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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2267
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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41.  デアデビル 《ネタバレ》 
 父を殺され、愛する人も殺されちゃう主人公。ヒーローものとしてはちょっと暗いストーリー。だけどそれが復讐のカタルシスへとつながって・・・いかない!なんだこれは。ブルズアイ生きてる。キングピンへの制裁ぬるい。そして何かを匂わせたまま迎えるエンディング。そりゃあ反感を買っても仕方がないストーリーです。  とは言え、序盤から中盤にかけては文句なしに面白い。特に『子供と父の絆』のスタートから、『少年が視力を失ってデアデビルになるまで』のエピソードなんか、ほとんど満点と言ってもいいくらいの出来栄え。更には無罪放免になった悪党を成敗するヒーローものならではの勧善懲悪アクション。これは期待が高まるというものです。  そしていよいよブルズアイ、キングピンという真打登場。ところがこの辺りからバトルも物語も減速。一番の見せ場になるはずであろう対決が、一番つまんないってのは、この手のヒーローアクションものでは致命的ではなかろうか。  映画の出来としては全然悪く無いのに、ラストが全然スカッとしないだけで、こんなに満足感を感じられないとは。  キングピンを前にして、なんかよーわからん『ヒーローの美学』みたいなもんを持ち出して、愛する人を奪った諸悪の根源に情けをかける、なんともパンチの弱い結末。後味が悪い映画って好きじゃありませんが、中途半端な結末の映画ってもっとタチが悪いかもしれません。  序盤から中盤くらいまでの、圧倒的なダークヒーローで最後までいってほしかったですね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-20 14:08:41)
42.  デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~ 《ネタバレ》 
 前作のような荒唐無稽さはなくなり、普通のバイオレンスアクションへ。  スポールディング、オーティス、ベイビーの3人の逃避行が中心のストーリー。そしてそれを追いかける復讐保安官。この保安官の復讐劇がメインの物語なので、もはやホラーとは言い難く、前作とはテイストが全然違います。もはや別物作品と言っても過言ではないくらい。  ただ逃避行中、この3人の犠牲になる家族。このエピソードだけは前作同様の『狂気』を感じられて、サスペンス色の強い仕上がりに。この惨劇が無ければ、凄く物足りない作品になったのは間違いないでしょう。  今回は復讐を誓った保安官が拘留中のマザー・ファイアフライを刺し殺したり、殺し屋を雇ったりとやりたい放題。『毒を以って毒を制す』というのが好きな私にとっては、なかなか見応えのある展開。保安官がクギ打ち機みたいなやつで、被害者の写真を3人に打ち付けていくとこは爽快。もっとやれやれと思っていたのですが、ここがどうやらピーク。後は失速。今まで殺人一家がしてきたことを考えれば、追い込み方が全然足りないです。  よって、全編通してそれなりの見応えはあるのですが、前作のようなイメージを期待して見ると、肩透かしをくらうかもしれません。  正直、どこに焦点をあてて見たら良いのかもよくわからない作品。ジャンル不透明な映画です。
[DVD(字幕)] 6点(2017-09-02 16:16:44)
43.  ディノクロコ 《ネタバレ》 
