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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
ただ血を欲するだけじゃなくて、紫外線浴びると燃えたり、耳が尖ったり羽が生えたりってモンスターとしてのバンパイアがそのまま日常社会を作ってます、って状態はコメディなんじゃないの?みたいな感じがして。マジメにやってるフリして笑わせようとしてるんじゃないか?って。でも、これは今の人間社会の暗喩なのではないだろうか、例えば今から500年くらい前の人々が今の人間を見たら、まるでモンスターのように見える、その生活は客観視した時に決して褒められるものではないのではないだろうか、みたいな事を考えました。だけど、そんな読みをいちいちかき消すスプラッターホラーの波。血が噴き出したり破裂したり首がちぎれたり、大騒ぎ。この物語のまま、スプラッターの要素を一切抜きにして、ゴシックホラーの雰囲気を反映させたアンチユートピアSFとして描いたならば、どれだけ自分にとって魅力的な作品になっていただろうか、と。クライマックスのあのご都合主義な設定(先のご都合主義の上に更に被せる形という)は実のところ、未来に繋がる希望ある解決法ではなくて更なる新たな感染、新たな火種でしかないと思う訳ですが、次なる立場の逆転による殺戮の連鎖というテーマを語っているのか、犠牲の上に成り立つ脳天気な希望として描いているのか、単に血みどろクライマックスを見せたいのか。あそこまでやってしまうと悪趣味方向に針が振れてテーマがボヤけてしまう感じ。元々そういう映画なんですよ、って事なのかもしれませんが。つーか、予告編だけじゃこういう映画だって判りませんがな。名のあるスターが何人も出てる訳ですし。危ないなぁ。
[映画館(字幕)] 6点(2010-12-01 00:11:39)
2.  Disney'sクリスマス・キャロル
立体CGアニメ映画『ポーラー・エクスプレス』であれだけの完成度を見せたゼメキスですから、もはや手馴れたものです。立体映像をどう見せれば効果的なのかを知り尽くしていて、数多の立体映画とは次元の違う、立体ならではの計算され尽くした映像を提供してくれます。デザインも申し分なく、この古典の物語をキッチリと完成された世界として仕立て上げています。だけど、他のゼメキス作品同様、なんかひと味足らないんですよね。たとえば色気がありません。って、セクシーなお姉さんを出せっていうんでなくって、遊び、ゆとり、茶目っ気、そんな余裕が足らない気がするんですよね。もう、ガチガチに組み立てられてる感じなの。で、一方でCGのモーションに関しては、ここまで来たのならば、キャラが他者からの干渉を受けた場合の関節の動きをもっと自然にできません?って贅沢な注文もしたくなります。特に動体上のCGキャラは、この映画においても大変堅く、重力の変化に自然に動じたりしないのですよね。それはモーションキャプチャーでは拾いきれない部分、そういうディティールへの徹底的な拘りまでは到達しないのもゼメキス的なのかな。あと、意外にもかなり恐いので、小さいお子様は鑑賞注意。まあ、とは言え安心して見られる、ディズニー&ゼメキスの信頼ブランド優等生映画ではございました。
[映画館(吹替)] 7点(2009-11-17 18:08:14)
3.  デンジャラス・ビューティー
サンドラの「ふがごっ」って笑い方、好きです。がっちり改造されたサンドラもステキでしたが、あの、ぐしゃっとした髪の、アイスクリームのシミ付けてるサンドラにも魅力を感じてたり・・・。女らしい美しさも大切だけど、個性はもっと大切だよね、って思う映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2009-06-25 01:44:45)(良:1票)
4.  ディファイアンス 《ネタバレ》 
ナチスに追われるユダヤ人の集団を通し、戦争によって翻弄されてゆく人々の姿を描いています。そして同時に国家や民族、宗教の対立はおろか、共同体や家族の間でさえ諍いは絶えず、理解しあい、平等の下に暮らしてゆくのは大変に困難であるという映画でもあり、そこから戦争を起こす事の根源的な要因、それを回避するために必要な心を突き詰めようとしているのかな?と思いました。美しい森の中で、絶望と生への執着に足掻く人々の姿が印象的な映画です。しかし、中盤は流れを失い、エピソードが羅列される状態になってまとまりに欠け(ついでに近くの席の女性が5分くらい延々携帯メールを打ち始め、集中力ぷっつり切れちゃって。お願いですから上映中は携帯の電源を切って下さい、メールしないで下さい、それが無理ならDVD出るの待って家で見て下さい)、更にクライマックスでハリウッド娯楽映画風な展開と「え?それで終わっちゃうの?」という潔すぎな幕。それまで描いた重さに比べて、なんてスッキリ爽快なエンディング・・・。重さ苦さ、メッセージまでをも忘れ去らせてしまうようなケリの付け方に、むむぅ・・・と頭をヒネりながら映画館を後にしたのでした。あと、いくらアメリカ映画だとは言え、今から68年前のベラルーシの人間が「オーマイゴッド!」とか「ファック!」とか言うのってアリなの? それにしても、音楽とか集団の描き方とか戦闘描写とか、一体いつになったら世界の映画作家はスピルバーグの『シンドラーのリスト』と『プライベート・ライアン』の呪縛から解き放たれるのでしょう?
