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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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41.  ターミネーター 《ネタバレ》 
随分久しぶりに観ました。もう公開から25年になるんですね。確かに古さは感じますが、それでも2人の登場人物のドラマがとてもよく出来ているので何度観ても作品の世界に入っていけるし、スピード感に溢れる展開に飽きることなく楽しめる映画です。ラストシーン、荒野のガソリンスタンドで自分の、そしてこの世界の近未来を知ってしまったサラの表情が何とも悲しいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-08 20:39:21)
42.  脱獄の報酬 《ネタバレ》 
これがジャン・ギャバンの遺作だったんですねえ。老いたジャン・ギャバンが遺作にして見せる貫禄が凄かったです。人間的な器の大きさを醸し出す老ギャングを重厚な演技で見せてくれました。神父に変装してのエピソードが以外に面白く、隠しておいた金の行方は果たして?のラストもとても良かったと思います。
[地上波(吹替)] 7点(2009-03-03 20:24:32)
43.  黄昏に瞳やさしく 《ネタバレ》 
厳格な性格の老教授と子供の頃から心の距離があり、父とは離れて暮らす息子。その息子が離婚し、少し風変わりだが利発でかわいい孫娘の面倒をみることになる老教授。そこに自由奔放で老教授とは正反対の性格の息子の嫁までが転がり込んでくる。ある日突然一つ屋根の下で暮らす事になった彼らの抱える三世代それぞれの悩み、世代の壁や価値観の違いからなかなか理解し合えないもどかしさ、でも時には仲睦まじい様子やお互いを思いやる気持ちがさりげない毎日の生活を通して淡々と優しく描かれています。人生の黄昏時に差し掛かった老教授の孫娘を見守る瞳の優しさ。原題の意味は分かりませんが、とてもいい邦題ですね。孫娘役の女の子が本当に可愛らしく、実にいい演技をしています。本音を言ってしまえばこの女の子の可愛らしさが一番印象に残ってしまいました。演技力のある子役のかわいい女の子はある意味無敵の存在なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-15 20:43:32)
44.  タッカー 《ネタバレ》 
実話モノに弱い私としてはもう一度観てみたい、DVD化して欲しい作品です。クルマ造りに人生を賭けてBIG3と闘い、もう少しで掴みかけたアメリカン・ドリームは夢のままとなってしまった実在の男をジェフ・ブリッジスが好演していました。彼の家族と、彼の夢を信じて彼の元に集まる人達の描写も好感が持てました。最後の法廷でのタッカーの演説シーンが感動的です。今のクルマにはなくてはならない機能のいくつかはタッカーのアイデアが基になっているという事実にも驚きました。
[映画館(字幕)] 7点(2008-12-22 17:41:50)
45.  太陽に向って走れ
失踪しメキシコのひなびた漁村で世捨て人のようになったしまったアメリカ人の作家と、 彼の居所をつきとめ、失踪の謎を探りにアメリカからメキシコにやって来た女性記者。2人の逃避行。 彼女をメキシコシティに送るために飛行機で漁村を出発、 飛行機はジャングルに不時着、そこで出会った怪しげな一味からの脱出と言うお話ですが、 結局、最初のこの設定自体には大きな意味はありませんでしたが、 後半のジャングルでの逃避行は単純ではありますがスリリングでテンポも良く、なかなかの面白さです。
[DVD(字幕)] 6点(2021-08-30 20:12:56)
46.  大列車強盗(1978)
1800年代半ば、ヴィクトリア時代のイギリスで実際に起こった事件らしいですが、 本当にこんなことが出来たの?と思える内容で話としてはとても面白い作品。 強盗に必要な4つの鍵の合鍵を作るまでの前半は、アクションはほぼ無く地味な作りになっていますが 見る前の予想に反してコミカルな人物描写が面白く、コネリーとサザーランドがなかなかの名コンビぶりを見せます。 ヴィクトリア時代の世相や人々の衣装なども楽しめる内容となっています。 後半はいよいよ強盗の決行ですが、疾走する列車を舞台にしたアクションサスペンスの定番、 屋根を飛び移るコネリーの体を張ったアクションなど、見どころは十分。 成功して金塊を山分けしてエンディング、と思っていたら意外な展開が待ち受けていました。 結末はちょっと拍子抜けですが、前半の作品の空気の流れが戻ってきたかのようなラスト。 このラストまで含めてやっぱり、本当にこんなことが出来たの?というような事件の映画化でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-02 16:06:08)