 自分がB級であるということをちゃんと認識していますね。全然背伸びしていない。そーゆー姿勢には好感が持てます。  ただ、いわゆる『大作』を見続けた後に観ちゃうと、このクオリティは辛いかもしれないですね。  低予算ながら、恐怖演出はなかなか良いですね。12歳の弟マイケルが追っかけられるシーンが一番怖い。ここは低予算ながら抜群の演出です。しかもその弟君がデスっちゃうっていう、まさかのストーリー展開は悪くないです。  その一方で、ビーチでのシークエンスは最悪。パニックを起こすと見せかけて起こさないのはタチが悪いです。予算の関係でしょうか?だったら最初から期待を煽るようなことはしないほうが良いです。  また、この手の作品に登場人物たちの『不注意』っていうのは必要不可欠だと思いますが、にしてもこれはひどい。  皆一様に手際が悪い。チームワークばらばら。不用心が尋常じゃない。これだけ危険なワニなんだから、死んだかどうかの確認くらいはしてほしいものです。  まあそのおかげで、あのむかつく女社長?代表?が、ガブっとやられたんで、プラマイゼロですかね。
[DVD(字幕)] 5点(2017-06-22 12:04:34)
44.  テキサス・チェーンソー ビギニング 《ネタバレ》 
 もう最っ高ですね。前作とは比較にならんくらい攻めてます。ってゆーかここまで見せちゃうなんて頭おかしーんじゃないのってレベルです。悪趣味の総決算です。  『これはだれの舌だい?』『何のためにこんなことするんだい?』『バランスだよ。』セリフもクレイジーです。  前作では多少誤魔化しちゃった惨殺シーンも、今作では全くの躊躇なし。もうばっつんばっつんいってます。  『悪魔のいけにえ』と言えば、狂気の象徴とも言うべき『晩餐シーン』が個人的に好きなんですが、今作にはばっちり入っていますね。  両足を切断されるおじさんに、舌を切り取られちゃったもう一人のヒロインなど、狂気がもう止まらない。  サブ的に登場するアウトロー男女、これもストーリーに良い変化を与えています。  反吐が出るような残酷なシーンの連続のなか、時折はさまれる爽快なシーン。  これぞスプラッタムービーの最高峰。  窓から飛び出すシーンなんかは、初代『悪魔のいけにえ』へのオマージュも感じさせます。  『ビギニング』ですから、わかっちゃいたけど『目撃者0』。つまり『生存者0』ってことなんですよね。  クライマックスの、希望から絶望への切り返しは息を呑む完成度。  バッドエンディングは嫌いですが、これは完璧。  でも二度と見ないけどね!
[DVD(字幕)] 9点(2017-05-25 11:08:39)(良:1票)
45.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 
 これは怖い。前半、不気味で不穏で程良い緊張感。後半はたたみかけるようにスラッシャーホラー。  前半さすがにひっぱりすぎで、ちょっとダラダラしちゃったことを除けば、スラッシャー系ホラーとしては一流。不条理系ホラーとしては超一流です。あの狂った家族の、何もしていないときの怖さといったらなかったね。  人って、『何もしていないとき』が一番怖いかもしれないです。『今から自分の身に何が起こるのか。』、これがはっきりしないときの、不透明なドキドキ感がたまらない。とにかく、『説明が一切無い』、というのは怖いものです。  かと言って、レザーフェイスがチェーンソーふりまわし始めたら怖くないのかといったら、それはそれでやっぱ怖いのです。  レザーフェイスの、最も暴力的でありながら、最もコミュニケーションが取れない怖さ。彼の何を考えているのかわからない怖さっていうのももちろんありますが、『躊躇のなさ』がやはり一番怖い。まるで子供が虫の羽を無邪気にむしっちゃうような、無機質で無感動な暴力。それが自分に向けられるってのは、凄い恐怖感を煽られます。  話は変わりますが、個人的にホラー映画で好きな瞬間ってのがあります。  『窮鼠ネコを噛む』とか、『一矢報いる』とか、『形勢逆転』とか。そーゆーシチュエーション、たまんないんですよね。僅かなチャンスをものにする、その一瞬でしか感じられない爽快感。ホラーで一番テンションが上がる瞬間です。  レザーフェイスの腕を切り落としちゃうのも凄かったのですが、何といっても保安官を何度も轢いちゃうラスト。  『いけいけー』って、久しぶりにフィクションの世界を応援しちゃいましたね。  まあなんだかんだ言って、一番怖いのは『チェーンソー』だったりします。あの問答無用の攻撃力。そして『音』。チェーンソーって、なんであんなに凶悪な音をしているんだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2017-05-20 14:45:46)(良:3票)