[映画館(字幕)] 6点(2009-02-15 12:32:28)
5.  ティンカー・ベル 《ネタバレ》 
ウットリするような美術や景観、美しく響いてくるケルティックサウンド。そこだけで見たらとってもステキな映画なんですけど、でも、演出とかメッセージとか、かなり退屈。八方美人的に他民族な妖精ワールドを描いておりますが、その多面性のワリには描かれる価値観があまりに狭く、産業革命以降の保守派みたいで困ったモンです。妖精達、キツキツじゃん、夢も希望もありゃしないじゃん、みたいなツッコミはナシですかねぇ? システムの上に成り立つ社会として描かれる妖精ワールドはこの世の鏡、だけど、こういう世界くらい、近代西洋思想から離れた、夢を紡ぐ世界であって欲しいと思うのですけどねぇ。どのキャラも、いろんな制約に縛られまくってて世知辛いったらありゃしないわ・・・
[映画館(吹替)] 6点(2008-12-29 23:46:25)(笑:1票) (良:2票)
6.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 
今日、いちばん安く見られる映画はドレだ?って探して行き当たったのがコレ(サービスデー1000円+往復交通費300円)。コーマン&アンダーソンくん・・・、どうせバカみたいな中学生臭のする映画なんだろうねぇ、となーんも期待せずに見に行きましたが、面白かったです。もちろんバカで。『バトルランナー』(もちろんキングの原作でなくてバカ映画化の方)クルマ版って感じでヒネリなし、ツッコミどころは満載だけれども(所長、そんな大事なトレーラーならあの罠はオフっておきなよ・・・)、オリジナルに比べるとブラックな笑いもシニカルさもなく、あー、日曜洋画劇場あたりでよくやってるマンネリなプリズンアクションものを見せられるのかいなぁ、ってカンジではありましたが、さくさく進んでダレ場ナシ、ずーっとハイテンションなまま映画が進んでゆくので、いいんじゃない?みたいな。少しでも高尚なモノを望んでしまうと大失敗、ってシロモノではありますが。爆走!衝突!爆発!ちょっとしたお色気程度の映像もおっぱい!おしり!って全て中学生レベルの視点で微笑ましさすら感じます。惜しむべきはカット割りが細かすぎてスピード感が逆にスポイルされていた点ですね。こういうのは爆走状態を主観映像で見せてこそだと思うのですが。それにしても、オープニングの背景説明が現時点でかなり現実化しつつあるのが恐ろしかぁ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-12-14 21:48:32)(良:3票)
7.  デトロイト・メタル・シティ 《ネタバレ》 
こ、これはちょっと反則だわぁ。この題材に対して驚異のカメレオン役者・松山ケンイチと、レッドゾーンぶっち切り状態な松雪泰子の組み合わせ、もうなんか、それだけである意味、完成されちゃってます。あとはもう蛇足というか、オマケみたいなモノで。なので、大笑いしつつ、もっと笑い取れるだろ、もっと見せ方はあるだろ、そういう不満を抱く、抱くんだけれどもねじ伏せられてしまう、みたいな感じで。クライマックスの走りのシーンなんか、画的にショボいんですよ。早朝にエキストラ招集かけて撮りましたってのがモロに焼き付いちゃってて、貧相な画なんです。それにギャグマンガとしてはアリだけど、映画としてそれはないわぁ、ってネタも散見されますし(早変わりで行ったり来たりとか首吊りとか新幹線の運転席とか)。でも、松ケンがマッシュルームカットでくねくねして白塗りで絶叫して、松雪がパンツ丸見えでギャース!って暴れてて、なんかそれだけで降参、みたいになっちゃって。笑って泣いて、もうこのまま感動・・・ってところでまた笑わせて貰って、終わってみれば、あー、面白いもん見してもろたわぁ、って。このところ、邦画の売り上げが洋画を上回っていて、それはたまたま洋画の調子が悪いだけ、って思ってましたけど、どうやら今の邦画、勢いあります。
[映画館(邦画)] 8点(2008-09-06 17:52:03)
