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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1878
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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81.  パール・ハーバー 《ネタバレ》 
この映画を観ると、もう一度パールハーバーを爆撃したくなる。チュドーーーン!
[DVD(字幕)] 3点(2014-09-06 13:20:41)(笑:1票)
82.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 
彼氏から約束していたデートをドタキャンされ、仕方なく友達と一緒にクラブへと遊びに行くことにしたエレナ。そこでバイトしているはずの彼氏が他の女とキスしているのを目の当たりにした彼女は、当然のようにブチギレして彼氏をどつく。だが、そんなことお構いなしに、とにかく罠が好きでひたすら面倒臭~い方法で人を殺すのが大好きな猟奇殺人犯に店内に居た客(だいたい100人くらい笑)を皆殺しにされると、何故かエレナだけコレクション品として連れ去られてしまう。それを知ったエレナの父親は、娘を救うために屈強な男どもを雇いすぐに犯人の元へと向かわせたのだが、そこにはさらに面倒臭~い罠の数々が待ち構えていたのだった…。なんなんですか、このお馬鹿な設定とお馬鹿なストーリーとお馬鹿な登場人物とお馬鹿な警察とお馬鹿な犯人とお馬鹿な罠の数々とお馬鹿なオチは。リアリティなんか度外視、ただひたすら人が大量に胸糞悪くなるくらいグロ痛い方法で死んでゆくのを延々と見させられただけの胸糞悪~~~い映画でありました。おかげでかなり食欲なくなっちゃったじゃん、もう!たとえば「ソウ」という作品には、いくらグロくてもそこには必要最低限のリアリティやら必然性やらがちゃんとあったから普通に最後まで楽しめたのに、残念ながらこの作品にはそれがまったくと言っていいほど皆無なのです。というわけで、この映画製作に係わったスタッフの皆さん、次は〝脚本を練る〟〝設定を詰める〟という映画作りの基本中の基本をもっと勉強しなおしてから撮影を始めてください!!よろしく!!
[DVD(字幕)] 4点(2014-08-31 11:49:28)
83.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 
冷酷無比な脱獄犯に誘拐された少年、アメリカののどかな田舎の風景の中で2人はただひたすら無軌道な逃亡の旅を続けてゆく。社会から脱落したどうしようない犯罪者であるケビン・コスナー演じる主人公だが、次第にその少年にとって一生忘れられないであろう大切なことを教えてくれる。だが、彼は凶悪な犯罪者として射殺される。どんな人間も、人によっては大切な人になれるという、いかにもイーストウッドらしい深いテーマをもった作品。冒頭からループする、ケビン・コスナーの最期の満足気な死顔がとても印象深い余韻を残してくれます。
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-22 03:55:42)
84.  バレット(2012) 《ネタバレ》 
俺はデカを助けた。普通ならしないが、信念を曲げなきゃならん時もある。これからその話をしよう――。長年、殺し屋として裏社会の第一線で活躍してきたジミー。ところがある夜、若い相棒と共に簡単な仕事をこなしバーで祝杯を挙げていたら、謎の男によってその相棒を殺されてしまう。「この依頼には何か裏がある…」そう確信したジミーは、同じく元相棒を殺されたアジア系の若い刑事と不本意ながらもタッグを組み、事件の黒幕を求めて夜の街へと繰り出してゆく。だが、ジミーの娘である女刺青師リサにも犯人の魔の手が迫るのだった…。スタローン主演、監督は名前を聞いて正直「へー、まだ生きてたんだ~」と思っちゃったウォルター・ヒルという、旧世代の遺物のような2人が製作した恥ずかしくなるくらい超ベタベタなアクション・エンタメ作品でした。さすがに還暦過ぎたスタローンがまだまだ現役バリバリの殺し屋役って、やっぱ無理があると思うんですけどー。なんか動きがいちいちドタドタしててキレがないし(笑)。それに完全アナログ親父のスタローンと、ケータイで何でも瞬時に情報を手に入れちゃう若いハイテク刑事という正反対な2人が黒幕を追ううちに次第に友情を育んでいくという、いかにも古き良き時代のアクション映画を楽しみたいお父さん世代に媚を売るようなストーリー展開に、僕はちょっぴり辟易でした。「ほら、そこのお父さん、そろそろ若い女の裸見たいでしょ!さあ、どうぞー!」と言わんばかりに出てくるパーティー会場での若い女たちのヌードも、あまりにもサービス過剰感があってなんか馬鹿にされてる気がしちゃいました(まあ、目を見開いて見入ったけどさ笑)。うーん、スタローン&ウォルター・ヒルとは言え、さすがにこれは古臭いっす。5点!
