1. 嘘八百
《ネタバレ》 ちょっと厳しいかな? とは思うが、やっぱりこの点数かな。 全く面白くないってワケでもないが、面白かったとはとても言えない。 なんだろう、間延びしてると言うか、作りが雑と言うか……。ストーリーにも全く驚きの要素が無いし……。 人物の描き方が決定的に下手なんだろうな、登場する誰にも感情移入できないのは致命的。さらに子供たちの描き方が酷い。骨董屋の娘も陶芸屋の息子も可愛げの欠片も感じられない。 挙げ句、まあ、詐欺師に毛の生えた様な連中とは言え、悪徳古美術商を懲らしめる話なので、最後は主人公達が大儲けして万々歳ってわけには行かないんだろうが、それにしても終盤の結婚式からのエピソードは要らないよな。もう少し上手いラストとは考えられなかったものか。 [DVD(邦画)] 3点(2020-11-28 20:28:04) |
2. 有頂天時代
“アステア&ロジャース”コンビのベストとも評される作品。 正直に言って、映画としての出来はイマイチだと思う。話は雑だし、オチの付け方も荒い。しかし! 二人のダンスは本当に素晴らしい。とにかくもう、優雅! 二人の動きの一挙手一投足が美しい。ダンスシーンの設定も工夫を凝らし、ダンス教室で、雪山で、ステージで……と色んなシチュエーションで魅せてくれる。 ダンスと言えば、アステアのベストパートナーは、ロジャースか、それとも後に共演したエレノア・パウエルか、と評価の分かれるところだが、タップ名人のパウエルはパートナーと言うよりライバルじゃなかろうか。アステアとパウエルのダンスシーンは、パートナーと言うより個人芸のバトルなんだな。ところがロジャースとのダンスは、息がピッタリと合った正しくコンビ芸。なんせこの二人で9作も撮ってるワケで。 これはコンビの主演5作目(この前に脇で共演した1本有り)。アカデミー受賞の素晴らしい楽曲に載せた、二人の全盛期とも言えるダンスは必見でしょ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-11 18:44:07) |
3. ウェス・クレイヴン’s カースド
まあ、そこそこオーソドックスな作りのライカントゥロープ物で、しかもウェス・クレイブンとくれば、さすがに「なんじゃ、こりゃ?!」みたいな失望感は無い。安心して観ていられる。そう、お茶すすって煎餅食いながら鼻歌まじりで。 だが、しかし……。それこそが問題なのよ。これ、ホラーだよ? ホラーなのにまったく怖くない。さらにこれ2005年の映画でしょ、だったらもう少し工夫が欲しいところ。 しかもクリスティーナ・リッチの使い方が何とも勿体ない! あのヘアメイクは何だ?! ちんぺいチャンとタメが張れそうな彼女のデコを強調してどうする?! そしてあの巨大な胸は一切スルーかよ! クレイブンともあろう者が、このB級ホラーにあるまじき健全さは何だ?! この手のB級ホラーはアメリカじゃ高校生のデート映画なわけですよ。でもね、これじゃあ付き合いの長い彼女とアレやコレやの合間に横目でチラ観で精々だな。これから口説こうというコ相手だったら、まだMJの『スリラー』のPV方がドキドキ出来るわ。 まあ、まとまりの良さに免じて4点差し上げますが、B級ホラー映画としての出来は3点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-10-28 03:05:11) |
4. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 スピルバーグらしいと言うか、スピルバーグの嫌な所がビシバシ出てくる映画。スピルバーグという監督は、映画の観せ方は上手い。とくにサスペンスやスリラーの観せ方は「凄い」とさえ思う。しかし、映画として思想的なものが入ると、途端に如何にもアメリカ人らしい似非ヒューマニズムや浮っついたモラルが、不愉快なまでに鼻につく。まあ、どこがどうと数え上げるとキリがないので止めますが。 それにしても、容易に予想は付いたが、あの全く可愛げの無い、ただただ反抗的だったバカ息子は生かしておく必要があるか? あれだけの人々が殺された大惨事に、一人も欠けること無く再会を果たす主人公一家…………。別れた嫁さんとその彼氏に加え、爺さん婆さん、途中で勝手に軍に付いてどっかに行ったアホ息子まで。ナメとるな。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2014-12-05 18:00:27)(良:1票) |
5. Vフォー・ヴェンデッタ
