Menu
 > レビュワー
 > FSS さんの口コミ一覧
FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
舞台となる石造りの修道院の寒々しい景観といい、当時のキリスト教の閉鎖性や堕落を象徴するかのような入り組んだ暗闇の迷宮といい、その雰囲気は最高。多分、一部の撮影以外は本物の修道院を借りているのだろうが、海外はこういうロケーションに不自由しないから羨ましい。  ただミステリーとして見ると、特にこれと言って特筆するようなトリックも謎解きも出てこないので、いまいち物足りない。実際、事件の真相もありがちで特に意外性のあるものではない(この手の「宗教がらみ」のミステリーって、たいていは動機も「異教がらみ」というオチが多い)。  また、この作品におけるテーマの描き方も中途半端。理性と論理的判断によって導かれる「真実」と「合理主義」に従う事を至上としながら、自己保身のためにその信念に背を向け、無実の人間を死に追いやった過去に悩むウィリアム。その忌むべき過去を引きずりながら、そして今また理想と現実を秤にかけなくてはならない事件に直面する。  しかし残念ながら、ストーリー展開にご都合主義的な部分が多く、「苦悩すべき選択や葛藤」にほとんど直面しないまま話が進んでしまう。そして事件は少年が始めて経験した女性関係ともうまく絡む事もなく、何となく成り行きで問題解決してしまい、この事件が二人にとっての「真の成長」や「過去からの脱却」をもたらす結果にはなり得ていない。その辺の中途半端さが残念。  PS.少年の名前「アドソ」が、変にネット慣れしてくると、「名探偵コナソ」とか「ドラゴソボーノレ」のような意図的な誤表記かと思ってしまう。そんな刷り込みが出来てしまった自分がイヤ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-08-13 01:56:52)(良:1票)
2.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
前作もそうだったけど、このシリーズの最大の問題点は、「海賊」という設定を使っている意味がほとんど無いこと。  相変わらずジャックは呪いやら契約やらに振り回され、自分の身を守ることに精一杯。同じく他の登場人物たちも自分たちの身の回りの問題解決に必死で、いつまで経っても「まだ見ぬ大海原へ財宝を探しに出発だ!」みたいな冒険ロマン溢れる展開にならず、スケールの小さいみみっちい話が続く。海賊映画にあるべき世界の広がりやワクワク感がまったく感じられない。  導入、申し訳程度に前作との繋がりの説明があった後、何故かジャックがいつの間にか変な人食い人種(?)に捕まっているという展開も唐突過ぎて意味不明。  長々とドリフのような緊迫感の無いコメディアクションが続いた後、結局、島から逃げ出すだけで、その後のストーリー展開にとって何か必要なイベントだったのだろうか?  もともと今回はデイヴィ・ジョーンズとデッドマンズ・チェストが話の中核なのに、そもそも彼が何者で、チェストを探す動機や目的、ジャックとの関係など、説明不足な部分が多すぎる(ネットで色々と情報を仕入れて、ようやく今作の基本設定を理解できたけど、最初はジャックの手に浮かぶ黒い模様も何か分からなかったくらい)。  また、自分の欲しいものを指すとか言う、「北を指さないコンパス」なんてのも、随分とご都合主義的アイテムだよね~。せっかく出てきたクラーケンとの戦いもダラダラしていて間延びしてしまっている。  あの占い師の場所もどこか分からないし、最後に生き残った連中がどうやって辿り着いたかの説明も無し。ラストも前作を見ていたのに「お前、誰やねん」と思ってた(笑)。いかにも前作がヒットしたから作ったような後付設定のオンパレード。  前作を見ていても分かりにくいのに、今作から見ている人はもっと意味不明なんじゃない?少なくとも今作だけを独立して見ても完結しているように作るべきだと思う。  
[DVD(吹替)] 4点(2007-08-05 11:32:32)(良:1票)
3.  バタリアン5 《ネタバレ》 
