1. 日曜日が待ち遠しい!
邦題から勝手に、ルンルンでハッピーなコメディを想像してしまっていました・・・。やたら怖そうなサスペンスがずっと続くのにびっくりしましたが、しかしそうであっても、全体的に同じようなシークエンスが繰り返されているだけであって、メリハリや解決がありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-07-30 00:07:17) |
2. ニア・ダーク/月夜の出来事
《ネタバレ》 吸血鬼一族の映画を作る、という以外には、設定らしい設定もしていない、B級・自主制作感まる出しの作品。しかし、余計な細工をしていないのが思いっきり吉の方向に働いていて、今でもその辺にこういう集団がいるかもしれないという妙なリアリティを感じさせることに成功している。一方で、酒場の襲撃(?)のシーンなんかは、セオリーを無視して自由な演出でやりたい放題。だから、最後の半ば強引な着地も、きちんと決まっています。また、キャメロンつながりの支援と思われるビル・パク先生の超ドアホ役出演も泣かせます。 [DVD(字幕)] 6点(2018-07-29 23:51:50) |
3. 2010年
私は「2001年」を別に名作とは思わないので、それの続きがどうのこうのと言われても何も思わないのだが、見所は何といってもロイ・シャイダーでしょ。難題に取り組む職人肌の担当者的な役をさせると、この人ほどぴったりくる人はいません。どこまでいっても、その横顔が美しい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-07 23:23:31) |
4. ニューヨーク1997
細かいところがいろいろと相当いい加減なのですが、それによって見る側も、敵の見えなさ加減がもたらす危機感や不透明感に同化してしまい、結果としてスリルを維持しているという、奇跡のような作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-24 00:46:05) |
5. 忍者武芸帖 百地三太夫
とにかく、真田広之、真田広之、真田広之と、まあそういう作品。広之さんを鑑賞するという目的(謎のインチキバレエも含めて)に絞って見れば、必ず目的は達成できる。志穗美悦ちゃんは、分かりやすく出番が削られている上に使われ方もひどいんだけど、まともに悦ちゃんを活躍させれば、主役を一気に目立たなくさせてしまうことが容易に推測できるため、作品の目的からいえば仕方ないのだろう。僅かなアクションでも、この人の技の切れは異常。 [DVD(邦画)] 5点(2015-08-02 01:27:01) |
6. 226
キャスティング一覧の豪華さには目が眩みそうになるが、そのほとんどはエキストラレベルの使われ方しかされていないので、まったく意味がない。辛うじて出番があるといえる何人かの役者も、人格設定を与えられていないので、演技になっていません。各シーンも、青年将校がいらいらそわそわしている同じような場面の繰り返しで、制作者がこの作品で226事件の何を表現したかったのか、皆目不明。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-07 22:18:50) |
7. 日本の熱い日々 謀殺・下山事件
《ネタバレ》 例えば序盤の新聞社内のシーンで、ただ「暑い」という一事を表現するために、小道具やエキストラやメイクを積み重ねる丁寧さ。ああ、手間暇かけてるなあ、と嬉しくなる。実際の映像や写真や記事も随所で挿入されているが、見せ方やつなぎ方が自然なので、違和感が生じない。そうした積み上げの上に、主人公はひたすら地道に、ただ調査と裏付けを繰り返していく。ここぞというところで捜査本部がいきなり消滅するとか、もっともらしく登場する伊藤孝雄についても結局何も起こらないなど、現実の厳しさもきちんと踏まえているのが、作品の重みを増している。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-09 02:45:38) |
8. 二百三高地
せっかくこれだけの時間を遣っていながら、攻撃シーンは同じような画面の繰り返し(エキストラのいい加減な使い方も目障りだった)、司令官側も仲代と丹波を除いてはこだわった人物造形がなされておらず、結局はこの2人+あおい輝彦に寄りかかった内容となってしまった。もっと個々の登場人物を大切にしないと、結局は全体像も出来上がってこないと思うんだけどな・・・。それと、日露戦争の発生原因や旅順の戦略的位置づけについても、もっとそれが分かる描写が必要でしょう。主題歌に5点。 [DVD(邦画)] 5点(2010-04-12 01:05:07) |
9. 人間の約束
昔見た予告では、かなり荘厳なイメージの記憶があったので期待していたのですが・・・落ち着いた感じの映像は良いのですが、人物描写という点ではテレビのホームドラマと大差なく、タイトルほどの中身の重さは感じられませんでした。何よりも、ここぞというところで次々に出てくる説明台詞の数々がまずいです。これだけのキャストを入れたのであれば、それを表情や動作で語ってくれなくてはいけません。題材が大きすぎて、入口のあたりで終わってしまった感じ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-05-16 01:50:01) |
10. ニューヨーク東8番街の奇跡
《ネタバレ》 単純素朴な一直線ファンタジーと言い切ってしまうことも可能なのだが、それでも作品を心に残るものに留めているのは、「奇跡」が起こる前の各人の絶望的なやる気のない状況を、きちんと整理して示していること。そして、UFOの視覚効果もさることながら、その背景をなす朽廃ビルを、周辺の状況も含めてきちんと作り込んでいること(最後の大火事、焼け落ちた後、そしてリニューアル後という3連発も強烈)。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-25 02:07:39) |
11. ニュー・シネマ・パラダイス
ラスト以外は筋立てに特に工夫があるわけではないのだが、それでも心を打つ忘れがたい作品になっているのは、数十年後の現在の「喪失」状態を短い中にも的確に凝縮して、失われた少年期をより一層鮮明に浮かび上がらせているからだろう。そこが、誰もが持っている逃避心(悪い意味ではない)を刺激して、過去をさらに美しいものとする。それが映像や音楽も含めてぴったりとはまってしまった、ある意味奇跡的な作品だと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-23 23:14:24) |
12. 肉体の門(1988)
冒頭に登場する娼婦のお姉様たちだけであまりにも強烈。加納みゆき+山咲千里+長谷直美+芦川よしみですよ。はまりすぎなキャスティングです。もっとも、気合充実のかたせ梨乃に引っ張られたのか、みんな少々オーバーアクション気味ですけどね。加納みゆきなんて、NHKの朝ドラで清純にデビューしたのに、よくぞこんな役を受けたものです。偉い!内容の方は、ほとんどかたせ梨乃の独壇場なのですが、娼婦たちの生き抜くことへの貪欲なまでの強烈な意欲がよく表現されていて、十分楽しめます。ラストはちょっと中途半端ですが。それと、根津甚八と渡瀬恒彦のキャストは逆の方がよかったと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2006-01-12 02:37:20) |
13. ニューヨーク・ストーリー
それぞれの話も特段面白くないが、この3つをつなげる必然性がどこにもないので、何のために作ったのかさっぱり分からない。タイトルにニューヨークを謳うべき必要性も分からない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-23 01:55:02) |
14. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
サクセスストーリーならばそのためのアイディアやネタがもっと欲しかったし、ラストの演出は二時間ドラマレベルだし、脚本には突っ込みどころは多数ありますが、それを全部吹き飛ばしているのは、当時のマイケル・J・フォックスの神がかり的にアクティブなパワーに尽きます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-01-05 04:36:13) |