1. 南極物語(2006)
《ネタバレ》 どうしても本家本元との比較で語らざるを得ません。オリジナルは、取り残された犬達が次々に力尽きて死んで行く様が直接的に描写された作品で、愛犬家には(悪い意味で)堪らない作品でした。対して本作は、そういう悲壮感は全くありません。殆どが生き残るからです。チームワークを発揮して鳥を狩ったり、運良く基地に潜入して食料品を漁ったり、ヒョウアザラシからシャチの死骸を掠め取ったりと、実に適応力があり運にも恵まれています。主人公が必死になってお迎えに来なくたって、この先何年でも生き延びたんじゃないだろうか(笑)と思わせるくらい、南極という環境に適応しています。というより、南極の過酷さを実に甘っちょろいものにしています。この辺りがディズニー映画っぽいといえばそれまでなのですが、犬が可愛いから点は甘くなります。愛犬家には(良い意味で)堪らない作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-23 01:02:02)(笑:1票) (良:1票) |
2. ナチョ・リブレ/覆面の神様
ゆるーいコメディ映画でした。ジャック・ブラックの演技(という小ネタ)にはキレがありますが、逆に言うとそれ以外には特にこれと言ったポイントはありません。シスターのために作った歌を相棒のヤセの前で披露するシーンは最高でした。欲を言えばシスターの前で歌ってほしかったですが。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-13 14:42:49) |
3. ナイロビの蜂
正直言って期待はずれでした。得てして社会派ドラマというのは、その世界に没入できなければ退屈に感じることが多いものです。テッサの取った行動は社会的には正義かもしれませんが、どうもその奔放な性格が災いして、最後まで感情移入できませんでした。それと、やや文芸的な線を狙いすぎているような気がして、もう少しエンターテイメント性を持たせてくれた方が面白い作品になったと思います。一応、サスペンスでもあるわけですので。 [DVD(字幕)] 5点(2007-05-02 02:43:20) |
4. NOTHING ナッシング
ちょっと悪ふざけが過ぎたかなぁという感じ。ほんとに何も無いから、苦労して引っ張ってるのがありありなんです。何も無い背景の中で冴えない男2人だけというキャスティングは、さすがに辛かった? [DVD(字幕)] 4点(2007-04-29 18:20:05) |
5. 南極物語(1983)
犬たちを置き去りにして帰還しなければならなかった脚本にケチを付けても仕方がないであろう。実話に基づいている以上、それは覆らない事実なのだから。それよりも、犬たちの熱演や南極の壮大な自然を映し出した映像に圧倒されっぱなしだった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 19:06:26) |
6. ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀
リメイクとしては及第点だと思います。ただ、基本コンセプトはロメロが創作したもの。その遺産のお陰で、サヴィーニは敷かれたレールをそのまま辿っていけばよいわけで、オリジナルの良いところはそのままに、変えたいところだけ手を加えてと。ビジュアル的には、オリジナルが60年代作品である故、20年以上も後に製作された本作が圧倒的な進化を遂げているのは当たり前のことです。そういう意味では、「オリジナルよりも良い」という意見も出るでしょうし、ちょっとズルいかもしれません。ただ、リメイクだからオリジナリティが無いからいけないという必然性も無いと思います。本作を単体として評価した場合は、このくらいの点数は行っているんじゃないでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-15 02:04:57) |
7. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生
ゾンビ映画を一度ちゃんと見てみるかという気になって借りたのが、死霊のはらわたⅠ、Ⅱとこの作品。この作品はまさに古典と呼ぶに相応しい映画だと思いますけど、決して古びれている感じは無かったです。勿論、CGや特殊メイクを施して、派手にグロテスクにドタバタ劇を演じる今時のホラー映画と比べれば、予算も見るからに無さそうだし、地味さは拭えません。けど、恐怖感はなかなかのものでした。ストーリーに何のメッセージも無い単なるドタバタホラー(勿論、こういうのも好きなんですけど)と違って、窮地に追い込まれた人間が見せる本性と言うか、普段は他人に見せない恥部を曝け出して見せることで、ゾンビと人間と一体どっちが本当の意味で化け物なのか?という一種の哲学的メッセージを訴えかけている作品でもあります。でもまあ、私はあまりそういうことを考えながら映画を楽しむのは好きではありません。単純に、面白かったということで高めの評価にしておきます。 7点(2004-09-01 22:32:14) |