ゾンビを単なる肉食獣のように表現していた、元祖「バタリアン」も個人的にはあまり好きではなかったが、それでも作品としてはまともに見れた。しかし同じタイトルを冠するシリーズ最新作は予想以上の駄作B級ホラーコメディだった。  学園内でのドタバタに終始しているばかりで、ここまでスケールが小さいと、とても「ゾンビ映画」とは言えまい。ただの学園モンスターパニックホラーの出来損ない。  展開もダラダラしている上に、脳を食うシーンも後頭部に噛み付くだけでワンパターンだし、ゾンビのメイクも明らかに手抜き。ラストも軍が介入して、学園にミサイルを撃ち込んで関係者を全滅させるという、超ありがちなオチ。  コメディ要素が強くなった分、恐怖感や終末観は無いし、その代わり笑えるかと言えば、たいした笑い所も無く、ホラーとしてもコメディとしても中途半端。組織の二人組みの緊張感の無いキャラクター性も同様。タールマンがヒッチハイクをしているラストシーンも、いかにも「面白いでしょ~」と言わんばかりで、押し付けがましい。ああいうシーンは、ラストにちょっとだけ映してエンドロールに行くのがセンスの良い見せ方というものだろう。  わざわざ続編として作っておきながら、従来のシリーズから何も進歩していないどころか、むしろ後退しているほどのショボさ。それなりに有名タイトルの続編を作らせてもらっていながら、今作特有の「売り」を作れない、作ろうと努力もしない監督の表現者としての怠惰さに腹が立つ。  こういうお気楽な事をやっている作品には容赦に無く最低点を献上する。
[DVD(字幕)] 0点(2007-08-05 11:28:33)(良:1票)
4.  8人の女たち 《ネタバレ》 
これも世間的な高評価が理解できない作品のひとつ。  「ブラックユーモアミステリーミュージカル」とでも言えばいいの?ミステリーにミュージカルを加えるというのは斬新かも知れないが、予想通り、どちらも中途半端な結果になっている。こんな中途半端な作品の何をどう楽しめば良いのかさっぱり分からない。  ミステリーとして見ても、最初の死体発見のシーンで本当に死んでいるか確認しない地点で、だいたいオチが読める。その後も普通のミステリーなら当然あるべき連続殺人事件やミステリアスな不可能犯罪に発展するでもなく、真面目なのかふざけているのかすらも判然としない、緊迫感に欠けた罵り合いがダラダラと続くだけ。  「これはミステリーでも、ミュージカルでもない」という見方もあるが、それなら何故「ミステリーでもあり、ミュージカルでもある」という徹底した作りに出来ないのか?謎に対する論理的考察をする気が無いなら、最初からミステリーという体裁を取る必要もないだろう。  そうかと言って、ブラックユーモアやコメディとして見ても、やけに人間関係や背後事情がドロドロとしていて、どこにもユーモアの要素など見当たらない。小粋な皮肉やジョークひとつ出てこない、女同士のヒステリックなだけの「罵り合い」が見ていて非常に不愉快。  そのくせ物語の途中で、何の必然性も無く思い出したかのようにおざなりなミュージカルが割り込んでくる。今まで口汚く罵り争っていた者同士が、突然、歌って踊るなんて、あり得ないだろ。状況もへったくれもない、必然性の分からないミュージカルシーンには唖然とするしかない。  ミュージカルやコメディが悪い訳じゃない。問題はジャンルとして「どっちつかずの中途半端なマネ」をしている作品が嫌いなだけ。何をやるにしても「徹底」する事が出来ない作品に魅力は無いし、何かを訴えかけるだけの説得力や潜在力を持たせられるとも思えない。駄作。
[ビデオ(字幕)] 0点(2007-06-15 23:42:12)
5.  パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 
嵐や津波の演出はスゴイ。でも評価できるのはそれだけ。  実話を元にしているリアリティとか、自然の猛威とか以前に、基本的に映画として面白くない。上映時間のほとんどが延々と嵐に翻弄されるシーンなので、さすがに見ていて飽きる。酔いやすい人は注意。実際、ビデオで早送りにして見ても、内容は充分過ぎるほどに伝わる事を考えれば、いかに展開に乏しい作品か分かるというもの。  状況が状況なので、ただただ嵐に翻弄されるだけの展開に「極限状況下の人間ドラマ」が描かれるヒマすら無く、その上、乗員全員死亡という救われないオチに暗澹たる気分になる。いくら生活のためとは言え、死んだら元も子もないだろ。
[ビデオ(字幕)] 3点(2007-05-20 23:45:56)
6.  パラサイト 《ネタバレ》 
これまた評価高いな~。  個人的には、ホラーも学園ドラマも恋愛も、すべてが中途半端な作品にしか思えなかった。「宇宙からの寄生生物」、「学園ホラー」という基本設定からしてありがちで、オリジナリティは皆無。そのくせB級路線を狙っている割には特に破綻した部分も無く、終始、行儀の良い予定調和的な展開の連続に拍子抜け。ある意味「まとも」過ぎ。  どう見ても無表情なロバート・パトリックはT-1000にしか見えないんだから、いっそのこと、流体金属みたいなエイリアンにするくらいのバカさが欲しかった。  PS.原題「THE FACULTY」を訳したら「教授陣」という意味だと知って、微妙な笑いが込み上げてきた。この作品で面白かったのはこのタイトルくらい。いっそこの邦題にした方がインパクトがあったと思うw。  