46.  DENGEKI/電撃 《ネタバレ》 
 タイトルからしてB級。  そして、スティーブン・セガール。  これは頭をからっぽにして見る映画ですね。と、思って、本当に頭をからっぽにして見ると、わけがわからなくなります。  なにしろ登場人物が多い。  また、伏線なのか、単発なのか、よくわからないエピソードも多い。  実は黒幕。実は裏切り者。実は味方。っていうパターンも多い。  終わってみれば、勢力図が結構すごいことに。なんせ、最初敵だった人たちと、味方だった人たち、ほとんど入れ替わっています。  と、ゆーわけで、ストーリーを理解したい方は、『セガール』という偏見にとらわれず、ちゃんと見たほうが良いかもです。  ただし。ストーリーへの理解が、面白さにつながるとは限りません。  この作品、ストーリーがわかったとしても、結局はセガール様のストリートファイトが一番、もう圧倒的に面白いわけです。言うなれば、それ以外はすべておまけみたいなもんです。  しかも今回は、敵もアクションできるやつが多いんですね。わりかし良い勝負の連続です。ですがセガール様の強さ、カリスマが損なわれることはありません。とても満足です。殴り合いアクションに関しては、見ていて飽きることはありませんでした。  その一方で、カーアクションやガンアクションは、悪くないのに、イマイチ盛り上がりに欠けます。  ストーリーとアクションがうまいこと混ざってない気がしますね。  それに、駆け引き、違法捜査なんかの知能戦で中盤ぐいぐい押していたのに、結局ラストはいつもどおりの大喧嘩で、逆に爽快感に欠けてしまったかもしれません。  要は、雑なくせに、欲張りさんで、ラフファイトを除くすべての要素が中途半端に仕上がってしまったということでしょうか。  うーん。惜しいなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2016-06-29 05:51:13)
47.  テキサス・レンジャーズ 《ネタバレ》 
 スティーヴ・マイナーという監督が結構好きです。  この監督の映画、ほとんど全部見ています。(ただのB級映画好き。お気に入りは『ガバリン(笑)』)  背伸びしていない感じが好感が持てます。  小難しい作品が一切無いんですよね。とにかくわかりやすい。この一言に尽きます。  『テキサス・レンジャーズ』のストーリーもいたってシンプル。  テキサスに無法者がいる。人は殺す。牛は盗む。女はさらう。  無法者達を許すな、と州知事が『テキサス・レンジャーズ』を結成。  あとはひたすら悪者を追っかけてはガンファイトの繰り返し。  待ち伏せ、スパイ、偽情報による誘導作戦、敵の罠にことごとくひっかかっるテキサス・レンジャー。  ですがラストは奇襲が成功して、めでたしめでたし。  あっと驚く展開は無し。とにかく、リズミカル。スピーディー。わかりやすい。  まあ、そーゆーテイストですから、人物の造形もかなり軽めです。掘り下げは浅く、感情描写は希薄に。悪い奴はとことん悪く、ピュアなやつはとことんピュアに。  ですが個人的に、好きです。なぜなら見ていて楽しいから。  大好きなレイチェル・リー・クックの使い方だけが、もったいないというか、物足りないというか。そこはちょっと残念なポイントです。  ガンファイトのタッチ、テンポは良いのですが、この作品のガンファイトは、誰が誰だかわからなくなってしまうんですよねー。  そこだけもう一工夫ほしかったところです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-02 15:23:33)
