1. 地球が凍りつく日
《ネタバレ》 明らかに巨匠カーペンター「遊星からの物体X」を意識した真似っこである。 低予算なことは別にいいのだが、無名でも目を引くような魅力的な俳優が1人も出てこないことと、脚本がダメなことと、CGが無茶であったために、見るも無残な「合掌」作になっている。ここまで非魅力的な俳優を集めるのも逆にすごいかもだ。リアリティ=個性の埋没なのではない。 声を大にして宣言したいのだが、資金が中途半端な場合はCGで怪物をマトモに出したら終わりなんである。「クロ-バーフィールド」と同じ間違いを犯している。 それからさあ、唯一のモテ女というのが、そばかすだらけで二段腹の年増女優というのは…許されない。これは、ナシでしょう。この女がモテまくるなんて、同性として認めるわけにはいかない。彼女のベッドシーン…そんなもの他人に見せないでくれ。 見る価値はほとんどなし。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-10-14 15:32:33) |
2. 地球が静止する日
《ネタバレ》 なにかもう私の脳裡には「やけくそ」という字のみが浮かんでくる悲しさ。 そう、「どうせFOX」なFOXだから期待をしてはいけないのです。 それは当然ですが、あまりの手抜き、というかユルさに「やけくそ」さを感じるのみですね~。ペプシマンが登場したときには、あまりのことに冗談としか思えず腰が抜ける。 やけくそなFOXがTVドラマの合間に「ついで」で作ってみた、というような位置づけが正しいのでしょうが、そんなものになんでキャシー・ベイツとかキアヌとかジェニファー・コネリーというビッグネームがブッキングされている?? そこが最大の疑問でした。 ようするに業界が(も)不景気なのですたぶん。 もうビッグネームといって作品を選んでいられる時代ではなくなったのですたぶん。 そんでなきゃなんで見るからにスタッフが低コストなFOXやけくそムービーに彼らが出るでしょう。 アメリカの一大産業であるエンターテインメント界も、「斜陽」に来ているのです。 これからは、驚くようなビッグネームがどうしょうもない作品にどんどこ出ることでしょうから、びっくりしないようにしましょうね。 それはそうと、最近はすっかりお母さんキャラが定着した(というかもうそれしか役が来ないんだろう)コネリーですが、またしても違和感を発散しまくっていました。 なにがいけないって、あいかわらずのガリガリモデル体型を維持しちゃっているところですね。 もうものすごい食事制限をしているのだと思います。白人女性がフツーに西洋食を摂っていたら絶対にあの体型にはなりません。「拒」という字さえ近いかもしれません。そうまでして体型を維持することが、かえってリアリティをどんどん損なって己の出る作品をダメにしていることに彼女は気がついていないのだろうなあ。 ジェニファーよ、必死の努力が裏目に出ることもあるのだぞ。ちっとなあ、ヨーロッパの女優の体型でも勉強して、リアリティについて考えてみたら。だいたいあーたのキャラだとSATCみたいなシングル女性の役はまわって来ないんだし、モデル体型維持するメリットあんまないと思うし? [DVD(字幕)] 5点(2009-08-10 18:53:16)(笑:1票) |
3. チョコレート(2001)
《ネタバレ》 問題のラストシーン。 レティシアの視線は庭の墓石を漂う。 新しく土が盛られたソニーの墓石を見つめる彼女。 そして彼女の視線はアイスを食べるハンクへ移り、納得したかのように軽くうなずいたように見えた。 つまり、ハンクの口から詳しく語られなかったソニーの死が、尋常な死に方でなかったことを確信したのだ。夫の死と無関係ではないことを、知ったのだと思う。 これにより、「夫に直接手を下した人間」でありながら「彼もまた代償を支払っていた」ことを引き換えに、ハンクを責める気持ちが中和されたのだと想像する。 なのでどこにも行くあてがない彼女が、これからもハンクに頼ることの正当性を自分自身に与えた瞬間だったと思う。 それにしてもセックスの仕方で登場人物の変化をあらわすのはキツいなあ。 前戯なしでいきなり背後(しかもお金で)→正常位と女性上位→最終的にはオーラルセックスもOKという流れでハンクという人間の変化を描いたのはひとつの思いつきとはいえるが、身も蓋も無いともいえる。同じことを描くのにほかに方法はなかったのか?やっぱり話題性を狙ったのか?と疑いたくなってしまう。 この話自体は、「レイシストの白人中年男性と、貧しく虐げられた黒人女性が結ばれるさまを誰もが納得するように描いてみたい」というところから始まって、死刑囚だの息子の死だのは、あとから付け加えていったのだと思う。こういう作り方をすると「ありえない」とか「ご都合主義」になってしまうのは仕方ないなあ。ソーントンに努力賞。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-20 12:13:19)(良:3票) |
4. チャイルド・ゲーム
昼間っから夫婦でHするために子供を追い出して「どっかで遊ばせてきてよ」って、すごいなあと思った。フランス人ならこれが普通なんでしょうか。それもまた大変ですね。日本だったら間違いなく「(子供がうるさいので)俺どっか行ってくるよ」「あっそう」で終わり。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-02 22:09:53) |
5. チェンジング・レーン
つまりベンアフレックの出ている映画は3割引きくらいになってしまうのです。だって顔がうさんくさいんだもん。「かっこいいか否か」を判断する前に、「あっうさんくさい」が先走って、それ以上思考停止。なのでなるべく出演作を見ないようにしているのですが、やっぱり話題作だと見てみたい。で、見たあと「うさんくさいことに気が散ってよくわからなかった」でいつも終わってしまう。私の頭の中に警報を鳴らす男ベン。あなたは話題作に出ないでください。アル中で妻子に見捨てられた黒人のおっさんをもってくるのは、ご都合な感じであざといなあ。(アフレックって、アフラックに似ていますよね。いつも「ガチョウ」がよぎるんだけど) [DVD(字幕)] 6点(2005-12-31 00:43:08) |
6. 地球で最後の男
《ネタバレ》 酷評多きこの作品、2、3回見たら分かった。宗教映画だった。あたりまえだが。 ラストの場面、カーペンターの「パラダイム」にちょっと似てた。意味は違うけど。妻は天国にいるのじゃ。神父は反キリストなのじゃ。ウソこいて地獄に呼び寄せようとしているのを、主人公は悩んだ末に寸前で阻止して、自分だけ地獄へ行くの。自殺してんだから。「グラディエーター」を思わせる仮面の騎士、私は買います。臨場感ありましたよ。中に入ってた人って、監督の息子?しかも仮面をつくった人? [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 20:20:10) |