[地上波(吹替)] 3点(2007-05-20 23:42:26)
7.  PERFECT BLUE 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとしてはオーソドックスで、ストーリー展開やオチにもそれほどインパクトは感じないが、全体的には丁寧な作りで好感。何よりも、あまりニーズが無いであろうアニメで、ここまできちんとサイコサスペンス映画を作ったという点を高く評価したい(事実、サスペンスやホラーを扱った長編アニメはほぼ皆無と言って良い)。もちろんアニメならではの演出も活かされていて、単なる実写映画の劣化コピーのような安易な代物ではない。  ストーリー展開もありがちなストーカー殺人に見せかけておいて、ちゃんと色々なパターンのどんでん返しを用意してある(ただ、序盤から見当をつけていた人物がやっぱり真犯人だったのは少し残念。所謂ミスディレクションとして、あのオタクを不気味に描き過ぎたのが失敗)。  それでも、この手のジャンルが好きなら一度くらい見ても損は無い完成度。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-03 08:38:26)(良:1票)
8.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価です>  前作同様、金も手間も掛かっているだけに、架空の魔法世界の表現は素晴らしい。しかし、肝心のストーリーやハリー達のキャラ造形のお粗末さも前作同様。各事件の描き方がぶつ切りで、ストーリー展開から見たら、必然性のないエピソードが多すぎて、話が散漫でまとまりがない。原作も前作も見てない人が、今作から見たら意味不明な部分が多いだろう。  また、相変わらずハリーは自分の才能だけで敵を倒してしまい、本当に大事な場面での仲間たちの活躍はほとんど無し。ハリーにどんなに才能があっても、「やっぱりひとりだけではダメなんだ。みんなの力が必要だ」という展開があるべきだろう。はっきり言って「少年少女たちの努力と成長の物語」とは到底言えないお粗末な内容。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-04-12 13:45:33)
9.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 
サスペンスとして中途半端。  原因のひとつは、パニックルーム内から操作できるものが、監視カメラくらいしかない点(基本的に普通の館だから仕方ないかも知れないけど)。さすがにこれでは、話に広がりや意外性が出ないのも当然。  そしてもうひとつは犯人たちのマヌケさ。冷静さも計算高さも皆無。黒人が良いヤツになるのも、緊迫感を無くしている原因。  どうせなら、大人版ホームアローンみたいに、ルーム内から色々なトラップを始動させて、犯人を撃退するというコメディ路線で突き詰めた方が面白かったのでは?
[ビデオ(字幕)] 3点(2007-04-09 21:28:25)
10.  バンパイアハンターD 《ネタバレ》 
原作小説のアニメ化としてはかなり高いレベル。前作の「トンデモ版」に比べれば、原作のイメージを損なうことの無い、正しい(?)アニメ化と言える。  ラストや各エピソードなどに変更点があるが違和感は無いし、原作を知っている人も楽しめるようにとの配慮とも取れる。  ただ仕方ないとは言え、どうしてもキャラクターのデザインセンスやアクション演出などが「アニメ的」と言うか、安っぽい感じになってしまうのが原作ファンとしては気になるところ。  でもこのクオリティを維持出来るのなら、ぜひ今後もシリーズのアニメ化を続けて欲しい。個人的には一作目のリメイクと、「薔薇姫」辺りを希望。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-09 18:03:08)
11.  バットマン(1989)
もともとアメコミのデザインセンスやノリが好きじゃない事もあり、名前は知りながら、キャラ設定やストーリーは全く知らないままTV観賞。  今回、初めて見てみて、そのかなり屈折したヒーロー像にはビックリ。そこに好き嫌いが出るのは当然としても、やはり単に「金持ちが金にあかせてコスプレしてるだけで、その強さも道具頼り」では、ヒーローとしての魅力に欠けるのは確か。それゆえ感情移入が出来そうで出来ない。  特撮や小道具の作りも今見ると低レベルだし、娯楽映画としてのテンポも悪い。好きな人には申し訳ないけど、この点数が限度。
