1. 映画 みんな!エスパーだよ!
《ネタバレ》 一言で言えば「なんじゃ、こりゃ?」。原作漫画は未読。一昨年のTVドラマは話題になっていたので3話から見ていました。てっきりドラマ版の続篇かと思って見に行ったのですが、そうではなくて、キャストをほぼ同じまま(美由紀のみ夏帆から池田エライザに交代)で、再び物語の最初から始まるアナザーストーリーでした。とはいえドラマ版も十分不条理な作品でしたが、今回の劇場版の展開はさらに意味不明で、もはやストーリーの体を為していません。1話の区切りのあるTV番組なら、全体の筋をそっちのけにしても、シチュエーションごとの見せ場が小綺麗にまとまっててまだ見られたのですが、映画だとメリハリが全く無く、単に演技力皆無のグラドルを集めてお色気成分をプラスしただけの、園監督のおふざけを2時間見せられた感じ(まあある程度は予想してましたが)。正直、筋だけで言えば学園祭で上映されるムービーのレベルでしたね。まあそれでもところどころ笑える場面はあったので、辛うじて4点てとこか… [映画館(邦画)] 4点(2015-09-06 12:51:42)(良:1票) |
2. 映画 ビリギャル
《ネタバレ》 原作未読。ここでの評判が良かったので見に行きました。何だろう。話としては全部想定できる範囲内で、展開もベタベタですし、特にサプライズもなく、何の衒いもなく、まさに王道と言える予定調和なストーリーなのに、確かに見ていて面白いし、確かに泣ける、不思議な作品だと思いました。ここまで平凡な物語を退屈せずにちゃんと見られる作品に仕上げているというのは、実話としてのバックボーン云々というよりは、何より映画作品として一シーン一シーンの作りが丁寧なんでしょうね。細かい積み重ねの総和として、全体の作品のバランスが取れていると言いますか。また役者も無理なキャスティングが無く、みな自然な感じ。有村架純も伊藤敦史も田中哲司も安田顕も…どの役者もぴったりはまっていました。そこまでずば抜けた優秀作とは言えないものの、普通に「良作」と言ってもいい出来かと。 [映画館(邦画)] 6点(2015-06-29 22:55:14) |
3. 映画 暗殺教室
《ネタバレ》 原作漫画は未読。TVアニメの方は先月放映分の11話(イトナ転入)まで視聴済の状態で見に行きました。アニメがまあまあ面白かったのと、ここでの評判が良かったので見に行きました。かなり端折っていた前半は、どうにもテンポがイマイチな上、若手俳優たちの演技や知英の台詞が心許なくて「うーん…どうなんだろ、これ」という感じでしたが、クライマックスの殺せんせー大暗殺大会、イトナとの格闘に入ってからは、俄然テンポが良くなって面白くなった気がします。最終的には帳尻を合わせてきた感じがして、さすが漫画の実写化に定評のある羽住監督と思いました(ノリとしては『逆境ナイン』に近かった…かも?)。原作も読んでみたくなりました。何より感心したのは二宮君の声の演技ですね。アニメ版の福山潤に遜色ない怪演です。「to be continued…」は本当なんでしょうかね。どうせなら生徒役の面々が「中三」に見えるうちに撮って欲しいものですが。 [映画館(邦画)] 6点(2015-04-18 17:10:16) |
4. エイプリルフールズ
《ネタバレ》 古沢脚本ということで期待していたんですが…フジテレビお得意の「めいっぱい豪華なキャストを集めたけど結局凡作になっちゃいました」的な作品群の範疇は超えられなかったかなー。もっとも昨年の『ジャッジ!』よりは楽しめましたが。平行に進む別々の物語が「エイプリルフールの嘘」をキーワードに結びつく…てのがコンセプトと思うのですが、あまり上手く仕上がってません。6本のストーリーに通す横串の刺し方が雑というか、感心するようなつながりになっておらず「とってつけたような」連鎖で終わってしまいます。酔ってしゃっくりを繰り返す高島政伸の刑事が、スペースノイドの話と絡まないのも残念。まあ2時間映画でノベルゲームの『街』みたいなリンクは難しそうですけどね(そうは言っても『桐島、部活やめるってよ』や『地獄でなぜ悪い』などよりは整合性を感じられました)。このキャスト陣なら、もう少し面白くできたんじゃないかという意味で、若干もったいない作品でした。 [映画館(邦画)] 6点(2015-04-03 21:28:02) |
5. 永遠の0
《ネタバレ》 世間的にも評判がいいので観に行きました。ただ、こういう現代的でクールな軍人は、当時の雰囲気を考えると違和感がかなりあります(まあそれゆえに「海軍一の臆病者」と呼ばれたのでしょうが)。すでに他の方も触れられていますが、説明セリフが多すぎるのと、やたら音楽がもったいついた感じはしますね。泣きどころが強制されているようで、あまり愉快ではありませんでした。全くの余談ですが今回、上映時間の都合で耳の不自由な方向けの、日本語音声+日本語字幕という特殊な環境で鑑賞しましたが、私の年来の持論である「字幕は映画の邪魔以外の何でもない」というのを改めて痛感しました。洋画も吹替上映を増やしてほしい… [映画館(邦画)] 6点(2014-02-08 00:28:30) |
6. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
《ネタバレ》 毎週楽しみにしていた旧版(GAINAX版)の本放送で25/26話で落胆したオールドファンですが、今回の「Q」に関しては今までの展開をすべて覆す可能性を感じ、楽しめました。主人公(と視聴者)のみ時間が継続していて、周囲の時間の方が遙かに経過してしまい、世界が破壊され、敵味方すら混沌としているという展開は、最近の漫画「ジャイアントロボ バベルの籠城」と似た展開ではありますが、エヴァ世界観的には新鮮です。「ふしぎの海のナディア」でGAINAXにはまってからエヴァへ行った世代としては、今回序盤の山場でナディアのBGMが数曲使われていたのは感慨深いものがありました(しかも大塚明夫ボイスの新キャラまで)。不安といえば、これだけ広げた風呂敷をきちんとたためるのか。実はGAINAX旧劇場版の「シト新生」でも、今回と同様の期待を膨らませたものの、「Air/まごころを君に」で変な方向に収束させて、裏切られた経験があります(それでもTV版よりはましでしたが)。死海文書ならぬ新劇場版公開のタイムスケジュールはすでに数年の遅れが出ていますので、完結編「?」の方は早い時期に見せていただきたいものです。 [映画館(邦画)] 8点(2012-11-20 07:10:36) |