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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1633
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  瞳をとじて(2023) 《ネタバレ》 
嘗ての監督作における画的な部分のハイ・クオリティのそれ自体は、今作でも重々に健在だったかとは思うのですね⇒端的なる構図等の美しさ&細部までのこだわり&特にまた「陰」の使い方、などの何れにしても)。でも、まず『ミツバチのささやき』や『エル・スール』なんかに比べると、そもそもかなり急に長尺になってるって感覚は大いにありますね(『マルメロの陽光』は半分ドキュメンタリなのである程度は脇に置くとしても)。プラス今作は(その二作品に比べると)特に前半で矢鱈と「台詞が多い」って感覚もありましたよね⇒主人公ミゲル・ガライが様々な人々と対話してゆくシーンの数珠繋ぎで(軽く)100分位は過ぎ去ってってしまうので。そんな感じで唯淡々と静かなサシでの会話シーンが続く+ゆったりテンポ+大作級の長尺、ではあるので、こーいうのに慣れてないと一撃でスヤスヤと…みたいな作品であるのは正直否めないとも思います。私も最初観て、ちょっとチャンと観れてなかった(=観逃したカモ?みたいな)シーンが在った様な気がしちゃったので、短期間でもっかい観たのですよね。なので(コレも正直)あらすじ的なモノは頭に入れてから観に行く位で丁度好い…様な気もしちゃってますよね(⇒重ね重ね前半は台詞に付いてくダケでも結構骨が折れる)。  んで、肝心の内容自体としてはまた、監督自身が高度に自分を投影したかの様な・自己に替わって登場人物に「人生の振り返り」をさせるかの様な『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな作品だったかとは思うのですね(諸々の人生と映画を「重ね合わせてゆく」…みたいなヤツとゆーか)。まあ私もまた正直、この手の巨匠が晩年に撮るには打って付けな…という感覚はありますが、でもね~~~先ほど二回観たと言いましたが、正直初回はそのクライマックスたるラストの描写が、私にはどーにも「ネガティブなモノ」に見えてしまったのがかなりしっくり来なかったのですよね⇒正にその「瞳を閉じる」コトの意味するトコロがナンかコレ超・ネガティブじゃねーか?と。いったん、つまりは、その部分が(少なくとも)明確に解釈できる様な描き方にはなって居ない=解釈に幅が生じ得るという作品、であるのも間違い無いと思うのですよ(⇒だからまず、この長尺でソレってどーなの?とも考え得る…かと)。その意味でもちょっと、相当に「玄人好み」…みたいな作品であるかなとは、どーしたって思ってしまうのですよね⇒まあ、ソコもある種今まで通りの作風だな、とも思えはしますケドも。  ただ、私自身は二回目を観て、初回ホドには(ソレを)必ずしもネガティブにしか解釈できないっていう感覚にはならなかったのでして、ソレこそソレは劇中劇と大いに重なる様な(映画の中の)フリオが、その人生を(劇中で)振り返った時、嘗て挑んだその役柄の本質的なトコロを真に理解した「納得と悔恨」の様なモノとしても解釈できるかもな…という様な感覚にも至りましたのよね。結論、コレも前述どおり「観る人を選ぶ」とゆーか、この手の長尺でまろやかな映画をあまり苦にしないという素養は(確実に)求められる+解釈のブレみたいなモノに対する拒否反応も無い、とゆーのが前提だという作品なのかも知れませんが、一方で確実に人生そのものに係る種々の「含蓄」についても(共感可能なモノもそうでないモノも含めて)またごく芳醇な作品だ、とマデは思えますので、いったんこの評価としておきます⇒迷いに迷って1点分は低めに寄せてます。以上。
[映画館(字幕)] 7点(2024-03-24 10:38:18)(良:1票)
2.  ヒトラーのための虐殺会議〈TVM〉 《ネタバレ》 
シンプルに、かなり強烈な作品ですね。映画としても、楽しめたとは全く言えないですが完全に引き込まれて観ては居ました。同時に、ホロコーストの実際の様々な事柄・要素に関して非常に明快に分り易い・勉強になるという作品に思えます⇒ナチス側が何をどう考慮し、その結果どのように具体的にホロコーストを進めたのかが好く分かる。その観点からすると、今作は(ほぼドキュメンタリと言っていい程に)会議とその前後の時間のみを描くものであるので、その外側にある状況については(端的にはナチスの組織構造や戦況、特に東部におけるアインザッツグルッペンの活動について、等)事前に少し頭に入れておいた方がより理解を深めるコトが出来るかも知れません⇒ただしその意味でも、そういったモノを学べる映画としてそのジャンルの中で確実に中核を占める様な作品だとは思われます(その意味でも、また価値ある作品だと)。
