1. ダイ・ハード2
《ネタバレ》 いや、これで良いんじゃ無いだろうか。毎年クリスマスになると災難が降りかかって、閉じ込められた空間でテロリストと戦わなければならない変な男。 このルールで移行と決心したからこそのこの仕掛けだったんだから、これはこれで良い。良いんだ。突っ込みどころ満載でもまあ仕方ない。 この映画の見所はマクレーンのがんばりではなく、映画そのものがどこまで踏ん張るかだ。結果そこそこ面白かったからこの映画は結構好きだ。 [DVD(吹替)] 7点(2012-11-27 13:20:59) |
2. ダンス・ウィズ・ウルブズ
《ネタバレ》 ヨーロッパ人がアメリカ大陸とその住人を殺戮しなければ、とか。 ユーラシア大陸は様々に文明が発達して、多様な技術を持っていた。そのために為す術がなかったのは仕方ないにしろ、当時の人類に残虐性が強かったのは何とかならなかったのだろうか。 メキシコやアメリカ南部ではその風潮が最後まで続いた。だからこう言う物語が産まれるんだろう。ただ仮に、反対に有色人種が優勢な技術を持っていて原住民が白人だったら。見た目の美しい白人女性とか、絶滅しちゃってたんじゃないだろうか。恐ろしい。 そういうわけで、人権とかそういう法治的な概念がしっかりしていない時代の話って言うのはやりきれないものがある。けど、なにか美しさがある。人間の汚らしさから産まれてくる美しい話って言うのがまたやりきれない。 [映画館(字幕)] 8点(2012-03-25 07:19:15) |
3. ダークマン
《ネタバレ》 意外と面白い。日本的なアメコミの主人公像っていうのは、非現実的な肉体能力を持って悪人を一方的に陵辱する、っていう感じだろうとおもうがこれはそういう感じではないのが良い。異星人だったり怪物だったりという主人公ばかりがアメコミというわけではないので、そう言う意味では特異というわけでもないのでは、とも思う。 普通の人が(実は漫画的非現実的な化学力をもってはいるが)陥れられ、肉体的にさらに弱くなりながらも頭脳的応戦をするというプロットに秀逸さを感じるが、いかんせん映像的な嘘くささがきちんとB級映画というところまで昇華できなかったのではないかと感じた。 実際は子供の頃観たとき、絵的な良さというのを感じることができなかったのが残念だったのは当時こういった話に興味が無く、紹介されてみるに至る段階で嘘くささを受け入れられず「なんだか面白くなさそうだ」というバイアスが掛かってしまっていたためだろうと思う。 着眼点が現代的でストーリー的にツボを押さえているため、これそのものをもう一度みたいとは思わないにしろ、万が一サムライミ自身によるシリアス系リメイクをされることがあれば是非観てみたい気がする。 [ビデオ(吹替)] 6点(2009-05-31 01:22:44) |
4. ターミネーター2
《ネタバレ》 子どもの頃映画館で始めてみたとき本当に、本当に驚いた。 情報を全く入れずに見たため、驚きの連続で、驚きすぎてどうしようもない恐怖の連続だった。 そもそも、サラの息子が「シュワルツェネッガーとT-1000」に追われるんだと思っていたため、ショッピングモールで挟まれたとき驚きで唖然。 あの瞬間の驚きは容易には忘れることが出来ないと思う。 巧いのはこの後サラコナーを救出するとき、サラコナーが今度は先ほど客が感じた恐怖を感じるわけで、さらに絶対的恐怖の対象が、新しい恐怖の対象に実は刃が立たないというプロット。 秀逸、巧すぎて悶絶。 ターミネーターが護衛であるという、一瞬の安堵感のあと終始追われ続けるプレッシャーが最後までとぎれない設定も余りにも作りが丁寧。 あきらめずに逃げつつも常に立ち向かうという部分がズシッとくる。最後に教訓的な物がしっかりとセリフで入っているのもわたしは良いと思う。 なかなか出来ない気づかない当たり前のことに気づかせてくれる本当に潔い映画だと思う。 基本的に、あの時代以降はこの映画の巧いポイントが台無しになってしまうような、ネタバレがネタバレと思われないような状態が普通になっていることが残念でならない。 少なくとも映画は普通2時間しかないため、ほんの数分のネタバレで多くが台無しになってしまうことだってある。 自分の要望や願望を、自分なりの作者や俳優のらしさに置き換えて「本来のイメージと違う」と言ってしまわないように、お金と時間を払って楽しむ以上余計な情報ではなくて映画本編そのものを楽しめるようにするべきと子どもの頃に学べたのが大きかった。全然この映画の内容とは関係ないけれど。 [映画館(字幕)] 10点(2009-04-19 12:40:46)(良:3票) |
5. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 あんまり楽しめませんでした。日本人に分からないテイスツ満載じゃないかと。 稀に見たことは見たけれど感想が何も浮かばないという映画に当たってしまうけれど、これがそうだったかも。 この映画を見るために必要な知的、文化的バックグラウンドを全く持ち合わせていないためだろうと思うけれどただただ時間が長くて当惑した。 もしかして、アメリカ人ってタイタニック号っていうものがもの凄く好きで、それにまつわる話を何時間でも聞いていられるんじゃないかと思う。 確かにいろいろな謎があるし、ワクワクな要素もいっぱいあるし、いろんなドラマもあるだろうし、そうなんじゃないかと思う。 その基礎知識が欠落しているから語られない部分からの補完のしようがなく困った困った。 でも、受け手にも基礎知識が有ってこそ娯楽作品だって作り手に余計なプロットを挟ませない一段高い話作りをさせるわけだし、この映画だってそうなんだろうと思う。 いちいち説明的だったり、心理説明しすぎたり、対立構造わかりやすすぎたり、そういうただの消費されるだけの場当たり的な設定の映画ではない、高級な映画である(のだと思う)ということが安心できる。とにかく単純でわかりやすい映画とか、やたら雰囲気以外何もない思わせぶりな映画ばかりでは、映画見ないで他の趣味やってると思う。 分からない、ということが良い。知るチャンスだから。 これを見たときタイタニック号にちょっと興味がわいたのを思い出した。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-04 02:58:52) |
6. ダイ・ハード3
《ネタバレ》 DVDボックス、画質が悪くてがっかり。リマスターしてほしいです。中身ですが、最初のテロの部分はちょっと恐ろしかったです。何となく生々しさがありました。 本作では閉じ込められる場所がニューヨーク全体という縛りが面白く、観光した気分にもなるし結構良くできている。謎解きも楽しく、後半部分の大風呂敷といいダイハードシリーズそのものです。2よりおもしろかったかも。この当時のアクション映画って、つじつまとか得られるものとかじゃないんですよね。爽快感が大事。そういう意味で割り切れる楽しさがありました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-02 14:28:52) |