1. 運命を分けたザイル
山岳事故を本人たちのインタビューと再現映像でドキュメンタリータッチに描いている。 絶望的な状況からの生還が生々しく再現されており、その精神力には驚愕した。 実際の雪山で撮影したという本物の映像は迫力満点なんだけど、せっかくの映像がインタビューで度々途切れるのがちょっと残念。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2011-10-16 16:09:14) |
2. うさぎドロップ
原作もアニメも未見、まったくのまっさら状態で観たのだけれど、ストーリーも演出も全くもって凡庸。 特に終盤の子どもがいなくなるエピソードでは正直「またこのパターンか…」とうんざりした。 一緒に行った原作ファンの友人に聞いたら、これは映画のオリジナルエピソードだそうで、物語に起伏をつけようとしたのだろうが、思わせぶりな妹の彼氏の登場も合わせて、どうにもいただけない。 保育園のママ友がモデルというのもオリジナルとは違うらしく、どうも安易な発想で見せどころを作ろうとしているとしか思えない。 主演の2人はすごく魅力的に良い演技をしているので、そんな安直な小細工ナシで、二人の心の触れ合いや心情を丹念に見せた方が良かったのではないかと思う。(10.5新宿ピカデリー) [映画館(邦画)] 5点(2011-10-08 09:32:28)(良:1票) |
3. 裏窓(1954)
セットの箱庭を眺めているだけでも楽しい。 カメラは身動きできない主人公の視点に固定されているため、私たち観客も一緒に覗き見しているような気にさせられ、それだけに終盤になって窓の向こう側の男と視線が交わるシーンは衝撃的。 今さら言う事でもないけれど、演出の巧みさはやっぱりさすがだ。 [映画館(字幕)] 7点(2011-09-17 21:23:35) |
4. 運命のボタン
まぁ…ワンアイデアムービーにはありがちなんだろうけど、とっ散らかっちゃったお話に収拾がつかず、中盤以降完全に失速状態。 家族の障害>他人の死というエゴを描きたかったのかもしれないけれど、こんなに持って回った言いまわしせんでももっとシンプルにできなかったのか??と、正直誰もが思うんじゃないだろうか。 っていうか「あなたの知らない誰かが世界のどこかで死ぬ」という状況というのは、現実に我々の責任の元、毎日起きていることなのであって、それを否定するにはちょっと物語を矮小化しすぎ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-04 09:43:34) |
5. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
美しい映像と、ノスタルジックな内容。 思春期の入口にさしかかった頃の、誰にでもある他愛もない出来事を瑞々しい演出で描いた秀作。奥菜恵は素晴らしく可愛らしいが、金八マニアの私としては、後にパート4で学級委員役を演じることになる反田孝幸に注目して観ました。 7点(2004-04-20 17:23:39) |
6. 運動靴と赤い金魚
この時代の日本に、にたまたま住む私達には想像もつかないほど優しい、美しい映画。たった1足の靴に象徴された倹しい暮らしとささやかな喜び。無くしてしまったものの大きさに圧倒されながら、それでも隣で涙ながらにお兄ちゃんを応援する娘に救われた。日本のコドモだって捨てたモンじゃない、みんながんばれと願わずにいられない。余韻を残すラストもいい。 9点(2003-05-28 12:42:07) |