャラとして成立させられるものです。アニメーションは映画というカテゴリの中では低く見られがちですが、この作品を見ると、本来静止しているハズのモノが純粋な運動をしている様をまざまざと見せられ、映画の根源的な魅力をこんなところに見出せてしまう、それが皮肉でもあり痛快でもあります。
[映画館(吹替)] 8点(2009-07-25 21:56:38)
31.  ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー
改めて第一作目を見ると、ウォレスもグルミットも今とはずいぶんと顔かたちが違います。ウォレスは今より若かったのね。この一作目から独特な造形のセンスに溢れていて、イギリスのお茶文化とのブレンドがステキな感じです。手作り感覚やシリーズで唯一のメルヘンタッチなど、以降のシリーズとは違った風合いがあって、アニメーション製作の芸としての『ウォレスとグルミット』を味わうって点ではこれが一番かもしれません。
[映画館(吹替)] 7点(2009-07-25 21:35:51)
32.  ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢<TVM> 《ネタバレ》 
『ペンギンに気をつけろ!』からのお決まりパターン(ミステリー→疎外されるグルミット→ウォレスのピンチ→逆転の黄金パターン)を踏んでいるので、新味に欠ける感はあります。ですがやっぱりこうして新作を見られる事は大変嬉しいですし、今回もまた面白いアイディアに溢れています。シリーズを追うごとに向上してゆく技術力も目を見張るものがありますが、脚本がちゃんと伏線を張って、それを回収するってカンジでしっかり作られているので短編でクレイアニメだって、しっかり見られるモノになってるんですよね。クライマックス、溝の中を逃げるウォレスのシーンで「それはもしかしてアレのパロディではないかえ?」と思ってたら、決定的な存在がババーン!と登場して、前作に引き続き(あ、違った、『野菜畑』を挟むから前々作だ)、そんなにジェームズ・キャメロン好きか!ってツッコミ入れたくなりましたが。従来と違うのは殺人シーンやら人死にやら出る部分ですが、あのキャラの世界、ってコトであんまり深刻に捉える必要もないでしょう。ドリームワークスが入ってない方が冴えるようで、次もこのカタチでお願いしたいです。
[映画館(吹替)] 8点(2009-07-25 21:17:02)
33.  ウィッチマウンテン/地図から消された山 《ネタバレ》 
おやおや、この夏の思わぬ拾い物はこれかいな? タイトルを見て魔女モノのスリラーホラーかと思いつつ、タッチストーンじゃなくディズニーだからねぇ、なんだろうねぇ?と、その程度の認識で見たのですが(ポイントでタダ見だし)、ディズニーブランドらしいジュブナイルSFサスペンスの秀作という感じで。特殊な力を持った兄妹を助けようとするタクシードライバーの話。話はベタだし、VFXは今時かなりチャチ、演出だって特筆すべきところはまるでない映画ですが、不器用だけど頼もしいって役を演じたら天下一品なザ・ロック様とキラキラ透明感少女アナソフィアと、その他二人と一匹(おざなり)が、それぞれに孤立した状態から力を合わせて困難に立ち向かって擬似的な家族を形成してゆく物語、見終わってなんだか「ほかほかするの」みたいな充足感。ロボット殺し合い映画よりもよっぽど家族揃って安心満足ってカンジですが(一方マニアな人向けに『スター・ウォーズ』や『トロン』ネタが仕込んであったりもしますが)、まータイトルは意味判んないし宣伝してないし劇場展開ショボいし、色々と作品の外側がザンネンなコトになってますね・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2009-07-04 17:21:51)(良:2票)
34.  ウォッチメン 《ネタバレ》 
ジャッキー・アール・ヘイリーって、あの『がんばれ!ベアーズ』のケリー? マジで? って、それだけがこの映画を見たことの動機。近年のアメコミ映画に冷たい私ですし見る気もなかったんですけどね。後半になって素顔が出てきて、ああ『特訓中』の頃の、なんかおっさん顔になったケリーのまんまだ、って。さて、映画の方は、普通に評価すりゃ4点ってとこですが、これまでオタクなりに生きてきた私として、半端な評価をするべきではないと思いました。オタクのフェティズムを自虐的に描いてみせた(この映画のタテマエの部分なんざ、『Mr.インクレディブル』と『ミステリー・メン』見てりゃ十分事足ります)悪趣味な映画。「結局お前らこういうのが好きなんだろ?」って? やめてくれ、自分はそっち側のオタクじゃねえよ。ヒーローを「殺す」のならばオタク同士のオナニーショーでやっててくれ。世界を巻き込むな。これまでオタクを看板にぶら下げて生きている以上、同類が自爆テロを起こしたこの映画を全否定する事こそが自分のあり方なのだな、と思います。この映画を世にタレ流したクソオタどもに対して、ある意味敬意を表して栄えある0点を。
[映画館(字幕)] 0点(2009-03-31 19:27:48)
35.  ウォーリー 《ネタバレ》 
