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1.  たまこラブストーリー 《ネタバレ》 
バトンがテーマのアニメということで、「けいおん!」シリーズ全部を一緒に見たバトンをやってる娘と見る いささか親父には気恥ずかしい展開だが娘はそれなりに面白かったようだ 自分にはあまりにもこの時代から遠ざかっているのでノスタルジックな雰囲気は伝わるがやはり気恥ずかしさが先に立ってしまう バトンのシーンはむしろ稚拙でさほど実力が無いチームのリアルな演技が恥ずかしくて、一緒に見ていたママはここでリタイヤ 娘は「イリュージョーン~!」とか言って以外に楽しかったようだ テクニカル的にはカメラワークがノスタルジックで浅ピンやらローコントラストな学園風景が叙情的 時代は現代だが糸電話やラジカセなんかの小道具がノスタルジックで、なにげにおやじにも感情移入しやすいと思った 声優やキャラクターイメージも「けいおん!」とかなり被ってるようだ ラストシーンも何気ないが微笑ましい 「けいおん!」が好きなら楽しめるだろう
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-01 14:26:50)
2.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 
大物二人のコラボ映画だが、「この程度だろうな」と思ってた程度の面白さを見事に一歩も出なかった 二人の大スターを見てるだけでも充分楽しいので損は無いのだが、脱獄の方法から主人公の脱獄コンサルタントという職業とか主人公の周辺にいたる設定がかなりテキトーでマンガっぽい 刑務所の様子もSF的なガラス張りの牢とか、船上の刑務所とか面白くなりそうな要素は結構あるのだが、二人の大スター以外は本当にざっくりで薄っぺらい お約束のサド趣味の看守とかも全然憎々しくない ステレオタイプなバカサドな所長とかもお約束どおりで、エンディングもパチンコ弾のような拳銃一発で終わるのもいまいち地味だ 会社の社長をスタローンの仲間が制裁を加えて終わるのも全然現実的じゃなくてしらけた 全体的には70年代のアクション映画を見てる様で既視感いっぱいだ 可も無く不可もない出来か
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-30 12:13:20)
3.  太陽を盗んだ男 《ネタバレ》 
沢田研二がキムタクに見えてしょうがなかった キムタクのキャラはこの時代の沢田研二だったのか  映画はこの時代特有の嫌世的で無軌道な若者が天才的な頭脳で原爆を作る話 このやり場の無い怒りを持った若者のドラマはこの頃かなり有ったが、純粋なアクション映画として非常に巧く昇華している希有な映画だ 前半では原爆を作る過程がかなり詳しく描かれる ちょっとしたミスで大きくガイガーカウンターが揺れるところとかは「ああ、やっちゃったよ」ってな感じか 以降主人公に徐々に放射能障害が出始める ちょっとした不注意で飼い猫が死んでしまうのも虚しさを感じていい 原爆がその辺の物で作られる割に精巧で、プルトニウムが入れてある容器なども含めて当時としてはガジェットが非常にいい 犯人の9番が警察に要求する物が思いあたら無くて、ラジオ番組に聞く所あたりまではかなり面白い その後、沢田研二と菅原文太の対決に焦点が移るあたりから、二人のイメージPVの様なシーンもあってちょっとしらけた 唐突に菅原文太がヒロインを後ろから抱きしめるとか笑っちゃう展開もあって、いくらなんでもこれは無しだろって思った(笑) 意外なナンパぶりは硬派な刑事には似合わないだろ 以降アクションが間延びした感もあってちょっと長い デパートでの攻防やビルの屋上で菅原文太との一騎打ちとかも、スピード感が悪くて今ひとつ乗れなかった 次々に危機に陥るとか犯人の裏をかいて電話を逆探知する過程とかもちょっとダラダラした感じ いくらなんでもヒロインがヘリで支援とかは荒唐無稽すぎる しかし今の技術でリメイクしたら案外面白いんじゃなかろうか エンディングは放射能障害が出ながらも、ふてぶてしい9番の顔のアップで終わるのは中々良かったが、爆弾が爆発する音は要らないんじゃないか むしろどっちに転ぶかオーディエンスの想像に任せる余地があった方がいい あるいは今なら最高のVFXで壊滅する東京を描いてもいいかもしれない 犯人がプールで無差別テロを起こすイメージがあるが、地下鉄サリン事件を思い出してゾッとしたと同時に、事件の16年も前なのに監督の先見性に驚いた 総じて青春残酷物語とSFアクションが巧く融合していて、わずか2作しか撮ってないゴジに新作を望む人達の気持ちがわかる気がした
[DVD(邦画)] 7点(2014-03-24 23:10:46)
4.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
43年前の映画と考えると良く出来てると言うしかないかな しかしサスペンスを盛り上げるための効果音とかちょっとした音楽とかが古くさい まぁしかたがないか ファーストシーンの銀行強盗とラストシーンがリンクしていてうまい作り 最近の映画はこういうわかりやすいウイットに欠けるな 強盗を苦もなく退治するハリーの自己紹介的なファーストシーンは秀逸だ ひっくりかえった車やら、パニックをおこした町並みを背景に、引きのカメラでゆうゆうと強盗犯に近づくハリー そのかっこよさには痺れた 犯人の鬼畜ぶりはめちゃうまくて、鬼畜なくせにへたれで、誰でもいいからこいつをぶっ殺してくれ的ないらいらを感じさせてくれる この鬼畜な犯人だからこそ最後にハリーの名台詞とともに射殺のカタルシスが生まれた お話的には特に犯人がすぐれているわけではないのに、厳戒態勢の警察がやすやすと犯人を取り逃すシーンが連続してちょっとしらけた 警察がすぐに身代金の支払いに応じるとかもへたれすぎで時代を感じる
