1. トランスフォーマー/リベンジ
「本作は、ふんだんにお金と時間をかけて職人に作りこませた超迫力のCGと音響のみに集中していただきたいという熱い思いから、それ以外のゴチャゴチャした余計な要素を一切カットしてお送りさせていただいております」という映画。 よって本作は「これはロボットのCGクリップ集じゃないんだよ!」とギリギリのところで言い訳できる程度のストーリーや構成、人物描写しか持ち合わせておらず、そのあたりに期待している人にはまったくオススメできない。ただしそのぶんCGと音響に関しては、期待を圧倒的に超えるレベルで提供してくれる。 前作は残念ながら劇場に足を運べず自宅の21型のテレビで観たのだが、変身するロボットがなんかガチャガチャやってて、おっぱいの大きい女の子と主人公が走り回るだけのとんでもないクソ映画。正直なところ、「マイケルベイのアホボケナス!マイケルベイに期待した俺のアホボケナス!」と思った。 しかしIMAXで観たコレは(ショボイと言われている川崎だったにも関わらず)、その「ガチャガチャ」のレベルが天井知らずのクオリティ。やはりおっぱいの大きい女の子と主人公が走り回るだけの映画なのだが、「ガチャガチャ」の一点押しで150分間持っていかれてしまった。これはすごい。アホすぎる。こういう映画を作ってみようと思うやつは並のアホだと思うが、実際につくってみんなに見せてしまうやつは、並大抵じゃないアホだと思う。狂ってる。ここまでやれることに敬意を表します。 というわけで久々の9点。ただしIMAX限定。ふつうの劇場で観たら6~7点、DVDで観たら4~5点くらいだと思われる。それくらい、いい環境で観ないとミもフタもないある意味、画期的な映画。 売店で買ったバターのたっぷりかかったポップコーンをポカーンとあいたクチにひたすら押し込み、延々と繰り広げられるドンチャカ騒ぎを前のめり・後ろのめりを繰り返しながら享受するのが正しい鑑賞方法であります。 [映画館(字幕)] 9点(2009-07-06 11:39:49) |
2. DRAGONBALL EVOLUTION
《ネタバレ》 話のネタとしても、罰ゲームとしても、誰も得することのない90分を提供してくれる画期的な映画です。「ひょっとしたら化けてるかも・・・」と甘い期待を抱くのはこの映画には酷すぎて話になりません。レビュー書くのもアホらしい。というわけで、この映画をゲーム化したバンダイナムコゲームスに1点、あと、ハリウッドでも冷遇される(どころか出演すらない)もうひとりのマフーバの使い手、天津飯さんに情けの1点を献上します。映画自体は0点。ドラゴンボール世代なめんな! 【追記】やっと地獄から解放されたと放心しているところに襲いくる絶望の続編フラグをお見逃しなく! [映画館(字幕)] 2点(2009-03-22 01:42:13)(笑:2票) |
3. ドラえもん のび太と鉄人兵団
この作品の対象年齢を考慮すると、この点数は妥当もしくはやや低評価だと思います。それくらい心洗われる快作ですねーこれは。古さも感じさせないですし。このあたりのドラえもんは、えらくおもしろいです。幼いころに見せられて、未だに心に残ってる作品が多いですし。やっぱりドラえもんは、この声にあのオープニングじゃないとなぁ・・・としみじみ思った20代男性でした。というわけで、7点。お子様に是非見せてあげてください。 [DVD(吹替)] 7点(2005-12-09 08:44:45) |
4. トロイ(2004)
飛行機にて。ツッコミどころはたくさんありますが、いちいち重箱の隅をつつくとこの映画よりおもろくないレビューになってしまうのでやめときます。ひとつだけ言わせてもらうと、オーランドブルームを出演させたことに文句は言わないが、彼に弓矢を持たせる意味が分からない。ロードオブザリングと役かぶっとるやん。キャラ正反対やし。公開時期が近かったので、どうしても違和感を感じた。これはミスキャストだと思う。 こういう作品は、飛行機のなかではなくて映画館で観たほうがいいんでしょうが、それなら他の作品を観たいです。というわけで4点。ブラピの上半身が好きで、神話が好きなら観ればいいんじゃないでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-12-09 05:28:00) |