47.  ダウンタウン物語
イギリス製の禁酒法時代のギャング映画というだけでもレアなのですが、 何と本作の出演者は全員子ども!しかもコメディミュージカル。何ともほのぼのした禁酒法時代のギャング映画です。 衣装とかにもこだわってめっちゃお金をかけた学芸会の劇か、子どものギャングごっこみたいな空気もあります。 マシンガンからは放たれるのは弾ではなく生クリーム?、そして殴り合いではなくパイの投げ合い! もちろん子どもがクルマの運転なんかしちゃだめです。よって特別仕様のスワンボートのような脚漕ぎのクルマ! ギャング抗争モノの定番の流血の惨事もありません。 ラストのパイ投げ合戦は、みんな演技を忘れているかのように楽しそうにやっていました。 そしてみんなパイまみれのままですが、歌って踊ってのミュージカルらしいフィナーレがしっかり決まっていました。 どんなに背伸びして大人ぶってもやっぱり子どもらしいのがいい。みんなで歌い踊るラストの歌も良かったですね。 しかし1人だけは別格。同時期の「タクシードライバー」などもそうですが、やはりこの頃のジョディ・フォスターはただ者ではない!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-04 13:51:44)
48.  太陽の下の10万ドル
フランスの名匠ヴェルヌイユ。ジャン・ギャバンや絶頂期のアラン・ドロンらを起用してのフレンチ・ノワールが印象的ですが、 こんなアクション・コメディも撮っていたんですねえ・・・。 本作も主演ベルモンドとリノ・ヴァンチュラに、ドイツの名優ゲルト・フレーベと豪華な顔ぶれが揃っています。 北アフリカの砂漠を舞台に、作品の大半の時間はひたすらトラックが疾走する。 逃げるベルモンドと追うヴァンチュラ。基本的にはゆるい空気が作品を支配しますが、 時には2人のトラックを最接近させての迫力あるシーンも用意されています。 ベルモンドとヴァンチュラ、それぞれの持ち味を見せてくれますが、 追手が迫り結構ヤバいことになっているのに、女を横に乗せ余裕しゃくしゃくで北アフリカの砂漠をドライブ。 やはりベルモンドにはこういうのがよく似合います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-05 20:08:14)
49.  旅するジーンズと19歳の旅立ち 《ネタバレ》 
ハイスクールを卒業してアメリカ各地の大学に進学していった4人のその後。 最終盤まではジーンズの存在感も前作以上に薄くなってしまって、最後は無くなってしまいました。 でも、それで当然。すれ違いも出てくるし大人になるにつれ悩みも増えるし自分のことで忙しくなってくる。 4人が恋や友情やそれぞれの人間関係に悩み苦しむ時間帯が多いので、映画としては前作の方が楽しい。 でも、大人になっていく、前作より成長した彼女達の姿が確かにありました。 続編としては健闘している作品だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-11-10 16:59:51)
50.  ダメージ 《ネタバレ》 
仕事も家庭も順調そのものに見えるイギリスの国会議員の男。とあるパーティーでのある女とのなんとも形容しがたい出会い。 しかしその女はあろうことか息子の恋人だった。しかし一旦火がついた気持ちを抑えられず禁断の恋に溺れていく。 高級感のあるスーツやコートが似合う。スマートな英国紳士然とした佇まいを見せるジェレミー・アイアンズと、 何を考えているのか分からない。感情を見せず終始無表情で少々のことでは動じない雰囲気を持つジュリエット・ビノシュ。 この本作のドラマにこの2人がピタリとはまっている。 禁断の関係の果てに、地位も家族も、この男が全てを失うまでを見せるストーリーは決して見ていて気分のいい映画ではありません。 しかし破滅に向かっているとしか思えない退廃的で危険な関係に次第に目が離せなくなる恋愛サスペンスドラマ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-09 22:35:07)
51.  ダブリン上等!
