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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  道頓堀川
「泥の河」、「蛍川」と同じく宮本輝の「川三部作」の一編を映画化した深作欣二監督作。なのだが、いつもの深作監督の映画のようなパワフルな演出は鳴りを潜め、そのうえ、ドラマ的にもなんだか暗い印象で盛り上がりにも欠けるという深作監督らしからぬ映画に仕上がってしまっている。山崎努と佐藤浩市の親子関係、真田広之と松坂慶子の関係どちらに主観を置いていいのか分からないのが致命的。いくら本来の作風と違うとはいえ、「蒲田行進曲」に比べると同じ監督による同じ年の映画とはとても思えない。
[DVD(邦画)] 4点(2024-01-30 17:29:47)
2.  翔んだカップル オリジナル版 《ネタバレ》 
相米慎二監督のデビュー作で、鶴見辰吾とダブル主演をつとめる薬師丸ひろ子にとっても初主演となる映画だが、アイドル時代の薬師丸ひろ子=角川映画というイメージなので本作が角川映画ではないことにまず驚く。内容としては話はアイドル映画にありがちなラブコメ青春映画なのだけど、力のあるワンシーンワンカット演出が効果的に使われていて、とても映画的な作品になっているし、これによってデビュー作の本作から相米監督の個性が既に確立してしまっているのがすごい。とくに俯瞰映像での長回しシーンが強烈に印象に残る。それだけではなく、鶴見辰吾演じる田代も、薬師丸ひろ子演じる圭も活き活きとしていて、ここにも相米監督の演出のうまさを感じるし、この監督はただ長回しだけではなく、きちんと主演のアイドル(女優)を魅力的に魅せることのできる監督なのだと今更ながらに改めて思う。圭が田代に向かって言う「私、キレイ?」というセリフがとても印象的なのだが、これに圭の田代に対する気持ちがすべて込められているようで見ていて切なさが込み上げてくる。クジラのアドバルーンが何の脈略もなく出てくるシーンのシュールさも好きだが、やはりラストのモグラたたきのシーン、正面から長回しで撮影していることもあってこれもどことなくシュールに感じるものの、既に書かれている方もおられるが、そこに流れるメインの4人の微妙な空気感がよく出ていたのがうまい。出演者のクレジットは鶴見辰吾が薬師丸ひろ子よりも先に出ていて、実際視点は圭よりも田代にあるのだが、たぶん角川でやっていたら逆なんだろうなと考えてしまった。(だからどうこう言うわけではないけど。)本作は2バージョンが存在していて、20年前にも一度見ているが、その時見たのも初公開版ではなくこの「オリジナル版」だったかもしれない。(2022年8月29日更新)
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-08-26 17:51:27)
3.  ドラミちゃん ミニドラSOS!!! 《ネタバレ》 
全4作あるドラミちゃんを主役にしたシリーズの1作目。小学生の頃以来に見たが、今見るとやはり純粋に懐かしいし、それでいて今でも楽しく見られた。のび太の息子がジャイアンとスネ夫の息子をいじめている父親たちとの立場逆転(ジャイアンの息子が父親の少年時代に似ず見るからに気弱そうなのがなんかかわいい。)が面白いし、彼らとミニドラとの関わりも見ていて微笑ましく、40分ほどの中編だが、よくまとまっている。本作で初登場となるミニドラがとても可愛いのだが、そのミニドラが出す道具がすべてミニサイズなのも可愛くて良い。冒頭からノビスケが持っているビー玉がラストの伏線になっているあたりは脚本にも抜かりがない。大人になったレギュラー4人も登場してそれぞれの未来世界での暮らしを垣間見えるのもちょっと興味深かった。それに何といってもよこざわけい子のドラミちゃんがかなり懐かしい。でも、今になって見るとやっぱり舞台が2011年というのにちょっと複雑さを感じてしまう。(2023年2月23日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2023-02-23 15:56:20)
4.  ドラえもん のび太の大魔境 《ネタバレ》 
