1. エド・ウッド
《ネタバレ》 調子よさとハッタリだけで映画を撮っているような主人公。 作品の細部に拘らないいい加減な仕事ぶりは、プロの職人気質とは真逆のもの。 こんなので良い映画が作れるわけがないと思わせるが、実際に史上最低の映画監督という不名誉な評価を受けている。 そんな人物をフィーチャーしたのはユニークだし、変に美化しなかったのは良かった。 ただ、主人公が好きになれないタイプの人間なので…。 [DVD(吹替)] 4点(2019-12-26 00:32:28)(良:1票) |
2. エアフォース・ワン
《ネタバレ》 大統領役のハリソン・フォードが、特殊工作員並みの活躍でテログループに一人で立ち向かう。 そんなリアリティのない設定より、やっぱり大統領は主人公に守られる存在であったほうがすんなり受け入れやすい。 大統領がテログループに狙われる映画は今まで幾つもあったけど、どの作品も大統領は守られる存在だった。 大統領に工作員並みの活躍をさせないのは、それをやるといろいろぶち壊しになるからってことだろう。 殺されたパイロットの代わりに大統領が操縦までしだしたのには笑ってしまった。 おまけに、最後は大統領が助かったことで、多くの犠牲者が出たことなどなかったことのように大団円の拍手喝采。 カタルシスも何もあったものじゃない。大統領バンザイのバカ映画。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2019-07-01 20:37:10) |
3. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 わかりやすく派手にドンパチやり合っているけれど、国家機関のNSAが法案を通すために反対派を暗殺したり、邪魔者の抹殺を敵対国への特殊工作規模でこれほど大掛かりにやるのかという、かなり無理を感じさせるストーリー。 役者は適役で、陰謀に巻き込まれた弁護士にウィル・スミス、堂の入った悪人のジョン・ヴォイドに対し、主人公と組むジーン・ハックマンも負けず劣らぬクセ者ぶり。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-08-24 19:45:49) |
4. A
《ネタバレ》 オウムの人たちはここで見る限りは、禁欲的で向上心から修行に励む誠実な善人にも見える。 その善人が史上まれに見る凶悪な犯罪で戦慄させたカルト集団の信徒だという事実。 一連の犯行が明らかにされていっても、それはグルへの信仰心が問われる試練としか受け止めていない信者に鳥肌が立つ。 そこに、理不尽にも命を絶たれた被害者たちへの懺悔や贖罪の情は見られない。 麻原が以前主張していたのと同じように、いまだに社会から弾圧され警察やマスコミの捏造で信仰の自由を侵されようとする被害者なのだろう。 会見で見せた麻原長女の不遜な態度には女暴君の臭いさえ感じて呆気にとられるほど。 教団に留まっている信徒に凶悪犯罪を犯した集団という自覚が全然感じられないことに呆れるし、根っこが変わらないならまた同じ凶行が起こっても不思議はないと空恐ろしくなる。 殺人をポアによる救済と正当化していなければ、あんな風に教団に留まれるはずがないとも思える。 オウムに関するマスコミの取材や警察のやり方にも問題はある。 特に警察のチンピラが因縁つけるがごとき逮捕劇はコントのよう。 警察官は傷めてもいない足を大げさに痛がってたし、倒された信者もいつまでも起き上がれないような怪我には見えず、双方被害者アピールで勝ちを競っているかのよう。 警察にも呆れたが、だからといって、被害者のことを考えるとオウム信者にはまったく同情できない。 そのことでオウムの罪が相殺されるわけでもない。 警察やマスコミの不当な一面をクローズアップして、それまでの捜査や報道が全て偏っていたとの印象操作にも感じる。 これまでのオウム関連の報道では知りえなかった教団内部に入り込んで取材している点では貴重なドキュメンタリー。 できるなら今度は視点を変えて、教団の犯行を全面自供し被害者を毎日悼んでいるという林郁夫を取材したドキュメンタリーが見たい。 どうやって麻原の強烈な呪縛から解き放たれたかを知りたい。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-18 23:31:09)(良:1票) |
5. SF サムライ・フィクション
スタイリッシュでコミカルなテンポのいい時代劇。 ストーリーはたわいないが楽しいし、緒方たまきが抜群にチャーミング。 [ビデオ(邦画)] 6点(2014-04-23 00:34:53) |
6. エントラップメント
《ネタバレ》 どんでん返しにこだわりすぎて、不自然になっている箇所が気になる。 つまらなくはなかったが、観終わってスッキリ感がなかったということは騙しきってくれなかったということか。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-06-01 01:03:22) |
7. 絵の中のぼくの村
双子の絵本作家が山村で過ごした少年時代が描かれているが、なんだかノスタルジックな気持ちになる。 童話の世界のようなファンタジーもあり、そこでの原体験が絵本作家を育てたと感じさせる。 [ビデオ(邦画)] 5点(2013-05-28 19:07:18) |
8. L.A.コンフィデンシャル
出世第一主義のエド(ガイ・ピアース)、暴力刑事バド(ラッセル・クロウ)、汚職刑事ジャック(ケヴィン・スペイシー)など、個性的で存在感あり。謎の娼婦役キム・ベイジンガー(当時40半ば)も中年女のフェロモン満開。 エドが刑事になった理由でもある、殉職した父を殺した犯人ロロトマシのエピソード。その名が罪を逃れて笑う男を指して、真相解明へとバッチリ効いているのがオシャレ。 ストーリー、キャストとテンコ盛りの内容でエンターテイメントとして面白いんだけど、最初見たときはいろいろ盛りすぎてごちゃごちゃしてしまったような印象。わかりにくくなっている部分もあって、じっくり見直してみると真犯人側の刑事たちの中にカーライルの死亡とか初見では見過ごしていたのもあった。なので、ネタバレした二回目でも十分楽しめるし、印象が前よりも良くなる。 マフィアのミッキー・コーエン、、用心棒のジョニー・ストンパナート、その愛人のラナ・ターナーが実在の人物で、その関係性を知るとまた別の観点でも興味深い。 [DVD(吹替)] 7点(2012-12-17 20:53:43) |