冒頭から色んな男と女が登場する群像劇ですが、どいつもこいつもアクが強いキャラ揃い。 基本的にコメディタッチですが、登場する誰もが人生うまくいっているとは言えない。 多くのシーンでダブリンの街を覆う曇天の空模様も相まって彼らが暮らす時代や社会の閉塞感が漂っている。 ちょっとブラックで苦味のあるコメディです。 本作では製作という立場ですが、これまでも自身の映画の多くで母国アイルランドを描き、 語ってきたニール・ジョーダンの映画だなと思わされる作品です。 中盤以降は、このアクの強い彼らが作品の中で絡み合っていく様を勢いよく面白く見せていく。 挿入曲の使い方、挿入のタイミングも巧みで、個人的にはダンスのシーンでのスパンダー・バレエの“True”が懐かしくいい選曲でした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-08-10 11:47:09)
52.  ダーク・ブラッド 《ネタバレ》 
リバー・フェニックスが撮影中に急逝してしまったため、お蔵入りとなっていた作品。 大病を患った監督が、何とか生きているうちにリバーの最後の姿を世に送り出したかったのだと監督自身が冒頭で語っています。 例えるなら、2本脚の椅子だと。 そこにもう1本脚を付け足して3本脚にして何とか立てる状態にしたと。 しかし4本目の脚は永遠に欠けたままだと監督が語る作品です。 とある俳優夫婦が週末ドライブ中、砂漠の真ん中で車が故障してしまい、 何も無い核実験跡地の荒野の一軒家に住むリバー演じる青年、ボーイに助け出されるところから話が動き出します。 美しくもどこか影があるところを感じさせる本作のリバー。やはり存在感があります。 ボーイと夫、ボーイと妻、それぞれの関係を描いたサイコサスペンス。 ボーイの妻は癌で早死にしたというから、恐らく被ばくが関係していると思われます。 また、先住民族の血をひくという設定ですが、これらの設定はあまりうまく機能していません。 これは仕方が無いのですが結構肝心と思われる所がナレーションになっており、 やはり4本目の脚が必要な部分があったのかもしれません。 「スタンド・バイ・ミー」や「マイ・プライベート・アイダホ」のラストのリバーの姿。 今にこれらの作品のリバーの姿を見直すと、何とも言えない感傷的な思いが湧いてきます。 そして本作の最後のリバーの姿についても、それらと同じ思いが湧いてくるのです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-11-17 23:18:22)
53.  大列車強盗団
実際に列車強盗を実行に移すまでが長く、 後になって考えてみると冒頭のカーチェイスは必要だったのかな?と思ってしまいますが、このカーチェイスがなかなかの迫力です。 主犯の男を演じたスタンリー・ベイカーが渋いですが、総じて地味な男たちが地味に淡々と計画を遂行していく。 追い詰めていく刑事も地味ですが、演じたジェームズ・ブースもまた渋くていい。 主犯の男の奥さんが登場しなかったらホントに華が無い作品ですが、これも実話モノらしくて良かったのかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2014-08-05 23:06:39)
54.  ダイアナ 《ネタバレ》 
世界中から愛されたプリンセス、ダイアナの最後の2年間をパキスタン人の医師、ハーン氏との恋をメインに描いた作品です。  公の場での世界でもっとも有名な女性であるプリンセス・ダイアナとプライベートの場での1人の人間であるダイアナ。チャールズとの結婚生活が破綻し、常にパパラッチに付け狙われ、子どもたちとも自由に会えない。そんな苦悩の日々に出会った1人の医師に惹かれていく・・・。  しかし彼女の母親としての思いや、地雷撲滅の活動なども触れられていますが、作品としてはあまりにも彼女の恋愛が中心になりすぎてしまっていたのは残念でした。見た目に関しては、誰が演じても違和感があったと思うし、誰しも受けるべきか迷うオファーだと思う。しかし、特に公の場でのダイアナには時折ハッとするほど似ていると思う瞬間もあったし、ナオミ・ワッツは大健闘だったと思います。  予告編を見ていなかったので思い描いていた作品のイメージとはかなり違う作品でした。彼女の抱えていたプレッシャーや苦悩を想像することはできますが、それはあまりにも大きすぎて僕には本当に分かることは出来ません。でも、最後の2年間、彼女が何に立ち向かい、そこにどんな苦悩があったのか、その一端は感じられたような気がします。