8.  テラビシアにかける橋 《ネタバレ》 
予告編でネタバレしていて、そこから予想される世界を上回る事はない残念な映画でした。予告編がああいう形であった以上、ヒロインが死んじゃう、じゃあ、そこから先にどれだけのものを見せてくれるの?というところがポイントだった訳ですけど・・・。彼女が死んでしまうという事に対しての、少年の葛藤は判るのですが、彼女が唐突に消滅してしまったような感じで、彼女が生きた証、遺したものっていうのが映画からささっと消えてしまうのが、なんだか冷たい映画だなぁ、と。そりゃ、テラビシアは少年の心に刻まれ、それを次の女王に継承してゆく、っていうのは描かれますけど、じゃ、そのテラビシアにヒロインの心がどれだけ反映されてたのよ?彼女の生き様がどれだけそこにあるのよ?って言うと、これがちっともだったりして。喪失感ばかりが強いような。いじめっ娘上級生や家庭環境のドラマは投げっ放しだし、いらないカットが多いなぁ、と思うとゴダールかよ!みたいな飛躍の激しいモンタージュが唐突に登場したりするし、役者や設定など、素材がとってもいいだけに、なんだか勿体ない、惜しい映画。映画の途中までは結構ワクワクできたんですけどねぇ。『チャリチョコ』では紫色になっちゃってたアナソフィア・ロブの今後には期待。
[映画館(字幕)] 6点(2008-02-10 21:26:32)
9.  出口のない海 《ネタバレ》 
まず映画としては撮影がとっても丁寧で綺麗で、良かったです。でも脚本はかなりガタガタね。オープニングから時間が戻った上で回想シーンで更に戻ったり、世界を捉える視点がクライマックスでいきなり主人公から整備士の青年にシフトしたり(唐突に彼のモノローグになるんだものなぁ)、だから見てるこちらとしては視点ブレるブレる。突如として死に急ぎ始める主人公から気持ちが離れてゆくんですわ。で、これは反戦映画のようにも見えますが、あくまでカッコ良く描かれてる訳ですよ、ここに出てくる死を選ぶ人々が。負けると判っているが、後世に語り継ぐために意味があるのだ、って点では『男たちの大和』と同じかな。確かにそういう歴史的事実があった、そういう悲劇があった、その通り。そしてそれを知る事も重要。でもね、赤紙が来て戦争に行った私の父や叔父の話、疎開した母の話なんかを聞いていると、どうも色々作られる映画との間に距離を感じるのですね。日本の戦争映画はみんながみんな最前線の人々となんの罪もなく犠牲になっていった人々の極で描かれているのですが、生き延びて今の日本を作った人々は蔑ろにされてるみたいな。俯瞰できず、悲劇に酔うばかりでそこに至る理由は問わず(問えず)。それはもう日本の戦争映画の限界かな。アメリカ人にも家族がいて、みたいな事を語りつつ、最後の方に出てくるアメリカ兵に魂を全く入れず類型的な進駐軍としてしか描けてない時点で、この映画もまた限界丸出し、と。
[DVD(邦画)] 5点(2007-05-18 01:34:11)(良:2票)
10.  DOA/デッド・オア・アライブ(2006)
こんな『チャーリーズ・エンジェル』と『マッスルヒート』と『ストリートファイター』と木曜洋画劇場の『セクシーブロンド軍団』モノが怒涛の如くヘナヘナ~と腰砕けしながら押し寄せるような映画に望む事なんて「いかにバカか、いかにゆる~い娯楽を提供して貰えるか」って事だけなワケでございまして、そういった意味では本当に素晴らしい映画です。もう映画館の座席に座って心の中で「ぎゃ~!最高!」って感じでウケまくっておりました。ゲーム『DOA』シリーズの映画化として見てしまうと、いくらなんでもそりゃないでしょう、トホホ・・・ってなる事請け合いですが(ご丁寧に『DOAX』ネタまで入ってますけど)。一応ゲームを知ってる人向けに書いておくと、ヒトミとこころは出てきません。レイファンやジャン・リーあたりはめっちゃ脇役です。似てるのはザックとバースで、他のキャラは、どこをどう目を凝らしても元キャラには見えません。あやねやエレナ様、ハヤテに至っては悪夢のようです。