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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  うめく排水管 《ネタバレ》 
白塗りのラブラドールレトリバー似の女が躍り狂い、シンクでシンクロナイズドスイミング。未見の方は何を言っているのか分からないでしょうが、私も分かりません苦笑。ホラーのつもりで鑑賞しましたが、もしかしたら全く新しいジャンルの映画かもしれません。原作者&監督は、あの『富江』と同じコンビ。相性が良いのやら悪いのやら。出口はおろか、入り口さえ見えないストーリー、摩訶不思議なアプローチ、イマジネーションの集合、斬新すぎる演出、素人同然の演技、何故そこで歌う主人公。結局何なの?純愛がゆえの悲劇なのかな。戸惑いと苦笑の中で、あなたは、新しい自分を見つけるかもしれませんし、見つけないかもしれません。はい、もうお気付きでしょうか。もっともらしい言葉が並んではいても、何を言っているのか分からないでしょう。この文章には、中身がないのです。実はこの映画にも同じ匂いを感じるワケであります。あくまでも、おそらく、ですが。奇作、珍作、カルトの仲間。有名映画監督の意欲作といわれても、専門学校生の卒業製作といわれても、納得してしまいます。新しい体験をしてみたい映画上級者の方は、本作に挑戦してみるのも一興ですが、普通にホラーを楽しみたいのであれば、レンタルDVDのホラーコーナーで目をつぶって選ぶ方をオススメします。以下余談。本作では配水管にお湯を流して詰まりを直そうとしておりますが、温度にはくれぐれもご注意を。熱湯を流すと塩ビ菅が変形してしまい、逆効果もいいところです。
[インターネット(邦画)] 3点(2019-04-09 23:54:56)
2.  ウォンテッド(2008)
実写だと嘘臭くって適いませんが、脚本・演出はそのままにスタジオ4℃あたりでアニメ化してくれたら傑作になったのではないかと思われます。日本語吹き替え版は『バック・トュ・ザ・フューチャー』の織田裕二・マーティ以来の衝撃でした。
[地上波(吹替)] 5点(2014-10-27 20:22:48)
3.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 
スギちゃんより100倍ワイルドなヒュー・ジャックマン演ずる人気キャラクター、ウルヴァリンの誕生秘話。踊る筋肉、揺れるモミアゲ、今日も切れてるベアークローを存分に愛でられます。ミュータントの特殊能力は単純なものが多く、格闘アクションは見応えたっぷり。ファンは勿論ですが、一見さんでも問題ありません。むしろ本編『Xメン』シリーズより一般向けで観易いかと思います。ところで気になったのはウルヴァリンの肉体再生能力。合成超人の能力をみる限り、もしかして首くらい刎ねられても大丈夫なのでしょうか?驚異的な“新陳代謝”でウルヴァリンの不死身ぶりを説明するならまだしも、頭が胴体から離れても生きていらたらヴァンパイアと変わりません。ミュータントを人間と捉えることがXメンのアイデンティティ。自然の理から外れない匙加減が必要と感じました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-09-15 21:50:00)(笑:1票) (良:1票)
4.  運命のボタン 《ネタバレ》 
(いきなりネタばれあります。ご注意ください) 物語のポイントは“ボタンを押すか否か”ではなく、“夫婦はみな、子を救うために配偶者の命を奪う選択をする”という部分にあると考えます。キャメロンがボタンを押した瞬間と、別の被験者が妻を撃ち殺したタイミングが一致している事から、まるでボタンが別件の射殺の引き金になっている印象を受けますが、違います。箱に送信機能が無いのは確認済み。ボタンは、被験者夫婦の一方を殺す羽目になるスイッチでした(正確には、ボタンを押した者が配偶者に殺される)。宇宙人は多分こう考えています。自分の幸福のために他者に犠牲を強いるエゴイストならば、遺伝子的に無関係な配偶者よりも、血の繋がりのある子供の利益を優先させるだろうと。残ったクズたちは従業員として、こき使えばいいと。でも待って欲しい。最後の選択は、子供をトラブルに巻き込んだ親の罪悪感や責任感がさせること。我が身可愛さの選択とは違います。(もし子の障害が先天性のものなら、障害が消えるとしても夫は妻を撃ったりしない)。それに配偶者を失う事がどんなに辛いことか。血縁でなくても、自分の命と同じ、いやそれ以上の価値を認められる命があるのです。人間には。殺される妻だけでなく、殺した夫もまた苦しみます。だからもう人の弱い心に付け込むような調査は止めて欲しい。利己主義がいけないのなら、地球上全ての生き物の存在が否定されます。目先の欲に溺れてしまうのは愚かだけれど、我が身を犠牲にできる良心を持っているのも人間です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-31 19:26:16)(良:1票)
5.  上島ジェーン 《ネタバレ》 
このロングコントの見所は、上島のグダグダ感タップリの言い訳です。ですから何だかんだで最後の最後まで上島には海に入らないで欲しかった。で、サーファーたちは荒れ狂う海に挑んでいって、最後は揃ってご臨終と。こんなオチで如何?