48.  10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス 《ネタバレ》 
 『結婚は10分で決める』・・・何か深い意味があるのかもしれませんが、真意はつかめず。ただ成り行きを見守るだけです。4点。  『ライフライン』・・・もの凄く有名な監督さんみたいですが、感動や啓発にまでは至りませんでした。赤ちゃんのことはちょっと心配でしたが、無事で良かった。3点。  『失われた一万年』・・・言いたいことは凄くわかりますが、ただのドキュメンタリーになっています。しかもあまり興味を引かれません。3点。  『女優のブレイクタイム』・・・女優の10分間の休み時間、想像できる範囲の情景をただ流しているだけにしか感じません。雰囲気を楽しむ作品?ただその雰囲気が嫌いではないです。5点。  『ゴアVSブッシュ』・・・これもドキュメンタリー。ただ、パワーを感じます。さすがは社会派のスパイク・リー。5点。  『夢幻百花』・・・たった10分間の中に、栄枯盛衰を感じさせるドラマの構築ができています。中国映画らしいユーモアもあります。8点。  『トローナからの12マイル』・・・ショート映画の傑作。見たかったのはこういう作品。たった10分間の中に、死と隣り合わせの緊張感と絶望感、そしてラストに爽やかな感動をもってくる完成度。命を救ってくれた女の子がとても愛らしい。10点。
[DVD(字幕)] 5点(2016-03-24 14:39:19)
49.  10ミニッツ・オールダー イデアの森 《ネタバレ》 
 『星に魅せられて』・・・SFチックでわかりやすいストーリーで、個人的には一番面白かった。こーゆー短編を見たかったのですが、さすがにこの内容では物足りないので4点。  『啓示されし者』・・・誰目線でナレーションやっているのかと思ったら、『蚊』かよ!4点。  『水の寓話』『老優の一瞬』『10分後』・・・何が言いたいのかよくわからない。3点。  『時間の闇の中で』・・・ホラー?ドキュメント?本物の映像混じっている?正直全く何が言いたいのかわかりませんでしたが、映像の破壊力が凄かったので2点。  『時代×4』・・・もう全然わかりません。目が痛くなりました。0点  『ジャン=リュック・ナンシーとの対話』・・・最高につまんない。人生で最も長く感じた10分。映像化する意味がありません。0点  平均して四捨五入すると多分3点ですが、あえて切り捨て御免の2点で。
[DVD(字幕)] 2点(2016-03-02 05:00:32)
50.  ディナーラッシュ 《ネタバレ》 
 たった一晩の出来事を一本の映画にしているのに、凄いスピードで物語が展開していきます。  ただの群像劇と見せかけて、一見無関係だった人物達が、ラストに結びつく見事な脚本。これは唸らされました。  ごった煮の人間関係がラスト直前まで何一つ収拾がつかないまま進んでいくので、どーなることかと思いながら見ていたのですが、まさかこんなに綺麗にまとまるとは。  もちろん大筋のストーリーとは関係ないまま放置されっぱなしの、サブエピソード担当の人たちもいますが、だからこそ何が起こるかわからない騒々しくも不安定な空間を満喫することができるのでしょう。  てっきりグルメドラマかと思っていたのですが、どちらかと言えばサスペンス色が強くなっている作品。  面白いとは思いますが、人によっては合わない人もいるかもしれませんね。  次々にお客さんが入ってくるのに、副料理長や料理長が仕事ほったらかしてプライベートなことばかり重視するのが、個人的には大きく減点。ここは自分の価値観、倫理観とあまりにもかけ離れすぎています。  みんながレストランの仕事を真剣に頑張っていることを前提としたプロットだからこそ、あのオチに衝撃を受けるとともにある種の爽快感を感じるのだと思います。  しかし見終わってみれば、実はすべてがルイスの手のひらの上。刑事夫妻まで、本人達が気付かないままコマとして使っている、計算しつくされた復讐劇。ルイスファミリー恐るべし。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-02 01:46:44)(良:1票)