[DVD(字幕)] 5点(2014-05-18 09:05:39)
85.  バッド・アス(2012) 《ネタバレ》 
始まりはバスの中だった。俺がいつも使う路線144だ。ある事件が起きた。俺の人生を劇的に変える事件が――。かつてベトナムで戦った国の英雄フランクも退役すると路上のホットドック売りとなり、気が付くと初老の域に差し掛かっていた。このまま平凡な人生で終わるのだろうと思われたある日、バスの中で調子に乗っていたチンピラどもを颯爽とやっつけた動画がネット上で公開され、彼はいちやくヒーローに。そんなおり、フランクの大の親友が無残にも路上で殺されるという事件が起きる。警察は役に立たない。〝バッドアス(イカれたヒーロー)〟と祭り上げられていた彼は、そんな風潮に後押しされるかのように、親友の無念を晴らすため、悪逆非道なチンピラどもを叩きのめしていくのだった。ダニー・トレホ主演だし、もっとロドリゲスの「マチェーテ」みたいなぶっ飛んだ世界を期待して観たのだけど、意外にも普通のB級アクションでしたね、これ。ネット上で話題になり世論に祭り上げられて暴走してしまうヒーローという現代風のテーマもストーリーに上手く絡んでおらず、観終わってみれば、スティーブン・セガール風のよくある凡庸な復讐物でした。もうちょっと新しい切り口が欲しかったですね。まあ、ダニー・トレホの常に短パン&ウエストポーチという休日のお父さんみたいな格好なのに、どこまでも無敵なオヤジっぷりはなかなか良かったですけど。あと、ダニー・トレホの回想シーンで彼の若かりし日を演じる俳優が肌つるつる過ぎて、あんた思い出美化しすぎって思わず突っ込んじゃいました(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2014-05-11 15:57:15)
86.  ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~ 《ネタバレ》 
地球温暖化の影響で今にも海の藻屑と消えようとしている、大量のガラクタや腐りかけの生ゴミ、濁った泥水に埋め尽くされたゴミ溜めのような島、バスタブ。そこで酒浸りの駄目な父親とともに暮らす、常にモジャモジャの髪の毛に薄汚れたTシャツと長靴姿の少女ハッシュパピーは勝気で夢見がちな6歳の女の子。ある日、来るべきときがやってきたかのように大嵐が襲来、バスタブ島はとうとう沈没の危機を迎えてしまう。「俺たちは絶対に奴隷になんかならねえ!死ぬまでここで生き延びてやるんだ!」と豪語する父親や個性的な島民らと共に、そんな沈みかけの島で必死に生き延びようとするハッシュパピーだったが、政府の冷徹な魔の手が彼女たちへと襲い掛かってくるのだった。この独特で摩訶不思議な世界観に支配された作品を観ていて、まず真っ先に思い浮かぶのは南米のノーベル賞作家ガルシア・マルケスの創出したマジック・リアリズムと言われる小説群だろう。リアルとアミニズムとファンタジーが絶妙なバランスで配合された唯一無二な世界で描き出されるのは、下品で猥雑で最高に下世話なのだけど、それでも圧倒的な生きるエネルギーに満ち溢れた人間と動物たちの真実の姿。確かに、そんな世界をハッシュパピーという無垢な少女の目線で描き出したところは新鮮で秀逸だと思うのだけど、僕は昔からマルケス風マジック・リアリズムが個人的に苦手なもので、そこまで心惹かれませんでした。うーん、面白いとは思うんですけど、これはもう完全に好みの問題ですね、6点。
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-29 23:08:17)
87.  パッション・プレイ 《ネタバレ》 