[DVD(邦画)] 4点(2010-09-25 19:35:05)
6.  ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ 《ネタバレ》 
大谷の小説の一節に在るように、タンポポは“純情”の象徴。地を這い、風雨に耐え、一輪の花を咲かせる。それは健気に尽くすサチの姿に重なります。坊やにあげるように言われて貰った桜桃を、子供に遣らずに口にする父と母。桜桃は、“自分勝手”あるいは“欲望”といった意味合いでしょうか。大谷の生き様に似ている。タンポポと桜桃、純情と自分勝手、サチと大谷。両者は対照的です。でもこれらを区別する事に意味はありません。「健気な人だ」「あいつは身勝手だ」は、人の性質の一面を切り取ったに過ぎない。大谷ほど純情な男はいないし、弁護士に体を差し出したサチの行為は身勝手です。椿屋夫婦も、旋盤工の若者も、弁護士も、情婦も、みんなそう。純情で、そして身勝手者。それが人間の本質だと思う。だから、みんな苦しむのです。そんな中で際立つのは、やはりサチの存在感。痛々しくて観ていられないと思う反面、眼に焼き付けなければいけないとも思いました。その引力の源は彼女の覚悟。損得勘定は勿論、道徳さえも関係ない。其処に理屈はありません。その決意こそが愛だと思う。社会的背景を考慮すれば、当時の女性にはそういう生き方しか無かったとも言える。でもそれ以上に、自分は男女の性差を意識します。「私たちは、ただ、生きるしかないのよ」そうつぶやくサチ。最悪を受け入れる強さに、男は畏怖するのです。どう足掻いても男は女に勝てないことを知る。ラストはそっと手を握る男と女。番の桜桃のようでもあり、2人で一輪の花のようでもありました。松たか子は、彼女のキャリアの中では間違いなくベスト。浅野忠信がこんなに上手いとは思わなかった。脇を固める役者は芸達者揃いで文句なし。ただし、広末涼子だけは例外。演技力もさることながら、乳を見せなかったのが大問題です。サチと弁護士との情交を一切見せぬ演出を際立たせるためにも、大谷と彼女の濡れ場は艶かしい方がいい。必要な乳はケチったらダメ。広末よ乳を出しなさい。乳を出しなさい。大事な事だから2度言いました。
[映画館(邦画)] 8点(2010-02-24 18:27:57)(良:1票)
7.  UDON 《ネタバレ》 
香川県民のソウルフード「讃岐うどん」賛歌の映画。弱小タウン誌が讃岐うどんブームを巻き起こす前半と、ユースケが家業のうどん屋を再興させる後半との、実質2部構成になっています。まず前半パートについて。うどん屋巡りに多くの時間が費やされます。地元の素人さんの素朴な受答えは微笑ましいものの、そればかりで単調。タウン誌がみんなに受け入れられていく過程を丁寧に描いたほうが良かったかと。うどんをテーマに選ぶことも、どんな体裁の記事にするかも、営業努力も、サラリと流してしまったのはもったいない。一方、後半のうどん屋復興編では、試行錯誤の過程がきちんと描かれていて良かったと思います。ただ、足し算料理のラーメンなどと比べると、どうしても地味に見えてしまうのが難点。シンプルであるが故に、経験と地道な努力がモノを言う。レシピが分かっても、味を再現できない料理。その奥深さを伝え切れていないように感じました。ユースケと小西の恋物語についても、ドラマが無いので物足りないです。ただ、感心した点もあります。それはうどんを食すシーン。みんなもくもくと食べていました。「おいしい」「ウマい」なんて滅多に言わない。でもそれがソウルフード。特別でないことに価値がある。
[DVD(邦画)] 5点(2009-04-25 19:59:28)
8.  ウルトラヴァイオレット(2006)
何度となく「あなたの想像を超えた世界」なるアナウンスが入りますが、正確には「あなたの知らない世界」が正しい(懐かしの昼のワイドショーみたい)。何のことはない、説明していないから解らないのですが…。ファージの能力も、彼らのイデオロギーも爽快なくらい謎。小出しの情報で何となく世界観は見えてきますが、理解した頃には物語は終わっている。ただ、説明過多よりはこれくらい不親切なほうが好みなので、個人的には問題なし。CGバリバリのモーターアクションよりも、ミラ・ジョヴォビッチの肉体アクションを楽しむ作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-10 23:49:18)