[映画館(字幕)] 6点(2013-10-25 22:05:50)(良:1票)
55.  ダーティハリー3
第1作と比較すると、第2作では娯楽色が濃くなり、第3作、つまり本作では中盤あたりまではついにコメディタッチに。「泣けるぜ・・・。」の度に何故かちょっとだけクスリとしてしまう。  本作の相棒は新米女性刑事。演じた女優さんの刑事らしさのある面構えがいいし、なかなかの好演でした。必死にハリーについていくその姿は微笑ましくもあります。この2人のやりとりも時にコメディタッチになり、まさかダーティハリーを見てクスリとさせてもらうことになるとは思いもしませんでしたが、全5作を通しても印象に残るハリーの相棒役だったと思います。  過去2作と比較すると犯人側の描き方が弱く、ラストも無理やりの度合いが高いのですが、本シリーズはイーストウッドのいつものダーティハリーぶりを見ることさえ出来れば、それだけで満足だったりもするのです。
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-05 21:39:38)(良:1票)
56.  ダーティハリー2 《ネタバレ》 
本作のハリーの敵は、法に代わり悪に死の裁きを下す、例えるなら必殺仕事人のような連中です。警察の捜査や法の抜け穴をかいくぐり、のさばる悪を許せないという点では両者の思いは同じではある。  しかし裏の稼業に手を染めてしまった敵と、あくまでも警察官として市民の安全を守るハリーとの違いは明白で対立の構図も分かりやすい。前作以上にアクションシーンや派手な撃ち合いといった見所を随所に挿入し、前作とは違うアプローチでしっかり前作同様ハリー・キャラハン=イーストウッドのカッコよさを際立たせています。  もう一人、仕事人の黒幕も出てきますが、彼の正体がちょっと分かりやすすぎたかな・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-03 22:43:57)(良:1票)
57.  台北カフェ・ストーリー
グイ・ルンメイという僕のお気に入りの女優さんがいる。日本での知名度は今ひとつですが母国台湾では絶大な人気を誇る。そんな彼女の主演作。  日本で公開される作品が少ないのが残念ですが、彼女の過去の主演作「遠い道のり」「言えない秘密」「藍色夏恋」などでも感じることが出来る、彼女の様々な表情の素晴らしい演技を十分に見ることができる作品です。  そんなに喜怒哀楽を前面に出すわけじゃない。動より静のイメージの人ですが、そんな派手さの無い静の演技で自らの主演作では見事なまでに作品を自分の色に染めていく。本作は邦題の通り作品のほとんどの時間が小さなカフェの中で展開されていきますが、そこはまさにグイ・ルンメイのお店。  声高にメッセージを主張する映画では無く、雰囲気を楽しむ映画かもしれません。カフェに置かれた様々な雑貨が、カフェを訪れたお客さんが持ち込んだものと物々交換されていく。そこにお金は全く絡まない。「売ってくれ」という客に対しては頑としてお金では売らない。  人間にはお金より大切な何かがある。そんなことをやんわりと感じさせてくれる作品。それは、度々挿入される、「あなたにとって大切なものは何ですか?」という台北の街を行く老若男女、様々な人へのインタビューからも感じることが出来ます。
[映画館(字幕)] 6点(2012-07-20 22:17:00)(良:1票)
58.  太陽は、ぼくの瞳 《ネタバレ》 
