81. エビータ(1996)
歌というのはあくまでも映画内における表現方法の一つにすぎないわけで、前後の流れや調和を無視してひたすら歌、歌、歌ばっかりで埋め尽くされると、そのうち感覚が麻痺してきてだんだん何も感じなくなってしまうのです。落ち着きのないカメラも含めて、映画というよりも超長編のPVを見ているような感じ。ただし、この種のちょっと変な役では異様に楽しそうに生き生きしているバンデラスはやはり偉い。マドンナの存在はどこかに飛んでしまいました。彼に4点。 [DVD(字幕)] 4点(2008-05-14 02:11:08) |
82. エリザベス:ゴールデン・エイジ
ケイト・ブランシェットがきちんと芝居ができる人であることはすでに分かり切っているのであるが、それでもこれだけ最初から最後まで少しの緩みもなくその女王ぶりを見せつけられると、改めて驚嘆してしまう。衣装や美術関係の充実は言わずもがな。ただ、すでに即位して黄金時代を築いた後の話なので、ドラマチックさとか作品のテンションという点では前作に及んでいない。あと30分は長い尺で見たかったと思います。 [映画館(字幕)] 6点(2008-04-02 00:51:32) |
83. エデンの東(1955)
《ネタバレ》 一つ一つのシーンを取り立ててみれば何も突飛なことはしていないのですが、家族内の心理関係を丁寧に積み上げることで、きちんとまとまった作品になっています。主人公は意外に行動自体は大人しいようにも見えるので、もう少し暴走して兄との対比を際立たせてもよかったような気もしますが・・・。それにしても、最後は兄がイッちゃったままで何のフォローもなしという荒技にはちょっとびっくりしました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-07 03:07:52) |
84. M(1931)
《ネタバレ》 前半はいろいろな人がああだこうだ言っているだけで事態としては何も進んでないし、ビル内追跡の部分も、何か同じようなシーンの繰り返しで、特に見るべきところはありませんでした。ただし、最後の人民裁判の描写と、それを「法の支配」で破る部分は、21世紀の今でも通用すべき普遍性を持っています。あれとまったく同じ、「あんたに子供はいるの?」式の純感情的応報論が、「現在の」日本でも平気でまかり通っているわけですから・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-28 03:56:19) |
85. 永遠の片想い
《ネタバレ》 邦題と設定だけでつかみはOKですが、それに加えてソン・イェジンとイ・ウンジュの麗しの微笑みが満載なのですから、悪くなるわけがありません。筋立ても適度に凝っていていい感じです(ところどころ都合良すぎなのは目をつぶって)。ただし、妹のサイドストーリーはどうみても不要だったと思うし、郵便配達人の不法侵入なんてのも、もう少し工夫のしようはあったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-30 03:18:35) |
86. エーゲ海の天使
主役の8人のイタリア兵が、みんなどことなく間が抜けていて、ちょっとしたやりとりでも実に楽しい。進行に伴ってだんだん個性が出てくるのも良い。しかも、脳天気なだけではなくて、よく考えたら深刻だったり悲しかったりする場面もあるんですけど、みんな何ら意に介さず前向きに進んでいくところが良いのです。それと、全体を包むエーゲ海の美しい風景は絶品で、ここでも得をしています。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-24 04:10:10)(良:1票) |
87. エリザベスタウン
喪失と再生、挫折と再起といったあたりがテーマなのだろうが、そもそも、失敗したら1000億円もの損害を出すプロジェクトを単なる1担当社員に任せているというのがありえない話だし(もし本当にそうなのなら、その会社は失敗すべくして失敗している)、出発点からして「設定のための設定」という香りが漂っていて、どうにも入り込めなかった。その後の展開もこれと大同小異であり、ヒロインはなぜここまで主人公に関わろうとしたのかといった点の未解決を筆頭に、作り手に都合の良い展開の連続であったという気がする。それと、オーランド・ブルームの一本調子の幅の狭い演技は何とも痛い。キルスティンのフォローにかなり助けられていたと思う。 [映画館(字幕)] 5点(2005-11-13 21:16:59)(良:1票) |