9.  ヴェノム 毒蛇男の恐怖 《ネタバレ》 
オーソドックスな殺人鬼ホラーの体裁なので観易かったです。とは言いつつ、なんとなく物足りなく感じるのは、「エロるカップルが最初に殺される」とか、「来るぞ、来るぞと見せかけてウソよね~ん」みたいな、ホラーのお約束が一部履行されていなかったからでしょうか。タンクローリーの運転手が殺人鬼に変貌する件も、彼に非は無いので可哀想に思えました。呪術を全面に押し出したら、もっと面白かったかも。
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-04 22:09:57)
10.  ウール100% 《ネタバレ》 
年老いた姉妹の日課は、捨てられたゴミを拾ってくること。ただ世間一般でいう“ゴミ屋敷”の主人とは違います。家内はよく整頓されていますし、無差別にガラクタを拾ってくるような真似はしない。ちゃんと感性にヒットした“可愛らしいもの”のみをセレクト。温かみのある懐かしい物で家は溢れています。序盤で提示される世界観は、まるでおとぎ話。岸田と吉行の透明感もイイ。最初はほのぼの系ファンタジーを予想しました。例えるなら、晴れた日のお散歩。楽しい気分で物語の終点を目指せばいいと考えていました。ところが青天の霹靂。「あみなおしじゃ~」。一人の少女の登場で、様相は一変します。災害必至の集中豪雨。何処を歩いているのかサッパリ分かりません。どうにかゴールまで辿り着けたのは、水彩アニメ等の魅力で気力を養えたから。もし天候の回復がもう少し遅かったら挫折していたと思う。雨水が引いて露になる大地。しかし何処が道なのか分からない。何故姉妹がゴミを集めていたのか?あの少女の正体は?「あみなおし」が示唆するものとは?疑問に対する自分なりの解答は出たものの、それが正しいのかは分からない。でもそれでいいのだと思う。そういう楽しみ方の映画だと感じました。ちなみに自分の解釈は、物語序盤ドライブ中のカップルの会話どおり。編みなおし=産み直し。ハッピーエンドだと思います。それにしても娯楽性が高いのか低いのか判断がつかない。いろんな意味で難しい映画でした。
[DVD(邦画)] 6点(2008-02-09 19:41:59)
11.  美しい夜、残酷な朝 《ネタバレ》 
このサイトに登録したての頃だったら、問答無用で0点を付けていたと思います。それくらい扱うテーマが嫌でした。特に1話目。生理的に受け付けません。でも自分も大分鍛えられました。鋼とは言いませんが、水で戻す前の高野豆腐くらいの精神力は付きました。タブーな題材でも、客観的に受け止められるようになってきた。一歩引いて観てみると、最も嫌いな1話目が、実は一番面白い。それは人の情が描けているから。命の欠片を喰らい、精力と美貌を得る。飽くなき女の欲求は恐ろしい。そして同時に強さを秘めている。その強さゆえ、ついには新たな生をその身に宿す。まるで断片から命を再生したかのよう。この後の彼女の選択は必然でした。彼女は悩んだのだろうか。その強さが羨ましくもあり、哀れだとも思う。2話目はお馴染の俳優さんが登場。結末こそ衝撃的だったものの、そこに行き着くまでのプロセスに、全く心が震えません。厳しい。とくにハセキョウが。3話目も、これまた嫌なお話。逆恨みというよりは、お門違いで襲われた主人公家族はお気の毒としか言いようが無い。徹底して“想像させる”グロさで勝負したのは良かったと思います。ただしメインの主人公と犯人が、2人ともアホなので緊張感は希薄でした。1話目が7点。2話目が3点。3話目が5点。総合で5点といったところでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-09-23 18:50:06)
12.  VERSUS/ヴァーサス