[DVD(字幕)] 7点(2023-12-24 17:39:11)
3.  秘密の森の、その向こう 《ネタバレ》 
セリーヌ・シアマ監督の新作で、尺は72分なのですが、どちらかとゆーとゆったりテンポ+内容のワリにはたぶん長い方…なので実質的には中編 or 短編といって好い作品かと思います。また、シナリオ的には完全にワンアイデア…て感じの(軽めの)ファンタジーみたいなヤツなので、実際の展開運びにより面白みが沢山在るとゆーよりは率直に子役二人の演技の面白さに見ドコロを探した方が好さそうかな…とも。設定の上からもごく適切に外見がソックリな二人なのですが、実際は姉妹だそーですね。すると、ソレにしては(⇒元々関係性があるトコロを作中では「上書き」して演技してる、と言われると尚更に)中々お芝居が達者だったと思うのですよね。ストーリーの本線からは多少逸れる遊びのシーンの方だとは思うのですが、作中で(作中劇的に)小芝居をするシーンなんかが実に微笑ましくて好かったと思います。結論、確実に小品ではありますが、そーいうヤツとしては十二分に好く出来ている作品かなと。サックリ観れますし、暇なら是非。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-03 11:27:52)
4.  百花 《ネタバレ》 
原作未読ですが、ソレでもたぶんかなり「削ぎ落されてる」という感じを受けてまして、内容自体はかなりシンプルな作品だ…という感想になっているトコロですね。結果的に、そのごくシンプルな「親子観」と、その作中での帰結、といった辺りに(コレもシンプルに)納得・共感が出来たという個人的な事情からのこの評価となっては居るのですが、ソレでも、その内容そのモノ以外の部分…とゆーのも、まずまずのクオリティで揃っていたのではねーかなと思ってますね。コレも個人的なコトかも知れませんが、特に原田美枝子さんの過去のパートの諸々=80~90年代の日本の街や一般家庭の情景、だとか、或いは現代のパートでも古びた・でも小綺麗にしている団地の一室の空間とか、あとはごく田舎の花火大会の様子だとか、そーいう色々のノスタルジィに『トロイメライ』が混り合ってくるこの感じには、正直ワタシちょっと「弱い」のかと。  そしてもう一つは何と言っても原田美枝子さんの演技の仕事ですね。重ねて、ごく繊細・曖昧な内容(ともすれば「薄い」と言えるかも知れない)を擁する作品ですが、だからこそ逆に、彼女のこの奥行きのある演技はむしろ効果的だったのではねーかと思いました。個人的に、この人の映画は今後も観る、と決めている方ではありますが、今回もそーして正解だったと思いますね。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-08-12 09:11:16)
5.  ピクシー 復讐の女神 《ネタバレ》 
オリヴィア・クックさんて、前々から(地味に)チョ~可愛いよな…と思ってるのですが、ゆーてあんまし映画で見かけるってコト自体が(残念ながら)少ないのです。今作は、最近よくある女性ものアクション…ぽくて+んで彼女が中で思いっ切り目立ってる感じでもあったのでワタシ飛び付いてもーた!というヤツです。なのですが……どー見てもシンプルなアクション・スリラーなのに、観てくってーと(一言でゆーなら)どーもロード・ムービー仕立てのクライム「ブラック」コメディみたいな、どっちかちゅーたら「オツな=シンプルって感じじゃあない」方のヤツだったのですよね……(オリヴィアちゃんが目立ってればソレで好かったのに、まずはソコにごくどーでも好い男子ふたりが終始くっついて来てる、という……)  とにかく、その辺の事情を認識・把握して「観方を転換」するのに(現実的に)結構時間を取られてしまったのと、加えてお話自体も(特にその主役のオリヴィアちゃんについて)背景事情や企ての真相を当初からは説明せず終盤に向かうに連れてその辺を詳らかにしてゆく…という構成でもあって、だから結局(ナニを一番に言いたいのかとゆーと)兎にも角にも序盤~中盤が全然(全っ然)面白くなかった…というコトなのですよね。。(⇒だからこの評価なのですよね。。)でも、ソレらが諸々と「解決」していったごくごく最終盤の辺りについては、結果的にはそこそこ面白く観れたかな…とも思います。あと何より、根本的な目的であるオリヴィアさん自体は、コレは全っ然悪くなかったとも思うのですよね(演技、悪くなかったですよ)。結論、前提を置いて観れば悪くはねーかな、と(⇒もし観るなら、そのよーに観て貰ったら好いかな、と)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-05-07 11:35:26)
