21. パコダテ人
《ネタバレ》 なんでこんなにシリアスなんだ? ある日突然尻尾が生えてきた女の子をとりまく微笑ましく頭を空っぽにして楽しめるコメディじゃないのか? 異端に対する人々の個のない無責任な悪意はシザーハンズを思い起こさせるが、この映画での表現は異様に不快。そんな胸糞悪い展開誰も求めてないって。 そうでなくても、こんなふざけた設定なのに、展開は普通の上に家族愛やらで感動でもさせようとする狙い方がすべってる。笑いどころは全くと言っていいほどないので、宮崎あおいの愛くるしさだけが救いの悪い意味でバカバカしいだけの映画。 [DVD(邦画)] 3点(2009-03-30 23:59:53)(良:1票) |
22. ハンコック
《ネタバレ》 酔っぱらいで傍若無人な嫌われヒーロー、ハンコックが暴れまわるコメディタッチの前半はなかなかに面白くて楽しめました。改心するまでの心情の変化の描き方や、ステレオタイプな一般市民の描き方が不満に感じたものの娯楽作としては目をつぶれる範囲内。気がつけばソコにいたヒーローなのかと思いきや、生い立ちをセンターに持ってくる構成もなかなか良し。中盤からの思いもよらない展開も良し。 しかし、みなさん仰ってますようにそっから急速に失速して、蛇足設定に引きずられグチャグチャになってつまらなくなってしまったのが残念。 やっぱヒーローもので盛り上がるのは強大な敵との対決だと思うので、そういう面でもラスト付近がまったく盛り上がりに欠けたのが残念。一緒にいると弱くなるって、ずいぶん無理のある設定は不可解以外の何者でもない。もっとヒーローコメディとして割り切って気持ちよく最後までいって欲しかったのに残念。 同じ血を引くあの少年が最後にスーパーパワーでハンコックを助けに来て、ヒーローファミリーが巨悪に立ち向かう展開を期待してしまった。(まぁ、血は引いてないんだけど)。これならMr.インクレディブルの圧勝。 [DVD(字幕)] 5点(2009-02-18 11:50:53)(良:1票) |
23. パコと魔法の絵本
下妻や松子では、CGと実写の大胆なコントラストが独特な味を醸し出していた中島映画。今作ではそれに加え独立したCGアニメまで入ってくるから、まぁ画面が賑やか。それだけにクオリティの高いCGと、狙ってるにしてもしょぼすぎる実写の世界がアンバランスに感じました。病院の内部にいたっては、病院に見えないのはまだいいとしても、ほとんどがそこで繰り広げられるるというのになんだか出来の悪い舞台のセットのようなのはちょっと気になりました。 とばしまくりのギャグはほとんど笑えず、逆に物語の流れを崩していた気がするし、舞台風の人の並びや、大げさな演技はちょっと受けつけがたいところがありました。 それでもこの個性は記憶に残るし、純粋な内容は好印象。センスが合う人なら絶賛も頷けます。近年の子供騙し映画とは一味違った子供にみせたい良質邦画かと。 [映画館(邦画)] 6点(2009-01-16 00:18:33) |
24. バベル
《ネタバレ》 モロッコの親子、狙撃されたアメリカ人、そのアメリカ人の子を預かる乳母、そして日本の4つのストーリーが一つの銃撃事件に濃密に絡まり、徐々に複雑なストーリーが明らかになっていくサスペンス…と思いきや、そこはイニャリトゥ、ごくシンプルな話をほとんど話を絡めずに場面ばかり変えて淡々と垂れ流すだけ。日本のシーンは全く不要じゃないですか。菊池凛子が無駄に脱ぎまくったただのエロパート扱いで役所さんは端役…。何か薄っぺらい。 乳母の話もとってつけたよう。長時間の暗い小さい話を無理やり大袈裟に広げて、散漫すぎる話にうんざり。伝えたいメッセージがあるなら、ダラダラとしたエピソード集にしないで、もっとコンパクトに丁寧に描いたらいいじゃないか。ストーリーとしても登場人物が皆間抜けすぎて現実感ないし。もうイニャさんにはこりごりです。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-13 16:54:13)(良:2票) |
25. バンテージ・ポイント
一つの事件を多数の登場人物の視点で繰り返し見せて、事件の内容を少しずつ明かしていくというスタイルはもはやそれほど目新しくもないですが、ここまで徹底して硬派な造りなものも珍しい。登場人物もカメラも展開もとにかく忙しくて落ち着かない。登場人物が多いとどうしても群像劇に走りたくなりそうなところですが、そんな暇はない。とにかく走る走る。登場人物は観客に事件の一端を見せるための駒でしかなく、余計なキャラクター付けなどは排除されています。90分足らず休憩なし、中身がなくてもいいじゃないかと開き直って純粋な面白さだけを追求したジェットコースター・サスペンス・アクション。気合いの入った映画には細かい突っ込みはしません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-08 00:40:30) |
26. ハンテッド(2003)