その上、物語はハンパに元ネタに忠実だったりするのがタチ悪いです。でも、どう見ても霞のレイヤーにしか見えないデヴォン姉さんも、これはこれでステキですし(一応白、ピンク、青のコスがちゃんと出てきます)、アクションもCGも映像も意外なくらいに頑張ってます。適度にゆる~くて適度に楽しいアクションシーンが連続するのもまったり心地良し。一応日本人なハズの人達が「かすぅみぃ」「はやーて」って発音してるのはどうかと思いましたけど。アメリカじゃビデオスルーになってしまったくらいの映画ですから、良識派の方にはボロクソに貶して頂いた方がいっそ清々しいって感じですが、キワモノB級映画好きにはフルコースのご馳走映画。ただ、木曜洋画劇場で放映する際には(他の枠では考えられません・・・)『セクシーコスプレ美女軍団 燃えよ!怒りのダイナマイトボディアタック!!』みたいなタイトルにした方がよろしいかと。
[映画館(字幕)] 9点(2007-02-10 18:01:19)
11.  鉄コン筋クリート 《ネタバレ》 
松本大洋の世界をステキに再現していますが、一方でどうしても思い出さずにいられないのがアニメ映画『マインド・ゲーム』とセガのXBOXのゲーム『ジェット・セット・ラジオ・フューチャー』。『マインド・ゲーム』の方はまあ製作スタジオ一緒ですから当然かもしれませんが、『ジェット・セット~』の方は元々ゲームの元ネタがこの原作だと思えるようなモノで、でもこの映画の美術は原作よりも『ジェット・セット~』に果てしなく近く(近代的な世界と庶民的な世界とが混在し、東洋的なオブジェクトがキーになっていて、街に古臭いアナウンスまで流れてるところも一緒)、だから今や映像は映画のみで切り取って語れる時代ではないのかなぁ。さて、映画は素晴らしい仕上がり具合でした。なんと言ってもシロのキャラがデザイン、脚本、垣間見せるイマジネーション、そして蒼井優の声で見事に立っておりまして、その彼を守ろうとしながら実はシロに内包されているクロの存在に説得力を与えていました。つーか蒼井優は本当に凄いやね。彼女みたいな才能の持ち主(可愛くて演技できて踊れて声の演技が凄くて)が30人もいたら声優業界滅ぼしかねないやね。クライマックスの、クロが自身の闇と対峙するシーンは、ちょっと尺が長過ぎかとも思いましたが、よく似たテーマをぶら下げた『ゲド戦記』の100万倍面白く感動できる映画になっておりました。シネスコのフレームの中から溢れ出る世界は、ただ技術を見せるためにあるのでなく、あくまで作品を語る要素になっている点も高ポイント。テクノロジーを駆使しつつもキャラにしっかりと血が通ったアニメでした。
[映画館(邦画)] 9点(2007-01-07 21:39:35)
12.  デュエリスト
スタイリッシュな映像至上主義過剰もいいところ。スローモーションとワイプ、オーバーラップの多用を全編やってしまっているので映画そのものが壊れてしまっています。カット、シーンをキメるのはいいとして、次のシーンと繋がってないじゃん、って箇所が沢山、物語がきちんと流れてなかったりします。それに大掛かりなセットに沢山のエキストラを捉えて横移動するするカメラなんかはダイナミックでいいのですが、常に手前に何らかのオブジェクトを置いて遮らせて殺陣の映像が不鮮明になっているのは、やっぱり殺陣をきっちり見せるだけの自信がないせいなのでしょうか? でも、一方で映像の美しさを楽しませて頂きました。全編、艶やかな色彩設計に溢れていて、広大なセットも凝っていて、そこに溢れる意匠を味わえます。それだけの美術に対して演出が様式に拘り過ぎて映画をダメにしているのがもったいないのですが。それからカン・ドンウォンとハ・ジウォンを綺麗に魅力的に捉えているのもいいですね。そこにちゃんとドラマが描かれていれば尚良かったんですけど。最初はカッコイイ映像の羅列に、何を描きたいのか意味不明って感じでしたが、最後まで見たら思ったほどダメでもない、と思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-21 01:44:43)