[地上波(吹替)] 3点(2007-04-09 17:58:54)
12.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
「なんかディズニーアニメの実写版みたいだな~」、と思っていたら、発想が「カリブの海賊」だったと知って納得。「子供向けの内容」という事を免罪符に、ご都合主義や真面目さを誤魔化しているような幼稚な脚本構成。人が多く死ぬ割に血は出さないという偽善性に始まり、主人公達の生命に危機が迫る真剣な場面ですら、中途半端な「笑い」や「ユーモア」によって、乗り越えるべき苦労も努力もほとんど描かれることなくあっさり流されてしまう。 エンターティメントとして見ても、金をかけている割にはアクションが地味で工夫が無く、冒険映画特有の痛快さがまったく感じられない。ストーリー展開も平板で盛り上がりに欠ける。時間が無駄に長いことに加え、「捕まっては逃げる」という同じようなパターンを繰り返しすぎで、見ていて飽きてくる。 また、「海賊達は自分たちの呪いを解くことが目的で、主人公たちもそれに巻き込まれているだけ」という、別に海賊でなくてもいいようなスケールの小さい設定で、海賊特有の「未だ見ぬ大海原に船出する大冒険!」というロマンや世界の広がりをまったく感じられないみみっちい話。事実、舞台のほとんどは町なかや島の洞窟ばかりで狭っ苦しい。期待していたシーサーペントやクラーケンといった伝説の怪物との戦いもナシ。ラストで今回の経緯を知っていながらジャックを処刑しようとまでした、職務に忠実で頭の固い提督が、いきなり「話の分かるいいヤツ」になるという偽善的な展開もシラける。各キャラも場面場面で微妙に違う顔(人格)があり、性格描写に一貫性が感じられない。あの仲間にした海賊達もラストの戦いの場に参加せず、事が収まってからノコノコ出てくるという展開にも呆れた。もっといい意味での「お約束」や「演出」ってのがあるはずなんだけどなあ…。
[映画館(字幕)] 4点(2007-04-09 17:58:11)(良:6票)
13.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  金も手間も掛かっているだけに、架空の魔法世界の表現は素晴らしい。恐らく原作のイメージと遜色ない出来だと思う。でも見所はそれだけ。  肝心のストーリーやハリー達のキャラ造形はお粗末な限り。この後に続くシリーズもそうだが、最終的にはハリーは自分の才能だけで敵を倒してしまい、本当に大事な場面での仲間たちの活躍は皆無。  「子供向け」というなら、ハリーにどんなに才能があっても、「やっぱりひとりだけではダメなんだ。みんなの力が必要だ!」という展開があるべきなのではないだろうか。  この作品はまるで「努力よりも才能の方が大事」と言わんばかりで、やたら登場人物が多い割りに、仲間との協力関係や努力がおざなりにされている。  「少年少女たちの友情と成長の物語」とは到底言えないお粗末な内容。魔法の表現も陳腐でありがち。原作小説の方も世界的に支持されているようだけど、少なくともこの映画を見る限り、やはり、戦闘シーンのアイデア、迫力、キャラのインパクト、人間関係や心理描写の細やかさ、深みのあるストーリーなど、どれを取っても日本の漫画のレベルの高さを再認識するのみ。 はっきり言って、少年ジャンプなどの格闘系少年漫画ですら、「友人たちの繋がりや努力する事の大切さ」などは、こんな作品よりもはるかに丁寧に描かれている。
[DVD(字幕)] 4点(2007-01-31 23:17:26)(良:1票)
14.  π(パイ) 《ネタバレ》 
この監督なりの「哲学問答」がしたかったんでしょうが、特に目新しいアプローチや着眼点もないし、この手の作品にありがちな「結論なし」という解釈おまかせオチ。監督の自己満足的作品であって、語るべきほどの内容はない。  「この世のすべては数式として表す事ができる」と思っていたら、実はそうでもなかった事に気付いてしまったので、考える事を止めてしまった、みたいな事だと思うけど、大抵の数学者は一度はこんな事を夢想するんじゃないのかな?「心は脳内の電気信号の総和として表す事ができる」とかね。  でも、所詮、この世は人間の認識力の限界を超越したところで存在している訳で、考えるだけ無駄な領域があるって事は、ある程度ものを考えて一周している人は誰でも分かってるんじゃない?だからテキトーなところで考えるのを止めちゃう方が、少なくとも、無限問答にはまり込んで自殺したりノイローゼになるよりはマシなはず。それが私の出した人生哲学w。  PS.監督が誰かは興味が無いので知らずに見たけど、見た後の直感として、たぶん若い監督だろうなあと思ったら、やっぱりだった(「レクイエムフォードリーム」の監督とは知らなかったけど)。誰でも一度は「世界の深奥の謎」ってやつに対して、自分なりの挑戦をしたくなるものだけどね。特に若いうちはw。