正直、「またか……」と言うのが素直な感想。この手の映画はもう見飽きたよ……。欧米人は、よっぽど封建社会がお嫌いらしい。そして欧米人の考える封建社会とは、政府による情報操作、言論統制、行動規制とお決まりの社会主義スタイル。封建主義と上手く付き合ってきた歴史を持つ日本人には、根底の部分で理解はし難いね。 また、この映画の失敗は、主人公がVなのかイヴィーなのか中途半端なこと。登場では、奇抜な格好と圧倒的な強さ、そして頓珍漢にも思える饒舌さで魅力たっぷりだったVが、先へ行くにしたがって尻すぼみ。背負った過去の暗さもイマイチ伝わりにくい。一方、イヴィーの成長物語にしては彼女が大して何するワケでもない。 さらに、政府側があまりに無策すぎて、復讐がとんとん拍子に進み、スリルもドキドキ感も無いし、市民の悪政に対するストレスも伝わってこない。 2時間以上の長尺の割には描ききれていない部分が多すぎて、だからナンなんだよ? 的な宙ぶらりんな感覚だけが残る。 [DVD(吹替)] 4点(2011-02-12 18:18:44)(良:1票) |
6. ウォーリー
ちょっと期待しすぎたのかな。確かに前半15分のウォーリーの動きには目を見張った。顔らしい顔があるわけでもないウォーリーの表情豊かなこと! 全体の動きですべてを表現するわけだが、ウォーリーの生真面目さと純粋さ、愛らしさなどが見事に現されている。だ・け・ど、見所はそれだけなんだよなぁ。後はいつものディズニー&ピクサー映画。後半の宇宙船内の追いかけっこなどは『モンスターズ・インク』とさほど変わらないし、終盤の泣かせシーンのいやらしさは「ピクサー、お前もか?!」と言いたくなるようなわざとらしさ。まあ基本的には子供向けということか……。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2010-05-19 19:07:35) |
7. ウディ・アレンの影と霧
う~ん、なんだろう、不思議な映画。豪華なキャストにはビックリだし、一つ一つのシークエンスは面白いんだが、一本の映画としてはドタバタとまとまりが無い。かと言ってスラップスティックとも違う。決してつまらなくは無いんだけれども、コレは名画だ! とは何間違っても言えず、不思議な映画としか言いようがない。w まあ、つまりはウディ・アレンらしい映画だな、と言う事で。www [ビデオ(字幕)] 6点(2009-07-28 19:08:08) |
8. UDON
《ネタバレ》 なんかね~。ものすごく散漫な印象の映画。何が描きたいのか、何が言いたいのか全然わかんない。ストーリーも、弱小タウン誌の盛衰がメインなのか、親子の絆の再建話がメインなのか。二兎を追って一兎をも追いきれていない。そこに『キャプテンUDON』なるお遊びにしても貧弱なアニメが挿入され……。欲張りすぎて結局どれも中途半端。まあ、この長さを退屈させずに観せるパワーは感じるが、退屈はしないと言うだけで決して面白いワケではない。何より、食べ物を題材にとった映画であり、2時間以上目の前でうどんを食いまくられてるのに、それが美味しそうに感じられない。観終わった後「ああ、うどん食いてぇ!」と思わないんだよねぇ。それってこの手の映画としちゃもう失敗じゃん? [ビデオ(邦画)] 3点(2008-04-01 19:07:25) |
9. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
《ネタバレ》 う~ん、残念な映画だなぁ。前半はめちゃくちゃ面白い! アメリカが引き起こした数々の戦争に対する皮肉がビシバシ。デ・ニーロとホフマンが意見を出し合ってシチュエーションを決めるくだり、ホフマンの指揮で着々と戦争が作られていくくだり、そしてレコーディング、と爆笑モノのシーンが続く。なのに……。後半は同じ映画か? と思うほどのパワーダウン。シューメーカー(だっけ?)が囚人だった辺りからもうグダグダ。最後はただのプロデューサの愚痴だよ、これ。最後の締まらない映画ってのはツラいなぁ、と改めて思ったなぁ。豪華なキャストが勿体無い。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-02-23 22:58:53) |
10. ヴァンパイア/最期の聖戦
