1. トランスフォーマー
やっぱりアニメよりも、変形のところがリアルだ…。心躍ります。ストーリーは短時間でいろんな説明をしなくてはならないので安直ですが、日本が生んだメタモルフォーゼロボットヒーローがCGで活躍するのを観れるだけで、好きな人にはたまらない映画だと思う。続編にも期待!! [DVD(字幕)] 7点(2008-07-25 22:59:52) |
2. となり町戦争
原田知世がすごくきれいだ。すごくきれいに撮られている。それだけで十分に見る価値がある。また、市町村同士が戦争するなんてシニカルな題材だけど、実際の戦争も、国と国がやっているという意味では同じ行政のお仕事なんだと気づかされる。大真面目で人を殺す政策について議論が交わされているという点では、市町村でも国でもたいした違いがないのかもしれない。おそろしい。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-25 22:53:24) |
3. 時をかける少女(2006)
もう青春なんて言葉、軽々しくいえない年齢になりましたが、口に出来なくても、こういう映画を見れば、ふと昔の自分を思い出します。「自分の行為がやり直せたら…。」これはだれもが思うこと。でも、人間の”行為選択の自由”が「自分の行為をもう一度やり直す」ということで実現したとき、「では僕は一体どういう風にやり直した行為の責任を取るのか?」という究極の問いに突きつけられる。この映画の主人公と一緒。そう考えると、巷で言われる「自己責任」なんて安直なもんだ。時間が巻き戻せない世界においては、なるようにしかならないことがたくさんある。ある意味固められた世界でどう行為したらよいのか。その問い自体が青春の産物であることをこの映画は思い出させてくれる。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-19 18:02:08) |
4. 東京フレンズ The Movie
偉大なる凡庸さにグサリです。 見る前と、見た後で全く世界に変化が生じないというすばらしき平凡な、ある意味稀有な作品でした。カットがうまいとか、そういう特徴もなく、出演者目当てでなければほとんど見る意味がないと思います。 「はじめに見た夢を追いかける」ってキーフレーズも、考えるまでもなく意味不明。なぜ、映画になったのかよく分かりません。でも映画になってる・・・。あるいみ不気味。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-05 22:23:39) |
5. トランスポーター2
「ありえねー」「まじで!」と連呼しました。少林サッカーみたいな笑える裏切りでなく、アクションの技で予想を裏切ってくれる痛快作。こういう手ごたえ、最近少ないから、貴重!おもしろい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-04-29 22:11:59) |
6. トニー滝谷
この映画には独特な雰囲気がある。空気感がある。観れば分かる。それを感じるだけでもすごく刺激的だ。普通の映画に比べておおすぎる朗読、すくなすぎる音、短すぎる上映時間。そういう比較が虚しく思えるほど、この映画は表現したいことのために表現できているという意味で完結している。映画の中でトニー滝谷の孤独が感じられたことで、僕は、孤独なのは僕だけじゃないと思えた。孤独なものどうしが逆説的に共感し合えるなんて素敵ではないか。 [DVD(邦画)] 8点(2007-04-29 22:08:43) |
7. ドラッグストア・ガール
この映画を観るとすれば、宮藤官九郎fanか田中麗奈fanだろうから、十分に楽しめるはずだ。しかし、柄本明fanならその倍ぐらい楽しめるだろう。もし、誰のfanでもないのにふと見てしまったような人は、早めにイメージを中和したほうがいいでしょう。あるいみ、めっちゃ強烈ですから。 6点(2005-03-04 13:33:06)(笑:1票) |
8. 東京マリーゴールド
基本的にストーリーの運びとかよりも、全体の雰囲気で勝負している映画だと思う。そして、雰囲気の独特さは十分に勝負になっている。やけに狭い部屋のシーンが多いのも印象的だし。何気なく観てみると、忘れ難い。そんな感じの映画。 7点(2005-03-04 08:14:02) |
9. とらばいゆ
この映画は間違いなく、小津安二郎監督「お茶漬けの味」へのオマージュである。女流棋士姉妹という設定や、男性陣のなよなよさアップによって、「お茶漬けの味」よりも女性的な映画に仕上がっている。なによりもキャスティングが素晴らしい。主演の4人がまさにハマリ役。4人の個性がしっかりと描かれていてとても面白い。前半は少しゆったりとした展開だが、後半、特にラスト近くの緊張感はものすごい。長まわしショットを効果的に使って「気持ち」という掴まえにくいものを見えるようにしてくれる。「お茶漬けの味」もラストのテンションがすごいけれど、こちらも負けていない。小津作品と見比べても楽しいし、もちろん単独でも見ごたえのある作品だと思う。 7点(2004-11-12 11:38:25)(良:1票) |
10. どら平太
痛快だ。それでいいのだ。役所広司がかっこいいのだ。彼は引き際において、平和なときにオレみたいな人間は入らないとか言っていたような気がするが、きっと「時代には適さない才能というのがいつの世の中にもあるもんだな」などと少し感傷的な思いを抱いてしまった。 6点(2004-08-25 09:37:27) |
11. 東京裁判
強く心を揺さぶられた。公平さ・客観性といった言葉が、逆説的に不公平さ・主観性をもちうるということを学んだ。罪状認否で全被告が無罪を主張したのに対し、「有罪と認めてほしかった」という一般人の言葉が印象的だったが、その考えには欠陥があると思う。逮捕前に自殺した近衛さんらは、「悪いことをしたから」ではなくて「負けたから」自決したのだ。そもそも日本人の考える「戦い」とは、善と悪をきめる戦いではなく、勝ち負けを決める戦いであったはずだ。これは武道と総称される勝負事の基本だと思う。東条たち生き残った閣僚達は、「負けたこと」の責任を負うのにやぶさかではなく、その結果勝者に殺されることも致し方ないと考えていたと思う。彼らが「無罪」を主張したのは、自分の身がかわいいとかではなく、「負けた」けれど「悪」という後付のレッテルは受け入れられないという確固とした精神に従ったからなのではないか。そういう被告達の姿と、日本が「悪」であったと強弁する左翼の方向性をあわせながら、いろいろと考える必要があると痛感した。長いけれど、とてもいい勉強になった。 7点(2004-08-25 09:29:26)(良:3票) |
12. トップ・ハット
「地に足がついてない」といって誉め言葉になるのはフレッド・アステアぐらいだろう。この映画の頃の切れのある足さばきは、観ているこっちを異次元トリップさせてくれます。ロジャースもきれいだし、曲も今ではほとんどがスタンダードになってる曲ばかりだし、ただ見て酔いしれるそんな夢の映画。リアリティーが、あまりにも徹底的に排除されていて、返って心地よい。 8点(2004-06-05 22:16:51)(良:1票) |