[ビデオ(字幕)] 2点(2007-01-23 23:11:00)
15.  ハリウッド的殺人事件 《ネタバレ》 
期待ハズレもいいところ。こんなもの、コメディでもなけりゃ、サスペンスでもない。何から何まで中途半端で、何がやりたいのか、何が見せたいのか分からない中途半端な駄作の典型。最初、まともな推理サスペンスかと思って、途中まで真面目に見ていた自分が憐れ。この作品にサスペンスを期待する方が悪いという意見もあるようだけど、こんなタイトルを付けられたら、そりゃ何かしら謎解き要素があるかと期待しちゃうでしょ。「タイトルに偽りあり」だよ、ったく。  ミステリアスな謎の提示や雰囲気作りなど端っから頭に無い、導入のラッパー射殺事件、その後のダラダラした捜査とヘタクソな編集によるまとまりの無い展開、中途半端なお笑い要素、中途半端なカーアクション、どうでもいい事件の真相…。ほめるところが見当たらない。唯一、「ハリウッド的殺人事件」という自虐的なタイトルが的を射ているのみ。  とにかく個人的に嫌いなのはやっている事が「中途半端」という点。サスペンスにしてもコメディにしても、やるなら徹底してくれ。  面白い作品はジャンル問わず、やりたい事が伝わるし、一見、お手軽な作りに見えても、ちゃんと手を抜いていない事が分かるもの。この作品からはそういう「真剣さ」がまったく伝わってこない。
[ビデオ(字幕)] 1点(2007-01-22 22:03:55)
16.  バレンタイン
「ルール」の監督だったのか~。どうりで何から何までそっくりだと思った。つまらなさもそっくり(笑)。  何とも発展性の無い旧態依然とした殺人鬼ホラー。  お約束の殺戮シーンもぶつ切りで、テンポも悪く、まったく追い詰められている緊張感や恐怖感が感じられない。もうこの手の「ビックリ箱的殺人鬼モノ」って、誰が犯人でもどうでもいいやって気分になってしまう。はっきり言って時代遅れ。本当にニーズがあるのか疑問。「恐怖演出の思考停止状態」でしかないと思う。  この手の「お約束ホラー」は今後も作られ続けるだろうけど、お約束を優先して形式だけのジャンルに成り下がるか、リアリティとシチュエーションを両立させる事で恐怖の新境地を開拓して行くか。ホラー映画もそろそろ考えないとね。
[ビデオ(字幕)] 2点(2007-01-20 13:33:58)
17.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
前二作に比べて、さらに盛り上がりに欠ける内容。原作は未読なので比較は出来ないが、それにしては説明不足と言うか、ストーリー展開が非常に分かりにくい。特に今作は、わざわざ独立したエピソードとして、2時間20分もダラダラとやる必要があるような重要な話なのか?見終わってから、何の話だったのかとか、何がどう進展したのかすらもよく分からなかった。  相変わらず起こるイベントは断片的で、本筋とは関係無いようなシーンでの水増しが多い。このヘタクソな脚本構成と時間配分のせいで、上映時間の長さの割りにストーリーが分かりにくいという、シリーズものとして最低な出来になっている。  また、ハリー以外のメインキャラが活躍するシーンがほとんど無いのも相変わらず。基本的に学園を舞台にした友情物語のはずなのに、いつまでたっても彼らの精神的な繋がりや成長が描かれることがない。  高いCG技術のおかげで作られた素晴らしい世界観ではあるが、その中ではまるで人間が生きて動いていない。  今後のシリーズを続けていく上で何よりも優先しなくてはならないのは、ハリーたちの友情と成長を描くことであり、CGで魔法世界の構築に躍起になることではない。
[DVD(字幕)] 3点(2007-01-06 09:21:51)