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-08 07:39:43)(良:1票)
5.  TAICHI/太極 ヒーロー 《ネタバレ》 
前作のラストから始まるので前作と続けて見るのがいいかも 前作よりもおもしろいと感じた それというのもなぜかこのシリーズ、メカが出てくるとてきめんにつまらなくなる 前作は後半すべてが鍋底メカの攻略になっていてそこが以外に退屈だった 今回も飛行メカが出てくるあたりからつまらなくなってくる しかし飛行メカのパートは短くその他は充分面白かった 要所要所でポップアップの漢字ロゴ(中華やな~)が出てストップモーションになるところは「ゾンビランド」や「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」等でも見たが、ゲーム画面のようで面白い 前作のラストから続いてヒロインの兄が帰って、主人公の結婚式に乱入するあたりはリズム感があって、この先の映画の出来の良さを想像させて非常にいいファーストシーンだと思った 強そうだった長男はその後ただのメカオタクだとばれるのは以外な展開だ 物語終盤で師である父親と長男が牢の中で出会うシーンでは、父が長男が家を出るきっかけを作った事を詫びて、まだまだ一人前になれない長男に「すでに私を越えた」とまで言う 父親としても師としても、まったくぶれることがない素晴らしい男であることをさらに魅せて人によれば号泣シーンであろう はからずも自分はここで泣いてしまった 二人を牢から救う事になる勝ち抜きバトルは、相手を傷つけないで勝ち上がる巧い演出だ ラストのキッチンバトルも出来上がる料理にシンクロさせて見せるとか新鮮だった ヒロインは恐ろしく美人 よくもあんな美人でカンフーもうまいなんてすごいぜ 「グランド・マスター」に何故キャスティングしなかったのか
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-27 21:29:02)
6.  ダーケストアワー 消滅 《ネタバレ》 
冒頭あっというまに主人公たち5人しかいない無人のモスクワになる 無人のモスクワの描き方とかは良く出来てると思った その後へたれなキャストを失いながらも(以外にへたれも最後に男をみせた)仲間が増えれば誰かを失うという中々骨太な展開 以外にもへたれ以外には悪人キャラは出てこず完全にエイリアンVS人間という図式になる 人間対人間の展開が全くないのはこの手のパニックムービーには珍しい 悪人キャラっぽいロシア人も蓋を開ければ善良な愛国者達で主人公達を潜水艦まで送ってくれる ラストはパルス銃?を使いながら敵を殲滅して行く展開はなかなかスリルがあったが最後に投げ入れた敵のシールドパーツ?で相手を破壊するとかはちょっと都合良すぎるかな まぁ、ここまで大事に持ってきたので許してやろう 一緒に戦ったロシア人達は自分達は逃げずに街を守ると言い、ロシアのプロパガンダ映画臭さを若干感じたが、人間が消滅するCGとか斬新で充分及第点の出来
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-15 00:17:31)
7.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
しょっぱなからド派手なカーアクションで度肝を抜かされる VFXを使わないカーチェイスはかなりの迫力 しかし、今回のマクレーン刑事はいくらなんでもやりすぎだ これまでと違って事件に積極的にかかわっているし、いままではすべて巻込まれた事件だったが、これでは3回位死刑になるなというぐらいメチャメチャに車をぶっこわす これではさすがにマクレーン刑事の行動に共感できない これは作品的にはかなりまずいのではないか マクレーンがただのならず者に見えてしまう それでも前半はアクションシーンの切れの良さで結構魅せるが、後半いつのまにか強力な武器を調達するとか放射能を簡単な機械で中和するとか、都合のいい展開にストーリーを追う気がしなくなってくる 冒頭に出てきた気のいいタクシーの運ちゃんとか後半に必ず登場するだろうと思っていたのだが、それも無し シリーズを通して関わった人達に助けられるのがよかったのに いままでのシリーズのいいところがまるでない なによりもマクレーンに大事な正義感が見えない 初めて出てくる息子も頭の悪いチンピラみたいだ しかしアクションだけは相変わらず良くて割り切って見れば結構楽しめる ダイハードシリーズだと思わないで見るのがいいだろう
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-15 00:05:38)(良:1票)
8.  タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら 《ネタバレ》 
