1. オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
マイク・マイヤーズの老いを感じた本作でした。カメオのシーンは、楽しかった。できれば、このカメオの出演者たちで最後まで演じてほしかった。シリーズを本作で終わりにしたいというマイヤーズの悲鳴が聞こえてくるようでした。 2点(2004-06-18 00:05:35) |
2. オースティン・パワーズ:デラックス
60年代はいけていたオースティンが、90年代に来たとたん、ダサイやつになってしまった。前作はバックグラウンドがそれなりにしっかりしていました。今回は、それもナシ。「むずかしいこと考えずに、楽しみなさい」という映画。前作とまったく同じギャグを、そのまま使い回していますので、前作を楽しめなかった人は観ない方がよいでしょう。前作は撮影が本当にひどかったのですが、本作は何とかまともなレベルに。各シーンがひきしめられ、スピーディになった感じがしますが、前作の寒い間が私は好きでした。ヘザー・グラハムは、チャーミングな60年代のアメリカ女性をうまく演じていました。本作は、前作のような30年間を空白にしてしまったことに悩むオースティンの負の部分が、まったくありません。妻がロボットとわかっても、能天気。そのあたりが、私の好みではありませんでした。 6点(2004-06-17 23:47:02) |
3. オースティン・パワーズ
70年代イギリス、狂乱のまっただ中にいたオースティン・パワーズが、20世紀末のラスベガスにやってきます。古きよきサイケなロンドンファッション、それとは対照的なラスベガスが、妙にマッチしてよかったです。30年の間に失ったものの大きさに気がつき、しんみりする姿が、この映画のすべてだと思います。ギャグは、好みが分かれるところ。 8点(2004-06-16 10:55:11) |
4. 鬼が来た!
《ネタバレ》 招かざる日本人を、村の人々は平安を守るために殺そうとさへします。マーは結局、花屋を殺しはしませんでしたが、それは哀れな日本人兵への同情からではなく、自分の手を血で染めたくなかったからに過ぎませんでした。終盤は、子供にも容赦のない日本人兵の殺戮が描かれます。良心に呵責を持ちながらも、彼らは異国人に命の重さを感じていません。本作の舞台は日本軍占領中の中国ですが、戦争そのものよりも、異国人に向ける人々の顔を、とてもリアルに描写しています。魯迅の阿Q正伝を彷彿させるような、ラストでした。日本兵を演じる役者たちが、素晴らしかった。しかし、上映時間が長かった。あと30分は、短くしてもよかったように思います。 7点(2004-06-15 23:50:24) |