自分にとってこれは切なさ悲しさに支配された映画で、ゆえにラストの救いまで含めてなんて純粋なラブストーリーなんだろう、って。楽園の支配者としてのデウス・エクス・マキナ、堕ちた楽園で人を導くアダムとイヴ、そういう判りやすい引用を俯瞰するのはたやすいのですが、それよりもデジタルの中に宿るキモチ、ココロというのがとても胸に迫ってきて、みんなの笑いどころが自分の泣きどころになってしまい。この世界から失われた純愛が宿る場所、それが道具として作られたウォーリーとイヴの元だった、っていうのは、もう考えるだけでとっても切ないです。生の歓びもまた二人の間にだけ存在していて、それは皮肉や郷愁と言うよりも、今現在急速に失われてゆくものに対する悲痛なメッセージのように思えます。壁画からスーラ、ゴッホに至るエンドクレジット部分に込められた再生のイメージと共に、マシンの目を通して環境の保護と人間性の復興を訴えている映画ではあるのでしょうけれど、私としては孤独で美しい二人の純愛の物語として強く推したいです。数百年の孤独を、ウォーリーは実感してたんですよね。そしてイヴは「孤独」を理解してしまう・・・ううー、思い出しても泣けます。
[映画館(字幕)] 10点(2008-12-07 22:11:43)(良:2票)
36.  うた魂♪ 《ネタバレ》 
最初の30分で失敗してる気がするんですよね。キャラをバカくさいギャグタッチで描いて、それが仇になって中盤以降のありがちな成長物語に悪影響を及ぼしてしまっているような。あれじゃ最初の方のキャラと整合性の取れてない別人です。前半の個性を殺して良しとすべし、って状態で、それはアリなのか?と。同じ日に見た『ばくたちと駐在さんの700日戦争』とアプローチ法がとても似ていながら、そもそも物語の基盤が違うゆえ、逆方向、逆効果に転んでしまった印象。その上、脚本と演出がとても凡庸で「役者の元のイメージに頼ってます」っていうのが丸判りなのですが、各々の役者に映画の明確なベクトルを示せる訳もなく。結果としてかなりあちこちバラバラ、この人はこの映画に必要なのか?ってキャラ続出。ともさかりえは不要、薬師丸ひろ子も結局なんのために出てきたのか判りません。大体、ゴリの心の師が薬師丸だった、って設定は隠す意味がなく(声で観客は一発で薬師丸だと判ります)、判明したところで映画に有機的作用を与えた訳でもなくて。役者の元々のイメージに頼りながら、そのイメージゆえに全く無効というトリックを組み込んでしまう意味がまるっきり不明。結局ともさか、薬師丸、そしてゴスペラーズの面々などは無粋なセリフを言い放つためだけの要員なんですよね。そう、この映画、あちこち無粋。これ見よがしの映像、聞こえよがしのセリフ満載。感動を作ろうとし過ぎでした。まあ、それでもそれなりの点数が付くのは、なんだかんだ夏帆やゴリ、そして役者の面々が醸し出す世界が楽しかった、って部分に尽きます。キャスティングした段階で安心して気ぃ抜いちゃった、みたいな映画ではありました。
[映画館(邦画)] 6点(2008-04-12 22:32:07)
37.  うつせみ 《ネタバレ》 
テレビの映画紹介で見た時には、留守宅に忍び込む話っていう部分ばかりがクローズアップされていたので、そこが主軸となって展開する物語なのかな、と思っていましたが、実際はもっと不思議でヘンな映画でした。この監督の作品を見るのはまだこれが二作目なのですが、やっぱりかなりブッ飛んだ人なのかな? メイン二人が最後の方まで話さず、ヒロインがラストで二言だけ。物語は波乱に富んでいて、どういう方向に進むのやら皆目見当が付かず。断片的に見えてきたかな?って思ったのは家族って存在の不確実さ、ひとつの空間に一緒に存在する事の意味・・・だけども、ラストのクレジットでそれもまた、ん?違った?みたいな。家族の作り出した形跡の中だけに存在する状態から、家族の中にいないけれどいる存在、家族の中の0.5人としての存在へと変わってゆくことで、彼自身の内面に変化が訪れたのか?って考えると、存在証明を残すあたりは変わってないんでないの?とも思えるし、半透明な存在(生と死の中間に位置するような)でいる事を彼は目指しているのかな?なんて思ったり。彼にとっては車の事故の一件が転機になってたりするんじゃないかなぁ、なんて考えたり。明確に存在してしまう事で罪を犯す、みたいな。まー、あまりに深くて私のアタマじゃ理解の限界越えちゃってます。こんなところでひとつ、ごめんなさい。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-09 00:36:52)
38.  美しい夏キリシマ 《ネタバレ》 