13.  デイジー 《ネタバレ》 
物語は「う~ん、どうかなぁ」って感じがしました。そもそも出会った事が悲劇の始まり、という救いのない展開は、それはそれでいいと思うんですけれど、3人それぞれの視点で描かれながら、どれもが気持ちをぐぐっと捉えきれないような。何が足らないのかな、んー、映画として寡黙過ぎるのかな。お互いがそれぞれに気持ちを抑えっ放しな物語ゆえに、こちらに伝わってくる事が限られていて、だったらもっと魅力的な出会いや触れ合いのエピソードを散りばめていて欲しかったなぁ、と。べたべたな甘さ砂糖の10倍みたいなハードボイルドってのもね。もう少しカラッとさせていて欲しかったかな。まあ、オランダを舞台に韓国人3人が出会いのドラマを演じる事の不自然さはどうにもこうにも、ですが。しかし、映像と音楽はとってもいいんですよね。全編色彩も構図も綺麗だし、常にふんわりと動く流麗なカメラワークに酔えるし。3人が初めて1つの場に集ったシーン(厳密にはその前にたまたま出会っていたシーンがありますが)でいきなりパッ!とマルチ画面に転じる、そのタイミング、盛り上げ方の上手さには惚れぼれしました。丁寧に撮られた映画だけに見応えは結構あって、悪くはなかったかな。個人的にはジヒョン姉さんが薄幸、儚げ過ぎな描かれ方で、むしろ「バラ? 殺されたいの? デイジーにしな!」みたいなノリがあった方が良かったんですけど、それじゃ映画のカラーぶち壊しですね。
[DVD(字幕)] 6点(2006-11-28 01:53:32)
14.  天国の本屋~恋火 《ネタバレ》 
花火とピアノの結びつきを、もっと密接にして、お互いがきっちり作用してゆくような展開が欲しかったですねぇ。ラストに花火とピアノとをひとつに持ってゆきたかったがための展開なのでしょうけれど、あれじゃあニワトリとタマゴは同時に生まれました、という状況なワケで。で、元々の天国だの死者だの生きてる間に連れてくだのの設定がかなりぶっ飛びまくり状態で、それを納得させる事は元からムリ、って感じなんですが、だったら下手に天国って世界を説明しちゃう映像を入れない方が良かったんじゃないかな、って思います。外国人は何処?とか、老人少ないとか、そもそも人数少なすぎ、他の人は地獄に堕ちた?とか、見ている間、余計なコトをゴチャゴチャと。ごく限られた空間で部分だけ語って曖昧にしておいた方がよっぽど説得力あります(その分、安っぽくなりますけど)。全体的には少々子供っぽいファンタジーって感じがしないでもなく、若い人向けに作られてるのかな?とも思いましたが、それにしてはちょっとジミ。もう少し大人向けに、抑えるべきところは抑え(前記の天国描写や登場人物多すぎ賑やかすぎ状態なんか)、掘り下げるべきところは掘り下げて(主人公のピアノに対する思いの内面や背負ってきたものなんか)欲しかったかも。うわあ、いかにも松任谷正隆節だあ、って音楽は、でも良かったです。香川照之の三半規管壊れっぱなし、みたいな演技はやり過ぎって気が。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-22 00:47:17)
15.  ディック&ジェーン 復讐は最高! 《ネタバレ》 
どうもジム・キャリーの「物語の進行には関係のない芸の見せ場」はジーン・ケリーの「ボクの踊りを見て見て!」に似て、ちょいとジャマくさかったり。デキるサラリーマン役にしちゃあ、リアクションがウザいですよ、って感じ。さて、私がこの映画でいちばん気になったのは、強盗行為に対してのエピソードの回収をしてない部分。いかがわしい店とかコーヒーショップとかはマジで強盗しちゃってるワケで、モロに犯罪者夫婦になってるんですよね。それに対して物語として罰を与えるとまでは行かなくても、ちゃんと後腐れのないオチを与えておいて欲しかったです。クライマックスのややこしい作戦は、あんまりスッキリとせず、もう少し痛快なオチを用意して欲しかったな、と思いました。ジム・キャリーのマンネリな感じよりも、ティア・レオーニの多彩ぶりが楽しめる映画でした。