売りのアクションシーンは、それなりに見応えがありました。時折はさまれるギャグテイストもいい感じ。キャラクターもそんなに悪くない。でも物語は無きに等しく、役者の演技は芳しくない。世界観は安っぽい少年マンガのようです。アクションに特化するならば、それもいいと思います。ジャンルは異なりますが、『CUBE』のように思い切って“オイシイところ取り”をしたらいい。ちっぽけな世界観ならいらない。下手な台詞なら無くていい。ひたすら銃撃と殺陣の爽快感を追求したアクションムービーを目指して欲しいと思いました。ただし、このレベルでは物足りない。テレビゲームでも同等以上の満足感が得られるはずです。型にはまる必要は無いですが、“映画ならでは”と思わせることは必要だと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2007-08-17 18:05:07)(良:1票)
13.  ヴィタール 《ネタバレ》 
博史と涼子。首を絞め合い、擬似の死を味わうことで生を感じ、同時につながりを確認する。相手が分からない。自分が分からない。分かるはずなのに分からない。それは見た夢を思い出せない感覚に近いのかも。記憶を失った博史。彼が涼子の体を解剖することになったのは必然だった。彼女を知ることは、彼女を通じて自分自身を知る作業でもありました。彼女の体の隅々まで観察する彼。体の仕組みを知ることで、心までも理解する。非科学的です。でもその感覚は分からなくはない。解剖はいわば死体との会話。いやSEXに近いか。その人の全てを知り尽くす感覚はそれ以上のものがある。博史の心の中で、生を謳歌するが如く踊る彼女。生きているときよりも活き活きと。そして深く交わる2人。彼女は今まで見せたことのないような、穏やかな表情を見せます。分かり合い、今を認識することで歩き出せる。「博史はまだまだ生きなきゃならないから」という彼女の言葉が胸をつきます。それが彼の妄想だとしても、希望を感じずにはいられない。さて、本作を理解する上で避けて通れないのが、“4本の煙突”の解釈。これが難しい。一見、工場の煙突。男性シンボルの象徴か。何で4本なのか。自信のある答えはとても出ませんが、自分の解釈は次のとおりです。煙突は献体(死体)焼却の意。(↓【トナカイ】様ご指摘のとおりです)。つまり4つの煙突は4つの死を表している。指し示すのは、作中で死が確認された涼子、中井教授、涼子の母。でも一人足りない。4人目は主人公と推測します。でも彼が亡くなっていたとは思えません。彼の場合は心の死。記憶喪失も言い換えれば、それまでの自分の死と言える。死んで、そして生まれ変わる。主人公はこの経験を乗り越えて、やはり医者を目指すといいます。希望は、COCCOのエンディングテーマと相まって、より強く光を増します。
[DVD(邦画)] 7点(2007-07-17 18:29:55)
14.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ! 《ネタバレ》 
自分が本シリーズに期待するのは、各種発明のギミックの面白さと疾走感溢れるアクション。どちらも十分に満足できるものでした。ただ、『ペンギンに気をつけろ』や『危機一髪』ほど鑑賞後の爽快感が無いのは何故なのか。ウサギとウォレスの精神の入れ替わり。正確には入れ替わったのではなく、影響しあったと言うべきか。結果ウォレスは月を見るとウサギ男に変身してしまう特異体質に。このウサギ男が結構キモイ。そして怖かった。それに元のウォレスに戻る過程に説得力が無いのも残念。一工夫欲しい。あと視覚効果にCGが使われていたのも。ひと目でソレと分かって、少々ガッカリしました。クレイアニメは粘土100パーセントの表現が売り。もちろん少々のCGで本作の価値がスポイルされることはありません。ただ、効率を追求しない作り手の心意気を感じたかった。不満な部分を挙げましたが、このクォリティで長編を作られては、平伏するしかないというのが本音です。もちろん次回作も心待ちにしています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 17:21:31)