《ネタバレ》 さすがカーペンター、分かってるねぇ。B級ながら隠れた名作ですよ、コレは。やっぱりヴァンパイアってのは徹底して悪の化物じゃなきゃ。セクシー気取ったり不死に苦悩する吸血鬼なんざ怖くも何とも無ぇんだよ! というワケでカーペンター師匠、この槍やボウガンとウィンチでのヴァンパイア一本釣りはかなり気に入ってるようで、この後'02年にボン・ジョヴィ主演で製作総指揮した続編『ヴァンパイア 黒の十字架』でも使ってます。『黒の~』も似た様なテイストの話なんだけど、でもやっぱりVハンターのクールで非情なカッコ良さではウッズの方がハマり役。最後も男同士の友情がちょっと切なくってイイね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-28 03:36:46) |
11. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
話は良くできてるし、嫌いじゃない。いや、むしろ面白いと思う。でもなぁ、なんかテンポが悪いんだな。妙に間延びしたシークエンスが多くて、いまいちノれない。特に前半はその印象が強い。全体的にも、話が観念的過ぎて説明台詞が多いのもその一因かな。もう少し「うる星」らしいパワフルさがあれば、もう1点上げても良かったんだけどね~。 [DVD(吹替)] 6点(2007-02-09 18:29:19) |
12. ヴァン・ヘルシング
なんだかねぇ~…。かなり期待してただけに…。「リーグ・オブ・レジェンド」風味でモンスター退治する007って感じですか。トボけた秘密兵器を作るQのような僧もいるし。映画としては、まず話が唐突過ぎる。みなさん仰っている様に、何の説明も無いまま、ただドタバタジタバタ。観客は目の前で繰り広げられるCGの連打に、ただ「ほ~」と言ってるしかない。でも、悪いけどそんなのすぐに飽きちゃうよね~。そしてドタバタした割にはドラキュラは簡単に死んじゃうし。だいたいモンスター達が全っ然怖くないのはどーゆーこと? さらに連ドラにでもするつもりかヘルシングの正体は最後まで不明。おいおい…、スッキリしねぇ~。また、これくらい不細工に映ったケイト・ベッキセールは初めて見たゾ。あの綺麗な女優さんをココまでブスに撮るとは、ある意味凄いかも。一人いい味出してたフランケシュタインの怪物だけが印象に残ってるかな。まあ、特撮はそれなりにイケてるので4点っつーことで。 4点(2005-03-04 14:08:56) |
13. ウルフ
この映画を最初に見たのは7~8年前だったと思う。べつにナンという事も無い映画。まさに5点。可も無く不可も無く…。先日ビデオで見直すと、やっぱりナンという事も無い映画だった。ジャック・ニコルソンが狼男になったって、いまさら驚かん。だって、狼に噛まれる前からそんな顔してるじゃん。あ、これはお話には関係無いか。実際の所、あの映画の話よりもあの後、後日談の方が気になるわな。ニコルソンは、森に逃げた後どうやって生きていったんだろう? あんな生き物めっちゃくちゃ目立つと思うんだが…。 5点(2004-03-14 03:11:30) |
14. ヴィドック
ナンじゃ、こりゃ……。画面暗くて見難いし、話はツマンナイし中途半端だし、展開は遅いし……俺に寝ろってか? やっぱ、フランス映画はダメだわ。時間勿体無い。見て損した。 1点(2004-02-23 20:10:17) |
15. ウィロー
この手の映画は好きなんですよ、世界観とかテーマとか…。なのに、なんだかあまり面白くなかった。公開当時鳴り物入りだったよねー。なのに観終わってガックリ来ました。コレだけの素材なんだから、もっともっと面白く出来たんじゃないのかなあ、と思うんだけれど。どーしたんだ、ルーカス? 4点(2003-11-13 19:01:26) |
16. ウイラード(1971)
かなり子供の頃に見て、ネズミって恐いもんだなぁ…などと思った覚えがある(笑。 気弱で根暗な青年ウィラードがネズミだけを友とし、ネズミを裏切り、ネズミに復讐されると…。ま、悲しいお話だわな。どうでもイイけど、この原作は、もともと「ネズミ男の手記」っつータイトルで、映画の公開に合わせて「ウィラード」に改題されたんだとか。「ネズミ男の手記」じゃ、誰も観ないだろーなぁ…。(笑 ともあれ続編の「ベン」よりは良く出来てると思う。「ベン」のウリはマイケル・ジャクソンが主題曲を歌ってることくらいだからねー。 6点(2003-11-12 19:32:37) |
17. ウェス・クレイヴンズ ウィッシュマスター
《ネタバレ》 この手のB級ホラー映画にしては、お話も映像的にもかなり頑張っていると思う。が、やっぱり結末が弱い…。おっそろしい顔してるくせに最後は頓知で負ける魔神、ってのはちょっとありがちに過ぎるんじゃない? 6点(2003-11-12 19:21:47) |