1. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 幻想小説なんて銘打たれているものにありがちな世界観を披露しただけの作品。 何とか意味を見出そうとするならば、自己実現によって愛情の獲得が成せるなんてのは若造の幻想だって主張ぐらい。 しかし、それにしたって彼はどこからそんな発想を持ったのか描写されてないし、愛を欲していたなんてのも描写されてないわけで・・・(彼の境遇から察して脳内補完できるものの、同時に超人的な扱いもしているのでそれも難しい。やっぱりちゃんと描写しないと)。 個人的には主人公はどこかで「愛」という観念を知って、その「愛」という言葉を利用して自身の性的趣向による行為に言い訳しているような人物であったという方向に持っていった方がテーマとして魅力的だったと思う(こうするなら最中に勃起しているような描写が欲しい)。 それにナレーション頼りなんてのもどうしようもない感じ。 [DVD(吹替)] 0点(2008-01-18 02:15:41) |
2. バニラ・スカイ
観ている間は単純に楽しめるものの、結局世界観披露にすぎない内容。 こちらをオリジナルより先に観ていたのですが、トム・クルーズの方がもてそうにも軽そうにも見えるので、役どころにははまっているんじゃないかな。 [DVD(吹替)] 4点(2008-01-11 23:04:13) |
3. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 非情な現実は逃避手段であった空想をも侵し、終いにはその中ですら裏切られてしまう救いのない悲劇。 そんな顛末にも拘わらず、気高い心を失わなかった彼女に拍手。 自分を恥じるような生き方をしなければ人は皆「天国」に行ける(自爆テロやってるような人にも言えることでしょうから、一概に肯定できませんが)。 宣伝ではファンタジーと謳われているものの、空想内容が幻想的なものだったということでしかないのでジャンル分けとして「ファンタジー」を用いるのは適切でないのでは? あの世界観は脈略がないので、すぐに空想なんだろうと察しはつくものの、ファンタジーという言葉に惑わさせて、この曖昧な世界も現実でしたなんて処理にしないでくれよと冷や冷やしながらの鑑賞になってしまった。 [映画館(字幕)] 7点(2008-01-11 17:20:09) |
4. バベル
《ネタバレ》 言語や国籍の違いですれ違うエピソードを繋げただけで随分と退屈。 物語る手法を知らない中・高生が書いたような青年の主張的内容。 まあ、考えるキッカケになる人もいるでしょうから無駄な作品ではないと思います。 [DVD(吹替)] 2点(2007-12-27 19:29:25) |
5. バガー・ヴァンスの伝説
《ネタバレ》 鑑賞中は、こりゃ実話を基にしたってパターンの大駄作だなと思っていたのですが、その後調べた限りでは実在の人物を何人か登場させているものの主人公自体は創作のよう(調べ不足かも)。 まあ、実話だろうが、創作であろうが、こんないい加減な文芸作品はない。 戦場での体験で絶望なり、価値観の変化があって堕落していった主人公というのは例え説明不足であろうと情報として与えられているのでその胸中を想像は出来る。 負けん気を刺激したり、周囲の期待に触れて試合に臨む流れというのもまあいいとしても、試合でアドバイスをされただけで変化し、優勝しちゃうなんて・・・。 変化の内容が全くないのでテーマ性も何ひとつ示せないままに終わる。 [DVD(吹替)] 0点(2007-12-22 20:19:11)(良:1票) |
6. バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌
すっからかん映画。 劇場を出る時には足を運んだ悔いばかりだった記憶がある。 [映画館(邦画)] 0点(2007-12-11 11:17:28) |
7. パルムの樹
世界観だけの内容。 [試写会(邦画)] 0点(2007-11-24 20:19:26) |
8. 走れ!おしゃべり馬 ひみつの必勝作戦<TVM>
《ネタバレ》 構成は施されているものの子供だましの内容が多くて軽薄。 特に娘が騎乗することで対応するくだりはジョッキーという職種を馬鹿にしているようになってしまい、不快(しかも、勝っちゃうし・・・)。 [地上波(吹替)] 3点(2007-11-14 09:47:47) |