5. 東京ゴッドファーザーズ
可もなく不可もなくといったところ。伏線があちこちに張り巡らされていて、どんどんイベントが発生していきます。なのでかなりテンポはいいです。手堅くうまいと思います。ただ、そこに一秒たりとも感情移入することができませんでした。 理由は自分でもいまいち分かっていませんが、手堅すぎてスリルに欠けていた、とか、あざとさを感じた、とか、キャラクターに魅力を感じなかった、とか、この作品がアニメでなければならない理由がいまいち見えてこなあった、とか、まぁ斬新な意見はひとつもないので割愛いたします。 ただ全体を通して、スピードは速いけど、ずーっとまっすぐで単調なすべり台に乗せられているような感覚でした。ストーリーが予定調和、というよりは、アニメとして予定調和だった気がします。というわけで、6点です。 [DVD(吹替)] 6点(2005-11-13 02:32:35) |
6. Dolls ドールズ(2002)
うーん、これは・・・。自分には分からないような難しい映画なのか、はたまた監督が撮りたかった画をずらーっと並べただけの映画なのか、どっちか判断がつかないくらい難しい映画ですね。難しいのか?どっちや。あかん、思考がぐるぐるなってます。おもしろいかおもしろくないかで問われると、まったくおもしろくなかったです。上映後、ずっと文句を言ってました。というわけで、監督ごめんなさい、3点です。他の作品は好きなので許してください。 [映画館(吹替)] 3点(2005-11-02 05:37:13) |
7. 時計じかけのオレンジ
この映画を観て「気分が悪い」といった類の感想をもつのは当然であって、それこそ監督の狙ったところではないでしょうか。そう思ってしまった時点で、監督からすれば10点満点の観客だと思うのですがどうでしょう。 なので、その「気分が悪い」の理由を考えず、ただ単に「気分が悪いのはダメなもの」と解釈して放り出して0点をつけてしまうのは、思考停止に過ぎないし、あまりにもったいない気がします。娯楽性のみを求めてこの作品を観たのならばなおさらもったいない。まぁそういった意味でも、この映画を前にしてしまっては、0から10の11段階の点数をつけるなんていうのはあまり意味を持たない気もします。あの「第九」へのイメージを180度変えさせられてしまった時点で見事に術中にハマってるんですからね。 「おもしろい」というのはなにも、腹をかかえてゲラゲラ笑うことだけを意味するのではなく、こういう衝撃も「おもしろい」という感情の部類に入るのだな、と実感させてくれる映画でした。この衝撃をうまく言葉に変換する能力がないのが残念です。知恵熱でそう。というわけで、9点です。マイナス1点は、観せたい人を選んでしまうから、という理由です。作品としては10点。もっと多くの映画や本を消化して成長してから、またこの狂気に触れたいと思います。 【追記】余談ですが、主人公が他人を殴ろうとすると吐き気をもよおすシーンを観て、力石徹戦後の矢吹丈を思い出しました。おっつぁん・・・テンプルに打ち込めねぇ・・・。 [DVD(吹替)] 9点(2005-11-02 04:28:01)(笑:2票) (良:2票) |
8. ドラムライン
隊列移動のシーンで、ふと「ウォーターボーイズ」を思い出しました。 ただ、異なる点は「ウォーター」のほうは全員凡人なのに対し、 こっちはひとりの異才が全員を巻き込んでいくっていう構図。 アメリカのスポ根青春ものって圧倒的に後者が多いよなぁ。日本で生まれ育った良い子ちゃんの俺には前者がお似合いです。でも後者にあこがれたり。 ラスト手前まではベタながらもそこそこ楽しんで観ることができましたが、ラストは両チームともに「すごいドラム叩き合戦」の鑑賞会みたいになってしまって、「おいおいどっちがすごいねん」と、ただぼーっと眺めるだけでした。ベタならベタでオチまでしっかり徹してくれてもよかったかなぁ。個人的には中盤のドラムソロのシーンがよかったです。 というわけで、5点。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-31 05:07:59)(良:1票) |