6.  ビースト 《ネタバレ》 
ソレこそ『ジョーズ』と構造的には大体同じというシンプルなアニマルパニック映画であって、だとしたら本来(=技術的制約が何も無いのなら)この「ライオン」がいちばん最初にその役割を担っていても好かったハズ…と思うのは確かですよね(何しろ百獣の王なのですから)。CG技術の進歩によってようやくソレが可能になったのが本作、というコトだと思いますが+映画としては全然フツーにそこそこ面白く観れたのも確かですが、正直(たぶん)相当に苦労した+カネも掛けたワリには⇒ソコまでメチャクチャ面白くもなってなかった…とゆーのが本音であります(=コレならフツーにサメ映画でも好いかな…とゆーか)。しかし寧ろソレは、ジョーズ=サメとゆーのが如何にアニマルパニック映画の主役として優秀な存在なのか…というコトの逆説的な証左だとも(個人的には)思われましたですね。  一つ目は、サメだろーがライオンだろーがキョウビ人間サマが本気を出したら勝負にならない…というコトなのであって、で具体的にはライオン相手だったら銃をチャンと用意しておけば別にたぶん怖くない…というコトなのですよね(何なら近くで銃声を鳴らすダケでも逃げるでしょ?と)。逆に、海に遊びに行くのに(サメが怖いから)銃を持っていく人は恐らく居ない…という一方で、今作ではライオンの生息地に行くのにあまりチャンと武装して行ってない(からこーいうコトになってる)とゆーのがまずは違和感・疑問として感じられてしまいますよね。あと何より、サメってのは近づいて来るのが見えなくて急に襲って来るから怖い…のであって(+水の中だとソレはごく自然なコトとして表現できるのであって)翻って陸の王者たるライオンはどーしたってそーはいかない…つーのがまたウィークポイントではありますよね。もう一つ、連中は我々を「喰い」に来てるのであって、んでその「喰ってる」シーンを直接的に映すのは流石に好くない・無理だとゆーのも重々承知なのですケド、コレもサメは水の底に引き摺り込んでから喰うから(映さなくても)好いとしても、やっぱ陸でライオンが喰ってる=襲ってるシーンそのものが今作ではほぼ映らない…てのは(流石に)ちょっと「見せ惜しみ過ぎ」という様にも感じられてしまいましたですね。  ソコら辺、思ったよりずっと「工夫・調整」が必要=改善の余地が大いに在る、という様に感じられました。個人的には、もう少しライオン側の行動にユニークなアイデアを積むコトは出来なかったでしょーかね?と(生態的な面とかから)。しかしいずれまた、同系統の作品とゆーのは是非観てみたいトコロではあります。期待。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-30 20:34:42)
7.  ひらいて 《ネタバレ》 
いや~シビれましたね~コレぞ文芸映画ですね!(原作の方も間髪入れずにAmazonでポチってしまいました)  否、所々では(痺れたのではなくて)むしろゾッとした…と言った方が好いと思います。まずはモ~主演の山田杏奈ちゃんからしてとにかく最初っからナンだかミョ~に怖い…のですよ。ある面では確実にサイコパスとゆーか、分かり易く言うとひたすらに自己中心的とゆーか、でも最後まで観ると私にとってより一層の恐怖の対象だったのは残り二人の方だったのですね(=今作で恐れ戦かされるのは実は杏奈ちゃんの方…だという)。  芋生悠ちゃんはコレも冒頭から病気という「業」を背負っていて、ソレがある種の「納得いく理由」となっている…とも思うのです、が一方の作間龍斗にはソレが当初は見当たらない…が故に、彼の方は一体どんな「闇」を抱えているのか(=ナニがどーなったらこんな人間に為り得るのか)という点がごく終盤まで非常に心地悪い不安として在り続けたコト。そして何より、そんな彼と彼女二人があまりにも人として「かけ離れた場所に居る」為に、杏奈ちゃんの方が(=杏奈ちゃんですらも)彼と彼女の世界には決して入り込めないのだ…という絶望的で絶対的な実感を共有してしまったコト、そのものの恐怖とでも言いますでしょーかね。  いや、杏奈ちゃんが(例えば端的に)ガキだから…とかいう単純なコトではないとだって確実にそー思われるのです。彼女は彼女で比較的ごく完成された人格を備えた方の、子どもとは決して言えない・見做せない様な女性だとも感じるのですね。だからその「差」とゆーのは(まず年月やそこらでは)埋まり得ないのではないか、ソレは恋愛においては正に死刑宣告の様なモンだとも思うのですよね(ソレこそ白鳥に恋する豚の様なコトであって)。コレもむしろ杏奈ちゃんの方こそが人間らしい(=人間臭い)人間だと見えていた私にとっては、彼と彼女二人とゆーのはむしろモ~「人間」に見えなかった…恐らくはソレこそが私の感じた「恐怖」の真なる源泉だったのではないか、と思います(思えば悠ちゃんの方だって、杏奈ちゃんと同じ様にやっぱ終始ナ~ンか怖いのですよね…少なくとも私にとっては)。  最初にも述べましたが、肝心な場面のキメ台詞の(決して気取らずも)実に文学的な趣きが超絶に心地好かったコトも含めて、少なくとも中盤以降はマジでシビれっ放し!でしたですね。大いにオススメしたい良作です。