最初の三十分が退屈すぎて一回止めてしまいました。そして、その後もたいして盛り上がらず終わってしまいました。なんか中途半端です。 [DVD(字幕)] 3点(2008-07-24 16:40:20) |
27. バンディッツ(2001)
《ネタバレ》 全体的なセンスはイマイチ。この手の映画に重要なクールさが物足りない。また、女の性格が不快。途中ラブストーリーになるところも退屈。何もかもうまくいきすぎてスリルがない。最後もネタ晴らしが早すぎる。 などなどおおむね、ダメっぽいんですが、オープニングにうまく繋げるオチはなかなかで、それだけでも悪い印象は残らない。バイオレンスもほぼなく、良くも悪くも一般向け。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-15 18:04:02)(良:1票) |
28. 半落ち
アルツハイマーの妻を殺した男の話です。その男の謎を最後まで引っ張る割には、その隠した動機がイマイチ伝わらず、あっさりしててイマイチです。内容は地味ですが、キャストがやたら多くて豪華ですが、そのぶんとっちらかった印象。伊原さんかっこえー。 [DVD(邦画)] 4点(2008-07-15 17:54:31) |
29. 晴れたらポップなボクの生活
ホームレスロードムービー。地味でさらっとした叙情的雰囲気、画が良い。主演二人も良い。悪くない。永遠に電源の切れない携帯電話が不可解で気になる。 池畑ってだれだっけと思って見てたが、終わってから気づきました。 ピーターかっこええ!! [DVD(邦画)] 7点(2008-07-15 17:51:53) |
30. バーバー吉野
なんという低評価・・・。 ヨシノガリという設定勝負のほのぼのコメディですが、何故、こんなに絶賛かと言われても困ります。特別良いというより、とりたてて悪いところが見当たらないんです。 ストーリー、キャラクター、テンポ、笑い、ほのかな感動、全てがフィットしていて心地よいんです。 なにより面白かったのは小学生同士の会話。誰もが一度はしたような、性への興味、好きな子の話、責任のなすりつけあい等など、どれを見ても笑いとノスタルジーがいりまじった温かい気持ちになれます。そして、理不尽な大人達への疑問から対決をテーマとして、皆と同じでいいのか?という日本人全体へのなげかけ(おおげさ)も感じつつ、なんとなく上質のコメディとなっていると思います。まぁ、もたいまさこは反則な気もしますが。この雰囲気にのれれば楽しめるとは思うんですが、いかかでしょう。 [DVD(邦画)] 9点(2008-07-15 17:29:43)(良:1票) |
31. パニック・ルーム
《ネタバレ》 一言でいってしまえば普通。パニックルームていうのはもっと色々な仕掛けがある不思議な部屋だと思いきや、監視カメラとマイクのあるただの避難部屋だということにがっかりで、もはやその時点で特筆すべき部分がない。そこから出たり入ったり追いかけっこするだけの話。しかも、場面がそんなつまらない部屋であるだけだから視覚的にも退屈(とはいえ、カメラワークは面白い)。内容スカスカです。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-15 17:22:10) |
32. 花とアリス〈劇場版〉
とにかく美しい映像と音、美少女の為の映画。いつも思うんだが、岩井俊二ってド変態でしょ(褒めてます)。ヘナチョコな脚本も、冗長さも、この美しい世界に入ると必然のように感じられます。 鈴木杏の存在感、そして何より蒼井優の美少女っぷりを存分に堪能できました。ダンスシーンの長回しからは監督の荒い鼻息が聞こえてくるよう。 未成熟な美少女好きのための、ある種のファンタジー映画ですな。カメオ出演者が多すぎなのが余計。この映画に高得点をつける人はたぶん変態です(嘘)。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-15 17:18:16) |
33. バトル・ロワイアル
《ネタバレ》 かなりテンポがよく、あっという間に終わってしまう。ただ、ちょっと急ぎ足すぎて強敵であるはずのボスキャラをあっさり倒しすぎ。最後まで飽きはしないんですが、もう少し的を絞って一人一人のキャラクターを掘り下げてもよかったかもしれないですね。原作は結構好きでした。 なんかダイジェスト版を見せられたような印象ですが、まぁ軽く見るぶんには面白かったんじゃないでしょうか。2はたぶん見ません。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-15 17:07:03) |
34. バッドサンタ
あまりにも酷いビリーさんのアル中サンタっぷりが素晴らしい。軽く見れる楽しく下品で爽やかなコメディです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-15 16:59:53) |
35. ハッシュ!