かつてトランペット奏者として名を馳せたネイトも、酒とクスリに溺れ、いまやその日暮らしのドサ廻りへと落ちぶれていた。ある日、マフィアのボスの女に手を出してしまったことから、彼は冷酷な殺し屋に捕まり人気のない砂漠の真ん中へと連れて来られてしまう。そんな絶体絶命のピンチを、何とか逃げ延びることに成功したネイトは砂漠で怪しげなサーカスの一団と出会い、そこで背中に鷹のように大きな翼を持つ、天使のように美しい女性リリーと知り合うのだった。「こいつは金になる」と直感したネイト。強引に彼女を連れてサーカス団を飛び出した彼だったが、清らかな心を持ったリリーにそんな思惑も忘れて次第に心惹かれてゆく。だが、彼のことを追うマフィアの魔の手がそんな二人の仲を無慈悲に引き裂いていくのだった。という、よく分からない設定のファンタジーハードボイルド作品。率直な感想を言います。久し振りにこんなつまらない映画を観てしまいました。こういう荒唐無稽な設定の作品って、だからこそ徹底的に考え抜かれた強固な世界観が必要なのだけど、この映画にはそれが微塵も感じられません。そして、全く魅力のない登場人物が織り成す、ご都合主義全開のかなり薄っぺらいストーリー展開に終始睡魔が…。何より、作品の肝となるだろうリリーの翼描写も低予算のせいか、CG丸出しのびっくりするくらいチープな代物で苦笑しちゃいました。挙句の果ては、観客置いてけぼりのまま、マフィアに追い詰められた二人がビルから飛び降りて、その後どうなるんだろうと観ていたら(もちろん惰性で)、あの大空へ~翼を広げ飛んでいきました~、悲しみのない自由な空へ翼はためかせ行きーたい~~という馬鹿丸出しのオチ(おっと、ネタバレ。ま、いっか笑)を迎えちゃいました。は、ははは…。いやー、もう怒りを通り越してただ笑うしかなかったっす。どうして、こんなアホな映画に、ミッキー・ロークやビル・マーレイが出ているのか、かなり謎な作品でありました。
[DVD(字幕)] 2点(2014-03-06 18:28:56)
88.  ハード・ラッシュ 《ネタバレ》 
裏社会の運び屋として世界的に活躍していたクリスも、いまや引退して警備商品を扱う会社の経営者となり、家族とともに平凡な生活を送っていた。ところがある日、そんな彼の幸福な生活をぶち壊しにするかのように、ヘロインの密輸に失敗し凶悪なヤクの売人に脅された義理の弟が、彼の元へ助けを求めてやってくる。二度と犯罪には手を出さないと誓ったクリスだったが、家族との生活を守るため仕方なく偽札の密輸へと手を染めることに。かつての仲間を集め、綿密な計画を打ち立てたクリスは意を決してパナマへと乗り込んでゆくのだが、様々な男たちの思惑から、完璧だったはずの彼の計画はどんどんと破綻の兆しを見せ始めるのだった。リアリティを重視したみたいだけど、なんだかストーリーのテンポが悪く登場人物たち誰もがいったい何がしたいのかいまいちよく分からないせいで、残念ながら僕はそんなに乗り切れませんでした。リアルに拘ったわりには、密輸に頑張っていたクリスが途中から何故かギャングたちの強盗作戦に加わりいつの間にか警察と銃撃戦しちゃってるし(笑)。なんでやねーん!それに、アル中男の陰湿な暴力描写があるかと思えば、最後は主人公とその仲間たち誰もがみんな最高に幸せになるという薄っぺらいラストを迎えちゃったし(気付いたら、主人公たちが百億円の価値のある絵を手に入れちゃってましたって、おい!笑)。うーん、何をメインに描きたかったのかいまいちよく分からない作品でありました。相変わらずお美しいケイト・ベッキンセールが、ぼっこぼこにされちゃうシーンにはびっくりしましたけど。あ、あとあのアル中男、ケイトが死んだと思い込んでコンクリ詰めしようとする前に、脈ぐらい確認しろっつーの!
