1. バースデイ・ガール
ほのぼのとしたハートフル・コメディ。どこまでも生真面目な主人公の言動が微笑ましい。いじけて体育座りをしているところなんか、かわいいよね。最後にスカッとした爽快感があれば傑作との評価をしても良かったけど、なぜだか軽やかに飛翔していかないんだな、これが。逃避行に入った後のお話運びがのったりしているせいだろうか。あと、ヴァンサン・カッセルみたいなアクの強い俳優を出してこなくても、もう少しロシア人っぽい俳優さんはいたろうに。でも、筋立ても雰囲気もなかなかいい映画だと思う。 7点(2004-06-29 12:46:42) |
2. バッファロー'66
手触りも物語もやさしい映画。起承転結の「転」のところで衝撃的展開を迎えるのですが(その先の展開は観てのお楽しみ)、全体としてはほのぼのとしています。映画全体が、C・リッチのほんわかした雰囲気に包まれているとでも表現できるでしょうか。なにより、主人公のキャラクタ設定が秀逸。風貌はワイルド、そしてキレやすい直情径行型の性格。にもかかわらず、変なところで神経質なのがおかしい。この映画の面白さは、主人公と周囲とのどこかずれた会話に負うところが大きいと言えるでしょう。主人公の両親の描写も、「この親にしてこの子あり」と納得できるものです。 8点(2004-05-25 15:34:22) |
3. バニラ・スカイ
音楽的センスは良い。しかし,映像的センスの面では,原作の方が好み。お話も原作より分かり易くなっている反面,ラストについては救護員の説明以外の解釈の余地を狭めており,やはり原作の方が良いように思う。それに何といっても,オリジナリティの点では減点せざるを得ない。もう少しヒネりようがあったのではないか。それには目をつぶるとしても,なぜペネロペ・クルスまで同じなのか。これ単体でみれば,そんなに悪い映画ではないけどね。 4点(2003-08-11 10:56:05) |
4. 初体験/リッジモント・ハイ
いやあ、愛すべき青春群像劇ではないですか。アメリカでは、たまにこういう映画が作られますよね(観たことある範囲では、「アニマルハウス」とか)。若かりし頃のジェニファー目当てでDVDまで買ってしまいましたが、特典(インタビュー集)もなかなか充実してて良かったですよ。脚本は、キャメロン・クロウが高校でニセ学生をやりながら、そこで見聞した話を元に書いたそうです。ニコラス・ケイジも重要な役で出る予定だったようですが、若すぎたために撮影時間に制約があり、ちょい役にとどまったという話もありました。 7点(2003-08-06 20:41:04) |