15.  ウェルカム!ヘヴン 《ネタバレ》 
まず工作活動の内容が分かり難くいです。例えば、困っている人を助ける(=善行)とか、拾ったお金をくすねる(=悪行)なら分かり易い。しかし本作の争点は、対象者にボクサーを辞めさせ、定職に就かせることが出来るか否か。ピンときません。(おそらく大前提として、殴り合いを生業とするボクサーは、キリスト教的に好ましくないのでしょう。)それに仲違いしている母親に謝罪の手紙を出させることが重要なポイントだという。すごく地味。行為そのものより、演出が。ゆえに前半は退屈しました。それでも挫折することなく観られたのは、主役2人の力に負うところが大きい。ペネロペは何よりルックスが、天国側のおばさんはその清潔感あふれる雰囲気が魅力的でした。中盤以降は物語にテンポが出てきます。2人の掛け合いも漫才のよう。オチも悪くありません。観終わってみれば、十分面白かったと言えます。個人的には、おばさん=ビクトリア・アブリルを知ったことが本作における収穫。熟女の魅力にやられました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-31 18:42:26)
16.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
オチを知ったうえで本作を鑑賞しました。当然ながらサスペンスの要素はほとんど無くなります。一連の不可解な事件も、恐怖心を煽る描写も特に意味を為しません。でもそれが逆に良かった気がします。ドラマとして魅力のある作品だと思いました。本作で重要なのは、村人が古い生活様式を選んでいたことだと思います。集団による引きこもり。言わば『クレしん大人帝国』のアナザーエンディングのよう。“あの頃は良かった”という時代を再現して暮らす。確かに魅力的な部分は多い。こういう生き方に憧れもあります。でも(現代の技術をもってすれば)助かる命を失ってしまうという側面もある。理不尽に愛する者を失うことを拒んだ故に、選んだ生活であったはずなのに。とかく“あの頃は良かった”と言う場合は、良い部分しか言いません。でも今より劣る部分も必ずあります。完璧な時代など存在しないし、価値観は時代によって変わるもの。自分たちの基準で、自分たちのユートピアに子供たちを閉じ込めてしまったのは正しかったのか。今回の件で年長者たちは気付いたはずです。いや最初から気付いていたのに、そのことに蓋をしてきただけではないか。この生活を続けることの不自然さに。悲しい出来事を時代のせいにしたことの誤りに。それでもなお、この生活を続けることを選んだのは、人間の弱さの表れであると思います。弱さを否定する気はありません。しかし、愛する者のために森を抜ける勇気を示したアイヴィーの強さに、より心を動かされます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-19 18:07:29)
17.  うつつ UTUTU 《ネタバレ》 
ちょっと豪華な2時間TVサスペンスといった趣です。ツッコミどころはありますし、全体的な軽さは否めません。でもそんなに悪くないと思いました。自分がそう感じたのは、“壁から流れる黒い液体”に意味を感じたからです。宮沢との最初の出会いで佐藤が見た幻。最初はB級ホラーにありがちな“雰囲気の演出”だと思いました。特別な意味は無いと。しかし、そうではないようなのです。本作のオチは、「佐藤の妻殺しは夢だったけど、宮沢夫婦の計画は本物だった」というもの。となれば、黒い液体シーンを含む、宮沢と佐藤の出会いは現実の出来事のはずです。しかし“この時点で”、佐藤が幻を見るのはおかしい。この時、彼はまだ情緒不安定ではありません。幻を見る理由がない。なら、このシーンは“佐藤の夢”と解釈出来ないでしょうか。幻の説明がつく。ではどの時点でみた夢なのか。黒い液体から連想されるもの。自分は直感的に血だと思いました。佐藤が妻に殴られた時に目にした、自身の血なのではないか。