[DVD(字幕)] 4点(2014-03-03 13:36:22)
89.  バトル・イン・シアトル 《ネタバレ》 
1999年11月29日、アメリカの大都市シアトルではWTO(世界貿易機関)による定期会合の開催を明日に控え緊張していた。弱者を切り捨て利益のみを追求する資本主義社会の暴走を食い止めるため大規模なデモを実行しようと世界中から市民活動家たちが集まっていたからだ。警官隊は混乱を最小限に押さえ込むために綿密な計画を立てて不測の事態に臨んでいた。夜があけ、不穏な空気が徐々に街を支配していくなか、情熱的な活動家のリーダーや職務に忠実な警察官、偶然暴動に巻き込まれた妊娠5ヶ月の彼の妻、中立の立場で事実を伝えようとする女性ジャーナリスト、将来のための実績作りに余念がない市長など、様々な立場からそんな拡大するグローバリゼーションの現実を見つめたアクション色の強い群像劇。冒頭から、あくまで客観的に描かれたそんなシリアスな人間ドラマにけっこう期待して鑑賞していたのだけど、中盤辺りから、やたらと反グロ団体(もはや死語?)の主張へとどんどんと肩入れしていく展開に嫌な予感を募らせていたら、とうとう最後はそんな市民活動家たちの単なるプロパガンダ映画となってしまいました。デモ集団のなかに「絶滅寸前の海亀を守れ!」って主張する団体も居たりなんかして胡散臭さ爆発だし(これが鯨ならもはやシーシェパードだねっ笑)。なのに最後は「そして私たちの弱者を救う戦いはこれから先も続いてゆく…」というヤな感じのメッセージを残して終わっちゃいました。べつにそんなメッセージを主張したい監督の意欲は大いにけっこうなのだけど、あまりにも活動家の人たちを美化しすぎていませんか、これ。妊婦を襲って流産させたのも実は警官でしたって設定もあざと過ぎます。もっと活動家側の闇もきちんと描かなければ、フェアではないと思います。21世紀に入っても、相変わらず繰り返されるサブプライムローンやリーマンショックなどという現実とその度に催される無力なデモ活動のことを思えば、なんとも薄っぺらい作品と言わざるをえません。豪華な俳優陣はなかなか見応えがありましたけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2014-03-02 21:59:33)
90.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
そう遠くない近未来、太平洋の海底に突如として現れた巨大な裂目から、次々とやって来る冷酷無比な〝カイジュウ〟たちの容赦ない攻撃によって、人類の運命は風前の灯火と化していた。それまで些細なことでいがみ合っていた人類はそんな存亡の危機に一致団結、その叡智を結集して最終兵器を造り出す。それは、超小型核ミサイルでもDNA解析に基づいた生物化学兵器でも最新鋭の戦闘機でも巨大空母でも宇宙兵器でもなく、何故か〝イェーガー〟という名のパイロットのメンタル面がやたらと重視される超面倒臭い操縦法(トラウマを抱えた女性が乗り込もうものなら、簡単に暴走しちゃう笑)で駆動する人型巨大ロボットだった!「スターシップ・トゥルーパーズ」が公開されてからはや十数年、ヴァーホーベンが馬鹿馬鹿しくも圧倒的な情熱でもって切り拓いた中2病映画界という新たな地平に、今度はギレルモ・デル・トロがまたまた新しい伝説を打ち立てちゃいましたね~。まあ、馬鹿馬鹿しいっちゃあ馬鹿馬鹿しいですけどここまでやたらとお金を掛けて真面目に真剣に真摯に取り組まれたら、やっぱ凄いっすわ!個人的に、昔からロボットものって一切興味なくて「ガンダム」も「エヴァ」もほとんど観て来なかったのだけど、これには完全にやられちゃいました。夜の海から悠然と現れるカイジュウと洗練されたメタリックな美しさをまとったイェーガーとの迫真のバトルには素直にハラハラドキドキ。それに、倒されたカイジュウの死体を違法に採取する非合法集団の胡散臭~い描写も何気にツボでした。いやー、ギレルモ・デル・トロって、ほんと心に無垢な魂を宿した映画作家なんだろうね。昔からの彼のファンとしては、「ヘルボーイ」とか「パンズ・ラビリンス」のエッセンスを随所に感じる拘り抜いた映像美とねちっこいストーリー展開に感慨もひとしおっす!何より「ミミック」という、地下世界を蠢き回る気持ち悪~い巨大ゴキブリと人類の戦いを描いたB級ホラーでデビューした彼が、ここまでビックバジェットの映画をあのころの信念を失わずに撮ったという事実に感動すら覚えてしまいました。でも、次はもっと「パンズ・ラビリンス」のように真面目な映画も撮ってね、デル・トロくん(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-24 18:38:24)
