1. 初恋のきた道
決して劇的ではないあるひとつのエピソードを、掘り下げて行く。 こういう映画、とても好きです。 人が人に恋をするということを、装飾を落とし、本質を際立たせ表現した作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-06 22:42:22)(良:1票) |
2. 裸のマハ
豪奢な衣装、サスペンスタッチのストーリー、文句なく美しい女優陣(ペネロペは勿論キュートでセクシー。でも公爵夫人を演じたアイタナ・サンチェス=ヒホンが、また負けず劣らず知的な美貌で素晴らしい)と、楽しめる要素は盛りだくさん・・・のはずなのに、ひたすら退屈。時間があちこち前後するし、長い名前の登場人物が沢山出て来て、混乱気味(だけどこれは、仕方ないのかもしれない。スペイン人なら誰もが知っているお話とキャラクターなのかも。もしスペイン人に新撰組を見せたら、きっと混乱するでしょう。ゴヤを取り巻く人間関係を下調べをせずに、手に取った私が悪いのかも)。かなりマニアックな、見る人を選ぶ作品です。 5点(2004-02-04 00:45:11) |
3. ハワーズ・エンド
アイボリー作品はほとんど見ているが、この作品が一番パンチが効いていない。ようするに「どうだっていいじゃん」という次元の話が延々続き、最期だけがドラマティックに盛り上がっている。ハングリーじゃない。かといって貴族の退廃を感じるには、エマ・トンプソンのキャラクターがあっけらかんとしすぎている。英国田園風景と、そこに溶け込むヘレナ・ボナム・カーターの絵画的な美しさには、目をみはるものがある。 6点(2003-11-18 20:50:25) |
4. 二十日鼠と人間(1992)
《ネタバレ》 素晴らしく、悲しく、かつ恐ろしい映画だ。人間は、邪魔な他者を排除することによって生き延びてきたのだという、お綺麗な社会の中で忘れ去られていた現実を、まざまざと見せつけられた。ラストのジョージの行動を、善とも悪とも描かずに、ただ深い悲しみで描いたことにより、切り取られた人類の歴史の中のある現実のひとつの悲劇が、胸に痛みを残す。「人は泣きながら生まれてくるのだ」という言葉を思い出した。レニーもジョージも、牧場主もその妻も、泣きながら生まれ、少しの楽しい出来事と、たくさんの辛い出来事が起きる人生を、悩みながらも生き、けれどその生はふとしたきっかけで、紙切れのようにちぎれてしまう。生命を持つものなら誰もが感じながら、忘れたふりをして日常を送っている哀愁に、正面から向き合った、勇気ある作品だと思う。スタインベックの世界を表した色調も素晴らしかった。 10点(2003-11-10 08:48:54)(良:1票) |
5. パルプ・フィクション
まさに90年代感覚。私は90年代に青春を送った世代なので、この感覚がたまらなく好きです。人が死ぬ映画には、考えさせる映画と、考えさせない映画の2種類があると思う。前者は例えば「カッコーの巣の上で」「二十日鼠と人間」「ギルバート・グレイプ」など。これらの映画の中の死を見る者は、噛みしめ、考え、飲み下さなくてはならない。けれど後者における人の死は、「!」と同じ。ちょっと見るものをビクッとさせる感嘆符みたいなものだ。これを「命が軽い」などと論ずるのはナンセンスだ。そういうB級精神の生えていな人間は見るべからず。加えてこの映画が、作られては忘れられて行くB級映画たちとの一線を画すのは、タランティーノの全てのセンスのすごさ。髪型、家具、車、バイク、音楽。こういう細々したものがまた、見るものを飽きさせない。この映画がキライな人とは一緒に生活出来ないなぁ、と思う映画の一つ。 10点(2003-11-04 21:41:03)(良:1票) |
6. バッファロー'66
何というか、ツボにはまった。ギャロは才能ある監督ですね。彼の映画に出たがる女優が多いというのが良く解る。やぼったさギリギリのお洒落さが絶妙。クリスティーナはいつもは「なんか女優にしちゃあデブだ」と思ってしまうけど、この映画に限っては、女性のおおらかさを表しているようでとっても可愛い。お金をかけなくても、心に残る良い映画は撮れるということを、よく証明している作品だと思う。 10点(2003-07-02 13:53:48) |
7. バグズ・ライフ
キモチわるいと思われがちな虫を、ここまで可愛くデザインするディズニーってやっぱすごすぎる。天才。日本のアニメにも、押井監督や宮崎監督など素晴らしいクリエイターがいますが、グッズを家に飾りたくなる単純明快な可愛さはやはりこちら。お話は普通にありきたりでした。 7点(2003-06-18 18:58:41) |
8. ハリウッド・ミューズ
あの監督さん達は、ここのレビューを見るまで、そっくりさんだと思っていました。ま、どうこう論じてはいけない映画っすね。とりあえず映画おたくとして楽しめたので平均点。映画に詳しくない人には決してお勧め出来ませんね。 5点(2003-06-04 22:25:58) |
9. HANA-BI
これが北野映画デビューだったせいか、とても美しいいい映画だなぁと、素直に感動してしまいました。日本映画の良い部分がきちんと出ている感じがしました。それにしても、あんなすごい賞を取ったのに、相変わらずおバカな事もやってくれちゃう監督ってすごい! 8点(2003-05-13 13:55:39) |
10. 8mm
キモチ悪かったです~ でもきもちわるさに徹したニコラスの演技にはとりあえず拍手。殺人ビデオって、ネタは確かにスキャンダラスだけど、映画の題材としてはどうなの?? ってかんじ。そういう志向を持ってしまう人間って、確かにいるのだと思うけれど、そういう事って蓋をしておくべき事ではないでしょうか。・・・自分で書いていて何書いているのかよく判らなくなって来ましたが、とにかく見た後にイヤ~~~~なものが胃の下部に残るかんじです。 4点(2003-04-26 15:28:24) |
11. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
かなりつまんない。なんで2が出来るのかかな~~~り疑問。主役もヒロインも好感度0。他人がやっているRPGを、隣でずーっと見させられている様なおもしろくなさ。 1点(2003-04-23 01:01:53) |
12. バスケットボール・ダイアリーズ
何だかな~。これを観て麻薬に手を出す子供が減るとは思えないし、かといってダークな世界を描き切っているわけでもないし、盛り上がりも盛り下がりもない一本調子で、退屈。痩せ過ぎのレオがキモチ悪い。ジュリエット・ルイスも何でこんな役なのに出演を承諾したのか謎。もっと謎なのは、この映画を「スポーツ映画」のコーナーに置いているうちの近所のビデオ屋・・・・・ 4点(2003-04-17 15:37:23) |