何年か前にリメイク版も見ているが、このオリジナルを見るのは本当に久しぶり。リメイク版でもジャイアンの良さがうまく出ていて安心したが、本作はやはり普段はガキ大将としてふるまっているジャイアンの男としてのカッコよさや魅力が詰まった作品になっていて、見ていてついジャイアンのその男気に惚れてしまう。とくに自分が道具を置いていこうといったせいでみんなを危険に晒したことをずっと悩んだり、ペコに「俺はどうしたらいいんだ。」と泣きつく姿などはジャイアンの人間的な部分がよく出ていて良いし、だからこそ、ピンチに陥ってペコがたったひとりで敵に向かって行くのを見て助けに行く姿に目頭が熱くなる。またこのシーンの演出も主題歌が流れる中、セリフ無しで描かれていて、子供向けだけど子供だましにはしないという熱意が感じられるものになっていて、ここはリメイク版でも印象に残ったシーンだったのだが、本作のほうがより深みの感じられるシーンになっていた気がする。(もちろん、リメイク版のこのシーンも好き。)10人の外国人のオチはやはりリメイク版の後にオリジナルである本作を今見返してもやっぱり全くおなじ感想を持ってしまった。藤子・F・不二雄は手塚治虫の影響を受けて漫画家を目指したトキワ荘の一員としても知られているが、それだけに本作でペコの声を演じているのがアトム役で知られる清水マリというのはちょっと驚き。(2022年11月19日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2023-01-14 16:32:03)
5.  トップガン
今まで一度も通して見たことがなかったが、続編が大ヒット中ということもあり、初めて最初から最後まで見た。確かに戦闘機によるドッグファイトシーンや、バイクに乗ったトム・クルーズ、それになんといっても音楽のカッコよさが印象に残るものの、はっきり言ってそれだけという印象の典型的で能天気なハリウッド娯楽映画という感じで、見ている間はそこそこ面白いし、爽快感もあるものの、見終わって何も残るものがなく、しばらくするとさっき書いた三つ以外はほとんど記憶に残ってなさそう。グースの奥さんを演じるブレイク前のメグ・ライアンが少しの出番ながら可愛らしく、ヒロインであるチャーリーを演じるケリー・マクギリスよりも個人的にはやはり好みだった。リドリー・スコット監督の「エイリアン」でダラス船長を演じていたトム・スケリットがリドリーの弟であるトニー・スコット監督のこの大ヒット作にも出ているのは面白い。ちなみに続編を見るかどうかは分からない。
[DVD(字幕)] 5点(2022-09-11 18:29:33)
6.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 
リメイク版も公開というタイミングでめちゃくちゃ久しぶりに見た。特撮映画を撮影中のジャイアン、スネ夫、出木杉の三人の前に現れたピシアの戦艦がジャイアンの投石一つで簡単に故障するというのは序盤から敵の小ささをうまく表現していて、その上で後になってスモールライトを奪われるという展開がよく出来ているし、ビッグライトを使おうよ(子供の頃見る度いつも思ってた。)と突っ込みつつもけっこうハラハラしながら見れたし、今見てもやはり純粋に面白かった。ドラコルルたちに誘拐されたしずかを助けるためにパピが一人交渉に出向くくだり、自分の身代わりにパピが捕まったことを知ったしずかが引き返し、それまで「パピさん」っと呼んでいたしずかがピシアの宇宙船が空へ飛び立った瞬間に「パピー!」と絶叫するのが、しずかの必死さや無念さといったものがこちらに伝わってきて、ここのシーンは思わずしずかに感情移入してしまい、とても印象に残るし、子供の頃はこのシーン実はそんなに印象になかったので、やっぱり見方が変わったんだなと感じた。スネ夫のラジコン戦車の活躍が見どころの映画であるが、メンバーが二手に分かれたあと、怖気づいていたスネ夫が一人で戦いに出たしずかを勇気を振り絞って助けに来る展開は見ていて熱くなってしまい、今回はドラマとしてはこのスネ夫の勇気が見どころになっていて、やはり今回の主役はスネ夫を置いてほかにはないと改めて感じる。クライマックスの逆転劇は今見ると多少無理やり感があるものの、まあいいか。悪役のドラコルルはかなりの策略家だったんだなというのも今回見た新しい発見。オープニング主題歌のバックでは様々なSF映画のパロディが出ていて、その中でもジャイアンが「キングコング」のクライマックスシーンをやっていて、本作のクライマックスでもドラえもんが同じパロディをやっているのが楽しい。(C3POとR2D2が出ているカットはさすがに著作権が気になってしまったが。)そしてエンディング主題歌の「少年期」はやはり歴代の主題歌の中でも屈指の名曲だと今も信じて疑わない。(2022年3月7日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2022-03-30 17:46:08)
7.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 