[DVD(邦画)] 8点(2023-02-15 00:15:43)
8.  ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~ 《ネタバレ》 
あら、面白い。公開時はなんとなくスルーしてしまいましたが、ちょっと惜しいコトをしましたかね。。  まあゆーて、スポーツ方面の実話題材としても非常に優秀なエピソードだとは思いますが、大まかな流れ自体はワリとベタな感じではあるし、盛上げ方・演出自体もままベタな質感の方を採用してるという感じでもあります。それに実話とは言え、多少は脚色も含まれているのでしょう。でも何より、これホントに確実に実話ですからね。てゆーか、これ私ナマで観てましたからね(調べると火曜日だったらしいのですが、何故観れてたのでしょーかね)。原田が2本目に飛び過ぎ!てくらいメッチャ飛んだのもよーく覚えてますよ。そのリアルな感動が甦った…という意味では、私もこの映画の「世代」の一人なのでしょう。素直に1点足しておきます。  そしてその実話由来のリアルな感情、という意味では、主役の田中圭クンや若い男のコ女のコ、あと傍若無人なコーチ・古田新太さんも決して悪くはなかったですが、何と言っても今作のMVPは原田雅彦役の濱津隆之さんでしょう。とにかく見た目が・それに声や喋り方も正に生き写しとゆーか、この人が出て来る度に映画と記憶の中のリアルが見事にリンクしてゆくのですよね(ああ、確かにコレはあの話なんだ、と)。地味に、彼が居なかったら成立しなかった映画…かも知れませんね。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2022-04-05 23:26:09)
9.  his 《ネタバレ》 
本作に登場する二人は、見た目や口調その他の「外見」は男性だが男性愛者、という性的マイノリティである。この二人を主人公にして、LGBTをテーマとする種々のトピックス(社会啓発的な内容を多々含む)をかなり広範に取り扱ってゆくが、トピックスも多いぶん全体的な描かれ方はだいぶオーソドックスで分り易い「初学者向け」な風にも感じられるし、また率直に演出が少しクサいor大仰だと感じる場面が部分的にあったのも確かである。しかしそれは、このテーマに対する製作者のマジメさ・真剣さを表しているように思う。少なくとも、映画のコンテンツの一つとしてこのテーマを「消費」するような作品では確実になかった。  幾つかの社会的な、またはプライベートな困難を乗り越えて、物語は比較的穏やかに進行してゆきつつも、やがてそれは一人娘の親権を争う離婚調停へと収束してゆく。この場面は相当にシリアスであると同時に、一作品の枠を超えて非常に考えさせられる内容であった。つまりはそれが、性的マイノリティのカップルが母親と同じように社会で子どもを育てられるのかという答えの出ない問いに帰着してゆくからだ。例え社会的認識が確実に向上しつつある現在であっても、これも確実に差別意識も残存している中で、子どもが本当に幸せに為れるかどうかという冷徹な現実は理想論とはかけ離れた次元に存在すると思うし、作中でもそのことは(いくぶん差別意識への批判を交えつつも)明確に描かれていた様に思う。最終的な彼の決断は、恐らく自身の「唯一の子」となるだろう娘との生活を手放すという極めて重いもので、そこには、感動するとか泣けるとかそういう感覚を超えた(共感したくても出来ないという様な)筆舌にし難い感情を覚えた。  愚直な映画であると思う。クソマジメだし、重いし、それを飾らずそのままぶつけてくるかの様な作品だと感じる。でも、そこに感じる青臭い真摯さは個人的にとても好きだし、素直に観て良かったと思う。  そして、本作のテーマ面の出来からすれば些末なことではあるが、まず離婚調停での葛藤を最大化している緻密な人間関係の設定は、色々とかなり良く出来ていたと思う。演技面でも、宮沢氷魚と藤原季節の主演二人は自然な演技で違和感もなかったし、また、実は葛藤という意味では、主演二人よりも種々の場面でより複雑な演技を要求されているようにも思われる母親役の松本若菜も、二人以上に素晴らしかった。
[映画館(字幕)] 8点(2020-10-09 12:39:08)(良:1票)
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