[DVD(字幕)] 5点(2006-10-03 00:32:02)
16.  鉄人28号 《ネタバレ》 
冒頭からしばらくはかなり楽しめました。昔の『鉄人』の感覚を大事にしつつ、子供の物語を展開させて、その上災害絵葉書映画『日本沈没』(樋口監督版)なんぞよりもよっぽど凄い「大変な事になってる東京」を見せられて、「これはかなりイケる映画なんじゃ?」と思いました。鉄人に辿り着くまでがタメ過ぎでしたけど、それも鉄人大活躍!のためのタメだと思えばこそ・・・。しかし、正太郎がヘタレて映画失速。しかもあろう事か、以降、正太郎ヘタレっぱなし。延々とヘタレた少年を見せられ続けるという苦行状態に突入。感情移入もヘッタクレも消滅してイライラするばかり。映画全体がヘタレたモノになってしまいましたとさ。どう考えても正太郎グダグダ部分が長過ぎ、20分は削れます。その上、この映画やたらにタメが多くてイライラさせられるんですが、肝心な緊迫した展開の中ですらタメを存分に織り込んでいて、もう本当にダメな邦画の見本状態。そんな事してる暇があったらさっさと動け!って状況だらけ。クライマックスなんて、あのタメのせいで全員被爆しちゃってるとしか思えないんですけど。その上アレやコレやのパクリ状態ですし。豪華キャストの意味もない、薄~い扱いの人々(クレジット2番目の蒼井優ですら大して印象に残らないポジション)、結局あんまり活躍しない鉄人など、最初に期待を持たせただけに落胆も大きな映画でした。こういうのは、ちゃんと娯楽映画を撮れる人達で作ってくれないと・・・。
[DVD(邦画)] 3点(2006-09-25 00:39:23)
17.  デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! 《ネタバレ》 
キャラクターの背景や、デジモンワールドってナニよ?みたいな部分が全然説明されない点は映画としては問題アリなのですが、ネット上をどんどん侵蝕してゆくデジモンに対抗する物語は、密度の濃い展開と細かな構成で一本の映画としての見応え十分。後半にタイムリミットが設定されてからの緊迫した展開は、悲劇的なラストを迎える訳はないと思いつつドキドキします。ちょっと子供向けらしからぬ、ネットワークで繋がってる世界のリアリティがやたら凄かったり。NTTとかBIGLOBEとかが実名で登場する世界ですし(まあISDN回線であの当時のPCのスペックでアレはさすがにムリでしょーとかいうツッコミは野暮ってモンで)。一作目の短編に比べると、これはもう後の「時をかける少女」に直結するような、細田監督のカラー出まくりな一編という感じですね。夏の空、繰り返しのカメラポジション、静と動に分かれた構成。バトルシーンなどは日本製アニメの枠を越えて、アメリカンなカートゥーン風や、実験アニメ的な表現まであって、引き出しの多い、懐の深いアニメだったりします。しっかりと感動ポイントもあり、子供向けだからと言ってスルーしちゃうのは勿体ない映画ですね。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-12 01:37:06)(良:2票)
18.  Dear フランキー 《ネタバレ》 
フランキーが健気で健気で、もう。寡黙な彼の行動ひとつひとつがどんどん愛しくなってゆきます。船の位置を示した地図や、缶の中に仕舞われた宝物、部屋に飾られた魚の絵。どれもフランキーって少年の心を映して切なくて愛らしくて。血の繋がりや家族である事が、必ずしも大切ではなくて、他人であっても信頼できる人物であるならば、それがいちばんという、脱家族な映画でした。イギリス映画らしい、根っからのいい人達によって、心を閉ざされた母子が新しい人間関係を築きあげてゆく物語は、都合のいい展開という気もしますが(本当のお父さんが、もし元気に追いかけてきてたら、もっとドロドロとした生臭い物語になったでしょうし)、これまたイギリス映画らしい抑制された表現によって、決してウソくさい怒涛のハッピーエンドに雪崩れ込む事もなく、幸せを予感させる程度に収まっているので好感が持てました。