大山のぶ代版ドラえもん映画シリーズのほとんどを手掛けた芝山努監督が初登板した作品。ドラえもん映画は子供の頃に何度も見ている作品が多く、どんな話だったか今でも覚えている作品が多いのだが、この「海底鬼岩城」はラストのバギーの捨て身の行動くらいしか記憶になかったので、先週にオリジナルの「宇宙小戦争」を見たこともあり、本作も久しぶりに見てみることに。序盤ののび太が夏休みの宿題に追われるところは完全にテレビ版の1エピソードのようで、見ていてつい懐かしくなってしまったが、逆にこれがあるために若干もたついているような印象があるし、メンバーが海底旅行に出かけてもなかなか話が先に進まないなど、前半はなんかテンポが悪く、つまらなくはないものの少し退屈な感じはした。でも、その中でしずかとバギーの関係が丁寧に描かれ、それがラストにつながっていくのはよく出来ているし、後半になって登場するムー大陸とアトランティス大陸の対立の構図が米ソ冷戦をモデルにしている(見た後で調べた。)ところは反戦メッセージも感じられて少し重さもあるなど社会派的な側面もあり、とくにこの後半は今のほうが面白く見れたし、一方でやはり少し子供向けにしてはテーマが深すぎる上に暗さもあって、そんなところが本作が子供の頃に見ていても今ではあまり記憶にない一因かもと思う。そんな本作だが、やはりしずかと彼女を慕うバギーのドラマはそんなことお構いないに心に響くものになっていて素直に感動できるのがいいし、バギーの憎まれ口をたたきながらも本当に優しさに溢れているキャラがとても好きだ。そんなバギーがしずかを守るためにポセイドンに突っ込んでいくラストは今見ても胸が熱くなるし、純粋にカッコ良いし、ポセイドンを倒した後にしずかがバギーのネジを宝物として大事に持っているのもグッとくる。やはり本作はバギーに尽きる映画なのだ。それにマニアックな話題だが、ポセイドンの声を日テレ版でドラえもんの声をやっていた富田耕生が演じているのもあって、ドラえもん役声優の先輩・後輩が共演しているのもファンにとっては見どころかもしれない。(日テレ版ドラえもん、無理かもしれないがいつか見てみたい。)80年代前半のドラえもん映画では唯一リメイクがされていない作品だが、内容やテーマ的に難しいのかも。でも、リメイクされたらどんなふうになるのかちょっと興味はある。(2022年3月12日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2022-03-13 14:24:25)
8.  ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 
単純明快なストーリーで面白かった。最初のシーンでドラえもんとのび太が石になった自分たちを見つけるのを描いておいて見てる側に謎を残しておいて、後から「そういうことだったんだ。」と納得させる脚本は実によく出来ていると思う。石像にされたドラえもんとのび太がドラミによって元の姿に戻され、ドラミのもしもボックスで元の世界に戻そうとするシーンで突然エンドマークが出てしまうのはちょっと笑える。それにしてもこの頃のドラえもんは本当にどれも傑作だと思う。
[ビデオ(邦画)] 8点(2021-11-13 22:21:06)(良:1票)
9.  動乱 《ネタバレ》 
高倉健と吉永小百合が初共演した森谷司郎監督による歴史大作。226事件を題材にしているが、本作はそれを起こしたひとりである青年将校 宮城大尉(高倉健)と脱走し処刑された彼の部下(永島敏行)の姉である薫(吉永小百合)のラブストーリーを軸に描かれていて、歴史的事件を描いた骨太な大作映画というよりはまずこの二人の共演ありきの映画という印象が強い。映画としてはこの手の大作にありがちな大味な作品だと思うし、上映時間は2時間半だが、それでわざわざ二部構成にする意味がよく分からないし、その時間配分もちょっとおかしく感じた。高倉健はヤクザ映画やアクション映画で見ることが多くなっていたせいか、ちょっと心配だったのだが、やはりそれらとは違う魅力があってカッコいいと思わせているのはさすがといったところ。あまり映画自体に深みは感じないが、主役ふたりのラブストーリーとしてはそれなりに見れるし、この2年後に同じ監督・主演トリオで東宝で製作される「海峡」よりは高倉健と吉永小百合の共演作としては見どころのある映画にはなっている。しかし、話自体は「海峡」のほうがまだ面白かった気はする。ところで森谷監督は吉永小百合の単独主演映画の監督というのはやっていないんだなとふと思った。
[DVD(邦画)] 5点(2021-03-16 22:30:20)
10.  友よ、静かに瞑れ 《ネタバレ》 
崔洋一監督による藤竜也主演のハードボイルド映画。嫌疑をかけられた余命の少ない友人(林隆三)を救うために一人戦いを挑む男を描いていて、とにかく主演の藤竜也をはじめ、助演の原田芳雄や室田日出男など、登場する主要な男性キャストはどれも濃くて渋くてそしてカッコよく、いかにも男の映画という雰囲気バリバリなのが良いし、舞台となる沖縄の雰囲気も物語によく合っている。80年代半ばの角川映画だが、アイドル映画だけではなく、ちゃんとこういう大人の映画もあるのは抜かりない。予想よりも地味な作風で、正直言って退屈に感じる部分もなかったといえばうそになるのだが、この地味さも本作の良さにつながっているのだと思う。話の発端となる林隆三演じる坂口がなかなか登場せず、ラストになってようやく登場するという流れだが、むしろそれが良く、幼い息子の目の前で射殺されることで息子に男のいきざまを見せようとするのが良い。それに、坂口に一言もセリフがないのも相まってこのラストシーンは強烈な印象を残している。そして、息子である少年が苦手だったレモンをかじるいちばん最後のシーンは、この少年の成長を象徴しているようで印象深い。梅林茂によるテーマ音楽もものすごく耳に残る。
