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トントさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1975
性別 男性
ホームページ http://urabe65.kan-be.com/
年齢 59歳

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81.  パラダイスの夕暮れ 《ネタバレ》 
カウリスマキの作品は他人事ではない。リストラ、無職、そういう状況が常に隣にあって、その中でも人間性を失わずに生きていく、そんなささやかだが強い人たちを描いている。これは初期の作品だが、常連の役者さんはもうこの時に出演している。日本も戦後、そしてこれから迎えるだろう状況の中で、彼らのように強く生きていけるだろうか?
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-08 23:45:43)
82.  ハンナ・アーレント 《ネタバレ》 
2014年夏、書店などでチラチラその名を見かける女性政治哲学者ハンナ・アーレント。自分も彼女についての新書を1冊買った。その読書の理解が進めばと、この映画に期待していた。観終わって、残念な気持ちがした。新書を買って、損したとも少し(ほんの少しです)思ったが、何より誠実な思索者であることができる彼女は、恩師ハイデガーの軽率な行為のために、思索の迷路に入り込んでしまい、死ぬまでさまようのである。彼女はそれでも思索をやめず、恩師との対決も辞さない。しかしかつての大思想家(?)ハイデガーは、自分のことをベラベラしゃべるだけの爺さんだった。映画の最後の彼女の講義は迫力があった。それは彼女の孤独な闘いが静かではあるが、凄まじいものであったことを伝えている。彼女は最後言う。「何が過ちなのか言えないのよ。」ここに彼女の「悪とは何か」についての出発点があり、そして最終地点でもあったのだろうと僕は思った。人間であること。それが危ういとき、思索は何とか繋ぎ止めることに一役買えること。かつての同僚たちは皆、彼女に厳しかったが、僕は彼女は立派な人間だったと思う。そしてこの孤独な闘いに挑む彼女の周りにいる、女性友だちが皆とても魅力的に思えたのが、映画的に良かった。今の日本の世相が考えることを放棄しているのは何故?そしてそんな時だからこそ、人間であるために思索が役に立つとも言っているのか・・。やはり本を買って良かったぜ、とここまで来て、やっと思えた。「人間じゃない貴方。思索なさい。じゃないと・・・」とこの映画は言ってるのかもしれない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-07 04:52:06)
83.  はなしかわって 《ネタバレ》 
もうこれ以上、スタイリッシュな作品はないくらい、オシャレな映画。話のほうはニューヨーク、マンハッタンをよこぎるちょっとしたロードムービーみたいなもの。定職についてない、ちょっと怪しい広告マンみたいなのが、お金のない一日どう過ごすか?みたいな・・。パーティーなんかのバックグラウンドムービーにいいんじゃないかなぁ?ハルハートリーは、なぜこんなに評価が広まわらないんだろう?これが一番、最近の作品ってことは、彼は枯渇するどこじゃなく、ドンドン感性を研ぎ澄ませていることは確実だ。ファンとしては、せめてDVDを購入して、彼の映画創りに貢献したいくらいだ。(しかし、いかんせん金がない・・トホホ)
[DVD(字幕)] 8点(2014-07-05 19:44:20)(良:1票)
84.  灰とダイヤモンド 《ネタバレ》 
政治犯でも、やはり人を殺めると、もうまっとうな生活には戻れない。カウンターの女性は、生きる意味を教えてあげると同時に、彼に死を約束させたのだ。それはヤクザ映画でよく見る図式ではあるが、戦争になると、誰しもがこのような立場に立たされるのかもしれない。正気じゃやってられないと、夜の間はずっと、宴は続く。平和とは、一枚下はこのような地獄だってことを教えられる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2014-07-04 03:57:27)
85.  薄桜記 《ネタバレ》 