51.  ディープ・コア2000 《ネタバレ》 
 新型掘削機で深く掘りすぎたせいで地殻変動が起こっちゃうお話。地震、火山の噴火、マグマの流出と盛りだくさん。  それを止めるためには、核爆弾を地中深く4ヶ所で起爆させないといけないみたい。  なんかどっかで聞いた話。いや、気のせいか・・?  この作品がちょっと面白いのは、新型掘削機を兵器として利用しようとしている裏サスペンスが存在すること。マグマ+陰謀とサスペンスが複数存在するため、なかなかの緊張感で中盤以降は見応えがあります。  なのになぜか盛り上がりに欠ける・・・パニックものとして何かが足りない。!。そうか!逃げ回るその他大勢の人々がまるでいないじゃないですか。ニュースが流れるシーンすらありません。これではパニックものとしてあまりにも物足りない。  ダイヤの原石が画面いっぱいに広がるシーンや、マグマサーフや、掘削機レーザーなど、画的に好きなシーンは結構あるのに、残念です。  合成かCGかよくわかりませんが、あまりにも作りもの感満載の一昔前の映像みたいなのも、もの凄くチープ感を醸し出しちゃってイマイチです。  個性的なキャラが多いので、それでもまあまあ楽しめるんですけどね。時間も短めですし。  
[DVD(字幕)] 6点(2016-01-30 04:09:04)
52.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 
 海洋モンスターパニックもの、『ジョーズ』や『ピラニア』といったジャンルは大好きです。そういう人にとっては理屈抜きに楽しめる映画でしょう。リアルな世界で味わいたくとも味わうことができない緊張感、スリルの疑似体験ができるのがたまんないっす。  ただ、こーゆーパニックものでは、個人的に『不特定多数が襲われる』というシチュエーションが好きなので、研究所限定というのが少し残念です。言ってしまえば、利権がからむ実験の代償に、関係者のみが襲われていくわけですから、因果関係がはっきりしすぎちゃっているわけです。正直自業自得的な側面もあるので、襲われていく皆様には申し訳ないんですが、純粋な犠牲者って感じがちょっと弱いかなと。  ですが本作のストーリーならではの感慨があるのもまた事実。研究所のみなさんや出資者のラッセル(サミュエル・L・ジャクソン)にとって、ただの被検体であり金の鳴る木に過ぎなかったサメが、突然脅威に変わるというシチュエーション。長い年月『被検体と、それを取り扱う人間様』っていう構図だったはずなのに、人間とサメの立場が一瞬にして逆転するっていうのが、空恐ろしいですね。  また、多くの方がご指摘されているように、今までのホラーの慣習を覆しちゃう試みが新鮮。  従来のホラーであれば確実に死んでいたであろう死亡フラグたちまくりの黒人コックが最後まで生き残っちゃう展開。  逆に、死亡フラグが立っていない人を、瞬殺しちゃうノリ。今ままでであれば、間一髪助けられた人って死亡フラグが消えるパターンが多いんですが、そんなことはサメには関係ないと言わんばかりにあっさりスーザン博士(サフロン・バロウズ)が殺されちゃうラストに、ホラーも日々進化しているのだと嬉しくなっちゃいましたね。  
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-07-07 07:06:41)(良:1票)
53.  デッドコースター 《ネタバレ》 