さらに夫婦の楽しい想い出“イカ墨パスタの色”。夫婦間の不審を黒色とイメージしたとも取れます。つまり黒い液体は夢におけるイメージの集合体。そしてこのことは、【死に際の主人公が、薄れゆく意識の中でみた夢から本作は始まっている】という事実を導きます。物語がループしているのです。(※このプロットは某有名難解作品を彷彿とさせます。ネタバレになるのでタイトルは伏せます。)ちょっと凝っているのでは。少なくともTVサスペンスのレベルではありません。もちろんこれは自分の勝手な解釈です。それに仮にそうだとしても「だから何なの?」と言われると困ってしまいます。凝ったつくりが、作品の魅力に繋がっていないのです。某作品との大きな違い。もっと幻想的に、もっとテクニカルに観客を惑わせて欲しかったと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2006-12-26 18:58:55)(良:1票)
18.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
ハリウッド超大作か、映像は凄いのかもしれないけど、大味なんでしょ。深みという点では今一歩なんじゃない。そう思っていました。でも見事なまでに、その予想は裏切られました。めちゃくちゃ面白い!というか、怖い!!身じろぎも出来ず物語に引き込まれました。それは徹底した主人公目線での描写によるところが大きい。大局が分からないため、観客は傍観者(第三者)にはなれません。常に主人公であり続けなければならない。さらに民間人であることも、感情移入を助けます。侵略者に襲われる恐怖、それ以上に子供の命を失うかもしれないという恐怖は、半端ではありませんでした。下手なホラーやサスペンスよりずっと怖い。オチも自分好みでした。武力で勝つのではなく、生命の歴史で勝つ。しゃれていたと思います。金に物を言わせた映像美だけではない、確かな演出力。さすがスピルバーグ。これぞ自分が求めていた大作のかたちでした。一級のパニック映画です。劇場で観られなかったことが悔やまれます。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2006-12-15 21:32:55)(良:4票)
19.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース
映画に限らず全ての芸術は、自分の思いを他者に伝える作業だと思います。でも簡単には伝わらない。思いを100%伝えることなど不可能です。ですから少しでも100%に近づけるように創意工夫を凝らします。本作は高いレベルで監督の思いを伝えることに成功していると思います。これはもの凄いこと。低予算だろうが、役者が無名だろうが関係ない。(もっとも本作の場合、役者も文句なく素晴らしいです。その素晴らしい役者を起用したことも含めて監督の手腕だと感じます。)本作と『運命じゃない人』を観ると“内田けんじ”がどういう人間か見えてきます。物語として面白いだけでなく、ちゃんと監督の主義主張が感じられる。もう手放しで褒め称えたいです。ただ気がかりはひとつだけ。不遜な言い方で恐縮ですが、この才能を日本映画界が育てられるのかということ。大人の事情やしがらみで才能を潰さないで欲しいということです。本作と『運命じゃない人』が監督の頂点とならないことを祈るばかりです。
[DVD(邦画)] 9点(2006-12-07 18:49:43)(良:3票)
20.  ウォレスとグルミットのおすすめ生活
ウォレスとグルミットの世界へ誘う入門編ともいえる超短編集。どのエピソードも微笑ましいです。それにしても2人の関係はしっかり者のグルミットの存在でもっているという感じがします。助手であり、親友。グルミットはいいヤツです。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2006-08-20 19:28:26)
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