もう涙なしでは見られない。元はといえば、高田馬場での決闘で、見るだけしか能のない侍3人のせいで、なんでこの夫婦がここまで悲劇になるのか・・。市川雷蔵はどうして、観る映画、観る映画、ここまで絶体絶命になるのか?そういう人なのかなぁ。それとも昔のアイドル(?)ってこんな役が似合っていたのか?最後の討ち入りまで、この夫婦の残酷な運命を辿るこの話。もう!勝新、もっと早く来なきゃ~!この映画に限っては、落とし前はキチンとつかないまま、終わってしまった。時代劇というのは、映画の落とし前の美学は当てはまらないのかなぁ・・。それとも夫婦の愛が昇華されたことで、観客は良かったねぇと思うことで取りあえず、この映画はエンドなのか?う~ん・・。時代劇ワールドの前に立って、少し思うこと。映画評論家の佐藤忠男さんが「意地の美学」という本を書かれたけど、男の意地を貫くことで、あ~良かったねぇと思うことが落着なのだろうか・・。まだまだ観なきゃいけない時代劇を前に、自分を試されてるような気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2014-05-31 13:36:38)
86.  8 1/2 《ネタバレ》 
フェリーニの良さは自分には分かりにくかった。何故かというと、彼の映画のイメージのセンスは、影響を受けた後のいろんなジャンルの創り手によって、進化しており、それを観てきた私には分かりにくかったのだ。これは映画だけでなく、マンガ、小説においても言える。噂に聞いた伝説の作品をいざ、観てみると、ちょっと物足りなかったりする感じ。しかしこの作品は、にもかかわらず、風格がある。有名な映画である。最初は戸惑った。いつになったら物語がはじまるのか?しかし慌てない。これは「去年マリエンバードで」か?それならと思い、肩に力を抜いて、観てみた。最後まで見て、トリュフォーの「アメリカの夜」よりも、正直な映画創りの実感だろうと思った。映画は一人ではできない芸術だ。混乱の内に映画作りが始まってしまう芸術家の正直な感情の吐露だろう。そう思うと、ちょっとユーモアのある作品だ。それにしてもフェリーニって巨大な建築物や船を映画に出すのが得意ですね。さらにニーノロータの名曲が冴える。この映画の彼の曲は特に好きだなぁ。 (再見) 画面から目をそらさせぬ演出にうなった。これは映画の教科書だったんだ!大筋の分かってた2度目の方が面白かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2014-02-04 20:24:18)
87.  反撥 《ネタバレ》 
ポランスキーは、男性表現者として、一番やってはいけないことをやっている。しかも「シェルブール」のカトリーヌドヌーブさんでこういう映画創っちゃうんだもん。映画好きなら分かるんだよね。あ、これはヒッチコックだねって。でも頭のいいヒッチコックが、何故こういう作品を撮らなかったかってことをもう少し考えるべきでした。結局、映画愛が勝っちゃたんだね、この人。でも後に「ローズマリーの赤ちゃん」の件での惨劇を迎えるわけだから、表現者はよく考えないと、誰を敵に回すか、分かったもんじゃない。年取って、ようやく「ゴーストライター」のような良質の娯楽もんを撮るようになって、観る側もほっとします。あ~、監督、ようやく「幸せ」になったのかなぁって・・。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-21 01:49:59)(良:1票)
88.  ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~ 《ネタバレ》 
宮崎駿の「未来少年コナン」を実写化したら、こんな風になるんじゃないか、と観ながら、思ってました。こんな作品、ありそうでないんですよね~。「スワロウテイル」かな~、なんて思ったけど、やはりこの作品は新しいと思う。アカデミー賞をとったら、今の同じような作品ばかりの映画界に一石を投じたんじゃないか、とも思いました。この監督、見届けていきたいですね。鬼才になりうるものを持ってる気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-17 01:20:21)
89.  バレット(2012) 《ネタバレ》 
若い頃、夢中になったウォルターヒル節が全然、枯れてないのに感激!しかも、まだまだ3本も製作を予定しているなどのフル回転ぶり!「引退」など決して言わないだろう、この監督は・・
[DVD(字幕)] 9点(2013-10-14 22:13:17)(良:1票)
90.  博多っ子純情 《ネタバレ》 
そのまんま!まったく同じ温度で自分も中学生ばおくりました。博多区やなかばってん、福岡の城南区のもんです。南区に中2までおったけど。     大好き!この映画!源ちゃん、気持ちは嬉しかばってん、ちょっと違うごたる。でも嬉しか!