 ホラー界のジェットコースタームービー。その正統な続編。『続編は前作よりパワーアップしなければならない』という暗黙のルールでもあるのでしょうか。この作品も『スケール』、『ショッキング映像』、『スピード感』の3点において、前作よりも明らかにパワーを感じます。 ですが、個人的に好きなのは1。ホラーテイストが強いのもたぶん1。  それは、1のほうが夜のシーンが多いことも関係しているかもしれません。2は昼のシーンが多く、更には一般人がいつも周囲にいる中で次々と不慮の事故が起きるので、主人公たちの孤独感が、前作に比べると薄い感じがします。同じ世界にいるにも関わらず、世の中と主人公たちが見えない力で隔絶されている雰囲気がある前作に比べ、2ではその雰囲気が足りません。『孤独感』や『隔絶感』というものは、意外と『絶望感』や『恐怖感』と密接な関係を持っているようです。  そういえば、今回2回目の鑑賞ですが、1回目見たときにはよくわからなかった前作とのつながりがわかってすっきりです。飛行機事故で生き残った人たちによって、間接的に命を助けられたのが今回の犠牲者達。つまり、ハイウェイでの事故よりずっと前に、全員リストにのっちゃってたわけで、今回ハイウェイに皆が集められたのは死神界の一大イベントだったのかもしれません。それを更に妨害されたんじゃあ『一度ならず二度までも。』って死神が怒るのも無理はないですね。  前作がかなり良かったので、ネームバリューとアイデアをそのまま引き継ぐだけでも売れそうなのに、ディテールの作りこみやフェイントの多さなど、手を抜かない製作サイドの意識の高さは素晴らしいです。  目にはしごがズドン。エアバッグボン。は、衝撃的でしたが、一番見ていて怖いのはやっぱ歯医者でしょ。歯医者はしゃれになんない。もう歯医者行けないです。一緒に見ていた奥さんは怖さを半減するために薄目を開けて見ていましたが、意味あんのかなそれ。  とにもかくにも、大好きなシリーズ。このシリーズ見ていると、毎日死なずにすんでいることが、もはや奇跡的なことなんじゃないかと思えてくるような。そんなありがたい1本です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-21 20:37:11)(良:1票)
54.  デトロイト・ロック・シティ 《ネタバレ》 
 良い、悪い、面白い、面白くない、の前に全然共感できない、自分とは合わない作品でした。  無軌道、無計画。それは百歩譲って良いとして、若い人なりの反骨精神や主義・主張みたいなものを見せてほしかったです。いたって中途半端なストーリー。母親に大事なチケット燃やされて黙って見ているなんて、『Kissの大ファン』という熱い思いが感じられません。  後半にいたっては、すべてのイベント、エピソードが偶然とラッキーの産物であり、本人達は何の努力もしていません。それを楽しむ映画だと言ってしまえばそれだけですが、かと言って本当に『それだけ』では何とも物足りません。  それに他の3人はともかくとして、少年からチケットを奪おうとした人がいましたが、それは完全にアウトでしょ。そんで結局最後は詐欺まがいの行為でチケット奪ってしまいます。そんな主人公たちに、応援も共感もできないし、爽快感なんて論外です。
[DVD(字幕)] 2点(2015-04-04 03:39:52)
55.  デッドポイント ~黒社会捜査線~ 《ネタバレ》 
 素人・エアガン・路上生活者・最初に捕まった人の人柄、すべてが先入観となってしまいます。完璧なストーリー構成です。『まさか』です。その『まさか』を、見ている私達にもつきつける衝撃的なラストに撃沈されます。  警察車両を襲撃して武器を奪ったのも、流れからいけば『凶悪な三人組』のほうだと思ってしまいます。いや、今作のメインストーリーは、やはり『凶悪な三人組』の検挙なのでしょう。それが王道ですから。そのメインストーリーを隠れ蓑に、まさかのジョーカーをラストにもってくるとは誰が予想できるでしょう。これは参りました。本当にラストまでは、『踊る大捜査線』のような雰囲気だったのに、最後の最後でまさかの結末。その説得力の高さに、後味が悪いとか、最早そんな次元の話ではありません。ここにきて、『デッドポイント』というタイトルの意味を実感することになるんですね。  それに、こういう作品ではロマンス部分が邪魔になることも多いのですが、今作では『ロマンス=日常』を織り交ぜることにより、ラストの絶望感・喪失感がよりリアルなものに感じられます。  『よし、決めた。俺は告白するぞ。』『俺のことを好きになるんじゃない。』『ジミーに会いに行きます。』『俺も決めたぞ。妻に愛人のことを話して、二人とも面倒を見ていく』それぞれの言葉が、思いが、宙に待っていきます。  ラスト、マンディが冒頭のシーンと同じように、店の窓を拭きながら6人の結末を知ってしまいくずれ落ちるシーン。マンディの視線は、私達視聴者の視線にもなっているのでしょう。