[DVD(邦画)] 6点(2019-04-07 02:15:49)
11.  どついたるねん 《ネタバレ》 
赤井英和の自伝を映画化した阪本順治監督のデビュー作で、主演は赤井英和本人。つまり元プロボクサーがボクサーを演じるボクシング映画で、見る前は話題先行の映画かとも思っていたが、とにかく赤井英和がボクサー時代の自分を投影した主人公を熱く演じていて、素なのか演技なのか分からないところも含めてすごく魅力的でかっこよく、その存在感に圧倒され、彼のボクシングに対する熱い思いというものもじゅうぶん伝わってくる。ボクシング映画の名作といえば「ロッキー」だが、本作の赤井英和にはスタローン以上の闘志を感じることができ、この主人公の存在感はロッキーを上回っているとさえ思う。(あの目は本当に熱い格闘家の目だ。)それに本当にその世界を知っているからこそ出せるリアルさというのも確かにあって、やはり赤井英和がこの安達英志という自身の分身のような役を演じるからこそこういったリアリティーが出るのであり、純粋な俳優だとこうはいかないような気がする。また、阪本監督の演出も大阪という都市のパワフルさを見事に描ききっており、それも本作に勢いを与えている。敢えて試合結果を描かない唐突なラストも潔く、エンドロールでの安達の後ろ姿が強烈に印象に残る。脇を固める面々もよく、原田芳雄や相楽晴子、麿赤児、正司照枝などみんないい味を出している。しかし、美川憲一だけは見ていてなんか違和感しか感じなかった。
[DVD(邦画)] 8点(2013-03-28 21:01:35)(良:1票)
12.  TOMORROW 明日 《ネタバレ》 
黒木和雄監督の「戦争レクイエム」三部作の一作目。原爆を題材にした物語というとだいたいが原爆投下後の人々の人生を描いたものがほとんどだと思うのだが、この映画は昭和20年8月8日の長崎を舞台に原爆が投下されるまでの24時間を描いている。派手さはないが、原爆投下の前日も当たり前のようにいつもどおりの「今日」を生きている人々の日常がなんのてらいもなく淡々と描かれているだけなのだが、だからこそ、その日常を一瞬にして破壊する原爆の恐怖が見ている側にリアルに伝わってきて見終わってなにかジワジワとくるものがあり、原爆投下後を描いていないのもあり、彼らはその後どうなったんだろうと考えると切なくて悲しく、とくに出産を終えたばかりのツル子(桃井かおり)と、その生まれたばかりの赤ん坊、結婚したばかりのヤエ(南果歩)とその夫(佐野史郎)には、戦争さえなければ、原爆さえ落ちなければ明るい希望の未来が待っていたはずだと思うとやりきれない。原爆はこのように希望に満ちた人々さえ容赦なく飲み込んでいくのだなと改めて感じることができたし、黒木監督がこの映画を通して伝えたかったメッセージもそこにあるのではないかと感じる。同じ年には広島原爆で被爆し、全滅した移動劇団「さくら隊」を描いた新藤兼人監督のドキュメンタリードラマ「さくら隊散る」も製作・公開されているが、本作と「さくら隊散る」の2本は本当に「原爆」というものを真正面から考えさせられる映画だと思う。追伸 長門裕之と原田芳雄が出演しているが、二人とも今年亡くなってしまったのは残念。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-15 14:37:53)
13.  時をかける少女(1983)
大林宣彦監督の尾道三部作のほかの2作はもうだいぶ前に見てたが、この2作目だけ見てなくて長い間ずっと見たいと思ってたけど、ようやく見ることができた。「転校生」と「さびしんぼう」を初めて見た頃から数年が経過していてなおかつ大林作品を見ること自体がかなり久しぶりで自分の感覚と大林監督の作風が合わなくなってるのではないか、またここの平均点から見て角川のアイドル映画以上のものはないのではないかなど見る前は期待よりも不安の方が大きかった。しかし、その思いは映画を見ているうちに吹き飛び、大林作品の味とでも言うのか、そんなものがとても懐かしく、徐々に大林ワールドに引き込まれていった。「転校生」、「さびしんぼう」には及ばないまでも、三作の中でいちばん芸術性が高く、これもまた傑作だと思った。「桃栗三年、柿八年」のうたももちろん印象に残るのだが、上原謙、入江たか子という二人の往年の名優が演じる老夫婦のラスト近くの会話がとても印象に残る。しばらく見ていなかったけど、大林監督の映画にまた興味がわいた。
[DVD(邦画)] 8点(2007-08-29 17:54:33)(良:2票)
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