1. トランスフォーマー/リベンジ
《ネタバレ》 前作では結構ガッカリした。だから今回は期待しないでいようと思ったのだが、予告編を見るとやっぱりメチャクチャ面白そうなのだ。そして葛藤しながらも観にいってしまった。オープニングの掴みは暗くて見づらいなぁと思いつつもまぁ良し。その後マイケル・ベイ恒例のぐだぐだ展開にイラッとし、あれ、今回もアクションは見づらい気がする、と思いながらも我慢しろ、と言い聞かせ続けた。苦痛と戦いながらラストのピラミッドでのバトルにだけ期待を寄せていた。 それだけにガッカリ度が前作以上になってしまった。 ピラミッド周辺でいくつも戦いが起こっていく状況設定はいい。1.アメリカ軍&オートボットVSデストロンザコ軍。2.オートボット最小の兄弟VSデストロン最大のデバステーター。3.コンボイを復活させようとするサム&バンブルビーVSスタースクリーム&ザコ。といういくらでも面白く出来そうな状況なのに、見せ方が雑過ぎて全く燃えない。 特に兄弟VSデバステーターは体格の差を生かしたり、兄弟で合体でもしてみたり、かなり面白い戦い方が出来たはずなのに、何故途中で投げ出す?そしてデバステーターの最期がアメリカ軍のレールガンとは。ベイの愛情がロボットよりもアメリカ軍の方にあることがはっきりと分かるシーンだ。 ジェットファイアが助けにくるシーンもインパクトが弱過ぎる。彼とコンボイが合体するせっかくのシーンも見づらい。『アイアンマン』みたいにもっとしつこいぐらい見せてくれ。 そしてパワーアップしたコンボイVSザ・フォールンの決戦も勿体なさ過ぎる。先祖から因縁のある対決でどうしたって盛り上がるのに、せっかくの設定を無駄遣いしまくってる。どちらも飛行能力があるのだからまずは空中戦だろ。フォールンが超能力で岩を飛ばす!新装備でそれを破壊していくコンボイ!装置を破壊しようとするコンボイと、装置から離そうとするフォールンが飛びながら切り結ぶ!そして最後はフォールンを装置と一緒に破壊!(一番最初に装置を破壊して観客を安心させては駄目だ)そんな戦いが見たかった。 今作には心底ガッカリした。でもこういう妄想は続いてしまうから嫌いになれない。だからDVDが出たらちょっと見返すだろう。3作目が公開したら劇場で見てしまうだろう。完全にはマイケル・ベイを嫌いになれないのがなんだか悔しい。 [映画館(字幕)] 3点(2009-08-13 18:07:13)(良:1票) |
2. トランスフォーマー
《ネタバレ》 それなりの期待を持って鑑賞に臨んだのだけれど、なかなかにガッカリした。マイケル・ベイのことだからストーリー展開や脚本・設定について突っ込むのはもはや野暮だ、とさえ思っている。「んなワケねぇだろ!」と笑って流せる程度のものなら全く構わない(例えば、ロボットと変形する車の質量が同じという設定、とか)。しかしベイの駄目な所は、それが全て贅肉にしかなっていない所だ。ここでマイケル・ベイ作品共通の苛立ちが募る。しょーもないドラマやコメディでアクションも、作品全体も駄目にする。 そして肝心のアクションが作品の欠点を補って余りあるものか、というと全くそうではない。そもそもこの『トランスフォーマー』はロボットデザインの時点で結構損をしている、というか失敗している気がする。非常にゴチャゴチャ(ゴテゴテなら可)しているから普通に動いていても見づらい。おまけに最後の市街戦では、サイバトロンもデストロンもアメリカ軍も立ち位置がテキトーで戦い方までゴチャゴチャしてくる。 ヒーローアクションなんだから取っ組み合いばっかりしないで、もっとかっこいいポーズをとってみせてもいいじゃない。そこでリアリティを追求してどうするんだよ(そんな気はないかもしれんが)。ただ、オープニングのアメリカ軍襲撃と、コンボイと地雷除去車の変形・激突のシークエンスだけはかっこよかった。 それに今作にはマイケル・ベイ自身の愛情も感じられない。アクションが派手なだけで感情がないのは昔からだが、今回は主人公の一人であるロボットたちにも興味が無さそうなのだ。だからジャズの死に方も非常にあっさりしていて、「ここらで味方も一人消しとこう」みたいな、作品的にも映像的にも殺したというより“処分”した感が強くて全く盛り上がらない。 どうか監督をスピルバーグに変えてもらいたい。 [映画館(字幕)] 5点(2009-08-13 17:20:56)(良:1票) |