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-12 14:13:57)
56.  ディープエンド・オブ・オーシャン 《ネタバレ》 
 弟ベン(サム)の性格の良さが無ければ成立しない感動の物語。久しぶりにものすごく良い映画に出会いました。  ひとつも無駄なシーン、無駄な台詞が無い完成度の高さです。役者さん達の演技も素晴らしい。とりわけ、子供時代のヴィンセントの演技は完璧でしょう。責任を感じながらも、母への不満を、その表情と少ない台詞のみで体現してしまっています。  ベンがいなくなり、母の心が壊れてしまい、家族の心の歯車が狂っていく序盤のシークエンス。正直ここでのベスには賛同できません。気持ちはわかります。でも母親です。いなくなったベンと同じくらい、ヴィンセントとケリーを、そして旦那さんを大切にしてほしいものです。ただ、『自分とベンだけが辛い』みたいなこの母親の姿が、きっと一番リアルに近いのでしょう。  母が母としての努めを果たさない日が続き、ヴィンセントは責任を感じているためそれに文句も言わず、諦めたように自分の足で家に帰り、母の代わりにケリーの世話をする。その様子がリアルすぎて痛々しすぎて、そして後半に活きてくる演出。すごい映画です。  家族の絆、リアルな兄弟の姿、それは決して完璧ではないが故に、見ていて感動しっぱなしです。  『君は木製のチェストから出られなくて、でも全然怖がりもせずに笑っていたんだ。』『君が来てくれると思って安心していたんだ。』のように、さりげなく心を打つ台詞が多いのもこの作品の特徴。その中で、『君』と、決してまだ家族にはなっていない距離感があることを感じさせる言葉のチョイスが逆に素晴らしい。  まさに名作と呼ぶにふさわしい傑作中の傑作です。
[DVD(字幕)] 10点(2014-10-20 00:49:01)(良:1票)
57.  デビル(1997) 《ネタバレ》 
 父親がいきなり撃ち殺されるオープニング。激しい撃ち合いから始まる序盤。まるで内戦中のような、街に漂う緊張感。タイトル『デビル』の名にふさわしい、血で血を争う凄惨な物語となっていくのでしょうか。いやいや、ブラピ演じるフランシスが亡命・潜伏してからは映画の雰囲気が一転。フランシス(亡命先ではローリー)をとりまく人間ドラマが始まります。  まったりとした展開。スローライフのようにゆっくり過ぎていく時間。ローリーやトム・オミーラ(ハリソン・フォード)がどういう人物なのか、丁寧に私たちに印象づけてくれます。さすがにまったりしすぎて退屈で冗長に感じる部分はあります。ただローリーとトムの二人は、共に善人であり、事情が違えばきっとお互いに友人や親子のような関係になりえただろうことが痛いほど伝わってきます。  この前半の抑え気味で地味で、でもなんだか大切にしたくなるような人間ドラマがあったからこそ、後半の展開、そしてラストに切なくやりきれない気持ちが生まれるのでしょう。  タイトルと人物設定及びストーリーに若干のずれは感じますが、映画としては個人的に好きなタイプです。相容れぬ立場でありながら、お互いの存在を尊重しあい、思いやりあえるような人間関係は心にぐっとくるものがあります。そういった意味では、なかなかに良い映画だったんじゃないでしょーか。僕は好きですよ、こーゆーの。  ローリーはかわいそうだったけど、人生の最後にトムやその家族と出会えて嬉しかったんじゃないかな。最後は幸せそうにも見えました。ってのは言いすぎですかね?