1945年8月を舞台にしているので、到達点が終戦であろう事は容易に想像できるんですよね。見ている方は知識として広島・長崎があり、そして玉音放送があり、という流れが判っているのです。それに対して映画は流れが曖昧で、その2週間ほどの物語が、一体どういう日数の進行をしているのかよく判らず(セリフから判る6日と9日の間が妙に日数が経過しているように思えます)、言葉足らずな感じがもどかしい映画でした。少年の両親が満州にいる、というのもかなり後になって語られますし(延々と原田芳雄が父だと思ってました)、石田えりが姉弟2人の母親であるという事が判るのも少し経ってからですし。点描される終戦直前の人々の生、だけど人数多すぎで、映画が終わった時点で、さて一体どうなっちゃったのかな?って登場人物多数。牧瀬里穂と、彼女を慕って来た特攻間際の兵士のエピソードなど、最終的に放置されてしまう分、その存在そのものがこの映画に必要だったのかどうかが疑問だったり。でも、そんな欠点はあっても、戦時下の人の日常が今となってはどれだけ異常であったのかはハッキリ伝わってきます。死が身近に存在し、生き残っている事の後ろめたさを感じ、理不尽な事を受け入れ、そして神を失ったという事実を受け入れなければならない、受け入れられないその時。悲しみも憎しみも、癒されるための答えなど誰も与えてはくれずに、ただ現実の中に放り出され、でも人の心がどうであれ、自然はそこにありのままに存在している、そんな映画でした。今もあの戦いの答えなど誰も出せないままに時は続いています。
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-01 01:16:34)
39.  ウルトラヴァイオレット(2006) 《ネタバレ》 
「リベリオン」の劣化コピーみたいな映画です。結局やってる事おんなじ。未来の管理社会で体制側にたった一人で抵抗してゆきます、とりあえず大勢相手に特殊なアクションキメます、って。この監督の引き出しには、それしか入ってないんかい!とツッコミたくもなります。でも、ミラを主役にしてキメまくってる点で中学生度というかボンクラ度というかだけは激しくアップしていて、ミラのカッコいいアクションやプロポーション(特におヘソとお尻)だけを目的に見る分にゃ10点満点映画でしょう。「ミラかっこいいよ、ミラ」って人限定で、これって名画。そして、それ以外の人にはお勧めしません。マンガチックなショボいCGも、ちっとも意外でないどんでん返しも、低予算で異様に狭い世界しか描けていない状況も、ただミラがおヘソ丸出しでアクロバティックに銃や剣を振り回すのを見せるためだけに存在していると考えれば、欠点にもなりません。個人的には「バイオハザード2」の時に舞台挨拶見て以来、ミラ大好き状態なモンですから、これで十分なんですけども。まあ、クライマックス、本拠地に乗り込んでゆく肝心な部分のアクションシーンを省略しちゃう予算のなさ加減だけは「さすがにそれはないんじゃない?」って感じがありはしましたが。個人的には10点だけどちょっと良識がジャマをして-3点。
[映画館(字幕)] 7点(2006-06-27 20:26:29)
40.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ! 《ネタバレ》 
うーん。満足したんですが、傑作だったんですが、見終わってどうも100%手放しでは喜べない感じがしました。あえて苦言をば少々。まず、後半からクライマックスにかけて、グルミットが主役でウォレスが不在?と言えるような状態なのが・・・。ウォレスは物語半ばで存在がボヤけてしまい、グルミットの孤軍奮闘状態。毎度のコンビネーションは前半に集約されていましたが、やはりそれはクライマックスで見たかったです。それから、長編とした事で間延びした、とは思いませんけれど、もしドリームワークスブランドをぶら下げていなければ、多分50分でまとまっていたであろうカンジ。「短編ながらもの凄く密度の濃い作品」であったこれまでから、単に「密度の濃い作品」になりました、みたいな。そして、映像作成でのデジタルの導入。面白ければ、これまでのイメージを崩さなければ、素材なんて関係ない、そう割り切りたいところなのですが、明らかにクレイアニメ、ストップモーションアニメでは描けない事がハッキリ判る映像が出てくると、あー、なんだかハリウッドナイズされちゃったワケねぇ、なんて。これまでせっかくクレイアニメの常識を覆したような技術を見せてたシリーズなのに、デジタル導入しちゃったら、そりゃなんでもアリでしょう、って思っちゃいますからねぇ。それでも、こうして新作が見られた事はとっても幸せですし、やっぱりキャラがみんなキュートで。あの、スチールじゃブサイクなだけで可愛くもなーんともないウサギ達が、映画の中ではめっちゃくちゃキュート! アードマンって毎回、動きのセンスが最高で、ヘンなデザインのキャラを本当に魅力的に見せてくれます。存分に笑って泣けて、何はともあれ、家族揃って楽しめる、安心してお薦めできる作品です(ほんのちょっぴりだけアダルトなニオイがない事もないですが)。あと最大の問題は次回作まで一体何年待つのか?って事ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-20 21:16:09)(良:1票)
080.32%
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2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
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91827.23%
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