1. 晴れた日に永遠が見える
《ネタバレ》 予備知識無しだったので、ジャック・ニコルソン登場にびっくり仰天。どうしようもなくつまらないチョイ役での出演を引き受けた理由を知りたい。主役二名の歌は流石にお上手でしたが、つまらないオハナシに退屈甚だしい作品で、邦題に寄せた期待は空振りに終わりました。 [DVD(字幕)] 4点(2024-04-28 23:09:53) |
2. 走れ走れ!救急車!
脚本が雑で話が何処へ向かうのか分からず全く興に乗れません。ハーヴェイ・カイテルの棒読み芝居に白け、先日亡くなられたラクエル・ウェルチの地味~な存在も歯痒い。名のある監督による凡作が残念。 [DVD(字幕)] 4点(2023-03-05 02:18:59) |
3. バニシング・ポイント(1971)
《ネタバレ》 余りにも広大な光景に、何時も見る私鉄やJRの窓から見るゴチャゴチャした街並みの何千年前の姿なのかと妙な感慨が。挿入される過去シーンと逃走&撃沈への心情が繋がらず、反体制を謳っていそうで響くものが無かった作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2023-01-10 00:03:08) |
4. パリは霧にぬれて
《ネタバレ》 病気も産業スパイも思わせぶりな無理筋だらけのお粗末な脚本が残念。ビックリしたエキセントリックでないフェイ・ダナウェイの美しさに点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-30 23:59:03) |
5. ハードコアの夜
ハリウッド随一の強面硬派なジョージ・C・スコットを父親役にもってきたキャスティング担当者、並びに、魅力を余すところなく見せつけた絶品演技に拍手喝采。 風俗街に乗り込み家出娘を探し続ける中で、あの手この手の行動力に胸熱になると共に戸惑い模様にクスッと笑わされるところがありました。 最終盤から結末がそれまでの高揚感をぶち壊す余りの不出来にアングリするやらガッカリするやら。惜しいというか悔しいというか、嗚呼・・・ [DVD(字幕)] 7点(2022-08-06 19:30:20) |
6. パララックス・ビュー
《ネタバレ》 当時に観たいと思ってから半世紀近く経て念願の鑑賞。個々人の背景、感情を一切取り除いた脚本に全く盛り上がれません。ヒューム・クローニン(当時は知る由もなかった)が退場してからは退屈の極みといったところ。サスペンスの皮を被った難解芸術モノ大ハズレ作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2021-07-16 01:18:13) |
7. バリー・リンドン
《ネタバレ》 「善人悪人死んでしまえば皆同じ」 そうではあっても何時の時代に何処でどのように生きたのか、書籍や映像に遺すこと並びにそれを目にして思いを馳せるのは他の動植物にはない人間だけの特権。 レドモンド・バリー成り上がりから没落までの一代記。監督の持ち味は映像にのみ発揮されており、脚本演出は目を惹くものは無かったものの、自身若い頃の不義理・不誠実なシーンが甦り何とも言えない気分に。長尺さも相俟ってグッタリとなった作品。 [DVD(字幕)] 6点(2019-04-08 11:33:08) |
8. 薔薇のスタビスキー
「ファニー」から13年が過ぎたシャルル・ボワイエは立居振舞・台詞回しにいささかの衰え無く、気品と包容力が溢れるお姿に見惚れるばかり。このような齢の重ね方に憧れ、同じ(じゃないか)人間の端くれの端くれとしてあやかりたいものであります。余談ながらこの4年後、44年間連れ添った奥様が病死なさった2日後に睡眠薬自殺を遂げられた事実に胸が詰まってしまいます。 ジャン・ポール・ベルモンドとアニー・デュプレーの目の覚めるような着こなしや、室内装飾の重厚さにため息が止まりません。 この見た目で騙したのか稀代のペテン師によるフランス史上最大の疑獄事件は興味深いのですが、時系列をいじくったり、トロツキーのエピソード挿入など展開が分かり辛く消化不良な作品でした。ただ、金はあくまでも只のカネに過ぎない事を掌返しの人々が見せてくれます。そんな中で最後まで友情を育んだシャルル・ボワイエがやっぱり心に残ります。 2022.9.11追記 シャルル・ボワイエ スクリーン初体験にただただ感激。 [映画館(字幕)] 7点(2019-01-14 19:17:14) |
9. パッセージ・死の脱走山脈
数多描かれてきたSS将校の中にあって、そのキ〇〇〇っぷりが空前絶後であり一世一代の名演を見せたマルコム・マクドウェルに、数多の名優全てが霞んでしまった。ジェームズ・メイソンは役不足感が否めず「寒かったでしょうね」と同情を誘う姿だった。結末に歯痒い思いをしたものの、短い尺の中にキッチリ収められた戦争アクションものの良作。 [DVD(字幕)] 8点(2018-10-22 01:06:29) |
10. パットン大戦車軍団