[DVD(邦画)] 10点(2013-06-12 01:51:02)
91.  白熱(1973) 《ネタバレ》 
この映画に、後の名作「ロンゲストヤード」と「トランザム7000」の萌芽が見てとれます。特に話らしい話はないのですが、おちゃめになる前の、バートレイノルズの精悍な感じが印象に残ります。
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-08 06:34:03)
92.  ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人 《ネタバレ》 
このカワイイ「欲張り」なおじさんに対して、やさしい目線で描かれています。またこの人物に対するコメントも実に鋭く、このおじさんが自分で思っている以上に周囲の人はこの人のことを分かっているんだなぁと思いました。素敵な二人です。だんだん、奥さんの方が元気になっていくのが面白くもあるんですが・・・
[DVD(字幕)] 8点(2013-05-08 06:26:30)
93.  パレルモ・シューティング 《ネタバレ》 
デタラメが悪になって、バッドエンドになる映画はもう飽きた。カッコいいからいいじゃんっていうのは、自分にはもう時間がもったいない。再生をどう歌うか?そこが問題だ。 
[DVD(字幕)] 8点(2013-02-13 06:57:18)
94.  ハーフ・デイズ 《ネタバレ》 
女性は男性が頼りになるか見ている。そしてあの時の彼を信じて、彼女は産むことを(結婚することを)決断する。そんな風に観ました。この2つの話がどう一つに結びつくか楽しみだったのですが、なるほどこんな映画もありだねと思いました。うん、面白かったよ。
[DVD(字幕)] 6点(2013-01-27 22:26:58)
95.  ハロルドとモード 少年は虹を渡る 《ネタバレ》 
なぜニューシネマは、こうも人を不快な気分にさせるのだろう。ついこの前まで、それがカッコいいと思っていた。だが、今、自分が世に出てみると、映画の、特にニューシネマで描いているような世界は、「変」だと思うようになった。お婆さんと感受性の強い、自立もしてないような男の子が結ばれるなんて話は、気持ち悪い。これじゃ三島由紀夫の「金閣寺」を読んだ時の不快感そのものだ。設定は面白いと思う。狂言自殺ばかりする男の子がいても全然不思議じゃない。一方、苦労しまくり、自由奔放なおばあさんがいても、これまた不思議じゃない。だが、この二人が結び付くという話が「変」なのだ。僕はこのお婆さんが、この男の子とセックスしないで、真っ直ぐに生きていけるような指南するような話だったら、この話は、本当に最高だと思う。でもそういう話にしないところがニューシネマのダメなところだ。もっと登場人物を愛せよ、と言いたい。愛したら、最後の車が崖から落ちて、男の子が踊りだすシーンなんて描けるはずないじゃないか!図式的に考えすぎだ。あのままでは、あの男の子はクズのままだ。僕はいっそあれで死んだ方がハッピーエンドだったと思う。あー、この映画もそうだけど、ニューシネマは理屈っぽくて厭だ。確かにベトナムでアメリカが色々答えを模索していたことは認めるよ。でも人間の幸せとは何か、という視座を失ってはダメだと思う。観たかった映画だったけど、正直がっかりした。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-07 03:31:45)
96.  ハルフウェイ
また1本、大事な日本映画を見つけた。思うんですけど、日本はこういう映画をもっともっと創るべきだ。その上で、いろんなジャンルの映画を創ればいい。松たか子の「告白」みたいな、日々サバイバルの学校生活じゃなく、こんな初々しい青春あふれる学校生活が、将来の日本の希望につながるのではないか?女子高生のすがすがしさ。ちょっと考えてみれば分かる。自分をとりまくおじちゃん、おばちゃん達の素朴さ。やはり、昔でもこういう健康的なラブストーリーを経験してきてるから、日本の年配の方々は強いのだ。またもっと言えば、誰にでも青春は来るのだ。それが若い頃じゃなくても。いじめや援交などの学校生活ばかりが映画化されるが、こういう映画こそ、生きる力のつく映画だと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2011-07-31 12:23:23)