フランキーの二人の友達がちぃともキーになって来ないあたり(どちらかと言うと余計な事する、障害となる存在だぁ)は期待をスカされた気もしますし、引越し後の生活や人間関係があれよあれよと確立していってしまうあたり、ちょっと簡単過ぎないか?とも思いますけど、まあ、フランキーとお母さんの幸せが何よりですね。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-07 01:10:38)
19.  デンジャラス・ビューティー2 《ネタバレ》 
ハリウッド映画では、どうして続編になると前作でくっついてたハズのカップルが別れてしまうんでしょう? きっと脚本よりも役者の事情が優先されるんでしょうね。だけどそれであっさり前作を壊しちゃうんだもんなぁ。さて、今回は前作の完全な後日談となっていて、前作頼りな設定と展開なんですけど、これがあーんまり面白くないです。前作のミスコン設定はもう使えませんから、ミスコンで入賞しましたって部分だけを頼りに物語を進めていて、それに刑事モノお得意のバディムービーのスタイルをくっつけてみました、という状態。このバディムービースタイルに新鮮味がないどころか、どうも上手く映画の歯車が回っていない感じで気持ち良く進んでくれません。今回、核となる事件部分が映画を動かしてゆくだけの力を持ってない上に、前作にあったミスコンへの挑戦から晴れの舞台までの流れにあたる存在がなく、結末に急がせないための回り道ばかりが目立ってしまって退屈、という感じ。結局、1作目で完結しちゃってる映画だったんですよね。設定に縛られて無茶できないくらいなら、いっその事「スーパーマン」みたいなふごふご笑いのダサい捜査官とスーパーモデル風捜査官の二面性を前面に押し出したスーパーヒロインものにでもしちゃった方が良かったのにね。
[DVD(字幕)] 4点(2006-06-30 00:19:34)(良:1票)
20.  デビルマン
この点数、私のレビュアー生命の危機かも。えーと、ネット上で散々な言われ方をしておりますが、私にとっては目くじら立てる程でもないフツーの駄作でした。脚本に全く流れが存在していない、主役の演技が壊滅的、という映画なのですが、少なくとも「地獄堂霊界通信」「新宿少年探偵団」「ビッグマグナム黒岩先生」あたりが醸し出していたデビルパワーには到底及んでいないんですよね。意外にマトモで肩すかし。中途半端に変身した明の体が貧相で情けない姿でも、「黒岩先生」でミョーにデカいヘルメットに小さな体でバイクから降り、演技なしの棒読みセリフを発声する横山のやっさんほどの破滅的インパクトはないのです。キャラクターの感情がちっとも伝わってこないし、CGシーンになると全くの別映画になっちゃうし、世界が狭すぎだし、説明不足は全部ボブ・サップの喋りで片付けちゃうしと、まー、そりゃ評価すべき点がちっともない映画ではあります。でも、じゃあ、最悪なのかっていうと、もっとヒドいモノは沢山あるでしょー、と。原作から離れて人の中に棲む悪魔、異なる個性を持った者への弾圧の部分を純化させていったら、あるいはもう少し評価できたかもしれません(補足記:それが明確に表れているミーコとススムくんのエピソードは、ブランコのシーンでの印象的な映像も含めて、この映画の中での少ない評価ポイントなのです)。だけど、それでは原作に思い入れのある人も、原作者自身も納得はできないのでしょうね。ミーコ主役の映画にしろ、って言ってるよーなモンだし。私は原作を読んでもファンにはならず、思い入れもない人間なので、怒りや憤りを感じないのかな。大振り三振を期待したら、スリーバント失敗でした、みたいな映画ではありました。
[映画館(字幕)] 4点(2005-11-30 01:39:39)(笑:1票) (良:5票)
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