88. Fカップの憂うつ
あっけらかんとしたおっぱい談義が天真爛漫で楽しい。まるで、80's脳天気系青春映画のような雰囲気なのだが、ストーリーはそんなに明るいわけではなく、登場人物も揃いも揃ってちょっとずつずれた変な奴ばかりだったりするので、むしろ、感触としては「ハイスクール白書」あたりに近いかもしれない。しかし、マリサ・トメイのサービスショット全開(ナースルックまで!)なのは何よりも素晴らしい(笑)。 6点(2005-01-29 22:42:14) |
89. L.A.コンフィデンシャル
なかなか良質なサスペンスです。3人の刑事がいずれも大きな欠点ありの人物なのが面白い。内容的にもひねりがあって、2回目以降も楽しめます。 6点(2004-09-05 23:07:47) |
90. 栄光の彼方に
青春ドラマのくせに、よく見ると話が異様に暗すぎ。登場人物も、ウジウジしていたり、陰険だったり、何も考えていなかったりする人が妙に多い。制作者は実は性格が歪んでいるのではないか。ラストの無茶さにもびっくり。 5点(2004-07-05 01:21:26) |
91. エントラップメント
とにかく、主演2人の会話(というか全員の)が陳腐で、見ていて恥ずかしかった。 3点(2004-07-05 00:55:13) |
92. エニイ・ギブン・サンデー
せっかくアメフトを対象としていながら、カメラワークやカットワークに凝りすぎているために、肉体の躍動感とかプレイをする喜びといった要素がまったく表現されていません。というより、ずたずたにされています。ほとんどスポーツに対する冒涜といってよいのではないでしょうか。人物描写もすべて中途半端です。 4点(2004-06-24 03:37:52) |
93. X-ファイル ザ・ムービー
なぜ敵の連中は次々に自分を犠牲にするのかとか、イギリスの人達はいったい何だったんだとか、何で突然南極なんだとか、突っ込みどころが多すぎて逆に感動してしまうのですが、もしかしてはじめからそういう設定なのでしょうか?真面目に見てはいけなかったのでしょうか? 4点(2004-02-09 00:12:11) |
94. エグゼクティブ・ターゲット
これはひどい・・・。本題に入るまでに1時間以上かかって、その後はギャグみたいなシーンのオンパレード。 1点(2004-01-31 02:28:22) |
95. エリン・ブロコビッチ
素材としての目のつけどころは面白いのですが、この主人公は少しも魅力的に見えません。こんなどの会話でもすぐ怒鳴りだしたり、連絡もなく勝手に飛び回ったりする人とは、一緒に仕事をしたくないです。 5点(2003-12-07 23:16:11) |
96. エイト・ヘッズ
限りなくC級に近いB級コメディ。見ていて退屈ではないです。後には何も残りません。 2点(2003-10-01 01:49:27) |
97. 英雄の条件
そうまでして民間人への攻撃を正当化したいのかね、君達は。「先に攻撃してきたのは向こうだ」というのはアメリカが世界各地で展開してきた理屈ですが、そのために映画まで作ってしまう根性には感心します。そもそも、イエメン人の大量殺害を正当化したいのならば、なぜイエメン人がアメリカに反発するに至ったか、その過程もきちんと説明しないと公平とはいえません。ついでにいうと、登場者全員が国家への無条件忠誠を美化しているところも気に入らない。 1点(2003-09-16 02:01:34)(良:1票) |
98. エンド・オブ・デイズ
設定に無理がありすぎて、その時点で良い作品になりようがないのですが、それにしてもつまらないですよ、これは。ヒロインが、ただ存在しているという以上の意味がなく、何の積極的な魅力もない(むしろみんなの邪魔ですらある)というのも困ったものです。 2点(2003-07-13 23:26:36) |