97.  ばかもの 《ネタバレ》 
何故、額子が、自分に嘘ついてまで、他の男と結婚したのかがよく分からなかった。主役の青年に、デイトレの女の子の影を見たのかもしれない。自分よりもこの青年を好いている女性がいると、直感で思ったのかもしれない。女性って一人で考え、結論出して、行動しちゃう人もいるから、それに振り回される男はたまったものではない。結果、男はアル中になってしまう。その時に付き合っていた職業が先生の女性も気の毒だった。決して、不幸な家の娘じゃないんだから(むしろ小手川祐子演じる優しいお母さんがいるのに)なんで、額子があそこまでツッパルのかがよく分からなかった。遠回りの人生だったかもしれないが、その為に片腕無くしちゃうし。先生だった女性はどうなったんだ!それに宗教にはまったデイトレの女の子の身に一体何が起きて、ああなったのか?このままで終わったら、ただの身勝手なカップルの物語だよ。でも額子演じる内田有紀は素敵だった。
[DVD(邦画)] 7点(2011-06-12 00:02:30)
98.  蝿の王 《ネタバレ》 
漂着したのが、少年達だったというのがこの話のポイントだろう。少年はまだ自立しておらず、誰かに依存しやすい。そこでちょっと頼りになりそうな人物がいたら、たちまち群れができる。そして、ここでずっと暮らすなら何してもいいと簡単に思う。弱いものをやっつけたり、偉そうな振る舞いをする人物を気に食わないから泣かそうとか、理性がベースのモラルとかルールとかを簡単に捨てる。これが大人なら、この島から出て行けないなら、お互い助け合おうという考えになるだろうが。でもここに異性が独りでもいたら、アナタハン事件のようになるかもしれない。いずれにしても、極限状況に追いやられた時、人はどうするか?というテーマは作家にとって魅力的だろう。神のような立場だから。でも金出してそんなのを見せつけられる観客はたまったものではない。うんざりしてしまう。心の片隅にしこりみたいのを植えつけられて・・・
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-06 17:00:07)
99.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
戦争が行われているので、軽はずみな事はいえないが、この作品は映画的なものがいっぱい詰まった作品だ。ストーリーらしきものは特になく、ただ狂気あふれる戦場にむいている男と、彼と同じチームの兵士たちの話だ。「プラトーン」のイラク戦争版といったところか。戦場のエピソードで見せるのだが、どの場面もきわめて映画的だ。主役のジェームズはどこかあの「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクドウェルのような目をしている、と思った。爆弾処理といえば、「ジャガーノート」を思い出すが、ここでの爆弾処理は、緻密な計算に基づいたものではなく、経験からくる勘のようなもので処理していく。アカデミー賞に外れなし、と思っているが、この作品も外れではなかった。
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-28 21:24:34)
100.  麦秋(1951) 《ネタバレ》 
「晩春」と設定(鎌倉が舞台とか、出てくる俳優さんが同じとか)がそっくりで観始めた時は、あれぇなんて思いましたが、いやいや、実に味わい深い映画でした。当時の映画では普通だったのかもしれませんが、今、これを観ると、歯切れの良い会話の面白さ、子どもの仕草の面白さ(ズボンをしゃくりあげるとこや大人が話してる時ぐるぐる回ったり)、実に良い!この頃に戻りたい!と思うくらいの人々の情感の豊かさ。「晩春」でもそうでしたけど、結婚してる人たちの、結婚してない人への無神経さは実によく描かれてます。小津さんは結婚前の女性を描くのが巧いですね。原節子さん、素敵だわぁ。特に秋田弁を友だちと話すとこなんか、うわぁこりゃ素敵過ぎる、と思いました。でも現代の女性にもいると思います、こういう人。今は知的な晩婚の女性も多いし、何で今の映画はこういうの描かないんだろう?と思ったくらいです。
[ビデオ(邦画)] 8点(2011-05-08 15:44:42)
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