18.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  映像以外の完成度はシリーズ最低。作品として深く描くべき部分を省略し、どうでもいい部分に時間をかけているので、突っ込み所や説明不足な箇所が山積したままストーリーが展開する。  相変わらずハリーは状況に流されているだけで、魔法を上手くなろうとしたり、過去の謎を探ろうという意欲が感じられない。そのくせボス戦は「主人公特権」で何とかなるため、いつまで経っても主人公としての成長が見られない。  ドラゴンとの戦いも他の選手がどう対処するのかと期待してたら、なんと三人の戦いはカット。学園対抗戦の見せ場である戦闘シーンを省略する感覚が分からん。攻撃魔法で倒したり、精神操作でドラゴンを手なずけるとか思ってたのに拍子抜け。選ばれた連中の能力も分からず仕舞いだし、おまけにハリーはホウキで逃げ回ってるだけ。おかげで「相対的に描けたはずのハリーの能力や強さ」も曖昧なまま。勿体無い…。  またハリーを卑怯者呼ばわりしてボロクソ言ってた連中も、金の卵を取ってきた途端に祝福し始め、同じくロンとも仲直り。その間、ハーマイオニーやロンがどこで何を思っていたかの心理描写も無し。  あげく、その後はどうでもいいダンスパーティを長々と始める始末。学園青春ドラマも良いけど、思春期特有の複雑な心理などは、まったく描写されていない。彼らの心情をきちんと描かないから、ハリーとロンたちの仲違いも彼らの精神的な糧になっているように見えない。こんな事に時間を使ってる暇があるなら、もっと他にやらなきゃならない重要なイベントや説明しておく伏線がいくらでもあるはず。  ヴォルデモートもえらく簡単に復活するし、ラスボスとしての凄みや魅力が圧倒的に不足。またヴォルデモートが「対抗試合」を利用して復活するというのが意味不明。迷宮の優勝カップに触れると墓場に飛ばす呪文をかけておくというのも意味不明。ハリーを誘き寄せたいだけなら何でこんな回りくどい事をする必要がある?  「お前には友がいる」という綺麗事を言われても、そもそも友人たちの活躍や成長なんてほとんど描かれていないし、だいたいあのヴォルデモートにハリー以外の友人がいても何の役にも立たないでしょ。シリーズ通して「友人との友情と成長」を描いてこないからこうなる。
[DVD(字幕)] 3点(2006-11-14 08:51:35)(良:1票)
19.  破線のマリス 《ネタバレ》 
<原作未読・映画のみの評価>  言いたい事は分かる。「情報化社会の危険性」とか、「マスメディアの偽善」など、テーマ自体は深いものがあるけれど、サスペンスとして何をメインにすべきかの方向性が定まらないまま、オチまで行っちゃった感じ。  作中、あれだけ重大な情報を、その信憑性をまったく確認する事も無く独断で放送したり、麻生がテレビ局側を名誉毀損で訴える事もせず、編集局員である遠藤瑶子ひとりをストーキングしたり、彼女の子供が気持ちの悪い盗撮ビデオを無名で送りつけてきたりと、ちょっとサスペンス性を優先しすぎて、設定や展開に無理が出ている。  結局、事件の核心であった白井については、「情報化社会の恐怖」というテーマを描くための「材料」であるがゆえなのか、途中から完全に放置され、こちらの事件の真相は分からないまま。  ただ、低評価の要因であるラストのオチについては、肯定的に見ると「情報に踊らされる事の愚かしさ」を強調するためには、これ以上無いくらいに最適なものとも言える。その辺が理解されにくかったのが残念。  
[ビデオ(吹替)] 6点(2006-11-01 21:01:20)(良:1票)
20.  パズラー2 リターン・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
良くも悪くも「妄想系サスペンスホラー」の典型的作品。  多少、この手のジャンルを見慣れている人なら、もう序盤の展開からして「助かった少女がベアトリスで、施設のシーンは心に傷を負った彼女の妄想かな」と、イヤでも妄想してしまうだろう(笑)。  「妄想系」の長所と短所は、不気味な雰囲気作りが簡単で、本格ミステリーと違い、どんな不可解な伏線も論理的にまとめる必要がない代わりに、幻覚や妄想による「個の喪失」という不安感や酩酊感を強調するためには、主人公以外の人間に焦点を当てにくいので、オチが読まれやすくワンパターンになりやすいと言う点が挙げられる。  また、わざわざ導入とラストを繋げている事故のシーンには悲劇性や無常観を強調しようとする狙い以外にあまり意味が無く、個人的には蛇足だと思う。  この手のサスペンスホラーとしては何の意外性も無いが、作り自体は王道中の王道で、変に捻くったりしていないので分かりやすい良品とも言える。サービスシーンも多いので、少なくとも男性なら見て損をする事はない(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2006-10-31 16:59:53)
0475.50%
1627.26%
2647.49%
312514.64%
416319.09%
514516.98%
6829.60%
7758.78%
8495.74%
9303.51%
10121.41%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS