1. ダンテ01
《ネタバレ》 ジュネとキャロは2人揃ってこそお互いの持ち味が活かされ、本領発揮できるクリエーターだと思うんだけど。ビジュアルセンスは良いんだけど、演出面がやっぱりねぇ、雰囲気は「エイリアン3」や「サンシャイン2057」辺りに似てるような、まぁでも、キャロのチャレンジ精神だけは認めます。 ダークな世界観のSFが好きな方は観てもいいかも。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-01 01:04:40) |
2. 第9地区
《ネタバレ》 この作品は「差別問題」を体裁にした社会派ドラマであると同時に寓話的なSF映画でもあると言える。何故なら、南アフリカが舞台というだけで隔離政策アパルトヘイトを連想させるのは当然だが、それが対人間ではなく異星人だからであり、馬鹿馬鹿しいくらいリアリティと独創性に溢れ、そして人間として普遍的なものを考えさせられたからである。 エイリアンが隔離されているゴミ溜めのようなバラックが混在するあの風景は、今尚残っている風景となんら変わらないだろう。このあたりの世界観は南アフリカで生まれた監督ならではの手腕なのでしょう。本題は、その地区へやってきたのが世界的大企業のエリート主人公、つまりは超富裕層である。彼が昇進したのは妻の父親のコネでないという自負であり、異星人を強制退去させる任を受け、徹底的に行う。その排除の方法は至って非人道的にうつる。異星人をエビ扱いしていたこの主人公も、自分がエビ化し始め、逆の立場になったから大変。追われる者の身、味方がいない孤独感を味わうのだ。特筆すべきは、そんな主人公と異星人との間に芽生えた信頼・友情関係だろう。当初は、自分の体さえ元通りに治療できればいいと考え、異星人の未知の文明に疑心暗鬼だった主人公。ひょっとしたらあの液体は「人類エビ化計画」の実行かと思ったくらい。そんな主人公が命がけで見送った最後のシーンはジーンときた。 [映画館(字幕)] 7点(2010-04-13 11:48:31) |
3. ダレン・シャン
《ネタバレ》 吹替え版で鑑賞したのがこの作品で初めて。(てか、吹替えオンリーだったんで選択の余地もなかったけども。。)でも正解。この手の作品は、概ね中高生向けに作られてる気もします。ストーリーは至って単調かつ一本道で気楽に楽しめましたが、字幕だったらと思うとしんどかったかも。原作本はチラッとみた程度ですが随分端折ってる模様。映画化する際は止む終えないことだけど、なんでもかんでもシリーズ前提で作品を作るのはどうかと思いますね。「エラゴン」「ライラの冒険」の二の舞にならないよう期待してます。 [映画館(吹替)] 4点(2010-04-03 10:33:34) |
4. ダークナイト(2008)
綿密に練られた脚本と演出、世界観、素晴らしい作品でした。 「ダークナイト」としての続編が作られるのであれば是非鑑賞したい一本になりました。 それにしても報われないのはクリスチャン・ベイルですね。 個人的には好きな俳優さんで演技もうまいと思うんだけどなぁ。。 「ターミネーター4」でも主人公なのに、サム・ワーシントンに喰われるし、 今作では言うまでもなく、スポットが当たったのは。ジョーカー役のヒース・レジャー。 一本ネジがはずれたようなぶっ飛び方が最高、ハマリ役ではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-28 20:27:45) |
5. タクシデルミア ある剥製師の遺言
《ネタバレ》 毒っ気たっぷりのビジュアルにまず心を奪われた。これがこの作品に一番興味を惹かれたポイントです。 物語は父子3代の人生を描いてます。最初のエピソード一兵卒の男は、ひたすら自慰をしている男で妄想癖があり下品なのだが、その妄想にでてくる世界がこれまたえげつなかったりする。最後は撃ち殺されて終わりと救いがない。 そんな駄目男によって生まれたのが大食いチャンピオンの2代目。 夫婦そろって大食いでゲロを吐きまくる。とてもじゃないが食事中には見れない。とにかくいつ何時でも物を喰っているのだ。 で3代目が剥製師。昔の自慢話ばかりする今では太りすぎて身動きのできない父親の面倒をみている。結局、愛想をつかして出て行った後は、自分が調教していた飼い猫に食われるというオチ。父親を剥製にし、そして自分自身もという最後は目を疑うほど強烈なシーンで目に焼きついてしまった。 作品全体をとおして描かれているのは誰しも持っている人間の欲望ではないだろうか。 その欲望自体も人によっては性欲であったり食欲であったりと様々でしょう。 ひとえにこの作品を評することは難しいけどもいろいろ考えさせられ、そういう意味でもすごく印象に残った傑作になりました。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-16 15:28:28) |
6. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 前作ですっかりダニエル・クレイグの虜になってしまい、もちろん今作もDVD購入。アクションてんこ盛りと聞いていただけに本編尺がやたら短いのでえらくスリムにまとめたのかなぁという思いを胸に鑑賞。冒頭はいきなりのカーチェイス、このアクションシーンをみて不安がよぎった。カット割が早い上に細かすぎで位置関係もさることながら何が起こっているのか分かりにくい。流行の手法だけど、やはりアクションは極力1カットでみせるべきである。力量が伴っていれば話は別だが、この監督のアクションはあくまで雰囲気重視のようである。で肝心の物語、イタリアでの尋問シーンでいきなりきた。もう忘れてる。すぐさま前作「カジノロワイヤル」のDVDを取り出し、終盤をチェック。あ、思い出した。割と序盤からばんばん固有名詞がでてくるため前作を復習していないとすんなり入ってこないです。また、今回のボンドの任務は復讐であり、ボンドガールの目的も復讐、目的の部分で共鳴とでもいいたいのだろうが、おかと違いである。またオルガ・キュリレンコには期待したが影が薄かった。そんでもって、ヴァスパーの黒幕を追うにつれ、やたら色んな怪しい人物がでてくるは、国の利権やら何やら焦点がしぼりづらく散漫とした印象を受ける。結局、終わってみてもボンドが復讐を成し遂げたわけでもなく、これから巨大な陰謀に立ち向かうエピローグでしかない。本作は消化不良なのだが、今後の007シリーズは非常に楽しみである。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-28 12:19:53) |
7. ターミネーター4
《ネタバレ》 期待しすぎていた分、満足度は高くなかったけど次第点。シリーズ通してみた物語の矛盾やジョン・コナーの人物像、マーカスという新しい登場人物についてなど既に他のレビュアーの方々が挙げているので控えます。 ただ、パート1、2を鑑賞した時に想像した未来戦争の画とさほどかけ離れておらずその世界観は見事だったと思う。ザラついた質感の画は荒廃した未来世界を表現するにいい技術だと思ったし雰囲気がよくでていた。モトミネーターやターミネーターのプロトタイプがでてきたりと機械好きには堪らない。 &シュワが登場した瞬間は鳥肌もん。マッチョな若い肉体での登場と拳で殴られた時のあの画はたまりませんでしたね [映画館(字幕)] 7点(2009-06-18 11:23:27)(良:1票) |
8. タイヨウのうた
哀しい物語であるけれど「生きる」ことの意味を考えさせられ前向きな気持ちになれる作品でした。YUIの自然な演技も作風にぴったり合っていて良かったし、やっぱり歌声が好きですね。 [DVD(邦画)] 8点(2008-03-03 18:58:02) |
9. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 最近観たアクション映画の中では突出した出来栄え! とにかくダニエル・クレイグが渋い!カッコイイ!新世代のボンド!強みも弱みもいい味だしている。 序盤からハラハラドキドキの追跡劇で始まり、一気に物語りに惹き込まれた。強いて言うなら、ギャンブルのシーンがオリジナルと比べて少々物足りない。敵の窮地を助けたり、毒を盛られたりと、派手な演出が中心で、別の意味で醍醐味のはずの心理的駆け引きや些細な描写はほとんどありません。 しかし、新しいボンドシリーズとしては大成功じゃないでしょうか! [DVD(字幕)] 8点(2007-08-30 20:01:17) |