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-22 12:43:42)
58.  デイライト 《ネタバレ》 
 トンネル内の爆発、そして爆発に至るまでのシークエンス、それが個人的には本作のハイライトでした。金持ちの社長、売れない戯曲作家、うまくいっていない家族、息子を亡くした老夫婦、囚人、警備員、タクシー運転手、全く違う人生を歩んでいる人たちが、偶然同じ場所、同じ時、同じアクシデントにあってしまうという運命を感じさせるようなストーリーがとても好きです。  そして『インデペンデンスデイ』でも感じたことですが、映画でしか見られない映像世界を見られたとき、何とも言えない興奮を感じてしまうんです。トンネル内が爆発するシーンに酔いしれるなんて不謹慎もいいところですが、この現実離れしたシーンが見られることに喜びを感じてしまうんです。  だから『パニックもの』は好きなジャンルなんですが、多くのパニックものがそうであるように災害が起こるときのインパクトが強すぎて、中盤以降にちょっと物足りなさを感じてしまうことがあります。それでも全編通して、人の弱い部分、強い部分、醜い面、善良な面をバランスよく映し出してくれる作品はラストまで目が離せません。  そういった意味では、本作は傑作に近い良作でした。見る価値のある作品だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-05-12 02:28:34)
59.  デンジャラス・マインド/卒業の日まで 《ネタバレ》 
 実話好き、学園ものが好きな人であれば絶対に見ておいて損はないであろう映画です。  生徒がこれだけたくさんいて、すべての生徒の問題を解決するなんてのはフィクションの世界では可能かもしれませんが、現実世界ではそうはいきません。実際には、先生個人の力なんてたかがしれていて、どうにもならないことのほうが多いに決まっているんです。この映画も実話ものらしく、どうにもならない、救えない生徒が何人か出てきます。ただこの映画の素晴らしいところは、それでも教師のルアンが最後まで生徒のために希望を捨てずに、あがく姿を見せつづけるところにあります。そしてやはり、救えない生徒は救えないままなのですが、ルアンのアクション、そして言葉にとても力強いメッセージを感じるのです。  ルアンは言ってしまえば正統派の熱血教師。自分の信念を、本音で生徒と学校にぶつけるだけで、じつはこれといったとりえのない、金八先生と同じタイプの教師です。しかしルアンは生徒に知識と教養を授け、考える方法を教え、成長させていくのです。教育者として最も大切な何かを持っているのです。だからこそ見ている私達に、教育者として大人として、あるべき姿を教えてくれているんです。  良い映画です。良い映画すぎて、若干の物足りなさを感じてしまったことは正直に認めますが、オススメの1本です。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-12 00:41:50)(良:1票)
60.  デスペラード 《ネタバレ》 
 カロリーナ(サルマ・ハエック)、ブシェミ、カンパ、キーノといった脇役たちがキラリと光っていてかなり良い味出しています。仲間になった経緯や背景は一切描かれないことが、逆におばかアクション映画としてのノリと勢いを加速させているのかもしれないです。  前作からの乾いた空気感というのは顕在です。ただ、さすがに有名な役者さんたちが多数出演されているために、多少なりともメジャーな雰囲気やハリウッド色が出ちゃっていますね。前作にあったあの作品だけが持っている特別感みたいなものが多少なりとも薄れちゃっている気はします。  ですが、個人的にはこちらのほうが好き。どこが良いのかって聞かれると、なんか好き、としか答えようがないです。ブシェミがあっさりナイフやろうにやられちゃうのも、そのナイフやろうも直後に人違いで殺されちゃうのも、無敵と評される仲間二人が弾切れの末あっさりやられちゃうのも、全部好き。  ストーリー性が希薄なうえ、行動のひとつひとつの説得力に欠けてしまうため、好みの問題でそんなに点数はつけられませんが、これはこれでアリだと思う娯楽映画のひとつの完成形かもしれないです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-03 00:21:20)
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1210.93%
2291.28%
3893.93%
41446.35%
527812.26%
649621.88%
773632.47%
832514.34%
91024.50%
10371.63%

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