3. タイタニック(1997)
「それほどスゴイのなら」と当時劇場で見たが、周りからすすり泣きが聞こえてくるほどに、気持ちが冷めていったことを覚えている。おとぎ話のラブストーリーで泣くことなどできないほど、大人になってしまったということか。ストーリーは至ってシンプルだが、歌ったり踊ったり叫んだりと、演出が過剰すぎて白けてしまう。大声で怒鳴れば伝わるという発想の貧困さ。ニューシネマなどまるでなかったことになっているハリウッドそのものだ。コストとCG技術がふんだんに投入されているのは分かるが、肝心の演技がマズくてお人形さんのメロドラマにしか見えない。無意味な長時間上映で大作感を煽って元を取る手法で、アカデミー・マーケティング賞を受賞、ってか。 3点(2004-01-27 18:36:54)(笑:1票) (良:1票) |