《ネタバレ》 「あんたは自分の意地で多くの将兵を危険にさらしている。本当の勇気があるのならやめたまえ。そうでないと一般の兵士が気の毒だ。彼らはあんたの夢とは関係ない。彼らは今も最前線で毎日死と直面してるんだ。あんたと私は一点で違う。私は任務だから戦うが、あんたが戦うのは好きだからだ。」ブラッドリーのパットンへの直言が私の感じた事をズバリ言い表しています。お目当てカール・マルデンは期待通りであっても期待を超える事はありませんでした。ノーマークのジョージ・C・スコットが演じるパットンの喜怒哀楽ぶりは実に見応えあるもので他の出演作も要チェック。 ドイツ軍人はドイツ語だったのに好感。ロンメル役のカール・ミヒャエル・フォーグラーは観た事あると思ったら「ブルーマックス」のハイデマン隊長で大出世しています♪ [DVD(字幕)] 7点(2018-08-30 01:41:35) |
11. パリの灯は遠く
《ネタバレ》 冒頭の牛馬の如く扱われる女性が当時のユダヤ人の立場を見せつけます。ロベールの奔走を手に汗握って応援していたので出生証明書が届いた事にも耳を貸さない姿に唖然茫然でつまらなさにガックリしました。しかし、直後のロベールと彼に絵を買い叩かれた男とのラストショットで感想が一変。ユダヤ人に対する不遜な仕打ちに対する天罰なのか、言いようのない恐ろしさで一杯に。故国を追われた監督の心情も考えさせられた良作。 [DVD(字幕)] 7点(2018-01-11 14:52:03) |
12. ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
《ネタバレ》 バスの行列の割り込みあいという出会いからアッという間に肌を合わせる二人に白けてしまい、(若い!)ハリソン・フォードのぎこちなさに苦笑する。安易なメロドラマから一変するフランスのゲシュタポ本部潜入ミッション。ここではハリソン君の大活躍とクリストファー・プラマーのもたついた身のこなしに苦笑する。知らぬは亭主ばかりなりの結末にホッとするやら、物足りないやら。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-13 13:04:43) |
13. 白昼の死角
《ネタバレ》 初見。存在感たっぷりの豪華俳優陣の中で天知茂は別格でありその目力には痺れます。数々の詐欺の手口は漫画チックに見えて現実味が感じられませんが、自分の前で騙されてゆく者に対する舌なめずりするような鶴岡の目つきは犯罪人そのものでした。結末に当時のキャッチコピー「狼は生きろ、豚は死ね」を思い出しました。大切な者皆を死に追いやった死神は狼ではないと言いたいです。原作を読みたくなりました。 [DVD(邦画)] 8点(2016-05-01 22:20:43) |
14. ハロルドとモード 少年は虹を渡る
《ネタバレ》 我が子をペット扱いする母の言動。絶望と寂しさを感じまいとロボットと化したハロルド。破天荒なモードによって生気が蘇ってゆく過程を半ば呆れながら観ていましたが、彼女の腕に彫られた数字にハッとさせられました。単なる変人ではなかったのです。彼女の幕引きの仕方に考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-30 18:57:21) |
15. パピヨン(1973)
《ネタバレ》 シスターをはじめとする溢れる裏切りに苦渋を舐めるばかりのパピヨンが、心身ともに粉々に踏みにじられても、ドガの名を口にしない姿、崩れかけたけれど踏みとどまり紙を食べた姿にひれ伏すばかりでした。悪魔島で豚に名をつけ、トマトを植え、ベランダを作ろうかと思案するドガを見るにつけ、老いた状況で楽しい事があるかどうか定かではない脱獄を命をかけてする必要があるのかと思ってしまいました。しかし、犯していない罪を償う理不尽さは受け入れられないという一念を貫かない後悔より貫いてする後悔を選んだのでしょう。見送るドガもその事を承知しているやに見えました。切なさに身を捩るラストシーン、不屈の生き様に圧倒されるラストシーンでした。 [DVD(字幕)] 9点(2011-10-29 17:57:00)(良:3票) |
16. ハリーとトント
大切な者との別れを重ねながら寿命が尽きるまで生きるハリーの佇まい。その静かさと遠くまで歩む距離が比例しているように思えます。子供達との関係に羨望を覚えました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-20 00:29:57) |
17. 八甲田山
《ネタバレ》 無能な者の誤った判断のために、多くの部下が苦しみにのたうって死んでゆく。正視できない酷さです。山田少佐の自決にプラス5点。明治の人は恥を知っていたようです。 [地上波(邦画)] 5点(2009-11-17 16:16:12) |
18. バラキ
小学生の時に一度だけ観ました。切り取ってしまう制裁を筆頭に見るに耐えないシーンが満載な上に、実在の人物・話である事に、怖さで震えが止まりませんでした。映画鑑賞では唯一の体験です。身勝手なナルシズムのないドキュメンタリータッチと考えられる本作は是非観直したいものです。 [地上波(吹替)] 7点(2009-11-11 04:01:40) |