事前にホラーコメディーだと分かっていたので、どちらかというとホラー寄りかと思っていたが、しょっぱなから完全なコメディーの作り これが完全なホラーの始まりで途中からあれっ?て感じでコメディーになったら凄く意外で面白かったはずなのに、最初から主人公デイルはめちゃめちゃいい奴で、ホラー的な要素はスプラッター描写のみ そこがすごく物足りない 最初からネタバレしてる手品を見てる感じ 次々に偶然に人が死んでいくのがファイナル・デスティネーションぽくって楽しいが学生達が死んで行くテンポがかなり悪い 不謹慎だがもう少し畳込むように人が死ぬとおもしろいのに キャストをまったく生かしてないのもいまひとつ ホラー映画だとエロな女とか明らかに死亡フラグが立ったオタクとか、いかにも殺され要員の秀才な奴とか、お約束のキャストがあるはずなのに目立ったキャラはキ○ガイなボスのみ こういう映画はホラーのお約束をきっちり守ってこそギャグが生きる ラスボスとの戦いもホラー的ないでたちで立ち向かうデイルだが、演出しだいではおもしろいのに中途半端で完全にすべった あそこではデイルはジェイソンになるべき タッカーとデイルの幼なじみのマブダチぶりがとてもイイ ラストは以外にも絵に描いた様なハッピーエンド デイルはほんとにいい奴なのでおもいがけずほっとさせるエンディングはよかった
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-08 02:42:40)
9.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』の3年前に撮られた元祖ゾンビ映画のロメロの作品だ アーチェリーや剣などを武器にするとか、移動がキャンピングカー等、明らかに『ウォーキング・デッド』が影響を受けているであろうシーンが多い、さすがロメロ 新シリーズの2005年「ランド・オブ・ザ・デッド」「サバイバル・オブ・ザ・デッド」の3作品の中ではこれが一番良く出来ている POV形式で撮られたせいか他の2作品に比べると脚本に破綻が無い モキュメンタリー映画だと普通、冒頭ぐずぐずとつまらない展開で始まるのが常だが、この映画は最初からいきなり佳境に入っている 映画製作の大学の学生達という設定で全てを撮り続けてる事にさほど違和感が無いのもうまい設定だ エンディングもロメロらしい風刺が効いていて中々いい
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-08 01:53:55)(良:1票)
10.  第9地区 《ネタバレ》 
エイリアンと地球人の言葉は何故通じるとか、何故エイリアンは反撃しないとか、そもそも宇宙船の燃料を浴びたら何故エイリアンになる?とか、設定がおかしいところは山ほどあるが、そんなことはどうでも良くなるほどおもしろい 人間目線からいつのまにかエイリアン目線に移行するところが非常にスムーズ 最後のパワードスーツ戦は見た事が無いぐらいすごい 特に司令船を狙ったミサイルを掴みとるところはカタルシス爆発だ そそり立つパワードスーツの背景に浮かぶ巨大マザーシップとかグラフィック演出も抜群 エビと主人公とのバディ感は海猿以上 手が同じだと言う理由だけでなつくエイリアンの子供がかわいい でも、グロシーンはいいとしても エイリアン汚すぎ ゲロシーン多すぎ でも世間がいうほど人種差別がどうこうとかは余り感じないかな
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-01-02 16:23:14)(良:1票)
11.  大魔神逆襲 《ネタバレ》 
66年に3本作っている最終作 年に3本は多いな その最終作は若干マンネリはしかたがないか タイトルも「大魔神の逆襲」の「の」の部分をダイエットしている(笑)子供達メインの話になっているのでシリアスさはダウンしている しかし途中で4人の仲間の一人を失うし仲間の父親もあっさり処刑されるハードさも見せる 子供達がいかだで川を下るシーンはPOVカメラで臨場感たっぷりだ ストーリーは一作目の焼き直しでカメラワークも悪くは無いがいたって普通 カメラが前2作から落ちるのは名匠森田富士郎がメインから降りたみたいなのでしかたがないか しかしロケーションは美しく今では見れない山の景色はなかなか凄い 雪山に現れる大魔神の特撮は今でも十分通用する ロングショットで雪の町並みを破壊する大魔神は特筆物だ 特撮は平成ゴジラの比では無い 今作お話はあって無い様なものだがそれをおぎなって余り有る雪山の特撮が素晴らしい
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 17:39:55)
12.  大魔神 《ネタバレ》 
とにかくカメラワークが抜群 驚いた 冒頭,家老の謀反から若君が逃げ出すまでの殺陣を含めて手抜きなしの時代劇 以後黒澤並のカメラの巧さがある 大魔神が出て来るまでに一時間以上あるがまったく退屈しないで見られた 大魔神登場後も特撮部分も同じ大映のガメラよりもいいと思った 大魔神も悪大名をぶっ殺した後、何の罪も無い村人もついでにぶっ殺すみたいな荒ぶる神そのもの 「人間の都合なんて別にどうでもいいや」的な展開もなかなかいい 全体的にもホラーぽい作りで結構楽しい
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:23:17)
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