あたたかな家族の描き方で子ども達が力強く躍動する「運動靴と赤い金魚」のマジディ監督作。 前半は良かったのですが・・・。力強く生きる盲目の少年と優しいおばあちゃんと姉、可愛い妹。イラン映画といえば乾いた風景のイメージが強いですが、緑豊かな森と花が咲きほこる草原、水量の豊かな川が流れている本作の一家が住む土地の風景が綺麗でした。  しかし後半は厳しい作品でしたね。少年が同じ境遇にある木工職人の元に預けられるのですが、ここで少年が厳しい境遇を乗り越え新たな生きる希望を見出す等の特筆すべき展開は無く、結末もどう解釈すべきでしょうか。こういう場合僕はいい方に解釈したいのですが、そうではないんですよね。  父も息子もそれぞれの神への思いが挿入されていますが、イスラムの世界では神は絶対的な存在というイメージがあっただけに、特に父が神に対し思いを爆発させるところは意外に感じられました。
[映画館(字幕)] 6点(2012-07-15 15:06:00)
59.  太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男- 《ネタバレ》 
公開時、ちょっと気になっていた映画でしたが、ようやく二番館にて鑑賞。玉砕の島サイパンを日本とアメリカ、軍隊と民間人、様々な視点から描いた戦場の人間ドラマです。  山中に逃れていた民間人に多大な犠牲がでた事を機に、大場大尉に「一人でも多くの敵を倒す」ことから「一人でも多くの命を助ける」という新たな使命感のようなものが生まれるくだりが印象深い。ならば直ちに投降すればその後の犠牲は防げた。しかし当時の日本人にとってそれはそんな簡単な問題ではない。それは投降せよという上官の命令を欲した大場の苦しい胸中からも分かります。  生きて捕虜にならず死ぬまで徹底抗戦という日本軍人としての使命感と、一人でも多くの命を救いたいという、相反する思いの間で苦悩する大場大尉と、民間人の思いと米軍の思いが均等に描かれるので大場大尉の物語としては時間不足の感はあるし、生き残った兵隊と民間人のジャングルの潜伏生活はもっと悲惨なものではなかったかという思いもあります。  本作の大場大尉からは軍人としての凄みは感じないし、当時の日本軍にあった特攻や玉砕や自決といった人命軽視の行動に走る事も無い。もっと戦闘シーンを増やせばもっと凄みがある軍人大場大尉になったのかも知れません。それよりも立場や価値観が異なる大場大尉、民間人、米軍それぞれの一人でも多くの命を救いたいという行動が描かれる。度々登場した、大場大尉、民間人、米軍のそれぞれが関わって命を救われた赤ちゃんの姿からは命の重みが確かに伝わってきます。
[映画館(邦画)] 6点(2011-07-29 19:22:01)
60.  太陽が知っている 《ネタバレ》 
登場人物はほとんど4人のみ。無名の作品もしれませんが、この4人に何とも豪華な顔触れを揃えた。登場する複数の男と女、それぞれの今の関係と過去の関係が交錯する愛憎劇はよく見られる話ですが、過去に事情がある男と女に、一人異質な「娘」が挿入されており、特に娘を演じるジェーン・バーキンが見せる大人っぽさ、危うさがいいし、その衣装に水着に彼女の見せ方が巧い。  そんな彼女とアラン・ドロンの最初の接点。上半身裸のアラン・ドロンとミニスカ姿のジェーン。互いに興味を持ち合うのも当然と思える。以降終盤まで本当に大した出来事は起こりません。しかし、人間関係が深まるのも壊れるのも始まりは案外些細なことであったりする。そんな些細な出来事を見せる中盤まではあまりテンポがいいとは言えませんが、それぞれが自分以外の3人を見つめる目が印象に残る作品です。  音楽はあまり使われませんが、あのミシェル・ルグランが音楽を担当している事だし、もう少しルグランの音楽を聞かせて欲しかったかな・・・。「太陽がいっぱい」にあやかった邦題にアラン・ドロンとモーリス・ロネ・・・。まさか「太陽がいっぱい」と同じ状況になるんじゃなかろうな・・・。と思って見ていたら、やっぱり。という作品でありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-20 23:25:15)
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