91.  パラノーマン ブライス・ホローの謎 《ネタバレ》 
死んだ人の霊が見えるという特殊な力のせいで、近所の人たちや学校のクラスの中で浮いた存在である少年ノーマン(ゾンビ映画大好き)。ある日、彼の元を訪ねてきた謎の大男から恐ろしい魔女が今夜復活することを知らされ、さらにはとある本を授けられる。「今日、日が沈むまでに魔女の墓の前でこの本を読まなきゃ大変なことになっちゃうよ!」と急いで魔女の墓へと向かうノーマンだったが、追い掛けてきたいじめっ子の嫌がらせのせいでぎりぎり間に合わず、街は復活したゾンビたちで大混乱に!果たしてノーマンは魔女の呪いを解き、街の平穏を取り戻すことが出来るのか。暖かみのあるクレイ・アニメーションで描かれたコメディタッチのファンタジー・ホラー作品。予告編で強調されていた、「コララインとボタンの魔女のスタッフが贈る…云々」という宣伝文句に惹かれて、同作をこよなく愛する自分としてはけっこう期待して鑑賞してみたのだけど、完全に騙されちゃいましたね、これ。ホントにこれってコララインのスタッフが関わってるんですか?冒頭から、はっきり言って魅力に乏しい登場人物たちが織り成すあまりにもベタベタな(そして安直な)ストーリー展開に終始辟易。特に、キュートな魅力に溢れていたコララインと違い、こちらの主人公ノーマンのいじけキャラっぷりにはちょっぴりイライラさせられちゃいました。ゾンビだって7人も居るのに、どいつもこいつも同じような造形でワクワク感なんて欠片もありません。そして、後半のノーマンの仲間たちが唐突に正義感に目覚めてからの妙に説教臭い展開にも何だかなーといった感じでした。と、「コララインとボタンの魔女」を愛するがゆえにちょっぴり(?)辛口になっちゃいましたが、それでも頑張って面白い映画を創ろうというスタッフたちの想いには素直に好感が持てました。次は、もっと頑張ってね!
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-03 20:42:15)
92.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
18世紀、悪臭渦巻くパリの下町のゴミ溜めで生を受けたジャン・バティスト。しかし彼は類稀なる天才的な嗅覚の持ち主だった。成長して革なめし職人となった彼は、街で偶然出会った一人の女性の匂いに衝撃を受け、衝動的に彼女を殺してしまう。なんとか逃げ延びたジャンは、死んだ彼女の匂いを甦らせるかのような情熱でもって香水職人となり孤高の道を歩み始めるのだが、しかし彼は誰にも言えない歪んだ欲望を胸に秘めていたのだった。こってり濃厚な映像で描かれた、ペドロ・アルモドバル作品を髣髴とせるそんな変態的ストーリーに否が応にも期待が高まっちゃいました。捻れた欲望がどんどんとエスカレートし、犠牲となる美しい処女たちをまるで物を愛でるかのように愛する主人公のいかにも変態っぽい気持ち悪~い顔つきに「これは凄い映画になるかも!?」とドキドキしながら観ていたのだけど、最後の30分で拍子抜け。主人公はいったい何がしたかったの?幾多の女性を犠牲にし、自らも絞首刑にまで追い込まれながら創り出した香水の匂いを嗅ぐと、何故か人々が彼に平伏ししかも無茶苦茶エッチしたくなっちゃったので皆でヤリまくったのでしたって薄っぺら過ぎるって!普通にあのフェチ路線をどこまでも突き詰めてくれたら良かったのになー。こういう映画を観ると、いかにアルモドバルが芸術的なまでの変態映画作家なのかが実によく分かる。残念ながら、今作は変態のふりをした凡人が無理に変態を装って撮った、奇をてらっただけの凡作でありました。途中までは、そこそこ良かったけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-18 20:21:33)
93.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 《ネタバレ》 