何が良いって言われたら困るがなんか良いって感じの映画ですね。ゲイの二人ととにかく子供の欲しい女という濃い主人公の三人がそれぞれ自然で良い味をだしていて、普通は縁のないような設定でも無理なく見れます。なんか気持ちの良い映画です。好きです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-11 18:46:41) |
36. 8人の女たち
血縁関係にある8人の女たちが一つの屋敷で、殺人事件に巻き込まれてゴタゴタ喧嘩する話ですが、なんかバカっぽい。一人一人の個性は出ていましたが、魅力のないひたすらドロドロしたストーリーながらも、ミュージカルが挿入されたりと暗さは全然なく、雰囲気を作っているのでしょうが、自分としては好みではありませんでした。好きな人は好きでしょうが。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-07-11 18:44:57) |
37. バットマン ビギンズ
いままでの悪乗り感はなりを潜めて、初期のダークさが戻っています。ただ、ヒーローものというよりサスペンス面に話の重点もおいてるため、丁寧なんだが、多少ややこしく、地味で長いのが個人的にはちょっときついかな、と。謙さん脇役だなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-11 18:42:20) |
38. パッチギ!
ゲロッパがあまりにも平凡かつあたりさわりない映画だったので期待してなかったのですが、 今回は、すげぇ良かったです。過激なバイオレンスシーン、それぞれの登場人物の立ちっぷり、テンポの良さ、笑いと切なさとのバランスが極めて良い。時代、音楽が昭和で、特に音楽の使い方が絶妙な(ずるい)ので泣かされそうになります。 偏った歴史観がなければ満点。 [映画館(邦画)] 8点(2008-07-11 18:37:09) |
39. ハチミツとクローバー
ハチクロには映画から入り、なんと素敵な世界観だといたく感激し、胸をかきむしられ、原作(途中まで)⇒アニメとハマリまくって、勢いあまって映画まで二回目を観てしまった。 冷静に二回目を見ると、そこまで大絶賛できるような内容でなかったことに気づきました。加瀬亮のイケてないのにモテるとこと、過剰なストーカーっぷり。音楽がやたら場面にあってなかったり、時の流れのわかりにくさとかに不可解さを感じてしまうところが多く、そこらへんがだいぶ減点かと。 でも、この切ない感じはやっぱりイイと思うんです。蒼井優の透明度たっぷりな圧倒的な可愛いさは言うまでもなし、他のキャストも息づいてるし、美大の不思議な雰囲気のあるまずまずの良い映画だと思います。こんなまっすぐな気持ちで恋をしたいですね。10点をつけたくなったのはきっと蒼井優に恋をしたと錯覚したからだな。冷静になっても8点をつけさせてください。キモくてごめんなさい。片思い&失恋至上主義でごめんなさい。原作ファンからもそうでない人からもけなされてる映画ですが、僕はまた見るでしょう。 [DVD(邦画)] 8点(2008-07-11 18:31:53)(良:1票) |
40. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
内容としては結構使い古されたネタですが、展開の多彩さ、いい感じのどんより具合、そしてラストにグッときました。都合の良い話ですがね。暗いバックトゥーザフューチャー。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-11 18:21:16)(良:1票) |