9. バタフライ・エフェクト/ディレクターズ・カット版
劇場公開版は5点(評価内容はそちらを)。 こちらは飛躍し過ぎる主人公の発想にマイナス1点。 [DVD(字幕)] 4点(2007-11-09 12:25:36) |
10. バウンディン
ストーリーはない。 変な生き物が登場して落ち込んでいる奴に人生を説いて去っていく。 内容なし。 [試写会(字幕)] 0点(2007-10-10 23:39:23) |
11. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ディズニー作品というだけで全てが予想される内容。 ただでDVDもらえたから観たけど、すぐに売りに行った記憶がある。 [DVD(吹替)] 4点(2007-10-10 12:09:19) |
12. 花とアリス〈web〉
アリスのエピソードが挿入されていない分、物語としての意図が明確に。 劇場公開版の記憶喪失エピソードも面白いですが、こちらは美しい純文学な趣。 [DVD(邦画)] 9点(2007-10-10 11:57:18) |
13. バーバー吉野
町の男の子はみんな同じ髪形というアイデアのみの作品。 [DVD(邦画)] 1点(2007-10-08 22:48:27) |
14. はつ恋(2000)
思った通りに行動したり、言葉に出来ていれば、どのように人生は変わっていたのだろうか。 可能性は山とあっただろうが、日々を生きるために大概のことを肯定(正当化)してやり過ごしてしまう。 たまには立ち止まって、かつてあったかもしれない可能性を省みることで、将来への(同じく山とあるであろう)可能性へ目を向けることが出来るのかもしれない。 全ては行動を契機とする。 ひとつのアクションで人生は大きく変わるかもしれない。 希望は常に目の前にある。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-10-08 08:25:39) |
15. ハリー・ポッターと賢者の石
世界観披露だけで終わる。 [DVD(吹替)] 1点(2007-10-07 07:28:15) |
16. パルコフィクション
アイデアのみの作品集。 こういうのって誰が喜ぶんでしょうか? 暇潰し以上の価値を見出せる人がいるのかな? とりあえず物語を求める人には無価値な代物。 [DVD(邦画)] 0点(2007-09-06 07:45:49) |
17. バトル・ロワイアル 特別編
充分言いたいことはわかりますよ。だって直球のシチュエーションを与えてそのまま披露してるわけですから(台詞にすらしてるし)。娯楽性はそのゲーム性にあるのでしょうが、群像劇で数だけ見せてるだけじゃ・・・。 構成うんぬんではなく、ムードもの。きっと小説で読んだ方が、いいんじゃないかな。少しは心理描写を掘り下げられていて、楽しめる部分もあるのかも(自分には不必要ですが)。 [DVD(邦画)] 2点(2007-08-30 19:23:03) |
18. バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
「BTTF」と似たような設定だと思えばタイムパラドックス問題を批判するほどでもないと思う。 タイムスリップ後に課題をほったらかしてぶらぶらやってる時間が長すぎるのと(単純に広末の緊張感を解きすぎなのかも)、古くさい演出や脚本のディテールに不満があるものの、良作ではないでしょうか。 ただ、事の成り行きに対して観客各々の考えがあるでしょうから、評価はまちまちになるでしょうね(自分は構成のみの評価ですので、この点数)。 [DVD(邦画)] 8点(2007-08-23 19:22:47) |
19. バーバー
「いつか死ぬのに生きている」 この圧倒的な絶望を知りながらも尚生きている。 宗教に傾斜する者もあれば、自ら死を選ぶ者もいる。 どちらにも向かない者は、静かに首肯するのみだ。 ※コメンタリー視聴で、よりテーマの深淵をうかがえると思います。 [DVD(吹替)] 10点(2007-07-14 20:58:19) |
20. パンチドランク・ラブ
なんなんでしょう、これ。 イカレ男の遭遇する出来事の成り行きを見守るだけの内容。 [DVD(吹替)] 0点(2007-05-29 20:04:27) |