子供から大人まで、わくわくドキドキ出来る冒険活劇を作ろうというスタッフたちの熱意が見事に結実したエンタメ作品。一直線な正義感と情熱を持った王道をいくハンサムな主人公と、男勝りでお転婆なヒロイン、そして月光を浴びると恐ろしいグロテスクな骸骨と化してしまう呪われた海賊たち。ともすれば、あまりにも王道過ぎて平板な作品になりそうなものなのに、そんな作品世界にいちいち茶々を入れるように現れるジャック・スパロウ(ジョニー・デップの相変わらずの怪演が良い感じ)の存在が作品に良いアクセントを加えている。そして、海賊たちのあと一歩で不快感の方が勝りそうになるグロテスクな造形(個人的には、勝っていても好きだけど)が、ぎりぎりのところでコメディタッチに収まっているその絶妙のバランス感覚も見事だわ。これがこの監督のセンスなんだろうね。そしていかにもお金かかってますよって感じで盛り上がっていくクライマックスに否応なくテンションが上がる躍動感溢れる音楽。いやー、やっぱり良いよ、これ。僕の中で「エンタメ映画はこうでなくっちゃ」という見本のような作品っす。まあ、子供向けに過ぎるってトコもあるけれど、そこはご愛嬌で。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-16 19:12:38)(良:1票)
94.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 
過去に起きた内戦の教訓から、年に一度、民衆の不満を晴らすためにハンガー・ゲームなる競技が開催される未来社会。それは全国から若者を24人選抜し、最後の一人になるまで殺し合いをさせるという凄惨なものだった。妹の代わりに自ら志願した、平凡な女の子だったカットニスはそんな過酷なゲームに奮然と立ち向かってゆく。という、もう設定のおかしなところや中2病全開のストーリー展開などを本気で突っ込みだしたら、怒りのあまり鼻血が出るんじゃないかというくらいお馬鹿な映画でありました。都合よく変更されていくルール(国家が運営する大会なのにゆる過ぎだろ!)、74回も開催されているのに女の子が死んだことで今さら怒り出す黒人たち(遅いって!)、四六時中ライブ中継されている映像をひたすら見守るヒマ人ばかりの未来の人々(仕事しろっつーの!)、こっ恥ずかしい恋愛要素(トホホ…)。観終わって、なんだか山田悠介の某なんとか鬼ごっこといういまや伝説と化しているカルト小説を読み終えたときのような気分になりました。「いったい此処は何処やねん!」っていう、リアリティ皆無な未来世界の雰囲気も似ております。あと、なげーよ!!さすがにこの内容で2時間20分はないだろー。90分でサクッと終わってくれたらまだ見れたかもしれないのに。原作はアメリカの小説らしいけど、覆面で実は山田悠介が書いてたりしてね。
[DVD(字幕)] 3点(2013-10-05 19:06:28)(良:2票)
95.  バンデットQ 《ネタバレ》 
何気なく立ち寄ったツタヤの、良品発掘というコーナーでふと手に取ってみたら、なんとテリー・ギリアム監督の初期の作品だと知って思わずレンタルして鑑賞。うん、さすがに画質とか特撮とかは時代を感じさせるものの、主人公の少年の部屋に現れた髭もじゃの小人たちとの時空と凡人の発想を遥かに超えた奇想天外な物語に、やっぱりこの頃からギリアムって天才だったんだとあらためて再確認だわ、これ。沈没したタイタニックから逃げ出したら、人喰い鬼の乗る船に引き上げられ、なんとか鬼に食べられそうになる危機を脱したと思ったら、今度は巨大な海の巨人の頭の上に乗っかっていた……。そんな、一歩間違えたら単なる悪ふざけになりかねない、ブラックユーモアと奇想とファンタジーとが絶妙に入り混じったイマジネーションの奔流に最後まで圧倒されっぱなしだったし。埋もれていた良品との奇跡の邂逅に、主人公の少年のように今夜は良い夢見れそうです。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-31 02:46:03)
96.  8mm 《ネタバレ》 
さすがに『セブン』を手掛けた脚本家の作品というだけあって、重たーいおどろおどろしいダークな映画に仕上がっております。晴れ間なんて一切ない世界で、変態たちが実際に少女を殺す映像を収めたというスナッフフィルムを巡って裏社会を奔走する私立探偵の物語。もう見れば見るほど陰鬱になるストーリーに、そしてそんな世界観をさらに濃厚にする、特濃背油を何時間もじっくり煮込んで煮込んで煮込みまくったような濃ゆい俳優陣(ニコラスもホアキンも顔でかすぎ!笑)。良いですね、このうんざりするくらい暗鬱な世界観。僕は好きです。一応、どうにかハッピーエンドで終わるけど、この観終わったあとの後味の悪さはある意味心地良い。『セブン』よりもこっちの方が好きだなー。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-14 19:56:58)