3. DRAGONBALL EVOLUTION
《ネタバレ》 ネタで観にいってどれくらい大けがするか期待していたが、「どうでもいい」という思いだけが残った。 怒りも笑いも泣きも興奮も何も感じない珍しい作品だった。コスプレにしか見えない衣装、中途半端な学園ドラマにバトル、安っぽいCG、それを隠すための妙に暗い撮影。 近年稀に見るレベルの低さだ。物語の展開も信じられない程都合がいい。全ての登場人物があまりにも薄い偶然で出会い、何のドラマもなかったはずなのに恋愛に発展する。しかも行く先々で簡単にドラゴンボールが手に入る。一応火山とか色んな所(もう内容を忘れかけている)を捜索するが、あまりに早く手に入るのであちこち探したようにも、長距離移動したようにも見えない。 全部ぼんやりとした超テキトーな設定なので怒る気も起きず、「この人たち何してんのかなぁ?」とこちらも超ぼんやりとしか観られなかった。中でもテキトーなのは“気”とかめはめ波だろう。 なんとなく亀仙人を発見できちゃう“気”、灯籠に火をつけ、人を生き返らせ、前方に撃っているのに悟空自身も前方に飛んでいっちゃうかめはめ波。本当に何がしたいのか・・・。 『レッドクリフ』を蹴って今作に出演し、とんでもないバカ演技を披露してしまったチョウ・ユンファも俳優としての信用を確実に失っただろう。 これだけひどい要素を集めたられたら怒り狂うはずだが、それを全く怒る気にさせず1か月(1週間か)で完全に記憶から抹消されるような作品に仕上げたのはむしろすごいことだろう。 ホントに大部分の内容を忘れかけているので、レビューもかなり散漫としてまとまりのないものになってしまった・・・。 反省。 [映画館(字幕)] 3点(2009-03-26 16:34:21)(笑:2票) (良:1票) |
4. トロピック・サンダー/史上最低の作戦
《ネタバレ》 期待通りとはいかなかったものの、なかなか楽しめました。ややテンポが遅めに感じたせいか、大きな笑いはあまりなく、始終クスクス笑いのみになってしまったのが残念な点ではあります。しかし、全編下らないと言ってしまえば下らない作品に、莫大な制作費をかけて撮ってしまうベン・スティラーの気合の入りようには感服いたします。また、そんな映画に何十億だって出してくれるハリウッドも偉い。やるなら何処までも本気でっていう姿勢は大事ですな。物語のスケールに見合った、と言うよりそれ以上にド派手で本気の演出は、普通に戦争アクションものとしても全く遜色なし。 それから劇中で結構見せ場のあったトム・クルーズ。この作品でおちょくられてる俳優のトップに立っているやも知れない男があれだけ頑張っているものだから、彼の事はだいぶ見直してしまいました。 本編だけでなく、劇中の裏設定がやたらと凝っていてメイキングのつくりまで半端じゃなく気合いが入っており、こちらの方も相当面白い。本編でもギャグがマニアックなものが多いので、メイキングも含めて1度目よりも2度目、3度目の観賞の方が楽しめるかも。 [映画館(字幕)] 7点(2008-12-10 13:22:50) |
5. 遠い空の向こうに
《ネタバレ》 いいですねぇ。ストーリーはよくあるものですが、いいアメリカ映画の典型というか、特別凝った演出等が無くとも全体を通して丁寧なつくりなので、安心して観ていられます。音楽もなかなか良く、星空を見上げる美しいシーンや俳優たちの表情にマッチしています。クリス・クーパーは今では少し珍しくなった(気がする)昔気質な父親を上手く演じていたと思います。役柄的にも、演技においても彼のベストな役かもしれません。それから、ロケット打ち上げのラスト。分かっていても胸が熱くなりますね!シメの8mmも涙腺直撃でした。「遠い空の向こうに」めずらしくうまい邦題もGood!爽やかで、気持ちのいい素晴らしい映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-07-27 20:27:29) |