97.  パラノイドパーク 《ネタバレ》 
近所の不良たちが集う、線路脇に違法に造られたパラノイド・パークという名のスケボー公園。そこに顔を出すようになった少年アレックスは、今まで自分が知らかった世界や人があることを知り、そしてそれがどんどんとリアリティを持って自分の周りに形作られていくことに戸惑いを覚えながらも、必死に馴染んでいこうとする。でも、そんな彼に現実はどこまでも残酷だった。何事にも無気力だったけど、どこかに無垢な心を持った少年の今にも壊れてしまいそうな世界を、スローモーションを多用した抒情的な映像で綴ったいかにもガス・ヴァン・サントらしい青春映画。と、言うとどうしても「エレファント」を思い起こさせるのだけど、こちらはちょっといかにも小さくまとまり過ぎていてどうも物足りなかった。雰囲気は良いと思うのだけど、やはり「エレファント」亜流どまりだというのが僕の率直な感想です。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-07 14:49:21)
98.  パルプ・フィクション 《ネタバレ》 
タイトルが示すとおり、どうしょうもない登場人物たちが織り成す、どうしょうもなく馬鹿馬鹿しい三つのお話が、時系列をバラバラに切り刻んでそれを完璧といっていい構成で再構築することによって、何故かそこに何度も再見するに耐える、芸術的とも言える深さを獲得することに成功した稀有な作品。それでも、あくまでも視点は下品で猥雑な「パルプ・フィクション」のまま。だからこそ、こんなにも深い側面を持った作品だと言うのに、この全編に漂う下らなくて馬鹿馬鹿しい楽しさが最高に格好良いんだよね、これ。垢抜けたノリの良い音楽に、癖のある俳優陣が繰り出す悪乗り一歩手前とも言える怪演の数々、延々と続く馬鹿馬鹿しいのにいつまでも聴いていたいと思える会話のやり取り。ノリにのっていた若き日のクエンティン・タランティーノが作りあげた、最高にスーパークールな、映画史に残るだろう傑作の一つ。日本刀片手に暴れまくるブルース・ウィリスが今でも大好き。
[DVD(字幕)] 9点(2013-07-30 16:34:00)
99.  ハーフ・デイズ 《ネタバレ》 
『ラン・ローラ・ラン』風の疾走感溢れる前衛的な映画だと期待して観たのだけど、残念ながらそんな疾走感は前半だけで、後半になるに連れてどんどんと失速していった。特に、夜のシーンが長すぎてだれる。あそこをもっと削って、90分くらいの映画に纏めていれば、もっと面白い映画になったかも知れないのにね。そして、もっとも致命的なのは、同じ登場人物が別々に演じる二つの物語を交互に見せるという演出の意味が最後まで明かされないこと。アイデアだけが先行して、結局、うまく纏めることが出来ませんでした感がビシバシ伝わってきて、「で、結局なんやったんや!!」という感想しか浮かんでこない。でも、動と静の物語を疾走感溢れる展開で見せる前半だけはなかなか良かったので、5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-06-27 11:50:21)
100.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都 《ネタバレ》 
完全に『インディ・ジョーンズ』リスペクトな映画でしたね。『魔宮の伝説』をこよなく愛する自分としては、最高に楽しい映画でした。もっとハチャメチャしてくれても良かったような気もするけど、最後まで充分楽しめました。個人的には、あのCGの虫の大群よりも『魔宮の伝説』の本物の虫の大群のほうが迫力があったように思います。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-13 20:31:36)
010.05%
190.48%
2492.61%
31266.71%
424813.21%
532917.52%
648525.83%
733117.63%
821511.45%
9713.78%
10140.75%

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